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平成29年8月10日 定例市長記者会見

最終更新日:2017年8月22日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長報告:~熊本遺産魅力発信「近代日本の夜明けと西南戦争」~西南戦争140年を記念してストーリーや魅力を発信】

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

本日は、熊本遺産魅力発信について発表します。

本市では、歴史的魅力を有する文化財群を一定のテーマでパッケージ化し、ストーリー性を持った文化・観光施策として展開する「熊本遺産の魅力発信」に取り組んでおり、今年は、西南戦争からちょうど140年にあたることから、「近代日本の夜明けと西南戦争」に光を当て、まず2月から3月にかけて記念企画展として、西南戦争において使用された “日本刀”に焦点を当てた企画展、「刀の力」を田原坂西南戦争資料館で開催しました。また、現在は第2弾として、明治政府の立役者として維新三傑(いしんさんけつ)とたたえられるも西南戦争に敗れた西郷隆盛に焦点を当てた「明治の人からみた西郷(せご)どん」を開催してきています。

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 


 そして、今回、さらに本市の歴史的な魅力を発信する新たな取組みとして、市の観光ウェブサイトに特集ページ(近代日本の夜明けと西南戦争)を本日公開しました。

 ここでは、歴史の大転換となった大政奉還から、西郷隆盛の挙兵、激戦の舞台となった田原坂や熊本城、敵味方なく救護する精神が日本赤十字社の発祥につながったエピソードなど、魅力ある一連のストーリーや縁(ゆかり)の場所などを詳しく紹介しており、非常に見ごたえのある内容になっています。

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 


特に、11月に開催を予定している記念シンポジウムでは、西南戦争の籠城戦において最大の謎とされ、その原因については、失火か、自焼か、放火か、様々な説があり未だ結論が出ていない「熊本城の炎上」をテーマに取り上げ、最新の研究成果をもとに、その謎に迫ります。

 この他にも、現在、田原坂西南戦争資料館で二つの記念企画展を行っています。

 一つは、冒頭にも申し上げました「明治の人からみた西郷(せご)どん」で、彼が明治時代の人々からどのように見られていたのか、当時の錦絵や物語・論文等の著作などの展示を通して、その一端をご紹介する内容となっています。

 もう一つは、「熊本城本丸御殿跡出土品の特別展示」で、熊本地震の被害により立入禁止となっている熊本城本丸御殿に展示されていた印章「熊本鎮台之印」や、拳銃スミス・アンド・ウェッソンなど、熊本鎮台が置かれ西南戦争の舞台となった熊本城の歴史を物語る資料を展示する内容となっています。

 今後も、市立図書館などで、西南戦争の関連図書展示や資料展示などを予定しており、普段は来館者がご覧いただけない閉架書庫に所蔵している本や郷土資料室の貴重な図書を中心とした特別展示など、図書館ごとに様々な催しを予定しています。

 なお、記念シンポジウムの募集案内をはじめ、記念事業の内容は、市政だより9月号などでも周知します。

 多くの市民や観光客の皆様に、是非この機会に西南戦争に関する知識を深めていただくとともに、縁の地を訪れて、その魅力に触れていただきたいと思います。詳細につきましては、お手元の資料にてご確認ください。私からは以上です。

 

 


 

【質疑応答:熊本遺産魅力発信について】

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

【記者】今回、西南戦争140年の記念としての熊本城炎上の謎に迫るといいますか、やはり昨年の熊本地震で今復旧途上にある熊本城ですけれども、その復旧過程を見せていくという観光振興とどういうふうに結び付けていくとお考えですか。

 

【市長】一つは今なかなか立ち入ることができない中で、8月1日から部分的に少しずつ熊本城に近づいていただけるエリア、観光も含めてですけれどもご覧いただけるエリアというのを少し拡大しておりますけれども、やはりそういう中でも、なかなかこの城内にはまだ立ち入ることができないという中で、もともと西南戦争からちょうど140年という大きな節目、しかも国内最後で最大の内戦であるという点からしても、またちょうど大政奉還から150年という節目でもありますし、大きなこういう節目と、それから昨年熊本地震が起こって今回なかなか入ることができない熊本城、今までであれば熊本城の中に入っていただいて、本丸御殿や天守閣の中で様々な歴史資料等々、展示についてもご覧いただけたわけでありますけれども、そうしたことも逆に今回入れないんだけれども、その分熊本城にまつわる様々な歴史、こういったものをより深く市民や観光客のみなさんに知っていただくという意味、またこの機会にみんなでこの西南戦争を含めた歴史、近代の歴史や知識について一緒に深めていこうと、そういう一環でこのストーリーや魅力を発信する意義があるというふうに思っていますので、ある意味では熊本地震によって熊本城が被災したことによって、いろいろ制限される中で、それ以外に様々なできることを尽くしながら、熊本の魅力、その文化財や歴史の魅力というものを皆さんにお知らせしていこうという意図があるということでございます。

 

【記者】このシンポジウムなんですけれども、まだ結論が出てないような最新の研究内容ということですけれども、全国的にもこういういろんな専門家が集まって一般の方の前でいろいろお話しするっていうのはないと思うんですが、どういった方々が集まるシンポジウムなんですか。

 

【市長】ご講演は、東京大学の西南戦争遺跡群の調査検討委員会の副会長でいらっしゃいます鈴木先生。また本市の職員でもいらっしゃいましたけれども、今熊本城検証会の理事ということで富田紘一さん。また、熊本市文化振興課の美濃口文化財保護主幹、他が講演して講師というかディスカッションの中で、熊本城の調査研究センターの鶴嶋さん、熊本博物館の中原学芸員、それから鹿児島県から派遣されておられる西野さん。こういった方々と11月5日に記念シンポジウムを行うということで、ひょっとしたらこの中で、何か新しい研究成果なり新しい知見が出てくるかもしれないなと思って、私もぜひ聞きに行きたいというふうに思っているところです。私自身も非常に熊本城がどうして焼失してしまったのかという謎があり、私もいろいろ調べてはみましたけれども、なかなかやはり分かりません。今ちょうど熊本城も明治10年以降焼失して、明治10年2月19日11時過ぎに出火したということでありますから、その頃に一体本当に何が起こっていたのか知りたいということは、非常に知的好奇心といいますか、そういうものをくすぐるものだなというふうに思っています。それと同時に、その後昭和35年に再建された熊本城でありますけれども、実際に再建された熊本城がまた昨年被災して、現在また再建しているという、こういうたまたま不幸な出来事ではあったんですけれども、そういう形で熊本城というのはやはり熊本の大きな歴史の節目節目で再建を果たしているということでありますので、これは熊本の復興にも大きく繋がるテーマだなというふうに思っているところです。

【質疑応答:新内閣の印象や期待すること等について】

【記者】先週内閣改造がございましたが、それについて何点かお尋ねします。まず新内閣の印象とそれからまだこれから実績を積まれていかれると思われますが、現在のところの大西市長の評価や一番期待している閣僚、あともしこの方の抜擢に一番驚かれたということようなことがありましたらお尋ねしたいです。

 

【市長】8月3日に内閣改造がされて、新大臣がご就任されたということでスタートしたわけでございます。それからちょうど1週間が経過をするということでありますけれども、私自身は特段何か驚きというかそういったものではなく、やはり適材適所ということで考えて、総理がそういう任命をされたのではないかなというふうに思っております。私自身、今の政権に期待することは、とにかく熊本で言えば、当然熊本地震が発災して約1年4ヶ月になろうという時期であります。こういう時期に、今なおまだまだ苦しんでおられる方がたくさんいらっしゃる中で、やはり熊本の復興を後押ししていただけるような、力強いご支援をいただきたいということを、今の新しい内閣には期待しているということであります。それから熊本だけでなく、全国各地で大きな災害が頻発しているということがありますので、そういう意味ではこの災害対応であるとかこういったことも、これまでこの1年4ヶ月熊本地震で様々な経験をしたことの教訓を受け止めていただいて、政府としてもさらに被災地に迅速な支援ができるような体制を組んでいただきたいということを、私としては求めているところでございます。また、あと期待する閣僚というかあるいは、驚いたということは特段実はあまりないわけでありますが、ある程度経験された方を多数大臣に任命されたということでありますので、そういう意味では安定的な内閣になっているというふうに私は印象として受け止めているということです。それから期待するというか、当然自治体ですので野田総務大臣には大変ご期待しています。野田大臣はちょうど昨年の災害の際には、衆議院・参議院の合同の委員会長として、熊本の被災地を視察していただきました。そうした中でも、例えば熊本市民病院も視察していただいたんですけれども、その時にいろいろお話させていただく中で、こうした周産期の母子あるいは小児NICU、こういった機能というのは非常に重要なんだということを野田大臣も当時非常に関心を持っておられたということもありますし、そういう意味では自治体ともいろんな関係性の深い大臣であろうかなというふうに思っておりますので、私も今後お目にかかっていろいろと意見交換するなり、要望するなりという場があれば、この熊本地震からの復興ということ、それから特に自治体の財政も含めてですけれども、これからもし大きな災害を受けますと非常に厳しい状況がありますので、そういう面でご支援いただきたいということ、こういったことを求めていきたいというふうに思っています。

 

【記者】災害以外に、例えば経済面なのかそれとも働き方改革とか内閣のテーマがいろいろあると思うんですけれども、何か期待する施策、政策はありますか。

 

【市長】自治体としてというよりも、全体的にやはり関心が高いというのは、経済情勢を安定するということが非常に重要だと思っています。やはりこれから経済関係の部分に関しては、様々な施策も今後の新しい内閣で打ち出していかれるのではないかと思われますけれども、やはり今後の経済対策をどのように考えていかれるのか。それから消費税の問題、これも予定どおり10%に引き上げられるというようなお話がありますけれども、そうした時に市民、国民にマイナスの影響が出ないようにするためにどういう取り組みをしていただけるのかということ。それともう一つは、やはりそういう経済対策を打つ中で、やはり財政規律と言いますか、プライマリーバランス(国や地方自治体などの基礎的な財政収支)を2020年までに黒字化するということは当初の目標であったというふうに思いますけれども、なかなかそれの達成が難しいという中で、やはりそういう経済情勢とそれから将来世代への負担というのをこれからどう国民が納得して受けられるような状態にするのかということは、ある意味では今の内閣の中で将来の問題として今やるべき、手を打っておくべきことは何なのかということをよく検討していただいて、国民に分かりやすく示していただきたいというふうに思っています。それから外交で、ちょうど戦後72年ということで、私も6日に広島、9日に長崎に行って慰霊式並びに平和祈念式典に参列しましたけれども、今北朝鮮問題も含めて緊張状態にある中で、やはり平和的に努力してそうした最悪の事態を生まないようにするにはどうしたらいいのか、外交努力をするべき時に来ているというふうに思いますので、そういう意味では今の内閣には我々が本当に安全にそして平和的に72年間過ごしてきたというこの意味を、更にもう一度国民みんなで考えながら、今緊張状態にある東アジア情勢、特に北朝鮮を含んだ核の問題というものにはやはり真剣に対応して、平和的な解決につながるような努力を全力でしていただくことが重要だというふうに思っています。

 

【記者】今北朝鮮に対して「平和的」とおっしゃったのは、一般的な意味でおっしゃられているのか、それとも例えば圧力的な施策というよりも対話を重視すべきというようなお考えですか。

 

【市長】平和的というのは、一般的な意味で私も申し上げています。当然いろいろな手法はあると思います。それは当然のことながら日本一国だけでアジアの安全を、安全保障体制も含めてですけれども、安定的な状態をつくり出せるものではなくて、各国が協調しなければならないわけですから、そういう対話を十分に繰り返す、もちろんいろいろな圧力とか国連のいろいろな決議等々もございますので、そうしたものも踏まえながら十分に国民が納得いくような形での説明をしていただきながら、外交には十分に取り組んでいただきたいという希望を持っているということです。こういう不安定要素がありますと、やはり経済面でもそうですし、様々な復興でも、国民や市民が不安を抱くということになりますので、そうしたことがないようにしていただきたいというふうに思っているということです。

【質疑応答:健軍自転車駐車場でのPCB(ポリ塩化ビフェニル)の検出について】

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

【記者】昨日発表があったんですがPCBの件で、今民間の井戸で水質調査等もされていると思うんですけれども、今後土壌調査とか後はその他にもないかと、市内全域で調査されるというところとかは検討されていたりするんでしょうか。

 

【市長】今回このような結果が出たということで、周辺部を含めて汚染がないかどうかというのは徹底的に調査するように私から指示しております。8月9日の午前から、半径80mの範囲での井戸の有無について、全戸訪問調査を行っているということで、すでにいくつかの井戸があるということで、全範囲の調査が終了次第、井戸水の水質の調査を行うということでございます。土壌も含めてどういったリスクがあるかというのはさまざまな専門的な知見が必要だと思いますので、これは土壌汚染対策法のガイドラインというのがありまして、地下水汚染が拡大しうる一定の距離の目安というのは80mと示されています。これについて当然統一したガイドラインに基づいて様々な調査を行って、市民の皆さんに健康被害がないように全力を尽くしていきたいというふうに思っています。それから既に地下室にある高濃度のPCB廃棄物等々については1階に移して、撤去するということで今準備しておりますので、さまざまなそういう汚染であるとかそういったことがないように、当局の方にも私が全面的にそういった調査等々も法にのっとって、あるいはガイドライン等々にのっとってやるようにということで指示をしたところです。

 

【記者】PCBそのものが他の場所にあるかとかの調査というのは行いますか。

 

【市長】もちろんこれは、例えば今回震災がなければ建物が被災していないということであると調査もしなかったということで、もともとボーリング場であったところを市が買い取って、駐輪場に替えたということでありますが、そもそも地下室にそういったものがあるということを、その時点でも十分に調査したり把握ができていないということの現れでもありますので、本市の関係施設に関しては、当然そういうものがないかというのは厳重にチェックする必要があるというふうに思っておりますので、そういう形で今後も関係施設あるいはそういう古い施設等々でそういうコンデンサーとかPCBの含まれている物質がないかどうかということは、全体的に再チェックしていくということで間違いありません。


【質疑応答:滋賀県大津市のLINE活用について】

【記者】滋賀県大津市でLINEを使ってのいじめ相談の話が出ていると思います。熊本市も別の内容ではありますけれどもLINEと協定もなされているかと思うんですけれども、こうしたその大津市の動き等を見て、市長のお気持ちですとかお考えを伺ってよろしいですか。

 

【市長】私はニュースでしか見ておりませんが、大津の市長さんと私も面識がございますので、いろいろといじめ問題で非常に大津市は苦労されたと、なかなか表に出てこない部分をどうするかについては条例も作って、かなり早い段階から色んな取り組みをされていたというふうに思います。ちょうどあのニュースを見た時にそういうやり方も一つあるんだなということで、LINEの方法がどうなのかというのは分かりませんけれども、やはり子ども達が相談しやすい体制、これはなんでもそうなんですけど、孤立させないってことは非常に重要なんじゃないかなというふうに思っていまして、サインを見逃さないためにどうしたらいいのか、そういう中で、LINEであるとか新たなツールが非常に有効であるのであれば、それは熊本でも検討されるべきではないかなと思いますので、まだ教育長とも話をしておりませんけれども、今日教育会議も後程ありますし、そういう子ども達にとって相談しやすい、あるいはそういうものが有効であるということであれば、前向きに検討するべき問題ではないかなというふうに考えています。

 

【記者】そういったLINEを使ってのいじめ相談窓口なども、検討していくのですか。

 

【市長】まだニュースを見ただけという状態ですので、少なくとも大津市の状況をいろいろお聞きして調査をしていくということが非常に重要なんではないかなと、その上で我々としてどうした方が効果があるのかというふうにまた検討していきたいと思います。今この場ですぐそれを取り入れますというふうには申し上げられないと思いますが、視察するなりあるいは状況を聞くなり、そういうことをしながら我々としてもできることは積極的に、この新しいツールで子どもたちのSOSに早く気付くことができるのであれば、積極的に取り入れていくべきだなというふうには思っています。

 

【質疑応答:新厚生労働大臣へ期待することについて】

【記者】先ほど内閣改造の話が出たんですけれども、先日厚生労働省に対して大西市長も指定都市のまとめた要望書を提出されていると思いますけれども、また大臣が代わられて何か期待されることがありますでしょうか。

 

【市長】先日大臣には直接お目にかかることはできませんでしたけれども、指定都市市長会としてこうのとりのゆりかごの問題も含めて、思いがけない妊娠、あるいは望まない妊娠等で悩む人たちの相談体制の充実等々も含めて要望させていただいたわけでありますけれども、こうした要望案件については当然大臣が代わろうとも、厚生労働省として受け止めていただいて、より新しい大臣には深めていただきたいなというふうに思っています。私もいろいろな要望の機会があってお目にかかることがあれば、また意見交換させていただきたいというふうに思っていますが、現段階では先日要望書を手交させていただいたというところでありますので、今後国としての対応をぜひお願いしたいということを申し上げるところで、特段今から何かそのことですぐアクションを起こそうということではございません。あとは我々の現状とか、今後秋からゆりかごの検証等々も行っていくというふうに思われますので、そういった状況の情報共有というものもより図っていく必要があるというふうに思っております。

 

 

(終了)

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