生物多様性に関する取組、はじめています。
平成28年3月、生物多様性の保全と持続可能な利用を利用に向けた基本的かつ総合的な計画として、熊本市生物多様性戦略~いきもん つながる くまもとCプラン~(通称「Cプラン」)を策定しました。
このCプランをもとに、生物多様性に関連した新たな取組がはじまりました。その取組のいくつかをご紹介します。
・生物多様性とは何でしょう?生物多様性について、コチラ
をご参照ください。
・熊本市生物多様性戦略~いきもん つながる くまもとCプラン~について、コチラ
をご参照ください。
平成29年度 「芽吹き・アカガエルに出会う探検」に参加しました。
平成30年2月、立田山をフィールドに活動をされている団体:立田山自然探検隊の「芽吹き・アカガエルに出会う探検」に参加しました。
今回は、一般の参加者と一緒にアカガエル類(ニホンアカガエル)の卵塊を調べました。
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立田山自然探検隊の藤井会長からの開会の挨拶と調査の注意事項について、説明がありました。 | その後、ニホンアカガエルの卵塊観察会がはじまり、みんなで観察をしました。 |
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はじめて見る卵塊に子どもたちは興味津々の様子。 | 見つけた卵塊には、後日重複して数えないように目印をつけているものもありました。 |
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卵塊の調査をしていると、孵化したオタマジャクシも確認されました。 | 最後に、立田山自然探検隊からアカガエル類の説明を通して、自然を守る大切さについて、お話がありました。 |
アカガエル類は、春先に産卵してオタマジャクシからカエルに変態した後は、水辺周辺の森林の林縁部や林内で生活をします。そのため、水辺と森林といった環境が連続して存在していなければならず、冬に産卵場となる水場が枯れたり、森林が減ったり消失してしまうとアカガエル類は生息できなくなってしまいます。アカガエル類のように環境に依存する生きものの経年変化を調べることは、その周りの環境の変化を把握することにもつながり、大切な取組になります。
平成28年度 アカガエル類の調査に参加しました。
平成29年1月、立田山でアカガエル類の卵塊調査に参加しました。
このアカガエル類の卵塊調査は、モニタリングサイト1000という動植物の生育生息状況などを100年にわたって同じ方法で調べ続けるサイト(調査地点)を全国に1000ヶ所程度設置し、日本の自然環境の変化を捉えようという環境省のプロジェクトで、里地里山をフィールドとして市民調査員が主体となって実施している調査です。
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ニホンアカガエルの写真 写真提供:立田山自然探検隊 |
立田山で確認されるアカガエル類は、ニホンアカガエルです。
今回の調査は、熊本市の自然環境やその変化を把握するために、モニタリングすべき指標となる種を検討することを目的に行われたもので、立田山をフィールドに活動をされている団体:立田山自然探検隊と熊本県希少野生動植物検討委員会爬虫両生類部会 部会長の石黒 義也 氏を講師として、また、その他のフィールドで活動をされている団体の方々にも協力いただき、行いました。
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石黒氏による立田山で確認されるカエルの説明の様子。 | 立田山自然探検隊によるアカガエル類調査の説明の様子。 |
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ニホンアカガエルの卵塊。立田山では、多くの卵塊が確認されました。 | 卵塊を白いバットに移し、詳しく観察をしました。卵塊はゼリー状で柔らかい感触です。 |
参加者皆さんで、今回の調査の感想や、熊本市の自然環境やその変化を把握するためのモニタリングすべき指標となる種の調査のやり方などについて、話し合いました。
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様々なフィールドで活動をされている方々が一つの場所に集まって調査をすることはあまりないようで、活発な意見交換が行われ、参考になる意見を多くいただきました。 |