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令和元年(2019年)11月21日 第4回定例会前市長記者会見

最終更新日:2019年12月6日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:第4回定例会提出議案について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

    •  はじめに、今定例会の提出議案について説明に入らせていただきます。
         今定例会に提出する議案は、予算案件11件、条例案件10件、その他の案件50件の計71件を予定しております。また、報告案件について7件を予定しています。
         今回の補正予算案は、東京2020オリンピック聖火リレー熊本県実行委員会への負担金のほか、ASF、いわゆるアフリカ豚コレラの侵入防止のための緊急支援経費など、今後の業務推進上、速やかに対応する必要があるものに加え、来年度当初から業務を開始することとなる施設の維持管理経費等について、今年度中に入札等の契約事務を実施するための債務負担行為を計上しております。
         補正予算案の概要ですが、一般会計において22億1,794万円の増額、特別会計において、3,425万円の増額、企業会計において3,468万円の増額となり、全会計の補正後の予算額は、6,767億2,371万円となりました。
       続いて、条例等の議案でありますが、主なものとして、「公の施設の他の団体の利用に関する協定」について上程いたします。これは、熊本連携中枢都市圏の構成都市である本市と菊池市との間で協定を締結し、図書館又は図書室における、相互の住民への図書資料の貸出しを行うこととするものでございます。なお、詳細な内容等については、既にお配りしております資料のとおりですので、ここでは割愛させていただきます。提出議案については以上です。

【市長発表:みどりの検定について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

    •  次に、みどりの検定について発表いたします。
         本市では、令和4年(2022年)春の全国都市緑化くまもとフェア開催に向けて、緑化意識の高揚を目的とした「みどりの検定」を12月2日から開始いたします。
         検定には1級から3級までがあり、3級は小中学生から挑戦できる入門的な内容で、園芸等への興味のきっかけづくりに、また、1・2級は地域の緑化講習会の講師や花壇作りのリーダーとなる人材発掘を視野に、花壇作りや緑化における専門的知識が求められる内容になります。このような緑や花についての検定は、現時点で他の指定都市では行っていないため、指定都市としては全国初の取組みになるかと思います。
         また、1級合格者のうち、令和2年度(2020年度)から実施する「緑のマイスター養成講座」を受講修了された方には、地域における緑化講習会の講師や花や緑のアドバイザーとして、さらには都市緑化フェアで、花壇管理等のボランティアリーダーとしてご活躍いただくこともお願いできればと考えております。なお、検定に合格された方への特典についても、今後検討してまいります。
         本市は明治の頃から「森の都」と謳われるほど、豊かな緑が息づく都市です。この美しく豊かなふるさとの環境を守り育て、次の世代に引き継いでいくことは、SDGS未来都市に選定された本市にとりましても非常に大事な取組みであり、今回のフェア開催をきっかけに、これまで以上に花と緑があふれる熊本を市民の皆様と一緒に創り上げ、広く発信してまいりたいと考えておりますので、是非、多くの方の受験をお願いしたいと思います。

    • PDF 【報道資料1】みどりの検定について 新しいウィンドウで(PDF:104.5キロバイト)

    • PDF 【別添チラシ】みどりの検定について 新しいウィンドウで(PDF:3.81メガバイト)

    • PDF 【フリップ】みどりの検定について 新しいウィンドウで(PDF:336.3キロバイト)

【市長報告:2019女子ハンドボール世界選手権大会開催を目前に控えて(所感)】

   次に、「2019女子ハンドボール世界選手権大会」開催を目前に控えての所感を述べさせていただきます。
   国際スポーツ大会イヤーの最後を飾る女子ハンドボールの世界選手権が、いよいよ今月30日から12月15日までの2週間、県内5会場で行われます。メイン会場のパークドームでは、開会式の後、日本対アルゼンチン戦で大会の幕が上がります。オムロンから4人の選手が代表に選ばれるなど、日本代表のおりひめジャパンもいよいよ準備が整い、世界の強豪国とトップレベルの熱い戦いを繰り広げてくれるものと期待しております。
   本市としましても、大会機運を盛り上げるため、11月30日の開幕日にアクアドームで「南区day」と銘打ち、先着2,000名を対象としたガラポン抽選会やグルメコーナー、おもてなしブースを設けるイベントを開催するほか、小学生による応援メッセージをラジオCMで流したり、各地域の方々と応援グッズを一緒に作ったりする等、地域と一体となった様々な取り組みを進めております。また、各会場には、熊本の素材を使った軽食やアルコールを提供する飲食ブースのほか、応援機運を高めるためのフェイスペインティングブース等、ハンドボールの試合観戦をより楽しめるようファンゾーンにも趣向を凝らしており、ご家族や職場の仲間など、様々な形でお楽しみいただけるような工夫をしているところです。
   各国代表チームが集まる本大会は、世界中の国々とつながり友好を温められる絶好の機会でもあります。市民の皆様には、是非、会場に足を運んでいただき、おりひめジャパンはもとより、おもてなしの心で全てのチームへ熱い応援をいただくことで、大会を大いに盛り上げていきたいと思いますので、どうぞご協力のほどをよろしくお願いいたします。

 私からは、以上です。

 PDF 【報道資料2】2019女子ハンドボール世界選手権大会開催を目前に控えて 新しいウィンドウで(PDF:322.2キロバイト)

【質疑応答:千葉城地区のJTおよびNHK跡地の利活用について―1】

【記者】今日提案された議案についてですが、補正予算に千葉城地区の保存活用関係経費に15億円が計上されていて、改めてこの土地を購入することによって、どのような姿を将来的に千葉城地区で目指していきたいのか(についてお願いします。)

 

【市長】千葉城地区には日本たばこ(JT)熊本支店の跡地とNHK跡地の2つがあり、以前からお話しております通り、千葉城地区は熊本城の歴史を語る上でも非常に重要な場所でありますので、これが民間から民間へ売却されて大きなビルが建ったりするよりも、市民の皆さんの憩いの場として、あるいは歴史・文化を感じる場所として、熊本城域は守っていかなければならない熊本の宝だと考えておりまして、様々な議論を経て、JT跡地は今回取得するということで進めているところです。財源については皆さんご承知の通りですが、ここは「特別史跡」に追加指定されておりますので、地方債償還額と利息については80%国の文化庁の補助を申請する予定で、残り20%は熊本城関連の基金を活用することになっております。現在は熊本城の石垣の石材置場等に使用しておりまして、そういう形でJTと協定(訂正:正確には「覚書」)を結ばせていただいて、いろいろとご支援いただいているところでありますけれども、市が取得した後もしばらくは復旧事業の資材置き場として、最低でも数年間はそういう形で使用せざるを得ない状況です。今後の土地の整備については、保存活用委員会で多くの皆さん方、専門家の皆さんや地域の皆さん方からもご意見を伺いながら、活用策について検討されているところです。例えば、公園や憩いの場として整備し、またガイダンス機能や便益機能がどのくらいのものが必要なのかということ、解説板だったり、東屋、休憩所、ベンチ、トイレ、水飲み場等も含めてですが、保存活用委員会で十分ご議論いただいて、時間的には当面復旧関係の資材置き場という形にならざるを得ませんので、この用地を取得したからといって直ちにそこが何かになることではありませんけれども、その期間の中で議論を尽くして方向性を固めていきたいと考えているところでございます。

【質疑応答:東京2020オリンピック・パラリンピックへの市長の所感について】

【記者】もう一つは、東京2020オリンピック聖火リレーが来年熊本市でも開催されますが、それに向けての所感や大西市長のお考え等があれば教えていただければと思います。

 

【市長】東京オリンピック・パラリンピックの所感ということですが、熊本でもラグビーワールドカップが非常に大きく盛り上がりました。2試合ではありましたが、試合会場では55,000人ほどの方が観戦されました。そして、街中のファンゾーンをはじめテレビも含めてですが、多くの皆さんがご覧になって、日本代表の活躍ぶりはもちろんですが、世界中のトップレベルの選手たちの活躍が感動を生み、日本では野球やサッカー観戦のようには観られていなかったラグビーを多くの人が観戦し楽しんだことは、熊本の復興にとってもプラスになったと思いますし、日本全体がスポーツを楽しむ、スポーツによって人々が勇気をもらえることを体現した期間だったのではないかと思います。その流れを、熊本においては11月30日からの女子ハンドボール世界選手権大会、ここでまた新たな感動が生まれるように、私も全力を尽くしたいと思っていますし、先ほど申し上げたように様々なイベントを開催しながら、多くの方々に楽しんでいただけるようにしたい、そのことが来年の東京オリンピック・パラリンピックに繋がっていくのだろうと思っています。日本でも夏季オリンピックは、私が生まれる前に開催され、それから50年以上の月日が経ってからのオリンピックでありますが、日本人にとっても馴染みの薄かったスポーツをはじめ多くのスポーツに親しみ、東京オリンピック・パラリンピックを通して、体を動かす、自分たちでもスポーツをやってみようという動きに繋がっていくといいなと思っています。大河ドラマで「いだてん」もやっていますが、例えば金栗四三さんの名前の付いた熊本城マラソンや熊日30キロロードレースも来年2月に開催されます。再来年には、世界水泳が福岡で開催されますが、熊本でもマスターズの世界水泳がアクアドームで開催されますので、これらの一連のスポーツイベントが復興に繋がっていく、そういうふうに私たちはやっていかなければならないと考えているところです。

【質疑応答:東京2020オリンピック・パラリンピックの熊本市での聖火リレーについて】

【記者】来年5月には、今回の予算案にも計上されていますが、聖火リレーの推進事業、熊本でも聖火ランナーが走られるということで予算も計上されていて、熊本市としてはどのように聖火リレーの機運を高めていきたいとか、どのようにしていきたいのかを教えてください。

 

【市長】聖火をリレーで繋いでいくことは、昭和の東京オリンピックではかなり厳重な態勢で熊本でも聖火リレーが行われたと伺っていますが、シンボリックな聖火を、世界のスポーツを愛する人々が「希望の灯」として観ていただけるような聖火リレーにしていかなければいけないと思っていますし、全国各地で走られるので、その地域、地域に合った取り組みがあると思いますが、熊本では、東京オリンピックに向けての「希望の灯」ということと同時に、熊本地震で被災した熊本の人々の気持ちを明るく照らす「希望の灯」にしたいと考えています。恐らくルートとしては街中を走ることになると思いますので、多くの皆さん方が沿道で聖火ランナーを応援していただいて、次の地点にお渡しできるように、象徴的な、本市としては、組織委員会や県の委員会等でお決めになることだと思いますが、そういったところと協力しながら、素晴らしい聖火リレー、熊本らしい聖火リレーにしていきたいと思っています。

【質疑応答:千葉城地区のJTおよびNHK跡地の利活用について―2】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

    • 【記者】先ほどのJT跡地の取得に絡んでですが、保存活用委員会では、JTではないのですがNHK跡地については、新しい建物を作ること等にはどちらかというと反対の声、まだ別に考えてもいいのではないかという声もあります。市長は先ほど、期間があるのでその間にじっくり検討すればいいと言われましたが、それは保存活用委員会の議論を見ながら、柔軟に対応していくという姿勢なのでしょうか。

 

【市長】そういうことです。あくまでも、熊本城の景観もそうですが、国の文化庁の補助事業、補助予算を使って、特別史跡に新たに指定された場所であるという歴史的な意味を持つ場所なので、保存と活用については慎重な検討が必要だと私自身は思っています。ですから、拙速にそこに新たに何かを建てたり、本市の方でこういうふうに活用したいということも、皆さんの合意なしに進めることはあり得ませんので、保存活用委員会の皆さんのご議論とともに、多くの市民の皆さんにアンケートを取ったりしています。今後も市民の皆さんと「ドンドン語ろう」やいろんな場を通して、これは未来に向けて残すべき宝が特別史跡であるJT跡地のエリアと思いますので、当然活用も考えていくんですが、いたずらに急いで何かを建設しなければいけないということではなくて、例えばということで、色々な案を保存活用委員会にも今まで出させていただいている訳であって、それを決め打ちのように進めますということは一切ありません。

【質疑応答:動植物園に設置予定のワンピースのチョッパー像について】

【記者】議案関連で、動植物園の正門前にチョッパーの像を年度内に設置ということの経費も計上されていますが、改めて(設置)場所と、(チョッパーの)像に関しては市としてどのように生かしていきたいと思っているかということをお願いします。

 

【市長】場所については動植物園で検討していると思いますので、正門前、ある程度目立つ場所になる、これは県の一連の復興事業の中で、本市だけではなくて、ワンピースに関連したキャラクターが各地の復興を後押ししていくという意味合いがありますので、それに相応しい設置が望ましいのだろうと思います。場所については、特にお子さんを始め、チョッパー像を目当てに来られる方もいらっしゃると思います。県庁のプロムナードに置いてあるルフィ像は、県内では一番近いところにあるのかなと思いますので、来られた方が県庁で(ルフィの)写真を撮って、近くの動植物園でチョッパーにも会って、そうすると被災した他の地域に置かれている像にと、皆さんを誘うようなことが大事なのではと思っています。ワンピースというアニメーションが世界的に評価されていることを考えますと、熊本の人々が元気になることだけでなく、世界から訪れるインバウンドにも一定の効果があると考えておりますので、皆さん方の期待に応えられるような設置にしたいと思っています。それと同時に、チョッパーは獣医で、そういった意味合いを持っているということで、動物や植物、先ほどみどりの検定のところでもお話しさせていただきましたが、2022年には全国都市緑化フェアの熊本大会で動植物園もメインの大切な会場になりますので、そういったイベントに繋がっていくように、未来に繋がっていくような設置、除幕式もそうですが、話題になって長く続くようにしていきたいと考えています。また、動植物園の動物たちや植物を愛する気持ち、大切にする気持ち、命を大切にする気持ちを、子どもたちから大人まで持っていただけるような、そういった場所にしていくこと。これが本市の動植物園に(チョッパーの)像を設置することの大きな意味になるのではないかなと考えております。

【質疑応答:慈恵病院が検討している内密出産制度の現況等について】

【記者】慈恵病院の内密出産のことですが、病院が導入の検討を発表してから、まもなく2年経つと思いますが、病院側からは、2年経ってもどうなっているかまだ分からないという声も上がっていますが、改めて現在の検討状況といつまでに結論と言いますか、何か考えていらっしゃったらお願いします。

 

【市長】慈恵病院の内密出産制度も含めてですが、私がちょうど2年前にドイツのハンブルグに行って、こうのとりのゆりかごの原型となったベビー・クラッペの視察をさせていただきました。この中で、内密出産制度は国としても法的な整備を進めてもらいたいと、私が直接、当時の加藤厚生労働大臣にお伝えしたことは皆さんご承知の通りです。それから国の方でもずいぶん研究を進めていただいております。特に、望まない妊娠に対する対応が各国どのようになっているのかは、昨年度、今年度も引き続き検討されています。なかなか法制度を変えていくところまではいたっていないのが事実ですが、こうした一連の経緯については、先週開催された指定都市市長会の会議において、私の方から状況について報告させていただきました。その点については報道オープンになっていましたので、資料等々はご覧になれると思いますし、必要であれば後程広報課から提供したいと思いますが、そういう報告をさせていただいております。その状況を慈恵病院と共有しながら、一自治体、一民間病院だけで担うものではないので、大きな制度改正にもなっていく。一方では、慈恵病院が気にされているのが、現場の状況がかなり逼迫していると感じておられると思います。それだけニーズが多い。望まない妊娠等で困っている母子の命をいかに守っていくのかに対しては、現場の病院としてお預かりになっている先生方、スタッフの皆さんは、悠長にしていられない、制度改正をゆっくり待っていられないという思いを持っておられるのは、私自身も理解しているところです。一方で、子どもの権利を守りながら、命を守り、制度的にも命が救われただけではなくて、その後の養育、社会的な養育、出自を知る権利も含めてですが、慎重に対応せざるを得ない、これは丁寧にやっていく必要があると思っています。喫緊の課題として私から指定都市市長会に報告したのが、こうのとりのゆりかごに全国各地から妊娠・出産の相談が多かったわけですが、これが昨年度から少し減ってきたということです。それとの因果関係を探るべく、本市の健康福祉局に調査をさせて、全国の政令指定都市で、そのような相談窓口、相談に乗っているところがどれだけあるか検証しましたら、20市全部で相談には乗っているということでしたが、特別に妊娠・出産等に係る窓口を設置している市が、現在10市に増えました。以前は5市しかなかったのですが、倍増しています。こういったことも恐らく関係あると思いますので、その地域、地域で相談に乗れる体制、窓口を設置していただくように、今回の指定都市市長会で各市の市長さんにお願いさせていただいたところです。今後は各地で相談を受ける体制、あるいは命を守る体制が、これから確立されていけば、さらに全国からの相談は減少していって、その地域、地域でリスクの少ない、妊婦さんの移動は危険を伴いますし、病院にかからない出産や秘密で出産するようなことがあると命にかかわる話ですので、そういったことを防いでいくためにも全国の相談体制を強化していく。そのための国の財政的な支援、本市だけが10市の中で唯一24時間体制で相談を受け付けているのですが、全国の大都市でそういった窓口が開かれればプラスになると思いますが、人的な体制、財政的な余裕も必要ですので、その点については国に引き続き要望を行っていくということで、先週の指定都市市長会であえてご報告し、皆さんにもお願いをしてきたということでございます。

【質疑応答:市庁舎整備事業の今後の進め方等について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

    • 【記者】庁舎整備についてお伺いします。特別委員会では実際に具体案、どこに移転するかというような具体案が示されたのですが、一方で議員さんたちの中では具体案に入る前に、本当に建て替えが必要なのか、それとも必要ないのか、その入り口で議論がずっと止まっているような状況ですが、執行部としてはどう打開していくのか、理解を求めていくのか、教えていただけますでしょうか。

 

【市長】庁舎整備に関する特別委員会では、耐震性能に関する様々なご意見をいただいているところですが、本庁舎はいざ災害が起こった時に防災拠点として、大地震後や大きな災害後にも使い続けることができるよう、あらゆる想定されるリスクに耐えられるようにしておくことが重要である、ここは恐らく議員の皆さん方もご理解いただいていることと思います。私どもとしては、熊本地震を経験した市として、行政体として責任を持って、万一災害があった場合にもきちんとした対応が取れるように、継続ができるようにするために、現行の建築基準法の耐震基準を満たすことは絶対に必要であると思っておりますので、その基準を満たしていないことが判明した以上は、行政の責務として最悪の事態に備えて万全の体制を取らなければならない。そのことを基に、あらゆる情報を積極的に公開しながら、市議会でもご議論いただいているところです。ですから、今議員の皆さんの中でもいろいろな議論が進行中ですので、そこでの丁寧な議論を、我々の説明も含めてですが、進めていく必要があると思っています。一方で、本庁舎は経年劣化で設備改修等を早急にしなければならない状況に迫られているということで、これが多額の費用を要すること、中長期的には建て替えに合わせて設備更新を行うことが効率的であること、財政的な見地からも今後合併推進事業債等が使える期限も限られておりますが、このような有利な起債を活用して、できるだけ市民の皆さんの負担を抑えながら、なおかつ、こうした設備の状況もクリアし、また、現行の法律で定められた耐震基準を満たし、安心できる状況にしていくことが行政の責務と思いますので、その点について議会の皆さんには丁寧に議論していくように、これからも情報提供させていただきたいと思っています。

 

【記者】基本構想は年度末までにという予定だったと思いますが、なかなか進まない状況、でも3月までにはなんとか…という思いは変わらないのでしょうか。

 

    • 【市長】はい。そういう思いでありますけれども、何もかもすっ飛ばしてやれる話ではないので、多くの皆さん方が納得いただけるように、何度も、何度も丁寧に説明していくことが必要だと思います。ですから、議会でのプロセスが極めて重要だと思っていますし、市民の皆さん方のご理解や声を十分受け止める必要があると思いますので、熊本市民にとって、あるいは今後いざ災害が起こった時に、行政機能が失われないようにすることが特に最優先の課題だと、私は認識しています。熊本地震から3年7ヵ月が経過し、ずいぶん風化している面があると思いますが、私はこの点については、市民の皆さんにご理解いただけるよう、緊張感を持って取り組んでいきたいと考えております。

【質疑応答:市庁舎整備に関する建て替えの具体案について】

【記者】関連してですが、初めて具体的な案というものが出てきて、市民も(建て替え案を)ようやく目にして、建て替える、建て替えないは別にして、案が示されたことについて、場所については市長としてどのように受け止めていらっしゃいますか。

 

【市長】特に今はまだ、現時点で考え得る案が示されたということでありますので、これからその辺については議論を待ってということになろうかと思っていますので、今の4つの場所の6つの案に関しては、特段私自身のコメントはありません。

【質疑応答:安倍首相主催の「桜を見る会」に関する市長の見解について】

【記者】市長もご存じかと思いますが、安倍首相主催の「桜を見る会」が税金の私物化だとかなり紛糾していまして、先日山口県の下関市長はそれを擁護するような発言をして、またそれはそれで議論になっていますが、大西市長は熊本市の市長として、今回の一連の騒動、問題をどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

 

【市長】いろいろなご批判に対しては、真摯に向き合いながら情報をオープンにしていく必要があると思っています。例えば、公的な行事で疑義が生じた場合には、客観的に多くの皆さんが見て納得がいくようなことが必要だと思います。ですから、そこは丁寧にご説明をされる必要があると思いますが、現在国会の開会中で様々な議論があっていますので、その中で疑念が生じた部分に関しては明らかにされるべきだろうと私自身は思っております。

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