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令和2年(2020年)3月27日 新型コロナウイルス感染症患者発生(7例目、8例目)に伴う市長記者会見

最終更新日:2020年3月27日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る
 

市長発表

 市民の皆様にお知らせいたします。

 本日、熊本市内で7例目と8例目の新型コロナウイルス感染症の患者の方が確認されました。
 まず7例目の方ですけれども、中央区にお住まいの60歳代の日本人の男性です。職業は自営業です。3月21日に倦怠感があり、翌22日の朝、起きた際に発熱と下痢の症状が現れ、25日に医療機関Aを受診されました。翌26日も熱と下痢の症状が続いたこと、また、ピースフル優祐悠から新型コロナウイルス感染症の陽性が出た報道を見たことから、同日、帰国者・接触者相談センターに相談され、本日27日に帰国者・接触者外来を受診し、午後にPCR検査を行った結果、20時ちょうどに陽性と確認されたものです。
 現在、感染症指定医療機関に入院されており、熱は38度ちょうど、咳の症状や咽頭痛と倦怠感があるものの、意思の疎通ができ、歩行可能です。
 また、過去1か月の海外への渡航歴はないということです。
 ご家族は、配偶者との二人暮らしですが、この配偶者の方も3月26日から発熱があり、現在PCR検査を実施しております。
 なお、7例目の方は、日常的にピースフル優祐悠を利用されていたと伺っております。
 報道資料でお配りしたこの記載された内容以外の詳しい行動歴、また濃厚接触者等については、現在調査中であり、まだこれ以上の情報は、現在持ち合わせていないところでございます。
 次に、8例目の方ですが、同じく中央区にお住まいの40歳代の日本人の男性で、職業は会社員です。この方は、3月21日夜にピースフル優祐悠を利用されました。26日に咳の症状や咽頭痛が出て、その日の夜には発熱もありました。本日、ピースフル優祐悠の報道を見て、帰国者・接触者相談センターに相談され、帰国者・接触者外来を受診し、PCR検査を実施した結果、本日21:40に陽性が確認をされました。詳しい行動歴等については現在聞き取り中でございます。改めてご報告をさせていただきます。今回、本市で新たにお二人の感染者の方々が確認をされたことで、市民の皆様も、大変ご不安に感じておられるという風に思います。
 特に、このお二人の方は、昨日第6例目として確認をされましたピースフル優祐悠を利用されていた方と同じこのピースフル優祐悠を利用をされている方ですので、特に3月21日以降にピースフル優祐悠を利用され症状やご不安のある方は、是非帰国者・接触者相談センターにご連絡をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。特に咳、喉の痛み、倦怠感等、症状がある方は特に急ぎPCR検査を行う必要があると考えておりますので、重ねてお願いをしたいと思います。
 電話番号は096-372-0705 又は 096-364-3222でございます。
 24時間受け付けております。よろしくお願い致します。
 なお、今回の感染者の確認を受け、ピースフル優祐悠は当面、営業再開を延期されると伺っております。
また、同施設の風評被害、それから従業員の方やそのご家族にまで差別的な言動・扱いがなされているということで、大変不安に感じておられるということでございます。こうしたことで、確かな情報に基づかない人権侵害があってはなりません。どうか皆様方におかれましては、そうしたことのないように十分ご配慮をいただきたいと思います。また、本市からはこの同施設の従業員の方、関係者の方の心理的な相談のために、本市から心理相談員等を派遣するなどして、心のケアを行うこととしております。
 新型コロナウイルスの感染に対して大変心配なことが増えておりますけれども、どうか市民の皆様には冷静に対応していただき、そして、これからもしそういう症状があった場合には確実に相談を行っていただくということを強くお願いをしておきます。
 また、これらの状況を踏まえまして、明日28日、まだ時間は未定でございますが、緊急で熊本市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたします。詳細につきましては、日時と場所等が決まりましてから、皆さんには改めて報道投げ込み等でお知らせをさせていただきたいと思います。
また、同施設を利用された3名の方から陽性の方が確認されたということでありますので、本日、先ほどですが、厚生労働省の方にクラスター対策班の派遣を要請し、現在調整中です。
 市民の皆様には、今週末、こうした状況を鑑み、どうか今週末、不要不急の外出を控えていただき、感染防止に努めていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 私からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】このお二人はピースフル優祐悠を利用しているということだが、この感染が連鎖した可能性があるといえますか。

 

【市長】連鎖したかどうか分かりませんが、今分かっている範囲の行動履歴からすると、同じような時期にピースフル優祐悠を利用されていますので、恐らく接触によるものだと考えられると思います。連鎖の状態かどうかは厚生労働省の専門家の方等のご意見を確認してからと思いますが、恐らくそういう状況にあるとみるのが適切であると思っております。

 

【記者】クラスター班の要請をされたということですが、クラスター発生の恐れがあるということですか。

 

【市長】そうですね。3名の方が既に陽性と確認されていますので、もう小規模な集団感染が起こっているということで、クラスターになると考えた方が適切であると思います。今後の広がりをできるだけ抑えることが最も重要なことであります。特に多くの方が利用される施設でもありますので、できるだけ利用された方で健康状態に不安がある方、症状がある方に一刻も早くご相談いただき、また検査を受けていただくことをお願いしたいと思います。

 

【記者】7例目の方は、ピースフル優祐悠を日常的に利用されていたとのことだが、最近はいつ利用されたのか確認は取れますか。

 

【市長】聞き取りが十分にご本人からできていませんが、だいたい3月19日から毎日16時半から18時くらいまでの間利用されていたと、医師の聞き取りの情報が入っています。

 

【記者】8例目の方の利用状況はどうでしょうか。

 

【市長】まだよく分かっておりません。3月21日に利用されたということは分かっています。

 

【記者】3月21日の時間はわかりますか。

 

【市長】時間は分かりません。

 

【記者】夜間と書いてありますが、夜間でよろしいですか。

 

【市長】そういうことまでしか確認できていないということです。

 

【記者】8例目の方、21日の利用は宿泊プランで利用されたのでしょうか。

 

【市長】これは分かりません。

 

【記者】7例目、8例目の方の今の症状を教えてください。

 

【市長】現在の症状についてですが、7例目の方は、入院した段階では、熱は38℃、咳、咽頭痛、倦怠感があるということです。意思の疎通はでき、歩行は可能であるということです。8例目の方は先ほど陽性が確認されたばかりですが、昨日26日に咳の症状、咽頭痛、夜に発熱があったということで、今日報道を見て自分も利用したのでということですぐ相談をされ、検査を実施し確認されたということです。

 

【記者】お二方とも軽症とみてよろしいでしょうか。

 

【市長】お二方とも、今現在は軽症とみています。

 

【記者】7例目の配偶者、奥様も検査中でしょうか。

 

【市長】検査中です。

 

【記者】奥様もピースフル優祐悠を利用しているのでしょうか。

 

【市長】奥様の方は、利用しているかはわからないのですが、昨日から発熱があるということで、それ以上は分かりません。今日夜中から夜中過ぎには検査の結果が出ると思いますので、検査の結果が出ましたらまたお知らせさせていただきます。

 

【記者】奥様は何歳代ですか。

 

【市長】まだ確認中です。

 

【記者】同居はされているのでしょうか。

 

【市長】同居されています。

 

【記者】濃厚接触者と考えてよいですか。

 

【市長】濃厚接触者と考えています。7例目と8例目の濃厚接触者の方をこれから確認していきます。まず入院をしていただき、処置をし、積極的疫学調査で行動履歴や濃厚接触者がどれくらいいるかについては、これから明日にかけて確認していくことになるかと思います。

 

【記者】7例目、8例目の方はそれぞれ自営業、会社員ということですが、自営業の方は他に従業員の方がいるかはわからないですが、一緒に働いている人たちに連絡をしたのか、していなかったらする予定はあるのでしょうか。

 

【市長】まだ分かりません。会社自体も、どこにお勤めか確認できていませんので、分かり次第、勤務先や接触者の方を確認していくということです。今ピースフル優祐悠を利用した方を追いかけていますが、それ以外で濃厚接触者の方で、家族や職場の方などを徹底的に追っていくということしか今はありません。ただ、現時点で先ほど確認されたばかりで確認はできていません。

 

【記者】7例目と6例目の方、どちらがもと(感染源)になっていると考えられるのでしょうか。

 

【市長】それは分かりません。いずれにしても、6例目の方は特に長期滞在されていることを考えると、不特定多数の方が利用される施設でありますので、どなたがどっち、先とか後とか分かりませんし、そこの施設を長く利用していた方も、誰かからうつったという可能性も十分考えられます。6~8例目の事例が広がりを見せるかもしれないということで、非常に強い危機感をもっています。

 

【記者】今週末外出を控えてほしいとお話をされましたけれども、これはどういった思いでしょうか。

 

【市長】感染源が特定できず、恐らくこうした温浴施設を利用した方々は他にも多数いらっしゃると推察できますので、できる限り接触の機会を減らすということ、誰がウイルスに感染しているか分からない状態が熊本市で起きているということです。しかも、1日2日の間に3例の方が確認されているということは、これまでの状態からフェーズが変わったと私自身は認識しております。明日本市の対策本部会議を開催する予定にしておりますが、情報を確認し、今検査は次々に行っていますがキャパシティの問題もありますし、今後感染者が増えてくれば医療機関のキャパシティの問題にもなってきます。そういった対策を急いで考えなければいけない、そういったフェーズになっておりますので、当然色々な想定をして準備はしてきましたが、かなり緊急に対策をとっていかなければならない、緊迫した状態が首都圏ではなく熊本で起こっているということを市民の皆さんに強く警告をさせていただきたい、極めて緊迫した事態にあるということで、ぜひ外出等は自粛していただきたいと呼び掛けをさせていただきました。

 

【記者】それは、利用者だけでなく全ての方にということでしょうか。

 

【市長】そうです。

 

【記者】入院されているのは感染症指定医療機関でしょうか。

 

【市長】そうです、指定医療機関です。

 

【記者】単純に考えると、あと少しで病床が足りなくなるという心配があるのですが、その辺はどうでしょうか。

 

【市長】病床については、感染症の指定医療機関を含め、ある程度の数は確保できるように事前に準備していますので、今時点で何十人何百人となりますと話は別ですが、今の状態では現在の医療体制で対応できているという状態です。ただ今後感染者が多く見つかるということになりますと、軽症者の方は違う施設に移って治療していただき、重症者の方をそうした感染症指定医療機関で見る、そういったことをやらざるを得ないという状況になってくるかと思います。

 

【記者】6,7,8例目は親戚関係、同僚であるとかではなく、全く関わりがないのでしょうか。

 

【市長】全く関わりがないとみています。ただ、関係性があるかについては調査の中ではっきりさせたいと思いますが、6~8例目の方いずれも施設をよく利用されていたと認識できると思っていますので、そこで顔なじみになられているかどうかわかりませんが、そういったところも確認して、できるだけそういうリスクがある方を早く検査をして、適切な処置ができるようにしていくことが、感染の広がりを抑えていくことに繋がっていくと思っています。

 

【記者】先ほど強い危機感を表明されまして、市民への外出自粛を要請されました。これは市長のご認識として、何もしないと、例えば感染爆発、オーバーシュート、そういった事態が起きてしまうという危機感を抱かれているのでしょうか。

 

【市長】そうですね。オーバーシュートがどういう形で起こるかわかりませんが、それに近い状態が起こり得るのではないかという危機感をもって対応しています。感染力が極めて強いウイルスですので、感染しても自覚や症状が無い方が、他の人の感染を引き起こすケースが全国的に見て多いということ。それから、感染源が特定できていない感染者が複数見つかったということは、これは急激に増えていく可能性があると思います。これは東京や大阪と人数的にはレベルが違うものの、最悪の状態を想定しますと、感染爆発、オーバーシュートといえるような状態になることを想定しておかないと、危機管理上は駄目だと私は認識しています。

 

【記者】特に、サイレント感染者といわれる若い人たちへ向けた、感染拡大防止に向けたメッセージはありますか。

 

【市長】若い方々には、繰り返し申し上げておりますが、若い方だからといって重症化しないという保証はないわけです。外出し、いろんな方と交流することはできるだけ避けていただかないと、知らないうちに感染が広がってしまうということでありますので。これは若い方だけでなく、高齢の方も含め全市民の皆さんに呼びかけをさせていただきたいと思っています。今ここで広げない、少しでもリスクを減らしていくためにはそれ以外になかなか方法がないということです。また、報道発表で皆さんにはお知らせさせていただきましたが、調べた限りの方にはなりますが、ピースフル優祐悠の従業員の皆さんは全員陰性が出ています。そういう意味では、割合的に、ピースフル優祐悠の関係者だけが必ずしも強い感染力で広がっているという状況ではないかと思います。これがクラスターとして次々と出てくるのであれば、従業員の方々も陽性反応が出てきてもおかしくないと思いますので、そこは一定程度何とか、と思いますが。ただ、温浴施設ですので、パッと利用されてすぐどこかに行かれる、そして日常活動をされるということで、自覚症状が無い中でどなたかに感染してしまうと相当広がりがあると考えますので、その辺は十分皆さんにはお気をつけいただきたいと思います。

 

【記者】7,8例目の方に基礎疾患はありますか。

 

【市長】それも分かりません。

 

【記者】先ほど市長の方から「小規模な集団感染が起こっている」とありましたが、これは言い換えると小規模なクラスターが発生しているということでしょうか。

 

【市長】そうですね。感染者集団であるクラスターが起こっている(可能性が高い)と認識しているということです。

 

 

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