市長とドンドン語ろう!
今回は熊本県立劇場理事長兼館長の姜 尚中さんと語りました。(熊本地震前に対談したもの)
※7月号の後編です
先日、大西市長とお会いした際、今風の漱石解釈が欲しいとおっしゃってましたよね。旧来の漱石先生も重要ですけれど、今の若い人に熊本の漱石をもうちょっと知ってほしいです。
そうですね。若い人など新しい層に漱石先生の良さに気軽に触れてもらえる機会を作りたいと思います。ちょっと本も読んでみようかなと思えるきっかけづくりが必要ですね。
実は、映画「うつくしいひと」※では、行定監督は本当は漱石の「草枕」を映像化したいと言われていました。
今回は叶いませんでしたが、いずれは実現させてみたいです。そのときはぜひ、大西市長がされていたバンドの音楽を使ってみても面白いですよね。
ありがとうございます。熊本は、夏目漱石をはじめさまざまな文学作品のルーツを生む、素晴らしい風土がありますよね。それを大事にしていかなければならないですね。
それが、僕が提唱する「上質な生活都市くまもと」に繋がってくるんじゃないかなと思います。
※アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」(6月開催)で、
映画「うつくしいひと」は第5回観光映像大賞を受賞しました。
昭和25年熊本市生まれ。聖学院大学学長などを経て、現在東京大学名誉教授。
今年1月に熊本県立劇場の理事長兼館長に就任、2月公開の熊本県を舞台にした映画「うつくしいひと」に出演されている。