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熊本が生んだ幕末維新期の偉大な思想家・横井小楠だが、いわゆる「士道忘却事件」で、実家の沼山津にちっ居した。小楠は、四季折々の眺望のよさをめでて四時軒と名付けた。 小楠を訪ねて、吉田松陰や坂本龍馬もこの地にやってきたという。小楠たちは四時軒の縁に座り、秋津川を眺めながら日本の将来について語り合ったのだろう。 小楠が愛した秋津川は、今も変わらず水をたたえながら静かに流れている。