市長とドンドン語ろう！（平成28年7月）※市政だより掲載版

最終更新日：2016年7月1日

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市長とドンドン語ろう！

大西市長と姜尚中さん

今回は熊本県立劇場理事長兼館長の姜尚中さんと語りました。（熊本地震前に対談したものです）

市と県のつながり、人と人とのつながり

姜尚中さん

（熊本県立劇場理事長兼館長）

　今、日本は経済も社会も大きな転換期であると思っています。　　　　
　文化施設をテーマに考えると、地域の発展を支える新しい広場として各施設が独自に分散するのではなく、より有機的に連携を強化すべきと思います。例えば、県立劇場と市民会館の連携や文化施設の統合も考えていくべきと思います。

　また、文化施設は観光資源にもなり得ると思っています。

熊本市長　大西一史

　いろいろな施設や観光資源と一体感を持たせるということですね。一体感があるけれども、それぞれが独自性を持ち、多様な文化が広がっているというふうにしたいですね。

　このことに関しては、世界に向けて発信できるだけの力が熊本市にはあると思ってます。

姜尚中さん

　一体感ということを考えれば、熊本は化学反応が少し弱いんじゃないかなと思います。何か触媒があれば良いんですけど。

大西市長

　市と県の関係性にも言えますね。「市は市、県は県」ではなく、もっと連携していくべきでしょうね。人と人とを繋ぐ触媒の役割を果たしたいですね。

　さらに、桜町・花畑地区の再開発などで新たな施設や枠組みもできます。これを機会に、関係機関や人々が一体となって協力体制を築いていきたいですね。

大西市長

　映画「うつくしいひと」は、行定監督の想いと姜さんの演技、そして夏目漱石関連の風景が重なってとても良い映画でした。熊本の風景も素晴らしかったですしね。この製作に携わった熊本県は本当にすごいなと思いました。

姜尚中さん

　ありがとうございます。実は今回の映画では、漱石の「草枕」をやりたいと監督と話していたんですよ。僕は、漱石を若い人にもっと知ってほしいと思っています。若い世代の新鮮な感覚で表現した漱石の話が出てくるのを期待します。

大西市長

　確かに、面白いかもしれませんね。そして、夏目漱石の作品や映画「うつくしいひと」などを生む、熊本の風土を大事にしていきたいですね。それが熊本の「上質さ」に繋がってくるのではと思います。監督さんや俳優さんも含め、熊本からは多彩な方が誕生していますしね。

姜尚中さん

　熊本市は落ち着いているし、緑が多くていいですね。今後熊本の「上質さ」が広く知れ渡っていくといいですね。今後も熊本市をサポートしていきたいと思っています。

昭和25年熊本市生まれ。聖学院大学学長などを経て、現在東京大学名誉教授。

今年1月に熊本県立劇場の理事長兼館長に就任、2月公開の熊本県を舞台にした映画「うつくしいひと」に出演されている。


映画「うつくしいひと」撮影風景	映画「うつくしいひと」撮影風景

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