講師:熊本大学 永青文庫研究センター長・教授 稲葉 継陽さん
内容:戦国~江戸時代の熊本における戦乱と災害 ―地域危機管理の原点を探る―日時:平成30年10月31日(水) 10:00~12:00場所:くまもと県民交流館パレア9階 会議室2
10月31日(水)、くまもと県民交流館パレアにおいて、「第3回そなえる防災講座」を開催し、30名の参加がありました。
今回は、熊本大学 永青文庫研究センター長の稲葉継陽さんに「戦国~江戸時代の熊本における戦乱と災害―地域危機管理の原点を探る―」と題しお話いただきました。
【講演概要】
「戦争と領主の城」「村の城と掠奪の記憶」「災害対応と歴史災害の記録・記憶化及び活用」を中心にお話いただきました。
戦国時代における危機管理として、領主の城は城下町や周辺村落の人々を守るため避難所となっていた。また、土地の歴史的成り立ちや使用形態、改変過程を知ることは現代の防災に役立てることができる。
そして、戦国時代も住民一人一人の状況を把握していたのは、大名権力ではなく地域コミュニティだったことが古文書からわかる。危機管理における地域コミュニティの機能として、防災態勢の足腰として、伝統的地域コミュニティの現代的再生ないし、機能維持を図ることが必要である、と結ばれました。
【参加者の声】-アンケートより抜粋-
・先代が残したものを次の世代に伝えていくことの大切さ、歴史を学ぶ大切さを感じた。
・新たな江戸時代像を知ることができたので。また戦争奴隷やその国際的な流通を教えていただいたのも衝撃でした。どちらも現代に考えるべき内容。
・”歴史”が現在につながっていることを改めて認識させられました。町内、校区内に被災に伴う碑があるか確認したいと思います。