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令和3年(2021年)4月2日 新年度市長記者会見

最終更新日:2021年4月2日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp
 


1 新年度の抱負について
2 発表
  ・花畑公園の一般開放、花畑広場の貸し出しについて
3 お知らせ
  ・「熊本市児童家庭支援センター」及び「里親養育包括支援(フォスタリング)機関」の開設について
4  質  問
 (1)幹事社代表質問(KAB・朝日)
 (2)各社質問

 

会見録

 

市長発表

令和3年度(2021年度)がいよいよスタートいたしました。
今月14日で、熊本地震の発災から5年という大きな節目を迎えます。これまで、平成28年(2016年)に策定した「熊本市震災復興計画」に基づき、被災した方々の生活再建を最優先に、復興を下支えする地域経済の活性化、防災、減災のまちづくりなど、復旧・復興の加速化と未来への礎づくりに全力で取り組んできました。
先日の記者会見でも申し上げましたが、99%以上の方が住宅再建を果たされるとともに、近見地区の液状化対策についても、令和4年度(2022年度)の工事完了に向け現在整備が進んでおります。また、今月26日には、いよいよ復興のシンボルである熊本城天守閣の内部公開を開始するなど、被災したインフラや施設等の復旧も着実に進み、復興への確かな手応えを感じています。
今後も、被災者の皆様への切れ目のない生活支援や心のケアなど、誰一人取り残されることのないよう、最後のお一人まで寄りそった支援を行ってまいります。また、災害に強い安全安心なまちづくりをさらに進めるとともに、熊本地震で得た貴重な経験・教訓の後世への伝承していくために積極的に取り組んでまいります。


また、来年3月に「全国都市緑化くまもとフェア」、同じく4月に「第4回アジア・太平洋水サミット」が開催されることから、地震からの力強い復旧・復興や本市の魅力を国内外に広く発信できるよう、準備を着実に進めてまいりたいと考えています。

一方、新型コロナウイルス感染症については、市民の皆様の感染防止対策へのご協力により、現在、本市における感染者数は抑えられている状況ではあります。ただ、皆さんご承知の通り、全国的には感染拡大傾向にあり、また、先日、本市で変異株の疑いがある感染事例が確認されるなど、決して気を緩めることができません。


ここで少しモニターをご覧いただきたいと思います。こちらは、「人口10万人あたりの新規感染者数のこれまでの推移」ですが、青色の線が熊本市の感染者数の状況、赤色のグラフが東京都の感染者数の状況、紫色が大阪府の状況、緑色が福岡市の状況をそれぞれ表しています。
昨年の感染拡大の状況、昨年の10月から12月にかけての状況をみますと、いずれも東京・大阪で感染拡大を始めてから1~2週間後に福岡市で、さらにその1~2週間後には本市にも感染拡大の波が来ています。今年3月中旬頃から、東京と大阪でまた感染が拡大して、大阪は急拡大している状況でありますが、このような状況を踏まえると、その1~2週間後に福岡で感染が拡大し、そしてさらに熊本市でも感染拡大するという可能性が考えられます。早ければ今月中にも本市でも新たな感染の波、感染が拡大する可能性があるというように今までのデータを見ながら分析しているところです。
さらに、現在は、第3波と違い、感染力が強いとされている変異株も増加してきており、より早いペースで感染が拡大する恐れがあり、私自身、大変強い危機感を覚えています。

現在、感染拡大に関するシミュレーションを行うとともに、感染が拡大した場合の対応について、担当へ指示したところです。市民の皆様には、感染拡大防止に向けて、より徹底した感染予防に努めていただき、できればこの東京・大阪できた波の後、約2~4週間で熊本に来るということですので、今のうちに早めに皆さんにより強い感染防止の対策を徹底していただき、できるだけ次の大きな波が来ないようにしたいと思います。
第4波を防ぎ、市民の皆様の命と健康を守るために、感染の状況や国・県の動きを踏まえながら、適宜必要な施策を迅速かつ的確に講じ、感染拡大防止の徹底、ワクチン接種、市民生活や地域経済の再建に全力で取り組んでまいります。

本年度も、新型コロナウイルスの対策は非常に重要なことでありますが、それと同時に熊本地震で培った市民力・地域力・行政力を結集しながら、「上質な生活都市」の実現に向け、全庁一丸となって取り組んでまいりますので、報道各社の皆様をはじめ市民の皆様のより一層のご協力をよろしくお願い申し上げます。
この資料は皆様のお手元にありますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

それでは、次に、「花畑公園」の一般開放と「花畑広場」の貸し出しについて発表いたします。
現在、整備を進めている「花畑広場」のうち、「花畑公園」の整備が先行して完了しましたので、来週4月5日(月)から一般開放いたします。
花畑公園は、これまで、木々が非常に茂っているため暗くて入りにくいといったご意見もいただいていましたことから、既存の記念碑等を集約するとともに、樹木の剪定等を行い、見通しを良くし、明るい公園に生まれ変わりました。
また、樹齢700年と言われる市の天然記念物である大クスを中心とした、緑と歴史を感じられる公園として、多くの市民の皆様の憩いの場としてご利用いただきたいと考えております。


併せまして、花畑公園前の花畑広場の、一部の舗装が完成した部分についても、来週4月5日(月)から貸し出しを行うこととしました。イベント等の開催において、ぜひ、ご活用いただきたいと考えております。
今まで工事中のエリアということでかなり規制されていたところが徐々に完成しながら、部分供用をしていくということです。花畑広場については、今年の秋の広場全体の完成に向け、整備を進めておりますが、先日完成した、「熊本駅白川口駅前広場」と併せて、中心市街地のにぎわい創出に繋がるよう、積極的に活用してまいりますので、市民の皆様には熊本城を望む新しい広場をぜひお楽しみいただきたいと思います。
詳細については、お手元の資料をご覧ください。

 

最後に、「熊本市児童家庭支援センター」及び「里親養育包括支援(フォスタリング)機関」を昨日4月1日に開設しましたのでお知らせいたします。
「熊本市児童家庭支援センター」は、児童相談所に加え、子育てに関する不安の解消や、虐待対応なども含め、支援を必要とする子どもや家庭のサポートを行うための機関です。ここでは、0歳から18歳までのお子さんの子育てについて、専門のソーシャルワーカーや心理療法担当職員が、24時間365日電話相談に応じるほか、児童相談所や区役所などの関係機関と緊密に連携することで、より専門性の高い相談・支援を行います。

さらに「里親養育包括支援(フォスタリング)機関」は、子どもの養育の受け皿となる里親を支援する機関です。ここでは、里親になりたい方、里親として子育てに悩んでいる方などからの相談をお受けするほか、里親の募集や研修等を行い、里親養育の一連の業務を包括的に実施します。
いずれも、民間のノウハウを活かした身近な相談窓口となりますので、是非ご利用ください。
これらの機関と児童相談所、区役所が連携してきめ細かな支援を行い、子どもたちが健やかに育つまちづくりに取り組んでまいります。
詳細については、お手元の資料をご覧ください。

 

私からは以上です。


 

質疑応答

【記者】花畑公園が完成したということで、こちらは、具体的には、市民は憩いの場として利用して、イベント時にはその場所を活用されるということでしょうか。

 

【市長】花畑公園については、従来もずっと公園として憩いの場としては使われていた場所なのですが、ちょうどNHK社屋の横ですけれども、かなり木を剪定したり、あの中がちょっと暗かったので、例えば水明かりのイベント等が行われるときに、ここでセレモニーを行ったり、また、樹齢700年の御神木、シンボルツリーもありますので、ここをきれいに整備することによって、より多くの皆さんに憩いの場を提供したいということであります。なお、公園ということでありますので、広場と公園では施設の目的がそれぞれ違うということもありまして、管理等が必要になってきます。ですので、使用料等も違うわけですけれども、花畑公園は、まずは皆さんに憩いの場としてお使いをいただいて、これは公園のいろいろな条例等がありますので、そういった条件に見合えば、いろいろな催事のときにも活用していただけるということで、基本的には広場が、条例に基づいて貸出しをするということで、いろいろ活用していただくということで、どちらかというとこちら(花畑公園)は休んでいただいたり、憩いを求めていただくということでありますけども、ちょうどここに階段もあったりして、連続的に使えるという意味で非常に有効な場所かなと思っていますので、そういったいろいろな活用については、是非、担当課の方にお問合せをいただければ、できるだけ皆さんが、親しく憩いを求めていただけるような場所にしたいと考えております。

 

【記者】変異株疑いの患者さんが見つかった件ですけれども、第4波を防ぐために今、大学と連携してPCR検査を実施されていますけれども、今後何か具体的により強い対策を行うことはありますか。

 

【市長】やはり今、現状としても熊本市の新規感染者数はまだ低い水準で推移しています。ただ、病床率という意味でも3月5日以降は10%未満ということで低い水準を示していまして、感染者数もまだまだ緩やかな状況であると言えると思います。3月25日から3月31日までの1週間を見ても、新規感染者は7人ということです。これは、最大が1月5日から1月11日の段階で263人だったということを考えますと、そういう意味では、今は市民の皆さんのご協力によって、一定程度感染を抑えられている状況です。ただ、先ほど申し上げましたように、この第4波というのが、熊本での感染の第3波の状況を見ても、首都圏や大都市部で感染が拡大すれば、もうそのあとすぐ熊本にも感染者が広がるということで、この感染症は、そういう意味では、一定程度用心をしていても、人の流れ等が増えれば、どうしても感染者の方が増えてしまいます。
そこで、現在、例えば大学生の方、特に行動も含めて、アルバイトやいろいろことも含めて、非常に活動が多い若い世代であり、そしてまた、感染のリスクも非常に高い、あるいは感染しやすいということが今言われているところでありますので、今、この大学生に対するPCR検査を、特に飲食店等でアルバイトをしている若者への感染防止対策というのは、この3月4月で徹底をしているということで、今取り組んでいます。例えば、熊本学園大学の方で検査を、出張PCRという形でしましたけれども、これが合計で221名、3月20日から29日までの5日間、この検査を行ったのですが、221名の検査を行っております。また、昨日今日、それから4月6日と7日の4日間、尚絅大学の方でこれから実施するということにしておりまして、大体検査人数が1日100名ということでありますので、大体400名ぐらいの検査体制を確保しています。
さらに熊本大学とも現在調整中でありまして、これは詳細が決まりましたら、皆さんにお知らせをしたいと思います。
できるだけ新学期、特にこの健康診断の時期に合わせて、そういう若い学生の方、特に県外からも入学してこられる方も多いということもありますので、こうしたオリエンテーション等々を活用して、今検査をしているところです。
もう1つ、感染拡大を防止するために、商店街とのタイアップ事業を昨年度もずっと実施してきておりまして、訪問PCR検査であるとか、それから商店街のPCR検査スポットですね。商店街と連携したPCR検査スポットを活用していくということです。これも、まだ日程は確定しておりませんが、4月中にまたタイアップをして、前回は栄通の商店街とのタイアップをしましたけれども、今回はまた新たな他の商店街等々、繁栄会等々とも連携をしてやっていきたいということです。
それからあとは、やはり日常的な感染防止対策というのは、これは緊急事態宣言の最中よりは、例えば皆さんが食事に行かれたりする場合も、それを全て規制するということはありませんけれども、やはり、これだけ感染が全国的に高まっている、感染者数が増えているという状況を考えますと、皆さんにはできるだけ抑制的に行動していただくということが非常に重要だろうと思います。県外への移動等も、やはり今、異動や転勤等々が非常に多い時期ですし、進学等々の時期も重なっていますので、かなり国内的に移動が多い時期でありますので、そういうときに、体調の変化を十分自分たちでも観察していただくと同時に、やはり日常的な感染防止対策を徹底していただくこと、これに本当に尽きると思っております。今、少人数で、できるだけ普段会っている方々と食事をしたり、あるいは例えば歓送迎会とかでも小さな単位でやっていくということが、非常に重要になっていくと思いますので、こうしたところを、ぜひ市民の皆さんにはご協力いただきたいと思っております。

 

【記者】新型コロナの件で伺いたいのですが、先ほどのお話の中で、再拡大した時のために、担当者の方に指示をしたというお話ありましたけれども、具体的にどのような指示をされたのでしょうか。

 

【市長】実はこういう分析データを、今公表できるデータとしてこういう形になるのですが、今までの感染者のいろいろな行動歴であるとか、それから、例えば感染経路、ご家族間でうつっているのか、あるいは職場からなのか、それとも県外移動なのか県内なのか等、いろいろなことを今までの第1波、第2波、第3波ということをよく分析しています。なおかつ、今、大阪あたりではこれはもう第4波と言っていい状況なんだろうと思いますが、こういう形で、首都圏や大阪で、今新しい感染の拡大状況が出ているということで、しかも変異株の状況、それから年齢であるとか、感染した方の行動とか、分かる範囲の情報を保健所等で収集をしまして、そして分析チームがおりますので、しっかりそこで分析をして、次の対策に活かしていく。
ですから、今のところは先ほど申し上げましたように、病床稼働率も非常に低い状況ですので、いざ感染して重症化したという方も、今は病院にすぐに入れるというような状況にありますけれども、例えば今、変異株が非常に拡大していくと、個室で対応していくということになりますと、病床をあっという間に逼迫させてしまうという懸念があります。ですので、毎日私も報告を受けていますけれども、この病床の状況等を十分確認しながら、非常にそういう厳しい状態になったら、以前お示ししたように医療非常事態宣言ということになってしまいますので、その手前の段階で厳し目のアラートを発出させていただくということを、私たちでは考えています。そうならないように、ご質問があったように、日常的な感染防止対策をもう1回皆さんには徹底していただくことで、日常活動が比較的やりやすくなってくるということになりますし、感染数については、他所が拡大しても熊本が収まっていれば、何とか病床を確保することができて、一定程度皆さんの行動を抑制しなくても済むということでありますので、そういうことをちょっと早目に我々が察知しながらやると、それが過去の反省から学ぶことなのだろうと思います。冬場に感染が拡大するときに、こうした今までの流れを見ていれば、この早目の警戒をすれば、随分そこは違ったのではないかなと考えているところです。

 

【記者】ワクチン接種は、これから始まるところかと思いますが、熊本市の準備の状況だとか、その中で実施に当たって課題だと考えられているところを教えてください。

 

【市長】1つは、4月12日から高齢者施設入所者と従事者の接種を開始いたします。高齢者施設の入所者以外の高齢者の接種券の発送等については、4月下旬を予定しておりまして、5月に予約受付を開始して、接種開始というのはワクチンの供給状況にもよりますが、5月中旬以降と考えております。
基礎疾患を有する方をはじめ、高齢者以外の方については、現時点で未定であります。今のところ、国の資料では接種券の発送が6月というふうに示されておりますけれども、この辺は、今の状況からすると若干ずれてくるのかなと、少し予定をしておいた方が安全ではないかなと思っています。いずれにしても、円滑な接種ができるよう、我々としては鋭意準備を進めているということです。
やはり課題として言えますのは、どうしてもワクチンの供給がスムースにいくのかどうなのかということ、それから集団接種も先日シミュレーションをさせていただきましたけれども、そこで随分いろいろな課題を発見して、改善するということもありましたので、そういったことは、準備の段階でできていますけれども、やはり、本当に円滑にワクチン接種が進むのかどうなのかということについては、より緊張感を持って取り組まなければならないと考えております。市民の皆さんには、早目にいろいろなご不安に答えられるようにコールセンターも設置をしておりまして、お問い合わせもいただいておりますので、そうしたことをできるだけ幅広くメディアの皆さんを通して、あるいは市の広報媒体を通じて、丁寧にお知らせをしていきたいと考えております。

 

【記者】新型コロナの変異株疑いの患者の方への対応についてなんですが、具体的にこれまでの感染者の方と変異株の疑いの方というのはどのような対応の違いがあるのか、分けた対応をされているのか等を教えてください。

 

【市長】詳細については、担当の方から説明させたいと思いますが、変異株については、先ほども少し申し上げましたとおり、変異株が確認をされた場合には、変異株疑いの方も今は個室で対応するということで、要は変異株の方が恐らく今まで確認された株よりも感染の拡大が早いんじゃないか、あるいは感染力が強いんじゃないかと言われていますので、国の方の様々な措置の中で、個室で対応しているという状況です。
ただ、症状の度合い等々によっても、今後はいろいろな取扱いが変わってくるのではないかなと思います。東京や大阪でも、これだけ感染が拡大してきますと、恐らくこれは個室対応が無理になってくると思います。こういう意味では、まん延している状況にあると考えられますので、熊本がそうならないように対応をとらなければいけないと思いますが、今のところはそういう対応をしています。まず、確認されたのはまだ疑いの事例ですので、今、確定検査に出していますので、これは国立感染症研究所で確定をして、改めて皆さんにも結果をお知らせするということになりますが、その間今、できる限りの対応で、そうした方々を隔離するというと語弊がありますけれども、そういう形で個室で管理して、感染を広がらないようにしているということが、今までと違うところではあると思います。何か補足してあれば担当の方からお願いします。

 

【事務局】陽性者が発見された場合の対応については、今市長が申し上げた通りでございます。退院の基準が、(現在の退院基準と異なり)以前の退院基準と同じで、2回陰性が確認された際に退院となります。

 

【記者】今後、変異株疑いの方や(変異株)確定の方が、増えていった場合の対応で、先程医療非常宣言のこと等に触れられましたけれども、具体的な病床に対する対応というのは、どのようなシミュレーションになるのでしょうか。

 

【市長】今はまだ、感染症指定医療機関だけでなく、新型コロナウイルスの感染者の方を受入れられている病院も、それぞれ今逼迫した状況じゃないので、個別に管理ができている状況であります。ただ感染者数がこれから増えてくると、そういうわけにいかなくなりますし、また国の基準等々も、恐らく、そうした感染状況を見ながら、そして医療の(状況や)病床の逼迫状況を見ながら、変わってくる可能性があります。
ですので、そうしたことに対応できるように、ここを数日でいろいろと検討しながら、国の方とも連携をとって、国や県とも連絡調整を図りながら、今後の体制については慎重に対応していきたいと考えています。

 

【記者】PCR検査の体制ですけれども、変異株の疑いについても、今は全て検査されているということでよいでしょうか。

 

【市長】そうです。今陽性が確認された方については、変異株の疑いがあるかないかについて100%、全ての検体について検査をしています。以前発表したときに大体40%ぐらい(変異株の検査を)していると言いました。変異株が確認をされてない場合は、国の方では10%ぐらい(の変異株の検査)でいいと言われておりましたが、念のため幅広く熊本市として(変異株の検査を)行ってきました。感染者数が全体的に少なかったということもありますので、それで(変異株の検査を)見ましたけれども、これは変異株の感染疑いという方が、もう現に県内で事例が出ている、そして熊本市内でも事例が出ているということを考えますと、これはもう全数を今の内に検査して、その実態をしっかり把握するということが必要だということでそういう体制を組んでおります。検査体制については、特に今問題がある状況でありません。

 

【記者】先月の記者会見の中で、新型コロナについてなんですけれども、第3波の経験を踏まえ、発令基準に至る前の段階でまずは市民に強いメッセージを発するという話をされたと思うんですけども、今市長の(話された今後の感染の)シミュレーションのお話でも、2週間後には(感染の拡大が)くる可能性がありますし、変異株で個室での対応する必要があるとなれば、相当早い段階でメッセージを発する必要があるかと思うんですが、その準備はもう既にできているということでしょうか。

 

【市長】そういう意味では、もう今皆さんに予防的な措置をとっていただく、そして、行動も一定程度抑制していただくような、お願い、要請させていただくということについては、もう準備をしております。ですので、やはり早目に(アラートを発することが重要)、本当に前回(の第3波では)、結局医療非常事態宣言を出すことも含めて遅れたというのが反省点としてあります。もちろん、感染症ですからどんなに頑張っても、やはり感染してしまう部分もあると思うのですが、それでも皆さんが、行動を一定程度抑制すれば、抑えられるというのは、今までの感染の流れから見ても明らかですので、やはり注意をしていただくように、注意喚起をするというのが私たち自治体の長の責任だろうと思います。実は毎日私は(感染状況等の)報告を受けています。ですので、皆さんに今は安心して、小人数での会食であるとかお買物であるとか、普段の日常的な生活については、基本的にマスクをつける、それから(会食の際でも)話すときはマスクをつけて、食べるときは外すけれども黙食でというようなことも、ぜひ皆さんがそれをやっていただくということで、本当にリスクが低減されると思いますので、そういったことを早め早めにお伝えしたいと思います。実は今日(の記者会見)も、当初の発表項目に(新型コロナウイルスに関する内容は)ありませんでした。あえて入れました。なぜかと言うと、やはり早めに皆さんに警戒をしていただくということが重要だろうと思ったからということですので、この会見自体も、実は、事前に皆さんに少し用心をした方がいいねと思っていただく、そういうきっかけにしていただければということでございますので、ご理解いただければと思います。

 

【記者】第3波の傾向を今ご説明だと思うんですけれども、今から詳細を分析されると思うんですが、例えば東京都とか大阪で感染が拡大した後で、福岡や熊本(で感染が拡大する)、これは何が原因で拡大するのだとお考えですか。

 

【市長】それも今、今第1波、第2波、第3波というこの昨年の2月からの状況をずっと見ていますけども、この間の部分というのが、やはり人の流れが多くなっているということは1つ言えるかなと思いますね。

 

【記者】それであるならば、市長の先ほどの要請は、要は感染防止対策を徹底してくださいという呼びかけだったと思うんですけども、例えば感染拡大地域との人の流れ、往来が増えることによって熊本にも(感染の拡大が)くると思うんですけれども、その辺の感染拡大地域との往来に対するアラートというところは、この時点ではどのように考えておられますか。

 

【市長】当然、感染が拡大している地域との往来は本当に十分に注意していただくということです。もちろん帰省であったり、いろいろとどうしても移動せざるを得ないという方々が多くいらっしゃると思いますので、今例えば旅行についても、身近なところで旅をしようということで県内のエリアだけに限ってということで、熊本市の「LOOKUP KUMAMOTOキャンペーン」もやっているところですけども、やはりできるだけ県境を越えるときには十分注意していただいて、体調であるとか、それから、県境をまたいだ移動した方が多くの方と接触することはできるだけ控えていただくことが、感染拡大の防止には繋がります。今、私のもとにも、県境を封鎖してくださいと(いう要望がきますが、)そうやって言われますけど、正直無理なことなのですね。実際、皆さんがそれぞれの行動の中で、県外に行くこともあると思います。それを一律に規制するわけではありませんけれども、その移動されるときに皆さん方が細心の注意を図っていただくということが、感染を一定程度抑えることに繋がると思いますので、そういう意味では、難しいところでありますけれども、そういうお願いを皆さんにしたいと思っております。

 

【記者】今後、強い注意や呼びかけを行う際の基準となる数字、病床使用率や感染者数等はありますか。

 

【市長】以前、皆さんにもお配りしましたが、重症者の対応をできる病床の稼働率が25%以上になった時、あるいは一般の感染者の病床の稼働率が50%になった時は医療非常事態宣言を出すことにしています。
前回も病床稼働率がかなり高くなってから宣言を行いましたが、今後は25%、50%になったときには、かなり強い規制をお願いすることになると思います。

 

【記者】感染者数が1日に何人、週に何人というのは見られていますか。

 

【市長】感染所数だけでは見ていないです。ただ、当然国のステージ分類であったり、熊本市内だけでなく県下全域の感染者数でリスクレベルを決めています。今のリスクレベルは、あらためて発表があると思いますが、レベル3になっています。これもできるだけ用心をしていただくために専門家の皆さんや、県と市が合同で検討した結果のリスクレベルとなっております。こういったことも見ながら、皆さんには警戒をしていただくことをお願いしたいと思っています。

 

【記者】支援についてですが、全国的に旅館やホテル業の廃業がすごく多くなっていて、この間の要望もあったと思います。今の「LOOK UP」は県内だけに留まっていますが、今の状況を見ると県外にそれを広げるっていうのは結構難しいのではないかと思いますが、今後の旅館業の支援はどのように行う予定ですか。

 

【市長】宿泊業やいろいろな観光関連の皆さん方も非常に厳しい状況、あるいは飲食店等も大変な状況にあることは、県独自の緊急事態宣言解除になった今でもまだ厳しいと思っています。そういった中でも、できるだけ近いエリアで(旅行を)ということで、「LOOK UP KUMAMOTOキャンペーン」も4月から適用されます。そして、熊本県でも県内の身近な地域を発見していこうということで、補助や助成をされており、こうしたことで、やはり県内の移動をできるだけ推奨していくということが、必要ではないかと思っています。ですから、県外にこれを拡大するということは私自身今のところ時期早尚かなと思っています。今後このトレンドが進めば進むほど、大都市圏を中心に感染拡大地域が増えていく可能性があります。そうなりますとそういった地域への往来はやはり厳しいということにならざるを得ないと思っています。

 

【記者】一方でその状態で続けていくと、この間の要望でも、(経営状況が)もう危ないっていうようなことをおっしゃってる方もいて直接的な支援とか必要になってくるのではないかと思いますが、その辺はいかがですか。

 

【市長】今、実際に県の宿泊助成事業、それから熊本市の宿泊助成事業で、県内の身近な皆さん方のご予約というのが非常に増えていて、それで非常に助かっているというようなお話も伺っていますので、今後のいろいろな支援については、そうした皆さん方の状況を踏まえながら検討していきたいと考えています。

 

【記者】新年度になり、庁舎の在り方の有識者会議の具体的な(委員の)選定などの動きが始まっているかと思いますが、その進捗の状況を教えてください。

 

【市長】まだ現時点では、前回の記者会見でお話しした以上の進捗をしている状況ではありませんので、今後また、例えば委員の就任のお願いをしたとか、どういう形で第1回目がスタートするとかについては、またあらためてお知らせしたいと思います。現時点ではまだ前回と変わっていません。

 

【記者】今ツイッター上で、「#教師のバトン」というのが盛り上がっている、というのはちょっとおかしいかもしれませんが、熊本市でも遠藤教育長などが文科省の有識者1人に入られていますが、ツイッターを使いこなす大西市長として、この教師のバトンについてどのように見られているのか。また教育委員会の管轄で少し違うかもしれませんが、熊本市として教師の残業時間の是正だったりとか、そういったことに踏み込んだことは考えられているのかを教えていただければと思います。

 

【市長】私自身、教師のバトンについてはあまり承知をしておりません。ツイッターでハッシュタグがあるということの存在は知っておりますけど、中身を一つ一つは、実はちょっと年度末と年度初めで忙しくて、あんまり確認をしていなかったので、どういうことかなということはありました。ただ教師の皆さんのいろいろな現場での、例えば、教師の皆さんのいろいろな現場での苦労であるとか、そういったものが寄せられているというぐらいの認識しかありません。熊本市の教育委員会では、教育長をはじめ現場の意見を聞きながら、いろんな改善をしていますので、とにかく学校の先生方の今の実情や生徒さんの状況をよく踏まえながらいい形、風通しのいい教育現場というものが求められているのだろうなと思います。
一方では、例えば体罰のことで、いろいろな委員会で話があったり、先日の教育総合会議等々でも、いろいろなご意見が出て、比較的熊本市の教育現場というのは風通しのいい状況になってきているのではないか(と思います)。あと、校則の見直し等々についても、生徒の意見を取り入れながら、あるいは保護者の皆さんからもご意見を伺いながら、自分たちで考えて決めていこうという形になってきているのは、私は好ましい状況じゃないかなと思っています。

 

【記者】今月末に熊本城の公開が始まることと熊本駅の駅ビル完成というところで、かなり人出が予想される一方で、先ほどから新型コロナの対応については、早め早めに処置をということですが、人出を助長してしまう月末の大きなイベントを控えつつも、人出の抑制をしなければいけない。どうしても、ちょっと矛盾して聞こえてしまう部分がありますが、熊本地震からの復興のシンボルとしての熊本城の公開っていうところが、大きな節目になってくると思います。そういったところのオペレーションについてはどのようにお考えでしょうか。


【市長】今お話がありましたとおり、やはり感染が拡大してしまえば、そうしたせっかくの節目での熊本城の公開ということも、いろいろ制約が出てきます。特にゴールデンウイークを控えている中で、皆さんも旅行をしたり、熊本県内での観光をどうしようとか、熊本城に行ってみようと考えている方がたくさんいらっしゃると思います。本当は、県外からもという方もいらっしゃると思いますが、全体的な感染状況を踏まえながら、行動していただく必要があると思いますので、やはり早めにそういった警告なり、警戒をしていただくように呼びかけることで、そうした記念すべきイベントにも多くの方が安心して来ていただけるということになるのではないかと思っています。

 

【記者】熊本城の内部はかなり狭いと思いますが、その中の人の流れ、例えば人数制限をかけるとか、そういったオペレーション部分の対応というのはいかがでしょうか。

 

【市長】当然、入場制限等々は密にならないようにということで、感染を抑えるために、そういった対応はとらせていただきます。感染防止対策ということでは文化市民局を中心に熊本城総合事務所で今十分検討しながら、感染状況もよく見極めながらコントロールをしていくという形になろうかと思います。

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