熊本市におけるPM2.5の高濃度時の6時間毎の詳細観測による無機元素成分を中心とした発生源解析(平成26年春・夏季調査分)
はじめに
熊本市は、現在、PM2.5の自動質量濃度測定を8ヶ所で実施し、速報値を市ホームページ等において公表しています。また、高濃度になると予測されるときは、注意喚起のお知らせを行っています。
PM2.5はさまざまな物質の混合物であり、何がどれくらいの量で含まれているか調べることを成分分析といい、これについても、全国の自治体と時期をあわせて、季節ごとの年4回、1検体24時間で2週間連続的に専用のサンプラー(捕集装置)を用いて採取・調査しています。
しかし、PM2.5はまだ不明な点が多く、発生源の究明・削減対策等のため、さまざまな調査を行っていく必要があります。そこで、環境基準を超過する高濃度時にどのような物質が含まれているかなどの実態を把握するため、熊本市は、国立環境研究所及び地方環境研究所と連携した共同研究にも参加して調査を行っています。今回、熊本市内で6時間毎に詳細観測した事例の中で明らかになった結果についてお知らせします。