◇◇熊本市教育委員会 遠藤教育長からのメッセージ◇◇
◇◇元文部科学副大臣 鈴木 寛さんからのメッセージ◇◇
元文部科学副大臣で、現在東京大学大学院と慶応義塾大学の教授を兼務されている鈴木 寛さんから、
校則見直しに取り組む熊本市の児童生徒のみなさんへメッセージをいただきました。
各学校において、令和3年度(2021年度)から本ガイドラインに沿った見直しを実施していきます。
校則は、児童生徒が健全な学校生活を過ごし、よりよく成長していくための行動の指針として、各学校の実情等に応じて定められるものです。
校則は社会通念に照らして合理的とみられる範囲内で、学校長の判断で制定されるものですが、しつけや道徳、健康などに関する事項で、細かいところまで規制するような内容や児童生徒の多様性への配慮に欠けると考えられる内容、決まりを守らせることに重きが置かれる指導も見受けられる状況です。
令和2年度(2020年度)から、学校改革の一環として教育委員会が主体となり、生徒指導の三機能(※)に留意しつつ、自ら判断し行動できる児童生徒の育成につながるものとなるよう、あり方の見直しを進めていきます。
(※)生徒指導の三機能
1)児童生徒に自己存在感を与えること
2)共感的な人間関係を育成すること
3)自己決定の場を与え、自己の可能性の開発を援助すること
(出所:文部科学省「生徒指導提要」)
【校則】
(1)児童生徒が、自ら考え、自らで決めていくような決まりや仕組みになっているか
(2)学校を取り巻く社会環境や児童生徒の状況の変化に対応しているか
(3)男女の別や人権の制限に関わる規定において、細かな内容を定める必要性や妥当性はあるか
(4)外国籍や発達障害など配慮が必要な児童生徒にも理解しうるものか など
【校則に基づく指導】
(1)校則に基づく指導の際、人権侵害にあたるものはないか
(2)教職員の働き方改革の観点で、校則の指導に係る時間は適当か
(3)学校で明文化された「校則」以外の指導は行っていないか など