2022年9月回答 |
本市の交通状況は、車社会の進展に伴い、自動車の利用割合が40年間で約2倍に増加し、交通渋滞が常態化している一方で、公共交通の利用者は年々減少しており、その結果、路線の廃止や減便などサービスの縮小が行われ、さらに公共交通の利用者が減少するという状況にあります。 本市では、これらの課題に対応するため、自家用車から公共交通への転換を図り、地域特性に応じて公共交通と自動車交通を効率的に組み合わせた交通体系の最適化を進めていくこととしております。 このようなことから、現在、高規格道路や交差点改良などの道路整備による渋滞緩和策に加えて、鉄軌道などの基幹公共交通の機能強化、バス路線網の再編、公共交通空白地域等におけるコミュニティ交通の導入など、公共交通の利便性向上を図っているところです。 特に、市電については、定時性、速達性、輸送力に優れた機能を有しており、新水前寺駅との結節、電停のバリアフリー化などの取り組みにより、利用者も年々増加してきたところです。 今回のお手紙では、交通渋滞への対応として、トロリーバス導入のご提案、また、そのメリットとデメリットの整理、更には、海外での実際の体験談をまとめられており、非常に興味深く拝見させていただきました。 一方で、急速に進行する人口減少や超高齢者社会を見据えた場合、まずは、既存の交通インフラである市電や路線バスを最大限活用しながら公共交通の充実を図ることが重要と考えており、本市としましては、今後、市電の多両編成車両の導入や新たなバス専用レーンの検討などさまざまな取組を通して公共交通の充実を図り、自家用車から公共交通への転換を図ることで渋滞解消に繋げていきたいと考えております。
【担当 交通企画課】 |
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