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幼児期(1歳~3歳)から始める予防接種

最終更新日:2024年4月15日
健康福祉局 保健衛生部 感染症予防課TEL:096-364-3189096-364-3189 FAX:096-371-5172 メール kansenshouyobou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る
 このページでは、熊本市民が、幼児期(1歳~3歳)から始める予防接種について説明します。

幼児期から始める予防接種と対象年齢

 

 予防接種の種類

対象年齢

 MR(麻しん・風しん)混合ワクチン

1期:生後12~24ヶ月に至るまで(2歳未満まで)

2期:5歳以上7歳未満で、小学校就学前の1年間

  (幼稚園・保育園等のいわゆる年長児)

 水痘(みずぼうそう)ワクチン

生後12~36ヶ月に至るまで(3歳未満まで)

 日本脳炎ワクチン1期

生後6~90ヶ月に至るまで(7歳半未満まで)

 


MR(麻しん風しん混合)

麻しん(はしか)とは

 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる一般に小児期に多い急性の感染症として知られています。10代、20代の若年者間での感染が多く見られ、社会的にも関心を集めています。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

 発熱、咳、鼻汁、めやに、発疹を主症状とし、最初3~4日は38度前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うと、また39℃以上の高熱と発疹が出現します。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人に合併します。脳炎は約1,000人に1~2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)というゆっくりと進行する脳炎は約10万例に1~2例発生します。

 死亡する割合も、先進国であっても麻しん患者の約1,000人に1人と言われています。

 

風しんとは

 風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。潜伏期間は2~3週間です。軽いかぜ症状で始まり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。そのほか眼球結膜の充血もみられます。年長児や成人では関節炎の頻度が高く、予後は一般に良好ですが、まれに合併症として、血小板減少性紫斑病(3,000~5,000人に1人)、脳炎(4,000~6,000人に1人)などが報告されています。大きくなってからかかると一般に重症になりやすいと言われています。

 妊婦が妊娠初期にかかると、先天性風疹症候群と呼ばれる心臓病、白内障、聴力障害などを持った児が生まれる可能性が高くなりますので、まだ風疹にかかったことのない人は、妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。また、女性はワクチン接種後最低2ヶ月間は避妊が必要です。


ワクチンの副反応

 副反応の主なものは、発熱と発疹です。2期以降ではその割合が減少します。

 1回目の接種後に見られる発熱や発疹といった症状は、接種後13日以内(特に7~10日)に多くみられます。接種直後から数日中に過敏症状と考えられる発熱、発疹、そう痒等がみられることがありますが、これらの症状は1~3日で治癒します。

 2回目の接種では発熱や発疹の頻度は低く、接種翌日の局所反応が最多です。

 これまでの副反応のデータから、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれん等の副反応がまれに生じる可能性があります。

 

定期予防接種対象者

 対象年齢

 接種回数

麻しん・風しん1期

 生後12ヶ月(1歳)以上24ヶ月(2歳)未満

1回

麻しん・風しん2期

 小学校就学前の1年間(いわゆる年長児)

1回

  

予防接種スケジュール

 1歳になったら、なるべく早く1期の予防接種を受けるようにしてください。麻しんワクチンも風しんワクチンも1回の接種で95%以上のこどもは、免疫を得ることができますが、つき損ねた場合の用心と、年数がたって免疫が下がってくることを防ぐ目的で、2回の接種が行われるようになりました。2期の接種は、小学校就学前の1年間、幼稚園・保育所等の最年長クラスの児童が対象者となります。(熊本市では2期の対象者に対し、勧奨ハガキを送付します。)


接種費用

  無料
 

接種場所

  熊本市の予防接種実施医療機関
  ※「こどもの予防接種 実施医療機関名簿」を参照の上、事前に予約・確認を行ってください。
  ※市外での接種をご希望の場合は、事前の手続きが必要です。
   (依頼書発行・償還払い)希望する方へ」をご確認ください。
 

接種方法

  予防接種は、接種対象者であれば、いつでも受けることができます。(予約は必ず行ってください。)
  接種の際は、(1)親子(母子)健康手帳 (2)本人確認ができるもの(健康保険証など)をご持参ください。
  ※予診票は病院にあります。予防接種・乳幼児健診番号が不明の場合は、感染症予防課にお問い合わせください。
 

その他接種に関する注意事項

  熊本市が行う予防接種には、原則として、保護者の同伴を必要とします。保護者がどうしても同伴できない場合は、予防接種を受けるこどもの健
 康状態を普段からよく知っている親族等が同伴し接種を受けることもできます。
  この場合には、委任状の提出が必要となります。決まった様式はありませんが、予防接種への同伴と予防接種を受けるかどうかの判断を任せる旨
 の記載が必要です。ご不明点は、感染症予防課にお問い合わせください。
  ※「保護者が同伴しない場合の予防接種の受け方(委任状・同意書)」をクリックすると、委任状の様式がダウンロードできますので、印刷して
   ご利用ください。

水痘(水ぼうそう)

 

水痘(みずぼうそう)とは

 水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘・帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と⾔われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(⽪膚の表⾯が⾚くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる⽔疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。一部は重症化し、近年の統計によれば、我が国では⽔痘は年間100 万⼈程度が発症し、4,000 ⼈程度が⼊院、20 ⼈程度が死亡していると推定されています。

 水痘は主に小児の病気で、9 歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。
 成⼈での⽔痘も、まれに⾒られますが、成⼈に⽔痘が発症した場合、⽔痘そのものが重症化するリスクが⾼いと⾔われています。

 

ワクチンの有効性

  水痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化して作った生ワクチンで、1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2 回の接種により軽症の水痘

 も含めてその発症を予防できると考えられています。

 

ワクチンの副反応

 健康小児・成人では副反応はほとんど認められませんが、時に発熱、発疹がみられ、まれに注射部位の発赤、腫脹、硬結がみられます。また、まれに報告される重い副反応としては、アナフィラキシー、急性血小板減少性紫斑病等があります。

 

定期予防接種対象者

  生後12ヶ月(1歳)以上36ヶ月(3歳)未満の方
  ※接種日時点で、熊本市に住民登録のある方

予防接種スケジュール

  生後12ヶ月(1歳)から15ヶ月に達するまでの期間を標準的な接種期間として1回目の接種を行い、3ヶ月以上【標準的には6ヶ月~12ヶ月】の
 間隔をおいて2回目の接種を行う。
 

接種費用

  無料
  ※初回接種時に36ヶ月(3歳)未満であった方が、追加接種時に3歳以上となった場合は、有料の任意接種となります。
 

接種場所

  熊本市の予防接種実施医療機関
  ※「こどもの予防接種 実施医療機関名簿」を参照の上、事前に予約・確認を行ってください。
  ※市外での接種をご希望の場合は、事前の手続きが必要です。
   (依頼書発行・償還払い)」をご確認ください。
 

接種方法

  予防接種は、接種対象者であれば、いつでも受けることができます。(予約は必ず行ってください。)
  接種の際は、(1)親子(母子)健康手帳 (2)本人確認ができるもの(健康保険証など)をご持参ください。
  ※予診票は病院にあります。予防接種・乳幼児健診番号が不明の場合は、感染症予防課にお問い合わせください。
 

その他接種に関する注意事項

  熊本市が行う予防接種には、原則として、保護者の同伴を必要とします。保護者がどうしても同伴できない場合は、予防接種を受けるこどもの健
 康状態を普段からよく知っている親族等が同伴し接種を受けることもできます。
  この場合には、委任状の提出が必要となります。決まった様式はありませんが、予防接種への同伴と予防接種を受けるかどうかの判断を任せる旨
 の記載が必要です。ご不明点は、感染症予防課にお問い合わせください。
  ※「保護者が同伴しない場合の予防接種の受け方(委任状・同意書)」をクリックすると、委任状の様式がダウンロードできますので、印刷して
   ご利用ください。

関連ホームページ

  水痘情報(厚生労働省)新しいウインドウで(外部リンク)

日本脳炎1期

日本脳炎とは

 日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ヒトからヒトへ感染するのではなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増え、コガタアカイエカなどを介してヒトに感染します。潜伏期間が6~16日間あり、感染しても発症が軽い場合がほとんどです。症状が出る場合は、高熱、頭痛、意識障害、けいれんなどが起きます。ただ、100~1000人に1人の割合で、髄膜脳炎や脊髄炎などを発症することがあり、高い確率で死亡したり後遺症が残ることがあります。

 

日本脳炎ワクチン

 日本脳炎ワクチンをめぐっては、平成17年(2005年)5月にマウス脳による製法のワクチンで接種後に重症ADEM(急性散在性脳脊髄炎)を発症した事例があったため、接種の積極的な勧奨を差し控えていました。しかし、平成21年(2009年)6月より、「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」が使えるようになり、積極的な勧奨も再開されました。

 

ワクチンの副反応

 ワクチンの種類によっても異なりますが、接種部位が赤く腫れたり、しこり、発疹、発熱などが比較的高い頻度で認められます。通常、数日以内に治るので心配の必要はありません。

 

定期予防接種対象者

    6ヶ月以上90ヶ月7歳半)未満

 ※接種日時点、熊本市に住民登録のある方

 

 ※以下に該当する方については特例措置があります。詳しい接種方法は、「日本脳炎予防接種特例措置について」をご確認ください。
  ○平成7年(1995年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日生まれの方
   20歳未満の間に、1期(3回)及び2期(1回)の不足分を接種することができます。

 

予防接種スケジュール

  初回接種(2回)・・・6日以上【標準的には28日まで】の間隔をおいて2回 【標準的な接種年齢:3歳】

  追加接種(1回)・・・初回接種(2回)終了後、6ヶ月以上【標準的には概ね1年】の間隔をおいて1回 【標準的な接種年齢:4歳】


接種費用

  無料

 

接種場所

  熊本市の予防接種実施医療機関
  ※「こどもの予防接種 実施医療機関名簿」を参照の上、事前に予約・確認を行ってください。

  ※市外での接種をご希望の場合は、事前の手続きが必要です。

   「熊本市外(熊本県広域化事業)で予防接種を希望する方へ」または「熊本県外または熊本県広域化事業以外で予防接種を希望する方へ

   (依頼書発行・償還払い)」をご確認ください。

 

接種方法

  予防接種は、接種対象者であれば、いつでも受けることができます。(予約は必ず行ってください。)
  接種の際は、(1)親子(母子)健康手帳 (2)本人確認ができるもの(健康保険証など)をご持参ください。

  ※予診票は病院にあります。予防接種・乳幼児健診番号が不明の場合は、感染症予防課にお問い合わせください。

 

その他接種に関する注意事項

  熊本市が行う予防接種には、原則として、保護者の同伴を必要とします。保護者がどうしても同伴できない場合は、予防接種を受けるこどもの健

 康状態を普段からよく知っている親族等が同伴し接種を受けることもできます。

  この場合には、委任状の提出が必要となります。決まった様式はありませんが、予防接種への同伴と予防接種を受けるかどうかの判断を任せる旨

 の記載が必要です。ご不明点は、感染症予防課にお問い合わせください。
  ※「保護者が同伴しない場合の予防接種の受け方(委任状・同意書)」をクリックすると、委任状の様式がダウンロードできますので、印刷して

   ご利用ください。

 

関連ホームページ


こども・おとなの予防接種・感染症情報 総合メニュー

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このページに関する
お問い合わせは
健康福祉局 保健衛生部 感染症予防課
電話:096-364-3189096-364-3189
ファックス:096-371-5172
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(ID:3370)
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