「復興」そして新たなまちづくりへ
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。市民の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
早いもので熊本地震から2回目の新年を迎えました。震災の発生以来、今なお仮設住宅等で不自由な生活を余儀なくされている皆様方に、改めまして心からお見舞い申し上げます。
昨年は、熊本地震からの本格的な復興に向け始動する「復興元年」と位置づけ、「熊本市震災復興計画」に掲げた施策の着実な推進に、スピード感を持って全力で取り組んでまいりました。
特に、被災された方々の生活再建のために全力を挙げるとともに、市民、地域、行政、それぞれの力を結集した地域の防災力向上など、安全・安心な熊本の再生と創造に向けて取り組んできたところです。そして、よりきめ細かな地域ニーズを把握するために、市内17個所に「まちづくりセンター」を新たに設置し、専任の「地域担当職員」を置いて、地域課題への対応も進めてまいりました。
一方で、昨年は本庁舎及び市の関連施設での火災や、職員の不祥事、議員からの不当要求等に対する個別外部監査からの指摘など、市民の皆様にご心配やご迷惑をおかけいたしました。改めましてお詫びを申し上げますとともに、こうした状況に真摯に向き合い、信頼される熊本市づくりのために市役所一丸となって取り組んでまいります。
震災から2年を迎える本年は、復興への歩みを更に力強く確かなものにするため、仮設住宅等から恒久的な住まいへの移行支援をはじめとした被災者支援に引き続き最優先で取り組むとともに、熊本城復旧や市民病院の再建、地域経済をけん引する中心市街地の再開発など、将来にわたって活力のある新しいまちづくりの礎を築いてまいりたいと決意を新たにしております。
皆様方におかれましては、本市市政運営に対しなお一層のご支援ご協力を賜りますとともに、今年一年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますことを心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。