平成27年11月19日に中央区の生活習慣病対策ネットワーク連絡会を開催しました。
この連絡会は、平成23年から地域の医療機関の先生方と保健子ども課の顔の見える関係づくりを構築するためにスタートし、
これまでに特定健診受診率向上についてや、地域と医療機関の連携について協議を重ねてきました。
また、平成24年度の政令市移行を機に、全市をあげて「校区単位の健康まちづくり」を推進しており、
中央区においても区の特性を生かして取り組みを継続しています。
そこで今年度は、「地域住民の健康寿命延伸のために、地域・医療・保健の連携でできること」をテーマとし、
中央区生活習慣病対策ネットワーク連絡会を校区単位の健康まちづくり報告会と合同で開催するかたちをとり、
中央区管内の医療機関の方々や各校区組織役員の方々、食生活改善推進員や8020推進員の方々、
地域包括支援センターや社会福祉協議会、市職員を合わせて、140名を超える出席がありました。
会では、まず保健子ども課より、医療・介護・健診のデータから分かる熊本市や中央区の健康課題の情報提供を行いました。
次に、校区での健康まちづくりの取り組みについて、一新校区を代表し、自治会連合会の宮本茂弘会長に報告をいただきました。
一新校区では、校区自治協議会の中に校区の健康づくりを考える部門として「一新健やかネット」を立ち上げ、
子ども世代、働き盛り世代、高齢者世代の健康づくりに取り組んでおられます。
会場全体の様子
報告の様子
また、熊本市中央5地域包括支援センターささえりあ水前寺の永田智恵子看護師より、
出水・砂取・出水南エリアで取り組んでいる「15分続けて歩こうプロジェクト」について報告をいただきました。
このプロジェクトは、過去に熊本市で高齢者を対象に行った調査から、
75歳を過ぎると健康感に「15分続けて歩けるかどうか」が大きく関わっていることが分かり、
歩くことや歩けることの大切さを研修会等を通して地域に広める取り組みです。
健康寿命を延ばすための取り組みであり、地域のみなさんで一緒に楽しみながらできる「健康まちづくり」の一環として継続されています。
活動報告を受けた後、各校区に分かれて意見交換を行いました。
アンケートからは「地域で意識の高い活動がなされていること、取り組みの内容を知れてよかった」という声や、
「校区の先生方とお話できてよかった。今後協力が得られそう。」など、たくさんの感想がありました。
意見交換の様子
今回の連絡会では、時間の関係上、お互いの現在の取り組みや考えを出すまでにとどまり、
今後の具体的な取り組みを十分に話し合うまでには至りませんでしたが、
校区単位で顔見知りになられたことをきっかけに、
今後、地域での健康づくり活動において新たな連携が図られることを期待しています。
※「健康寿命」とは、「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間」のことです。
