このシンポジウムは、今年3月22日「世界水の日」に熊本地域の広域的な地下水保全の取組みが優れた水管理の事例として、国連“生命(いのち)の水”最優秀賞を日本で初めて受賞したことを記念して開催されたものです。
当日は熊本市の最高気温が38.5度とかなり暑い日でしたが、熊本地域住民の方、事業者、行政関係者など、約300名の方にお集まりいただきました。
オープニングセレモニーでは本市の「くまもと水守」としても活動されているピアノ、志娥慶香(しがけいこ)さん【音楽創造水守】、新箏、藤川いずみさん【琴の音水守】による「みずのうた」、熊本の民謡「あんたがたどこさ」「おてもやん」の演奏をしていただきました。
次に“生命の水”の事務局でもあるスペインの国連水関連機関調整委員会事務局からピラー・ゴンザレス・メヤウイさんをお招きし、オープニングスピーチをしていただきました。2013国連“生命の水”の取組みについて、今回最優秀賞を受賞した理由、世界から見た熊本地域の地下水保全の特色などをお話していただきました。
パネルディスカッションでは、コーディネーターに熊本大学の嶋田純教授を、パネラーに筑波大学の田中正名誉教授、市民代表として水と緑ワーキンググループ代表の大住和估さん、企業代表として株式会社山内本店代表取締役社長の山内卓さん、農業の立場から大菊土地改良区事務局長の紫藤和幸さんをお迎えしました。引き続きピラー・ゴンザレス・メヤウイさんにもパネラーとして参加していただきました。
田中名誉教授と嶋田教授は今回本市が“生命の水”に応募する際にお力添えをいただきました。熊本の地下水保全活動の素晴らしさや水循環システムなどを説明していただき、改めて知る機会となりました。
ピラー・ゴンザレス・メヤウイさんからはさまざまな協力体制のもと地下水保全の取組みが行われていることが評価されたので、熊本の経験を世界に発信し情報共有をして欲しいとメッセージをいただきました。