地震
いつ発生するかわからない地震。そのために・・・・・
● 避難場所・経路を確認
☆ 自分の家から実際に歩くなどして、「避難場所と避難経路」を確認し、家族で話し合う。
☆ 子どもが家族とはぐれた時や家族がバラバラになった時の「連絡場所や連絡方法」を決めておく。
● 家具類の転倒防止
☆ 家具や電化製品の配置の工夫、転倒防止用の金具でしっかり固定する。
● 非常持出し品の準備
☆ 缶詰や乾パンなどの非常食、水、懐中電灯やラジオなど、少なくとも2日~3日程度の生活に必要なものを準備する。
☆ 「貴重品などの非常持出し品をまとめておく。」
☆ 「いつでも持ち出される場所に備える。」
【地震の震度の目安】
震度0 「人は揺れを感じない。」
震度1 「屋内にいる人の一部がわずかな揺れを感じる。」
震度2 「屋内にいる人が揺れを感じる。」「つり下がっている電灯などがわずかに揺れる」
震度3 「屋内にいるほとんどの人が揺れを感じる。」「棚の食器が音をたてることがある。」
震度4 「眠っている人のほとんどが目をさます。」「歩行中の人も揺れを感じる。」「部屋の不安定な置物が倒れる。」
震度5 「家具が移動する。」「食器や本が落ちる。」「窓ガラスが割れることもある。」
震度5強 「タンスなど重い家具が倒れる。」「外では自動販売機が倒れることがある。」「自動車の運転は困難。」
震度6弱 「立っていることが困難。」「壁のタイルや窓ガラスが壊れたり、ドアが開かなくなる。」
震度6強 「立っていられない。はわないと動くことができない。」「重い家具のほとんどが倒れ、戸がはずれて飛ぶ。」
震度7 「自分の意思で行動できない。」「大きな地割れや地すべり、山崩れが発生する。」
【震度とマグニチュードの違い】
●震度
地震の揺れの大きさを表す。
●マグニチュード
地震のエネルギーの大きさ(規模)を表す。
※ 一般的に・・・・・
・「マグニチュードが大きくても、震源が遠い場合」は震度が小さくなる。
・「マグニチュードが小さくても、震源が近い場合」は震度が大きくなる。
風水害
■水害
熊本市は地形的に大雨が降りやすく、昭和28年の「白川大水害」など過去に大きな被害を受けています。近年、短時間のうちに狭い所に集中して雨が降る「集中豪雨」が頻繁に発生し、局地的な災害が増えてきています。
● 大雨や洪水情報のチェック
☆ 気象台から「大雨や洪水の注意報、警報」などが発表されます。テレビやラジオ、電話(177番)などで気象情報を収集する。
● 土砂災害に備える
☆ 土砂災害の現象として・・・・
(1) がけの斜面が突然崩れる「斜面崩壊」
(2) ゆるやかな傾斜の地面が動きだす「地滑り」
(3) 谷や斜面にたまった土や石、砂などが大雨で一気にながれだす「土石流」
・ 1時間に20mm以上、降り始めから100mm以上の雨が降ったら、土砂災害の危険性があります。
☆ その前ぶれ(予兆)として・・・・
(1) 「がけからの水がにごる」
(2) 「小石が落ちてくる」
(3) 「山鳴りがする」
(4) 「雨が降っているのに、川の水位が下がる」など
☆ どのように行動するか・・・・
これらの前ぶれや危険を感じたら、すぐに安全な所へ避難をしてください。また、雨が上がった後に、土砂災害が発生することがあります。十分に注意や警戒をしてください。
● 河川の水位に注意(洪水など)
☆ 熊本市では、
(1) 井芹川の山王・段山
(2) 坪井川の山室・高平・坪井・花畑・春日
の地域について、警戒水位に達したときに、注意を呼びかける情報を「サイレン」や「放送」でお知らせします。
☆ 河川水位の上昇に注意し、洪水などに備え家財道具の移動などの準備をおこなう。
☆ 河川の近くの方は、早めに避難の準備を行う。
● 都市型水害に注意
☆ 「思わぬところで」・・・・
最近の水害は、大雨が降ると川があふれなくても(洪水)、下水道や側溝などに集まった雨水が処理能力を越え地上にあふれ、道路や家屋が浸水する被害がでます。
☆ 「思わぬ被害が」・・・・
・ あふれた水が「地下室に流れ込み」中にいる人が避難できなくなるなど、死亡事故が発生しています。
地下にいると、
(1) 雨の降り方や浸水状況など、外の様子がわかりません。
(2) 浸水すると電灯が消え、エレベーターなどが使えません。
(3) 地上が浸水すると、一気に水が流れ込んできます。
(4) 水圧でドアが開かなくなります。
・ 大雨の時は、危険がないか十分に注意しましょう。
・ 「地下室の入り口を高くすること」や「遮水板の設置や土のう準備すること」など、水の浸入を防ぐことも大切です。
【雨の強さと影響】
1時間雨量 予報用語 影響など
10~20mm やや強い雨 地面に水たまりができる。長く降り続くと危険。
20~30mm 強い雨 傘をさしていても濡れる。側溝や下水、小さな川があふれる。
30~50mm 激しい雨 車で高速走行時、ブレーキがきかなくなる。
50~80mm 非常に激しい雨 傘はまったく役に立たない。地下に雨水が流れ込む。
80mm~ 猛烈な雨 大規模な災害が発生するおそれが強い。
■台風
九州は台風が多く、特に「平成3年の台風19号」や「平成11年の台風18号」などは各地に大規模な被害をもたらしました。
● 家の補強
☆ 雨戸、窓ガラス、塀(ヘイ)、アンテナ、看板などを補強する。
☆ 被害に備えて、防水シートなど準備する。
☆ 窓ガラスが壊れて飛び散ると、とても危険です。
飛来物や風圧に耐えるため、「外から板で防ぐ」「ガムテープを×印に貼る」「室内に飛ばないようカーテンをする」など
● 非常品のチェック
大きな被害をもたらした台風では・・・・長時間にわたって停電や断水が発生します。
☆ 食料、飲料水、懐中電灯、ラジオ、簡単な医薬品などを準備する。
● 避難時の注意
☆ 風が強いときは、できるだけ屋外にでることを避ける。
☆ やむを得ず避難などをするときは、看板や落下物に注意。
● 高潮にも注意
台風の影響で、海面が上昇し、強い風が海岸に吹き寄せると高潮が発生します。
☆ 満潮時間の確認と台風情報を聞く。
☆ 特に、海岸付近の方は、危険を感じたら、早めに避難をする。
【風の強さと影響】
平均風速(毎秒) 予報用語 影響など
10~15m やや強い風 風に向かって歩きにくい。看板やトタンが飛ぶ。
15~20m 強い風 歩くことができない。高速道路での運転は困難。
20~25m 非常に強い風(暴風) しっかり身体を確保しないと転倒する。運転は危険。
25~30m 非常に強い風(暴風) 立っていられない。倒木が倒れ、ブロック堀が壊れる。
30m~ 猛烈な風 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊がはじまる。