平成21年第1回臨時市議会市長提案理由説明
提案理由の説明に先立ちお詫びと御報告を申し上げます。
まず職員の不祥事についてでありますが、消防局において、先般の職員逮捕に引き続き、去る七日に暴行の疑いで職員が逮捕されました。
事実確認を行ったうえで、一昨日の二十七日に「熊本市懲戒処分の指針」に基づき、免職及び減給の懲戒処分を行ったところですが、相次ぐ消防局職員の逮捕が、市民の皆様をはじめ、議員各位の「安全・安心」に対する信頼を大きく損ないましたことに対しまして、責任の重さを痛感しております。
まことに申し訳なく心からお詫び申し上げます。
次に、不適切な経理に係る調査につきましては、先月二十一日の各常任委員会において、御議論をいただいたところでありますが、去る十五日、「熊本市入札等監視委員会」におきまして、「予算執行にかかる内部調査」の再点検結果の報告を行い、今回の一連の調査結果につきまして、同委員会から御承認をいただいたことを踏まえ、不適切な経理に関与した職員に対しまして、懲戒処分あるいは訓告の措置を行いました。
さらに、不適切な経理を含め、これまでの不祥事に対する私自身及び特別職の幹部職員等の責任として、給料を減額するための関係条例案を御提案しております。
今後は、議会並びに同委員会からいただいた御意見を真摯に受け止め、公職に携わるものとしての責務について、改めて意識改革を全職員に促しますとともに、更に徹底した再発防止策を実施するなど、全庁一丸となって信頼回復に取り組んでまいります。
それでは、本日提案いたしました各号議案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。
まず、議第二百五十二号ないし議第二百五十六号「専決処分の報告について」御説明いたします。
まず、補正予算に関する専決処分としましては、平成二十年度補正予算として、利子負担軽減を目的に行った民間資金の繰上償還と平成二十年度地方債同意額の変更等に伴い行った財源更正の専決、また、平成二十一年度補正予算として、平成二十年度において歳入不足が見込まれた国民健康保険会計ならびに老人保健医療会計について繰上充用処理を行ったものです。
次に、条例に関する専決処分ですが、「熊本市税条例」の一部改正として、地方税法の一部を改正する法律の施行に伴い、公的年金等以外の所得に係る所得割額を公的年金等から併せて特別徴収する取扱いを廃止し、固定資産税等の負担調整措置の継続をするなどの措置を行うため、改正を行ったものであります。
いずれも、地方自治法の規定により、市議会に報告し承認を求めるものであります。
次に、議第二百五十七号「熊本市一般職の職員の給与に関する条例等の一部改正について」ですが、これは、去る十五日、本市の人事委員会から平成二十一年六月に支給する職員の期末手当等に関する特例措置についての報告及び勧告がなされたことに伴い、一般職の職員に対し六月に支給する期末・勤勉手当について合わせて〇・二ヶ月分を減額し、また、市長、市議会議員その他特別職の職員の同じく6月の期末手当を〇・一五ヶ月分減額するなどの措置を暫定的に行うため、関係条例の改正を行うものであります。
次に、議第二百五十八号「熊本市長等の給料の特例に関する条例の制定について」ですが、先程申し上げましたように、私自身と特別職の幹部職員等の給料の減額を行うものであり、具体的には、給料月額について、平成二十一年六月一日から六ヶ月の間、市長において三十パーセント、副市長、常勤監査委員、教育長及び公営企業管理者において十パーセントの減額を行うための特例を定めた条例を制定するものであります。
続きまして議第二百五十九号「熊本市都市計画・建築事務に関する手数料条例の一部改正について」ですが、これは、長期優良住宅の普及の促進に関する法律が本年六月四日に施行されることに伴い、長期優良住宅建築等計画の認定に係る手数料を新設するため、所要の改正を行うものであります。
何とぞ、慎重に御審議のうえ御賛同いただきますよう、お願い申し上げます。