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大西市長 |
阪神淡路大震災のときには、被災家屋からの救助の多くは近所の人によるものだったそうですね。大都市になるほど近所の人の顔が見えない場合が多い。重要なのは、まずは自分の命は自分で守るという市民力を高めることだと思います。事前の備えとして2~3日分の水・食糧は備えていた方がいいでしょうね。
次に、自治会などの地域コミュニティ単位で助け合う地域力です。大規模な災害が発生した時には、迅速な避難所開設や救援物資の配給など、行政力を発揮するまでには時間がかかってしまいます。
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福田市長 |
なるほど。わたしも東日本大震災や防災週間など節目ごとに市民の皆さんに、家庭で備蓄をするようお声がけしてきました。しかし、なかなか個人では進まないのが現状なんです。行政の備蓄には限界があるので、皆さんで心がけをすることが大切だと思っています。
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大西市長 |
熊本市も自分たちで備蓄していた人たちの力で非常に助けられました。地震発生直後は、行政は無力に近かったと思います。ある避難所では、地域の皆さんが少しずつ食べ物を持ち寄って、炊き出しをしてしのいだとも聞いています。行政の支援が届くまでの間、地域住民の助け合いの気持ちが皆さんを救ったんです。