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令和元年(2019年)10月3日 第3回定例会後市長記者会見

最終更新日:2019年10月21日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長報告:台風15号並びに台風17号への対応について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

    •  はじめに、先月の台風15号及び台風17号によりお亡くなりになられた方並びに被災された皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く元の生活に戻ることができますようお祈り申し上げます。
         まず、台風15号につきましては、全国市長会からの要請を受け、直ちに千葉県内の各自治体へ職員派遣及びブルーシートの提供などの支援を行ったところです。また、先月22日夜に本市に最接近した台風17号についても、避難所の開設・運営やその後の被害への対応等、速やかに対応したところです。支援等の詳細については、お手元の報道資料にてご確認をお願いします。
         今後も台風は続くと予想されますので、本市としましては、市民の皆様の生命・財産を守るため、台風発生時の避難行動支援など、万全の態勢を整え対応してまいります。また、市民の皆様におかれましても、災害情報についてはぜひ厳しく、できるだけ甘く見ないようにしていただきたいということ、そして我々も適宜いろいろな情報を発信してまいりますが、十分ご注意いただいて「自分の身は自分で守る」という強い意識をもって、早めに避難していただきたいと考えております。

      PDF 【報道資料1】台風15号並びに台風17号への対応について 新しいウィンドウで(PDF:107.9キロバイト)

【市長所感:第3回定例会を終えて】

それでは、第3回定例会を終えての所感を述べさせていただきます。
  本定例会に提出いたしました予算案並びに条例案等につきましては、議会において慎重にご審議いただきました。これにより、市民の皆様からご要望いただいた生活道路等の修繕や交差点の安全点検を踏まえた対策工事など、安全・安心なまちづくりへ向けてスピード感を持って取り組んでまいります。
  一般質問では、熊本地震からの復旧復興や災害対策をはじめ、市庁舎建替えや教育環境の整備、さらにはAI等先端技術の活用や、空き家問題などの地域の課題等に対して様々な観点から大変熱心にご質問をいただきました。また、市電延伸につきましても、予算執行の凍結がなされておりましたが、これも今定例会において(凍結が)解除となりましたことから、今後は速やかに基本設計を行い、事業効果や財政面への影響などの検討を深め、議会をはじめ市民の皆様にも適宜、丁寧にご説明を行ってまいります。この他にも、議論を通じていただきましたご意見・ご要望等については真摯に受け止め、これからの市政運営に生かしてまいります。

【市長所感:ラグビーワールドカップ2019熊本大会開催を目前に控えて】

 続いて、ラグビーワールドカップ2019熊本大会開催を目前に控えての所感を述べさせていただきます。
   いよいよ、心待ちにしていた熊本大会の第1戦、フランス代表対トンガ代表戦が今月6日に、またその1週間後の13日にはウェールズ代表対ウルグアイ代表戦が開催されます。
   観戦チケットにつきましては、おかげさまで既に在庫がない状況となっています。当日券の販売もない状況と聞いており、当日は大いに盛り上がるものと思われます。
   今後のチケット入手については、リセールでの購入もございますので、是非、公式チケットサイトをこまめにチェックいただければ入手できる可能性もあるということでございます。また、当日の会場周辺は交通規制が敷かれますので、交通手段については「パーク&バスライド」や、熊本駅やファンゾーンエリアからのライナーバス等、移動手段が準備をされていますが、今大会の盛り上がりに伴い、徐々に予約で埋まりつつあると聞いています。
   事前予約や、JR豊肥本線・光の森駅を利用した移動手段につきましては、「熊本ラグビー情報」のウェブサイトでご確認いただき、早めに交通手段を確保していただきますようお願い申し上げます。
   すでに海外からも観戦客が多くいらっしゃっているようですので、是非、熊本一丸となっておもてなしの心で温かくお迎えしたいと思っておりますし、この熊本大会を通して交流を深め、熊本の震災からの今の復興状況を多くの世界中の方々に見ていただき、またご支援に感謝をするような大会にできればと考えておりますので、ぜひ市民の皆様方のご理解・ご協力をお願いしたいと思います。

【市長所感:熊本城特別公開を目前に控えて】

 続いて、熊本城特別公開を目前に控えての所感を述べさせていただきます。まず、モニターをご覧ください。
   平成28年熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城は、震災直後から国内外の多くの皆様から温かいご支援をいただきまして、このたび、大天守の外観復旧に伴い、特別公開第1弾を今月5日の土曜日から開始する運びとなりました。被災後、復旧の歩みを支え、また、応援のお気持ちを届けてくださいました多くの皆様方に、あらためて厚く御礼申し上げます。
   震災から約3年半ぶりの公開となり、初めて皆様方に天守閣の近くに入っていただくことになりまして、一部に工事の足場等が残ってはおりますが、天守閣をはじめ重要文化財建造物の宇土櫓や震災の傷跡が残る崩落した石垣なども含め間近にご覧いただけます。
   なお、この特別公開第1弾は、公開日や公開時間が日によって異なりますので、ぜひ熊本城公式HPや市政だより10月号を十分ご確認いただきましてお越しいただきますようお願い申し上げます。
   また、この特別公開に合わせ、本市では新たな誘客プロジェクトを開始しております。私の後ろのバックパネルにもありますとおり、「500年、城と生きる町へ。くまもと」というスローガンを掲げまして、熊本城の築城からこれまで400年以上の歴史がございますが、それと同じように、これから100年後に向けてもお城とともに強く生きていくという想いを、熊本を訪れる皆さまに感じていただき、そして心からおもてなしできる、美しく豊かな城下町であり続けようとする決意を表現しています。それでは、こちらのモニターをご覧ください。
  CМのナレーションをされた方はどなたか分かられましたでしょうか。俳優の佐藤健さんです。熊本地震以降、様々な形で熊本を応援いただいておりまして、人気俳優の佐藤健さんがナレーションを引き受けてくださいました。本当にありがたいことだと思っております。熊本城と共にある町の姿を切り取った、私たちにとっては二の丸広場での穏やかな家族の姿と後ろに映るお城、それが復旧している様を映しているところでありますが、県内外の多くの方に見ていただいて、また熊本城を訪れていただきたいと思っています。既に開設しておりますウェブ上のスペシャルサイトをはじめ、様々な取組を国内外に向けて展開してまいりますので、皆さまにはぜひ、SNSでのシェアなどで、このプロジェクトを報道の皆さんを始め、市民・県民の皆さんに応援していただきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

【市長発表:熊本城ホールの開業記念式典アーティスト発表について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 次に、11月29日開催の熊本城ホール開業記念式典について、オーケストラコンサートのアーティストを発表いたします。
   アーティストは、玉置浩二さんになります。
   玉置浩二さんは、その類まれな歌唱力から、アジア最高峰のヴォーカリストと称され、国内外で活躍されております。本年7月には、ロシア国立交響楽団との共演を果たすなど、さらなる進化を遂げられています。
   記念式典の舞台では、柳澤寿男さんを指揮に、熊本交響楽団とNHK熊本児童合唱団と共演していただき、玉置さんの歌声が深い感動を与えてくれるものと期待しています。
   なお、今月号の市政だよりでもご案内していますとおり、ご応募いただいた一般の方々の中から抽選で1,500名の方をこの式典にご招待いたします。是非、多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

【市長発表:「第4回アジア・太平洋水サミット」の公式ロゴマーク決定及び1年前イベント開催について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

  •    次に「第4回アジア・太平洋水サミット」に関して発表いたします。
       サミットのシンボルとなる公式ロゴマークが決定しました。
       このロゴマークは、アジア太平洋地域全体が、水循環という大きな視点で、水問題の解決に取り組んでいく姿勢を表現しております。今後はこのロゴマークも活用しながら、サミットを積極的にPRしてまいります。また、サミット開催がいよいよ1年前となり、本市では、この節目にサミットの成功に向け、市民の皆様を含む「オール熊本」で盛り上げる機運づくりを本格的にスタートいたします。
       具体的には、1年前イベントとして「第4回アジア・太平洋水サミット開催記念リレーシンポジウム」の「オープニング」を10月19日にホテル日航熊本で開催いたします。
  •    アジア太平洋地域が直面している水問題や本市で水サミットを開催する意義を、基調講演などを通して多くの皆様と共有し、サミット成功に向けた機運の醸成を図るきっかけになればと考えております。

【市長発表:「第1回世界かんがい施設遺産全国大会 in くまもと」の開催について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

  •  次に、第4回アジア・太平洋水サミットのタイアップイベントとして、全国初となる「世界かんがい施設遺産全国大会」を来年10月20日から翌21日まで、熊本城ホールをメイン会場に開催することが決まりました。
       かんがい施設は、全国各地において、農業を営む上で欠くことのできない施設であるとともに、人々の生活に息づき、地域の水循環に大きな役割を果たしています。
       特に熊本県内には、昨年8月に世界かんがい施設遺産として登録を受けた本市の「渡鹿用水」、菊陽町の「鼻ぐり井手」で有名な「馬場楠井手用水」、大津町の「上井手・下井手用水」からなる白川流域かんがい用水群をはじめ、かんがい施設遺産が全国最多の4箇所もあることが世界的にも認められ、この度、第1回目となる全国大会の熊本開催が決定いたしました。なお、主催となる実行委員会については、熊本連携中枢都市圏内の関係団体を中心に、今後、連携して立ち上げたいと考えております。

【市長報告:海外交流に関する取り組みについて】

 最後に、海外交流に関する取組みを2件ご報告いたします。
  1件目ですが、今月19日から22日までの予定で、米国・サンアントニオ市から、姉妹都市締結30周年事業の一環として、ロン・ニレンバーグ市長を団長とする代表団をお迎えいたします。今回の訪問では、今月20日に開催します「熊本市制130周年記念まちづくりシンポジウム」において、ニレンバーグ市長に、世界的にも有名なサンアントニオ市の水辺を活かした安全で賑わいのある先進まちづくりについて、基調講演をいただくことになっています。
   この講演に併せて、「水辺を活かしたまちづくり」をテーマに、私も含めてパネルディスカッションを行います。市民や関係者の皆さんとともにまちづくりを考える機会にしたいと思います。また、ご滞在中は、両市長で政策協議を行いますほか、ニレンバーグ市長には熊本城をはじめとします復興状況や、熊本城ホールを含む桜町再開発事業の状況などをご視察いただき、歴史、文化、食、都市機能など、熊本の魅力をご体感いただけるようPRに努めてまいります。
   2件目ですが、今月30日から来月8日の予定で、フランス・エクサンプロヴァンス市をはじめ、ストラスブール市、イタリア・ミラノ市等へ出張いたします。
   まず、一つ目の目的ですが、フランス・エクサンプロヴァンス市への訪問です。来年、エクサンプロヴァンス市で開催されます「第7回日仏自治体交流会議」の準備会議に日本側推進委員長として出席するほか、交流都市であるエクサンプロヴァンス市の市長等を表敬訪問し、今後の交流状況について意見交換を行うこととしています。
   次に、フランス・ストラスブール市への訪問です。少子高齢化、人口減少が進む中、本市における公共交通の利用者低迷や、慢性化する交通渋滞などの課題を解決し、「歩いて暮らせる上質な生活都市」へ転換する新たなまちづくりに挑戦していく必要があります。このため公共交通を軸とした、歩いて楽しめる都市空間の創出など国際的にも評価の高いストラスブール市を視察することとしております。
   これらの都市は、市議会及び地域経済をけん引する経済界の方々とともに訪問し、それぞれの立場や視点から多くのことを学び、具体的な施策につなげていきたいと考えております。
最後に、イタリア・ミラノ市への訪問です。民間企業も参加をいたします、「イタリア熊本ウィークビジネスミッション」と題した欧州への熊本産品の展示・販売のプロモーション活動を実施しますので、私も一部参加し、トップセールスを行いたいと考えております。
   以上、今回の訪問では、目的の異なる3つの事業の日程を合わせることで、業務の効率化を図るとともに、渡航効果を最大限に高めることができるよう、本市の魅力や復興状況のPRにも努めてまいります。
   また、事業終了後は、訪問の成果について、多くの市民の皆様や各界各層にご報告申し上げ、熊本市の将来のまちづくり等に生かしていきたいと考えております。

 

 私からは以上です。

【質疑応答:熊本城の特別公開に寄せる市長の気持ちについて】

【記者】熊本城の特別公開ですが、いよいよ今週の土曜日に迫って、3年半ぶりに見ていただけるということで、改めて3年半ぶりに公開されることへのお気持ちを教えてください。

 

【市長】3年半前までは、市民の皆様を始め観光客の皆さん方が大天守の近くまで入れたのが日常でした。その日常を大きく狂わせてしまったのが熊本地震であります。私も、熊本地震が発災して熊本城を振り返って見た時に、立ち上る土煙、崩れ落ちる瓦や石垣等を見るたびに心を痛めて、時間がかかってもなんとか元に戻したいという気持ちで市民の皆さんと一緒に取り組んできました。熊本の復興のシンボルと言う意味でも、熊本城はこれからも熊本の人々の心の拠り所になっていくものだと思っておりますが、多くのご支援をいただいて熊本城の復旧は成り立っている訳です。熊本地震からの復旧というものは、全国各地、世界各地から多くの皆さんにご支援をいただいて、今我々が前に進むことができているということですので、今回の10月5日からの特別公開は、本当に多くの皆様に感謝の気持ちをお伝えするということ、まだまだ復旧途上ではありますが、少しずつ熊本が元気を取り戻している姿を、熊本城の大天守を間近に見ていただくことで感じていただいて、さらにまた熊本の応援をしていただければと思っているところです。

【質疑応答:熊本城ホールの開業記念式典コンサートについて】

【記者】熊本城ホールの開業式典の玉置浩二さんのことですけれども、先日12月1日に山下達郎さんが発表されましたが、山下達郎さんのコンサートとの棲み分けといいますか、どういうコンサートになるのかということと、玉置浩二さんが選ばれた理由があれば教えてください。

 

【市長】まずこれは開業記念の式典に伴うスペシャルコンサートです。12月1日はこけら落としの公演ということで、一般の皆さんがチケットを購入して入られるのが、山下達郎さんのこけら落とし公演となりますが、この開業記念式典というのは、熊本城ホールの開業を祝って、国・県・市を含めて関係者が一堂に介するわけですが、そこに玉置浩二さんが花を添えていただいて、しかも熊本の子ども達も含めて地元のオーケストラの皆さんと共に開業を祝って、式典を大いに盛り上げていただくということですので、非常にありがたいと思っています。玉置浩二さんは昨年4月にも県立劇場で、熊本の人々を元気づけるために特別料金でオーケストラ公演をされて、その時に私もお目にかかったのですが、「市長さん頑張ってください」と応援の力強いメッセージをいただきました。そういったご縁や、我々も開業記念式典においてスペシャルなゲストとしてまた元気づけていただけたらということでお願いしましたところ、快く引き受けていただいて実現に至ったということです。

 

【記者】玉置さんにお手紙を書かれたわけですか、今回も。

 

【市長】今回手紙は書いていません。昨年お目にかかったというご縁もありますし、うちのスタッフも含めてですが、いろいろなルートを通じて依頼させていただいたということです。

【質疑応答:熊本城特別公開やラグビー会場等での安全対策について】

【記者】今度、熊本城の特別公開、ラグビーワールドカップと、かなりたくさんの方が熊本市にやってこられると思いますが、安全対策というのはどういう風に対応されていますか。

 

【市長】まず熊本城の特別公開に関しては、かなり多くの方がいらっしゃるということで、二の丸広場のエリアでチケットを買っていただいて、そこから入っていただくことにしますが、ある程度の入場の整理や、警備の本部も含めて特別公開に備えてトイレ等を用意していて、警備員の配置についても万全の態勢を取っておりますので、どのくらいの方がいらっしゃるかはなかなか想像がつかないのですが、できるだけ皆さん方に親しんでいただけるように、人が多すぎる場合には一部入場を制限等することも考えられますが、安全面には十分配慮して行っていきたいと態勢を整えているところです。それから、ラグビーワールドカップにつきましては、県と市と日本側の組織委員会も含めて警備態勢、交通に関しても先ほど少しご紹介しましたけれども、さまざまなルートを使って交通の面でも対応を取っているところです。こういう大きなイベントがありますので、市の危機管理部門はテロ対策も含めて、そういった態勢も十分考えられるように、いろいろな関係機関と連携を取るようにしているところです。

【質疑応答:市庁舎建替えの問題について】

【記者】市庁舎の建替えの問題なのですが、26日の特別委員会で議会の方からはかなり厳しい意見も相次いで、既にお聞きになっていると思いますが、どう理解を求めていくのかを教えていただけますか。

 

【市長】特別委員会で、有識者のそれぞれのご意見や見解について質疑があって、本当に大丈夫なのか、異なった見解が学識者から出されたことについてどうかということ、市長をはじめ市の執行部も建替えありきで進んでいるのではないかというご意見も出たと伺っております。そもそも考え方としてもそうですが、防災拠点となる本庁舎の施設の安全性の確保に関しては、先の熊本地震で、1日に開院した防災拠点の一つである市民病院が機能喪失をしたこと、多くの入院患者さんたちの転退院を余儀なくさせたこと、緊急患者等の受け入れもできなかった等、病院もそういう状況にあったこともありますし、庁舎はただ単に職員が働く場だけでなく、行政機能としていざ災害が起こった時も含めて十分な対応が取れなければ市民生活に大きな影響を与えます。そこで、この庁舎の問題に関しては、現行の建築基準法の耐震基準を満たしていないことは判明していますので、この点に関して行政の責務として、私は最悪の事態を想定して万全の対応を取らなければならない。これが熊本地震の教訓を生かしたことになろうかと私は思っておりますので、建替えありきではなくて、建築基準法上の耐震基準を満たしていないことについて、議会の皆さんにもご理解を頂く必要があると思って説明させていただいているところです。建替えを前提にいろいろなことを想定していかなければ、財政的な面、場所の面、機能の面、さまざまな面をこれから具体的に検討していく中で、いろいろな状況も議会にもできるだけ多くの情報をお示ししてご理解いただくようにしたいと思っております。今現在は、2名の有識者の方の見解についてそれぞれ精査をするようにと指示をしておりまして、先日の委員会でも政策局長から答弁させていただきましたが、この内容を取りまとめて完了次第ご報告したいと考えております。市議会の方でも安全性の問題は重要だとご理解はいただいています。ただ、本当にここが建替える必要があるのかどうかの事実確認、建築基準法上の課題や問題点を十分精査するようにということで、厳しいご意見が出ているのは承知しておりますが、一部の議員さんもおっしゃっていましたが、きちんと論破して納得しなければ、建替えや移転はないと議会でもおっしゃっていたと承知していますが、私もきちんと議論を重ねて丁寧に公開の場で市民の皆さんにわかりやすくお示しすることが必要だと思っていますので、できるだけ資料やデータ、我々の考え方を市民の皆さんに丁寧にお示ししながら今後進めていきたいと考えているところです。

 

【記者】着工が遅れれば遅れるほど、市の財政負担が大きくなるということもありまして、いずれかの時点では決断しなければならないと思いますが、それは頭の中にありますか。

 

【市長】この前の特別委員会でいろいろな資料要求も出ていますので、それをお示しし、議論の状況を見ながら、議会のご理解、市民の皆さんのご理解も得ながら判断していきたいと考えています。判断が早ければ早いほど選択肢は増えると思いますが、納得感がない中で強硬に進めることはあり得ませんので、そういう意味では十分な議論を深める。またそこはスピーディにやらなければなりませんので、特別委員会も窮屈な日程で組んでいただいているようでありまして、また10月10日に委員会が開かれますので、できるだけ早くそういったことをお示ししながら、集中的に審議をして我々の考え方を議会にお示しさせていただきたいと考えています。

【質疑応答:来春の県知事選にあたってのスタンス等について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

  • 【記者】来春の県知事選挙のことについてお尋ねしたいのですが、この間蒲島氏が先に正式に表明された後、30日には幸山氏が正式に表明されました。前回と同じ顔合わせというか、まだ顔触れ全部は決まっていませんが、その中で前回市長は中立のスタンスということだったと思いますが、今回の知事選に当たってはどのようなスタンスで臨まれるのかをお願いします。

 

  • 【市長】熊本県知事選が来年4月に行われますが、まさにこれから復興を着実に進めていくという大変重要な時期の県政のリーダーを決める大事な選挙だと認識しています。その中で立候補者の皆さん方が復興をどう進めていくのか、その先の熊本をどういうふうに描いていくのかについて強い関心を持っているところです。私自身、熊本市長としては熊本市民の皆さんの生命・財産をお預かりするリーダーとして全力を挙げることが重要だと思っておりますけれども、知事選に関しては、今までの国政選挙、各種選挙でも、私は全て中立的なスタンスを取って参りまして、どなたかのマイクを握るとか、応援することはしておりませんので、来年春に行われる熊本県知事選挙においても中立で、そういうスタンスでいきたいと考えているところです。またスタンスと同時に、どなたが知事になられても県と市の連携は非常にこれから先も重要な問題であると思っております。特に、県・市の連携がうまくいかないと、災害対応や復旧・復興についてもなかなかうまくいかない部分がありますので、県の中で唯一の政令指定都市とどのように新しい県政の中で連携を取っていくのか、どういう役割分担をしていくべきなのか、そういった点も含めて共通の政策課題もありますので、政策論議をぜひ深めていただきたいと思っておりますし、そういった面での期待をしているところです。また、蒲島知事は現職の知事として、これまでも私も市長としていろいろと連携を図ってきたところです。第1回目の選挙の時は、私は県議会議員でしたけれども、支援をし、マイクを握り、応援をしたということでございます。一方で、皆さんご承知の通り、前熊本市長の幸山氏に関しましても、1期目の市長選に出馬される時は、私も大変厳しい判断でしたが、幸山前市長を第1期目の選挙で応援しましたので、政治家としてお二人ともそれぞれよく存じ上げている方です。ですから、それぞれのお考えや政治的な経験を踏まえた上で政策論議を深めていただくことを期待しているところです。そういう意味でも「中立」ということです。

【質疑応答:厚生労働省が再編・統合が必要な公立・公的病院として実名公表したことへの市長の受け止めについて】

【記者】先月、9月末に厚労省が再編・統合が必要な病院の実名を公表したということで、熊本市内も3つの病院、先日開院した熊本市民病院も含まれているのですが、この実名公表したことについて市長の受け止めをお願いします。

 

【市長】今回の公表というのはかなり突然で、正直驚いたということでございます。以前から公立病院の再編を含めてですが、全国で医療費の問題が取り沙汰され、また公的病院、公立病院も含めてですが、経営状況についてもかなりシビアな目が向けられていく中で、地域医療構想やいろいろな国の取り組みも進められてきたということでありますので、検討の過程の中で再編や統合なり、例えば診療実績や類似する医療機関、近接する医療機関等を見て、ある程度機械的に出された部分があるのではないかと思います。ただ、私自身この新しい病院の再建において、ちょうど開院の前にこういう形で出るというのは、スタートするにあたって内心穏やかではないものがございましたのは正直なところですが、こういう状況、指摘を踏まえ、これを乗り越えていって、地域に必要とされる、また全国的にも認められる病院にしていく、逆にこれをバネにしながら、市民病院はもう開院しましたけれども、また7日からの診療開始ですけれども、スタッフにも今までのあり方ではなく、ゼロベースでいろいろなものを見直しながら、効率性と共に安全で安心な医療を提供できるようにということで、先日1日に職員全員に訓示をしたところです。ですので、今回の厚生労働省のリストについては唐突で驚いていると申し上げましたけれども、これから公立病院のあり方は全国的にも見ていかなければなりませんので、そこは予断を持たず、我々も国や県に理解をいただけるような医療体制を構築していくことが本市の医療政策においても非常に重要になってくると考えております。それから、市民病院に関しましては開院の記念式典の時に、厚生労働省から大臣のご名代として吉田医政局長、総務省からは黒田総務審議官もお見えでございましたので、状況は良くご承知の上だろうと考えております。地震で被災して通常とは違う状態にある経営状況や診療体制であることと、熊本地震を経験してベッド数を削減したり、診療科を少なくしたり、相当な見直しを行っておりますので、そういうことも含めてまた精査をしていただければ、中身についても変わってくるのではと期待しているところです。もう一つは、この件に関しては国と地方との協議の場が設けられるということで、知事会や全国市長会、全国町村長会のそれぞれの代表が行って協議されるということでありますので、そういった市長会等のルートを通じて、私もそれぞれ主張してまいりたい、要望を伝えてまいりたいと考えております。

【質疑応答:旧市民病院の跡地に現況ついて】

【記者】市民病院の話が出ましたけれども、旧市民病院の広い敷地が今後解体して売却されるということですが、売却の状況は現時点で市長に何か入っていますか。

 

【市長】まだ、これから解体するということで、その設計を今やっている状況ですので、売却の具体的な手法等々については私の方までは上がってきていません。現場の方で、いろいろな調整をしていると思います。

【質疑応答:幼児教育・保育の無償化に伴う保育園から要望等について】

【記者】今月1日から始まった消費増税に伴う幼児教育・保育の無償化について質問したいのですが、昨日保育園の園長らで作るグループが幼児教育・保育無償化について質問と要請を大西市長に届けていまして、その中では給食費・材料費についても無償化してほしいとか、徴収事務を保育園の職員が担うことは、今の状況、保育所の職員不足が叫ばれている中で相当な負担になるという声が上がっていますが、大西市長はどうお考えですか。

 

【市長】要望書を含めていろいろといただいていることは私も承知しております。担当の方でもできる限り、今回補正予算でも上げさせていただいた通り、副食費の取り扱いも第3子以降の部分については十分な配慮ができるようにさせていただいたところでございます。今要望いただいていることに関しても、担当の方で十分状況を受け止めさせていただいて、その上で我々としても何ができるのか、それから国に対して要請すべきこともさまざまあるように感じておりますので、そうしたことについては要望という形でも行ってまいりたいと考えています。いずれにしても、現場で無償化の部分について混乱が起きないようにするのが基礎自治体として現場をお預かりする我々の責務だと思いますので、今の制度の中で皆さんが混乱しないように、そしてスムーズに進むように取り組んでいきたいと考えております。

【質疑応答:熊本城ホール開業記念式典での演奏曲等について】

【記者】熊本城ホールの話に戻りますが、もし分かればということで玉置浩二さんの曲目は(何になるのでしょうか)。

 

【市長】(開催側では)曲目は分からないと思いますね。想像するしかないのですが、2018年の時にもいろいろな曲目を演奏されていたと思いますが、クラシックのオーケストラをバックにしてNHK少年少女合唱団も一緒にということでありますので、そういうところから推察するしかないのですが…分からないですよね。ただ、普通のコンサートとは違って式典の時の記念のコンサートですので、あまり曲目をたくさんということではないと思います。数曲程度になるのではないかと思いますが、多くの方が、どの曲を聴いても間違いなく感動されると思います。私が初めてお聴きしたのはまだ地震の前でしたでしょうか。東京でたまたまコンサートに伺うことがあって、オーケストラバージョンの玉置さんの曲を聴いた時は、鳥肌が立って涙が止まらなかったという状況でしたので、今回の式典においても熊本の人たちに大きな感動を与えてくださることになるのではと期待しているところです。曲名は分かりませんが…聞きたい曲はいっぱいありますが、ここでは控えさせていただきたいと思います。

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