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令和2年(2020年)2月25日 新型コロナウイルス感染症患者発生に伴う市長記者会見(4例目)

最終更新日:2020年2月25日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp
 

市長発表

市民の皆様にお知らせいたします。この度、熊本市内で4例目の新型コロナウイルス感染症の患者が確認されました。
この4例目の方は、年齢が60歳代の市内の日本人の女性であります。1例目の20代女性の方の母親で、2例目の50代男性の奥様であります。
職業は会社員で、仕事は熊本市民病院の食器洗浄作業に従事していた方です。
患者は、1例目の方の濃厚接触者に該当するため、2月21日にPCR検査を実施しましたが、その際は陰性でした。
2月22日からは、熊本市保健所において健康観察を行っておりましたが、本日9時20分に発熱37.8℃が見られたことから、PCR検査を実施し、14時18分、陽性と確定されたものです。
市民病院では、食材には直接触れる業務ではないものの、念のため、2月21日・22日に食材を全て廃棄するとともに、食器については、改めて高温消毒している状況です。
さらに、勤務先の委託業者に対し、全ての従事者について健康観察を行うよう指示するとともに、市民病院自ら、従事者の検温を毎朝実施しているということです。現在までのところ、従事者に体調の変化はありません。


次に、1例目の20代女性の状況についてお知らせいたします。
この方につきましては、2月23日17時から、室内歩行ができない状態となり、重症化しておりました。
本日午前3時に呼吸器障害が悪化し、午前5時19分に人工呼吸器を装着いたしました。そうしたことから、症状は昨日より重篤化しております。
今回、新たにお一人の方の感染が確認され、既に感染された方が重篤化されたことから、多くの市民の皆様も、非常にご心配な状況であろうかと思いますが、感染症の拡大の防止には、たびたび申し上げましたとおり、市民の皆様一人ひとりが注意していただく、心掛けていただくことが非常に大事になってまいります。
手洗い、うがい、咳エチケットはもとより、できるだけ人混みを避けるなど、感染予防に、より一層努めていただきますよう、よろしくお願いいたします。


また、今日午前0時からの記者会見で申し上げましたとおり、新型コロナウイルスに関するご相談は、帰国者・接触者相談センターへご相談くださいますようお願い申し上げます。
24時間体制で相談を受け付けておりますので、何かこうしたことで気になるということ、あるいは体調がなかなか優れないということであれば、まず相談をしていただくということをお願いしたいと思います。
先ほど厚生労働大臣から、対応方針について記者会見があっておりましたけれども、今後国県と連携し、また医療機関など関係機関と連携しながら、これから感染拡大防止に全力を挙げてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

私からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】60代女性ですが、現在は感染症指定医療機関に入院しているという理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】今、陽性ということが確認されましたので、自宅で待機され、これから感染症指定病院に搬送し、入院をされるということです。本日中の入院です。

 

【記者】この方の勤務先が市民病院ということで、従事者の健康観察を行っているということですが、人数は分かりますか。

 

【市長】人数は調査中ですが、把握はできています。実際に給食の食器洗浄の委託を受けている会社なので、その空間の中で仕事をされていた方々になろうかと思います。

 

【記者】この方直近の勤務は何日までですか。

 

【市長】1例目の方のお母さんということで、1例目の方の陽性が出た時点から勤務はされていないという状況です。2月21日からお休みをされて、まず入院をされましたので、そのあと陰性で自宅待機状態だったということです。2月20日まではほぼ毎日勤務され、通勤手段は自転車、海外渡航歴は無し。県外にも出ていないということです。

 

【記者】確認ですが、市民病院内で食器のみを洗う仕事ですか。

 

【市長】そうです。市民病院内に食器を洗浄するスペースがあるらしいのですが、そこでということではあるようです。

 

【記者】業務を、会社側から見れば受託しているということですか。

 

【市長】そうです。日常的に、例えば患者さんとそこで会うとか、接触をするという状態ではないということは、病院事業管理者の方からは伺っているところではありますが、21日に娘さんが陽性ということが分かって、ご本人も入院をされている状態でしたので、その段階で十分な健康観察をその皆さんに行っているということで聞いております。

 

【記者】22日に陰性と分かってその後自宅待機、そのあと外に出たということはありませんか。

 

【市長】ありません。自宅で経過観察、要は外出をしないということになっておりまして、体調に変化が起こる可能性もあるということ、つまり陰性と出たものの、確実に濃厚接触者ということでありますので、十分に注意をして、保健所の方で健康観察を行ってきたと。そしたら今日の朝、確認ができて検査をしたということです。

 

【記者】保健所の指導のもと、自宅で経過観察したということでよろしいのでしょうか。

 

【市長】そういうことです。

 

【記者】1例目の20代女性の容体についてですが、人工呼吸器装着ということですが、集中治療室等に入っているということはあるのでしょうか。

 

【市長】感染症指定病院の施設は、集中治療室と同等の機能を持っているということですので、その中で治療が行われているということです。集中治療室に移ったわけでなく、従来の感染症の病棟で、ICUと同じレベルの医療を行っているということです。

 

【記者】20代女性の意識についてはいかがでしょうか。

 

【市長】人工呼吸器を装着していますので、当然自発呼吸と人工呼吸器の呼吸を合わせなければなりません。意識レベルは鎮静剤によって若干落としてある状態です。ですから、当然食事もとれない状態だということです。

 

【記者】呼吸が悪化した時間と、人工呼吸器を付けた時間をお伺いしてよろしいでしょうか。

 

【市長】午前3時に呼吸器障害が悪化して、午前5時19分に人工呼吸器を装着したと報告を受けています。

 

【記者】60代母親への感染ルートは、どのように考えていらっしゃいますか。

 

【市長】感染ルートは明確ではありません。ですので、これから調査が必要だと考えております。ただ1例目の20代女性との濃厚接触者ということで、色々と行動を確認していけば少しずつ分かってくる部分もあるかと思います。昨日申し上げましたとおり、お父さんの方の接触者の方も発症し陽性ということですので、そういう意味では色々なケースが考えられるかと思います。いずれにしても、そういったことを含めて、関係の方々は自宅待機で外に出ずに、保健所の方から健康観察を実施しております。そうした方々の状況を見ながら、実際の感染ルートをさらに探求していくということになるかと思います。

 

【記者】60代女性について、仕事中はマスクを着用されていたのでしょうか。

 

【市長】当然、手袋なりマスクなり全身にそういったものを装着しておられるということです。病院の食器は、熱などで洗浄するということでありますでしょうから、かなり衛生状態は気を使っていると思います。そうは言いながらも、ドクターや入院患者の皆さん、いろんな方への影響がどのくらい及ぶのかということも含めて、しっかり確認をさせていただきたいと思います。

 

【記者】関連で、先ほど食器は廃棄されたということでしたが。

 

【市長】食材です。念のために食材は全て廃棄したということです。21日、22日の分は全て廃棄しています。それまでの間、ひょっとしたら60代の女性の方が何らかの形で接触していてはいけないということで、そういう措置を取っているということです。

 

【記者】市民病院内の患者さん等に、既にアナウンスは行っているのでしょうか。

 

【市長】アナウンスは病院から行うようにしていると思いますが、確認はしていません。今、陽性ということが出ましたので、不安が広がらないように丁寧なご説明をすべきだと思っています。

 

【記者】60代女性について、自転車で通勤されていたということですが、通勤するときに市民病院のどの入り口から入って職場に行かれていたのですか。

【市長】それは確認をしておりませんので、確認をさせていただいて、後ほど記者レクチャーをさせていただければと思います。

 

【記者】現在も熱があるということですが、現時点で何度かわかりますか。

 

【市長】9時20分現在で37.8℃ということです。現時点で何度かは分かりません。

 

【記者】熱以外の症状はあるのでしょうか。

 

【市長】発熱だけと聞いております。

 

【事務局】口の渇きがあります。呼吸器症状はありません。

 

【記者】1例目2例目の方が相次いで入院された後は、自宅に1人で過ごされていたのですか。

 

【市長】そうです。

 

【記者】ご家族3名で暮らしていらっしゃるのですか。

 

【市長】そうです。

 

【記者】50代男性の容体に変化は。

 

【市長】昨夜の記者会見の状態から、特段変化はありません。

 

【記者】市民病院に関わる従事者から感染者が出たということで、託麻台病院は外来診療を停止しましたが、市民病院の対応はどのようにされるのでしょうか。

 

【市長】食器洗浄業務にあたる場合、患者さんと接触がないと聞いていますので、今のところ、その点については病院の方もそこまでの措置は必要ないと考えていると伺っています。

 

【記者】通常通りということですか。

 

【市長】そうです。ただし、同じフロアなり洗浄業務の場所で勤務をされていたそれ以外の方たちの健康調査は、きちっと行っていきながら、通常の診療は行っていくということになろうかと思います。

 

【記者】食材を捨てられたということなのですが、食器の洗い場と調理場は同じフロアなのでしょうか。

 

【市長】それは私の方で確認できておりませんので、そこは後ほど確認してまたお知らせしたいと思います。

 

【記者】調理したものというのは、基本的に入院患者さんに出す病院食でしょうか。

 

【市長】そういうことです。

 

【記者】食材を廃棄したとのことですが、これは陽性が出る前に廃棄していたということですか。

 

【市長】そうです、念のため病院の方でそういう措置を取ったということです。陰性ではあったのですが、安全面を見てそういう措置を取ったということです。

 

【記者】一部報道で、20代女性の発症前の行動で、福岡市内のコンサートに行っていたという報道がありましたが、これは事実でしょうか。

 

【市長】実際にコンサートに行かれていたようであります。この点については、ちょうど連休中で主催者と連絡を取れておりませんでしたので、本日事務方の方で確認をして、公表について確認をしていますので、後ほど記者レクの中で明らかにしたいと思います。

 

【記者】60代女性が働いていた、市民病院のエリアの消毒は済んでいますか。

 

【事務局】厨房内全て、機材含めて拭き上げをしております。

 

【記者】今日終えたのですか。

 

【市長】21日の時点でご主人と来院し検査を受けられておりますが、夕食の食材は全て廃棄し、備蓄食料を使用して正職員のみで対応を行っていると聞いています。また、厨房内全て、機材を含めてアルコール消毒し、食器を高温消毒や使い捨てのディスポーザブルのものを使用し、委託業者の健康管理を実施しており、体調変化があれば責任者に連絡する。こういう措置を市民病院で取られています。

 

【記者】厨房で作業をしている委託業者、女性の同僚を含めてですが、例えば院内のコンビニに買い物など、本当に患者さんと交わる環境にはなかったのでしょうか。

 

【市長】そこについては確認できておりませんが、休憩などで移動は当然あります。病院に確認をして記者レクをさせていただければと思います。

 

【記者】60代女性、20日までほぼ毎日勤務されていたという説明ですが、娘さんの発症が17日頃で、その後も市民病院に通勤して働いていたということですか。

 

【市長】19日はお休みだったそうですが、20日は自転車で出勤され仕事をされました。21日以降は入院、それから22日以降は退院し自宅で過ごしておられます。

 

【記者】厨房内食器や機材は、21日までに洗ったということですか。

 

【市長】21日の日に、全て消毒が終わったということです。

 

【記者】機材ということで、シンクとか冷蔵庫ですか。

 

【市長】そういうことです。機材含めて、厨房内全てアルコールで拭き上げ等を行っているということです。

 

【記者】市民病院の名前を出されたということは、受け手の風評もあるかと思いますが、60代女性の了承は取られているのでしょうか。

 

【市長】60代女性の方だけでなく、了解を全て得ているということです。積極的に情報を公開し、どういう形で対応しているのかということを明らかにします。情報を伏せてしまうと、皆さん逆に不安で、疑心暗鬼になります。そこは、やはりきちっとした対応を取っているかということが問われてくる、その辺がやはり市民の皆さん、県民の皆さんがお知りになりたいと思いますので、こういう段階にあって、熊本市内だけでも4例目が確認されている状況の中、できるだけつぶさに情報をオープンにしていくということを、本部会議でも指示しています。これにより風評被害や様々な事が懸念されますが、しかし、皆さんの健康に重大な影響を与えるものであり、健康危機管理という上では、きちっと情報をオープンにするという姿勢が必要だと私の方で判断しましたので、今回こういった措置を取らせていただいているということです。

 

【記者】今回新たに確認された女性は、一度陰性で数日後陽性になってしまいました。これはインフルエンザのように、一度は陰性と出たけれども、その後に陽性となってしまう、それと同じようなものと思われていますか。

 

【市長】実際の検査自体が、一定程度発症がないと陽性か陰性か出ないということは、今までの全国の事例でも言われています。21日の段階では、本来は濃厚接触であったが発症しておらず、発熱もなければ体調不良もありませんでしたが、念のため検査をしておくべきだろうということで、検査をさせていただきました。そしたら一回目は陰性だったということです。ただこれは、クルーズ船の事例や他の事例でも、一度陰性になった方でも陽性になるという事が確認されていますので、そういうケースにあたらないように、できるだけ自宅待機で外に出ないようにし、保健所から健康観察を行うことで、こうして発熱をしたらすぐに確認し、入院あるいは様々な処置ができるようにするためだと理解していただけたらと思います。

 

【記者】これまでも市の検査で陰性が出ている方が何人かおられますが、陰性だったらその後自宅待機となっている人は、おおよそどれくらいの規模になっていますか。

 

【市長】自宅待機ということに関しては、濃厚接触者の方に関してはそういう形でやっておりますが、今回一般の検査をした中で、例えば体調が優れない、そしてインフルエンザの検査では陰性になっている、あるいは肺炎の症状がみられるとういうことで、じゃあ新型コロナウイルスの感染があるかどうか確認したいと医療機関から申し出がありますので、そういったものについては、保健所の方で検査を決定し、そして検査をしているわけでありますが、その点については十分把握をしながらやっていきます。保健所で把握しているので、情報提供をしながら、一般の方で濃厚接触もなく陰性だった人を、私どもの方で自宅待機しなさいというわけにはいかないので、注意深く観察し、情報を確認している状態です。

 

【記者】現時点で、市内で感染された方々の濃厚接触者で、本日中に体調が悪化し今後検体検査を行う予定はありますか。

 

【市長】今のところないです。もし出てきた場合は何らかの対応を行います。陽性の場合はお知らせし、陰性で体調が悪くなったけれども、もう一度検査したら陰性の場合は公表しないということになっています。今、分かっている範囲で、感染者の方々、患者さん達と関わりがあった方々を注意深く見ていくということが、今一番大事なことでありますので、その分かっていることをきちっと抑える、そのことが市民の安心安全に繋がると思っています。

 

【記者】今回お母さんが発症したのは、発症時期からみると、少なくとも娘さんかお父さんからうつったと見られていますか。

 

【市長】それは分からないですね。どちらが先なのか、いろんなケースが考えられると思います。例えば、お父さんと接触した方も職場で発症しています。必ずしも誰が最初の感染者か、ちょっと今は特定できないと考えています。

 

【記者】今回陽性が確認されたお母さんは、重症化するような基礎疾患は?

 

【市長】基礎疾患はないと伺っています。

 

【記者】20日までは今日の4例目の女性も自由に行動されていたと思いますが、どの程度まで過去に遡って行動歴や接触歴を追われますか。

 

【市長】発症前1カ月ついては今確認をしておりまして、2月20日まではほぼ毎日勤務をされているということがわかっています。ただ、休日の行動はどうされているかということですが、休日は2月に入って以降、娘さんの発症が分からない状態の時ですが、どこにも出かけていません。職場と自宅の往復のみだったと調査結果で分かっています。また、公共交通もこの1カ月は利用していないということが分かっています。ですので、陽性と出ましたので発症前1カ月に関しては、保健所の方でさらにもっと詳しく確認します。プライバシーもあり、陰性の方にどこまでお尋ねできるか難しい問題がありますが、今回陽性となったことから、さらに踏み込んだ積極的疫学調査を行い、そして1カ月ほど前まではさかのぼって、できるだけ感染経路の特定に繋がるように確認していきたいと思います。

 

【記者】どこかで買い物したということは分かりませんか。

 

【市長】今は分かっていません。

 

【記者】20代の女性ですが、解熱剤などの対処療法で改善が見込まれないということで、新たな薬もという話が先日あったと思いますが、新たな薬の使用はありますか?

 

【市長】使用していないということで聞いております。

 

【記者】それは何か待っているとかですか。例えば認可など。

 

【市長】いや、それはないです。

 

【記者】薬自体は病院にあるのでしょうか。

 

【市長】それも確認しておりませんけれども、この患者の方には、そうした治療法はとらないとうかがっております。

 

【記者】20代の女性が昨日より重篤化したということで、これまで軽症や中等症と説明を受けてきましたが、変化があったということですか。

 

【市長】人工呼吸器を付けておられるので、その段階で重篤化という表現をさせていただいております。

 

【記者】気管挿管をしている状態なのですか?

 

【市長】人工呼吸器をしている状態ですから、気管挿管をしている状態ということです。

 

【記者】完全に呼吸管理をしている状態ですか?

 

【市長】そういうことです。

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