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令和2年(2020年)4月12日 新型コロナウイルス感染症患者発生(本市21例目)に伴う市長記者会見

最終更新日:2020年4月12日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る

会見録

 

市長発表

 市民の皆様にお知らせをいたします。本日、熊本市内で21例目、県内では26例目の新型コロナウイルス感染症の患者の方が確認をされました。この方は、東区にお住いの70歳代の女性で、職業は無職です。昨日、発表いたしました20例目の方の配偶者です。4月8日に咽頭痛があり、4月9日朝から熱っぽさを感じ、その後も熱が続いたということであります。また昨日の同居家族の配偶者の方の感染を受け、本日保健所にて検体を採取、PCR検査を行った結果、13時39分に陽性と確認されたものです。なお、過去1か月の海外への渡航歴はありません。現在、感染症指定医療機関へ入院する準備を進めております。なお、基礎疾患、行動歴等については、現在調査中であり、分かり次第あらためてお知らせをいたします。
 また、20例目の方については、先ほど県知事の方から発表されました通り、県と連携して調査にあたってまいります。
 ご不安のある方は、また症状等があられる方は、ぜひ帰国者・接触者相談センターにご相談をいただきますよう、お願いいたします。24時間体制で受け付けております。
 あらためまして、市民の皆様には、こうして連日連続して感染者の方が確認をされております、引き続き外出の自粛については強くお願いをしているところでありますけれども、動かないことによる感染の拡大を減らすということが1番でありますので、その点をよろしくお願いしたいと思います。
 私からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】女性の症状、現在は軽症、重症とかはどうでしょうか。

 

【市長】現在は軽症ということです。熱っぽさがあるということで、咽頭痛と熱があるということです。

 

【事務局】朝は微熱くらいに下がってらっしゃいました。

 

【市長】朝の時点では微熱くらいでありました。今入院をされましたので、今から症状等については、確認をさせていただきます。症状は軽症であるということで結構です。

 

【記者】濃厚接触者は現在調査中ということでしたが、同居されている家族は奥さんと感染された医師の方、お2人ということでしょうか。

 

【市長】お2人です。

 

【記者】知事の会見で有明保健所管内からも感染者が出たと伺いましたが、この女性の方は26人目ということでよろしいでしょうか。

 

【市長】有明保健所の方より早く感染が確認されましたので、26例目となっています。有明保健所の方は、私も承知しておりませんが、知事の会見でお話が出たということで情報が入りましたので確認をしたということです。詳細についてはわかりません。

 

【記者】20例目の症状の方が重症になっていますが、どういった症状があるのでしょうか。

 

【市長】20例目の方はかなり呼吸が厳しいと伺っております。どういう治療を行っているかということについては、ご本人と家族の同意がとれていないので、ここでの公表は控えさせていただきたいと思います。いずれにしても重症な状態であります。

 

【記者】重症者の定義は人工呼吸器をつけているか集中治療室に入っているかだと思うが、人工呼吸器をつけているととらえてもよろしいのでしょうか。

 

【市長】そのような捉え方をして構わないと思いますが、ご本人が重症なので確認がとれていないということでありますけれども、(ご家族の方より)発表を控えてほしいということですので、その点については控えさせていただきます。

 

【記者】重症者の定義には入るということでしょうか。

 

【市長】そうです。ただ、どういう治療や手段を使われているか等は控えさせていただきたいということです。

 

【記者】感染症指定医療機関に入院されたとのことですが、これは市内の指定医療機関に入院されているのでしょうか。

 

【市長】そうです、熊本市内の感染症指定医療機関に入院されています。

 

【記者】病床数の確保はできているということでしょうか。

 

【市長】重症の方、中等症の方、軽傷の方といらっしゃいますけれども、感染症の指定医療機関の中でやりくりしている状態です。ですから、隔離した状態で皆さん入っておられるという状態です。

 

【記者】Twitterで病床数が満杯と言っていましたが、それでも大丈夫ということでしょうか。

 

【市長】軽症の方について、病棟を移動していただいております。重症の方は、処置ができる感染症の病床に入っています。重症の方と中等症の方でほぼいっぱいになっている状態です。今後新たに重症の方がこれ以上発生したらやりとりが難しくなってくるという状態にありますので、感染者をこれ以上広げないということが重要になってくると思います。また、軽症や無症状の方は県で調整していただいて、他の医療機関や宿泊施設にということも知事が記者会見等でおっしゃったようですが、そういったことで今調整をしてくださっていますので、この件については急いで対応しないと20例目の方が勤務されている人吉の病院関係の方で、もし重症の方が出てくれば熊本市内の感染症指定医療機関での受け入れができなくなります。そうしたところにも影響してくると思います。

 

【記者】県の発表では濃厚接触者が25人そのうち12人に症状があるとのことだが、市に住んでいらっしゃる方も含まれているか、情報はあるのでしょうか。

 

【市長】それはありません。もし、熊本市内に住所があり在住の方がいらっしゃれば、県から連絡が入ると思っています。現段階で判明している方以外で熊本市内の方はいらっしゃらないです。今後、濃厚接触者や接触者を県の保健所で調査されるでしょうから、その中で判明すれば連絡がくると思います。現時点ではないということです。

 

【記者】20例目の配偶者の職業が調査中でしたが、わかったのは今日になってからでしょうか。

 

【市長】これは、今日、県の方に確認しておりました。県の保健所の管轄でもあるため、県の方で発表することとなっておりましたが、昨日の夜中に配偶者に確認をしてその確認がとれたと。そして、県に話をして、県が確認をされ、勤務先が熊本市内ではなかったため、県が発表したということです。

 

【記者】21例目は朝から熱っぽさがあるとのことだが、高いときは何度まで上がったのでしょうか。

 

【事務局】1番高いときで38度と聞いております。

 

【記者】9日から微熱というのは、今も続いているということでしょうか。

 

【事務局】解熱剤で下がった時期もあったようですが、本日は微熱の状態です。

 

【市長】ご主人が医者であるため、解熱剤を飲んで一旦下がったが、今は微熱の状態です。今も指定医療機関で検査、確認をしているので、その結果は後でわかると思います。

 

【記者】入院される前に病院に行かれたのでしょうか。

 

【市長】病院にはかかっておりません。ただ、この方の行動歴については、21例目の方は、4月6日月曜日にご主人を人吉に送って、木曜日に迎えに行くという行動パターンであることは確認しています。

   4月9日に人吉にご主人を迎えに行かれていますが、ご主人が人吉に残るとのことで、帰宅されています。その際、ショッピングセンターに立ち寄っています。店舗などについては、保健所にて調査中です。

 

【記者】熊本市内のショッピングセンターでしょうか。

 

【市長】熊本市内のショッピングセンターです。4月10日は自宅から出ていません。11日にショッピングセンターに買い物に行っています。その後、ドラッグストアに寄っていることが分かっています。今、関係者の方の症状の発生状況について、保健所が確認を行っていくこととしています。

 

【記者】ドラッグスストアも市内ですか。

 

【市長】両方とも市内です。日用品の買い物したことが考えられます。それから、20例目の方の行動履歴について、県の方で発表されていると思いますが、6日月曜に人吉市内の病院に勤務をされ、その後10日に熊本に移動していますが、移動手段は確認できておりません。夜に呼吸が苦しくなったということですが、自宅に帰りました。11日土曜午前中に市内のゴルフ練習場にタクシーで行かれています。タクシーの会社名と運転手は保健所にて情報をつかんでいるため、現在PCR検査に向け準備中です。午後もタクシーでゴルフ練習所に行かれています。その後、一旦帰宅したが、17時頃、タクシーで医療機関Aに行き、検体を採取したということが分かっています。タクシーの乗車履歴等については、保健所にて確認をし、運転手の方については、全て自宅待機の上、PCR検査待ちの状態です。

 

【記者】6日から10日は人吉に住宅があるということでしょうか。

 

【市長】おそらく病院の宿舎等があったのでは、と伺っております。人吉のことについては県にお問い合わせいただければと思います。

 

【記者】市内のゴルフ練習場については公表の確認はまだとれていないのでしょうか。

 

【市長】はい。

 

【記者】熊本市の関連でいうと、どのくらいの濃厚接触者がいるとみているのでしょうか。

 

【市長】今のところは、ドライバーの方です。車に乗っている時間も含めてどのくらいか、というのは今確認しています。やはり車の中で過ごしますので、乗車時間からすると、一番気になるのは東区の自宅から医療機関まではちょっと長いかなと思います。それ以外の熊本市内の濃厚接触者については、配偶者の奥様1名ということになります。それ以外のタクシーの運転手は、おそらく接触者ということになると思います。ですから、熊本市内での接触はまだ行動履歴について、他にもいろいろお聞きしておりますけれど、ご本人が重症の状態ですので、あまり細かいことが聞けませんので、配偶者の方等に今確認をさせていただいている状態であります。

 

【記者】タクシーの運転手だけでどれくらいいるのでしょうか。

 

【市長】5名です。

 

【記者】呼吸状態が厳しいとはどういった状態でしょうか。

 

【市長】息苦しいということです。重症の定義の中に入るような状態でいらっしゃいます。

 

【記者】ゴルフ場へ行かれたというのは、文字通り行っただけでしょうか。練習に行ったということでしょうか。

 

【市長】はい。練習をされているということです。

 

【記者】感染症指定医療機関の病床がほぼいっぱいとは、何床中の何床埋まっている状態でしょうか。

 

【市長】専用病床であれば、8床です。細かいことは確認しますが、熊本の感染症指定医療機関には専用の重症の方が入られるところが8床あって重症の方々がそこに次々入っておられますが、今までは軽症の方も感染者の数が少なかったのでこの中に入って管理をしていましたが、どんどん感染者の方が増えて重症者の方、中等症の方が出てきたのでそれ以外の隔離されている病棟に軽症者の方、また症状のない方が移っていただいてそこで厳重に導線も区切って管理をしているその病床がまだ8床以外にあるということです。それが、確か28だった気がしますが、そこの数はもう一回確認をさせてください。ですので、今感染症病床がいっぱいであると私がTwitter等で発表させていただいたのはこの8床の部分です。ですから、今、重症の方と中等症の方はここに入っておられますけれども、今後重症の方が増えれば中等症の方は違う病床に移っていただいて管理をすることになりますが、そうなると新たな重症の感染者の方が出てきた場合には県内でもなかなか対応しにくい状況になってくるという、そういう厳しい状況があるということを市民の皆様にはご理解いただきたいです。

 

【記者】関連ですが、軽症、無症状の方を入れている病棟というのは今まで使っていなかった病棟ですか。

 

【市長】そういうことです。

 

【記者】まだ余分があったということですか。

 

【市長】そういうことです。ですから、そこは一般の方も入らないような形で隔離ができるということで、そこを運用しているということであります。

 

【記者】県が色々病院に協力を求めていると先日発表があったのですが、その後の進捗状況はいかがですか。

 

【市長】まだその話は伺っておりません。ですから、今後それを急いで体制をつくらなければ今度県内各地で、今有明であるとかそれから今のところはまだ感染者は県南の方では出ていませんけれども、この新しい20例目の方の勤務先で、もしPCR検査で陽性の方が出てきた場合にはその方々の受け入れをどうするかということは、県と調整しなければならないと思っています。ただ、ここは県市で専門家会議、それから連携の枠組みを作らせていただいていますので、ここで調整をすれば十分に対応できるのではないかなと思っております。

 

【記者】確認ですが、いただいている最新の資料だと、中等症が3人いらっしゃって重症者が3人いらっしゃって、8床の内6床埋まっているということでいいですか。

 

【市長】今新たに20例目で6床埋まっているということですね。いずれにしても、重症、中等症それから軽症者の方、無症状の方ということで、今はこのレベルでまだ数が収まっておりますけれども、急にお隣の自治体でも増えてくればものすごく急激に医療が足りなくなるということになりますので、ですから皆さんには、とにかく移動をしないで下さい。接触をしないで下さい。ということをお願いしています。とにかく罹ってしまったら、中々十分な対応がとれない状況がこの熊本でも今起こりつつあるという厳しい状況を是非、市民の皆さん、県民の皆さんには持っていただきたいと思っています。私は何も大袈裟に色んなことを言っているわけではなくって、東京の事例等々見ていてもそうとう強い危機感を私自身は持っております。ですので、市民の皆さん、色々なご事情があって移動される場合があると思います。あるいは、勤務の状態もあるかとは思いますけれども、多くの方の感染が熊本でも広がっていると、毎日記者会見をしているような状況だということであります。これが今1桁であるからお1人ということであるから今はまだこれで済んでいますけれども、これが来週再来週となってきたときに感染がもし首都圏あるいは大都市圏で発生をした場合には、この熊本でも大変厳しい状態になると。あまり市民の皆様を脅かすようなことを私は申し上げたくないんですけれども、ただ今、私自身の体感としてもう増えてきている。リンク無しの感染者の方も出てきていますから、そして熊本市内だけじゃなくて結局熊本県内に広がっているということを考えますと、非常に皆さんには危機感を持っていただきたいと思います。ですから、我々としてはできるだけ早めに色々な対応を厳しめにとってきたということです。リスクレベル3のレベルであってもリスクレベル4に相当するそういう対応をこれまでとってきたということが、何とか効果が出ればと私自身は思っております。厳しめ厳しめにやっていくことの方が、感染症を抑えていくには非常に有効であるということは、これは専門家会議の原田座長もおっしゃっているわけでありますから、できるだけそういう形でやっているということでございます。ですから、先週よりも普通は少し落ち着いてきたな、とか言えればいいんですけれども、どう見ても悪化していると考えざるを得ない状況に今なっている、そういう厳しい認識を私自身は持っておりますので、あとは市民の皆様にどれだけご理解ご協力をいただけるか。極力外出を避ける、そして外出して帰る時には手を洗う、それから外出をする時は当然マスクをする、色々な処置をやっていただくということ。私は大丈夫なんだ、と思っておられる方が急激に悪くなるというのが、今回この新型コロナウイルスの怖いところであります。ですので、その点については、皆さんには強く認識をしていただきたいと思います。

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