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令和2年(2020年)4月19日 新型コロナウイルス感染症患者発生(本市30例目~32例目)に伴う市長記者会見

最終更新日:2020年4月19日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る

会見録

 

市長発表

 市民の皆様にお知らせをいたします。
 本日、熊本市内で30例目、31例目、32例目、県内では38例目、39例目、40例目となります、3件の新型コロナウイルス感染症の患者の方が確認をされました。
 まず、30例目の方ですが、この方は、北区にお住まいの70歳代の日本人女性です。職業は無職です。

 4月14日に発症をされました29例目の方の同居家族です。症状は特にございませんでしたが、昨日18日の同居されている家族の新型コロナウイルス感染症の陽性確認を受けまして、本日保健所にて検体を採取、PCR検査を行った結果、15時57分に陽性と確認されたものです。

 患者さんの状況についてですが、現在も特に症状はありません。無症状ということであります。感染症指定医療機関へ入院する準備を現在進めております。なお感染症指定医療機関への移動手段は保健所で対応をさせていただきます。また、意思の疎通は可能で、基礎疾患については特にございません。行動歴ですが、発症前の行動歴等については調査中ですが、過去1ヶ月の海外渡航歴や海外(県外)への移動履歴はございません。
 また、接触者の状況ですが、家族構成については、ご本人の同意が得られておりませんので、非公表とさせていただきます。同居家族以外の濃厚接触者については、現在調査中です。その他報道資料に掲載をされている内容以外は、現在調査中でありまして、わかり次第改めてお知らせをさせていただきます。
 次に31例目の方ですが、この方は北区にお住まいの40歳代の日本人男性です。職業は自営業です。詳細は本人の同意が取れていないことから非公表とさせていただきます。

 感染経路につきましては不明でありますが、4月14日に発症された29例目の方の同居家族です。現在、感染経路については調査中ですが、29例目、30例目のご家族の皆様の行動歴等を丁寧に聞き取ることで、把握に努めて参りたいと考えております。陽性確認に至るまでの経緯ですが、15日に悪寒を感じたということでありますが、その後特に症状がない状態であったということです。そして、昨日18日の同居されている家族の新型コロナウイルス感染症の陽性確認を受けまして、本日保健所にて検体を採取、PCR検査を行った結果、15時57分に陽性と確認されたものです。

 患者さんの状況ですが、現在も特に症状がなく無症状です。感染症指定医療機関へ入院する準備を進めております。なお、感染症指定医療機関への移動手段は、同じく保健所で対応させていただきます。また、意思の疎通は可能で、基礎疾患については特にございません。行動歴につきましては、発症前の行動歴ということでありますが、お仕事については自営ということであります。4月1日より休業をされているということですが、詳しい状況は調査中です。また、過去1ヶ月の海外渡航歴や県外への移動歴はございません。

 家族構成につきましては、ご本人の同意が得られておりませんので、非公表とさせていただきます。同居家族以外の濃厚接触者については現在調査中です。その他報道資料に掲載されている内容以外については現在調査中であり、わかり次第改めてお知らせをさせていただきます。
 最後に、32例目の方ですが、この方は中央区にお住まいの30歳代の日本人女性です。職業は看護師で、お勤めは本荘にあります熊本地域医療センターです。4月17に発症をされた28例目の看護師の方の接触者であります。

 陽性確認に至るまでの経緯ですが、18日以降、体調を崩されておりまして、昨日18日の熊本地域医療センターに勤務する同僚の新型コロナウイルス感染症の陽性確認を受けまして、本日保健所にて検体を採取、PCR検査を行った結果、15時57分に陽性と確認をされたものです。発症日は4月18日であると考えておりますが、詳細は確認中です。

 患者さんの状況ですが、現在発熱はありません。頭痛、嘔吐症状、咳があり、感染症指定医療機関へ入院する準備を進めております。なお、感染症指定医療機関への移動手段は、保健所で対応をいたします。また、意思の疎通は可能で、基礎疾患については特にございません。行動歴ですが、発症前の行動歴等につきましては、16日に28例目の方と職場の休憩室で昼食をとり、最後の出勤が17日となっておりまして、通勤には自転車を利用されております。過去1ヶ月の海外渡航歴また県外への移動歴はありません。また、勤務状況について今確認をしておりますが、ご本人もこの勤務状況について十分定かでない部分があるということでありましたので、この地域医療センターの勤務表等の確認を現在急いでいるところでございます。また、発症後は、本日まで自宅で療養され、外出はされておりません。

 接触者の状況ですが、家族構成についてはご本人の同意が得られておりませんので非公表とさせていただきます。また濃厚接触者については現在確認中です。その他これも報道資料に掲載されている内容以外には、調査中ということでご了承いただきたいと思います。
 最後に本日、本市で新たに3名の感染者が1度に確認をされたということで、これは本当にこの緊急事態宣言後にこうして連日、しかも最多の3名の感染者が確認をされたということは大変危機的な状況にあるというふうに認識をしておりまして、市民の皆様も大変不安を強く感じておられるというふうに思います。ご不安のある方は、ぜひ新型コロナ相談センターにご相談をいただきますようお願いをいたします。

 そして、これまでも繰り返し申しておりますが、市民の皆様にはどうか、こうして熊本市内感染がどんどん拡大をしている状況、感染者の確認がどんどん出ている状況でありますので、どうかこの緊急事態宣言の趣旨を踏まえ、また私も一昨日にメッセージを発出させていただきましたけれども、そういった意向を汲んでいただいて、ぜひ外出は自粛をしていただき、また事業者の皆さん方に対しても営業時間の短縮や営業・事業の縮小をぜひご検討いただきますよう、改めて強くお願いを申し上げます。
 私の方からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】まず、30例目と31例目の方ですが、同居家族の続柄は。

 

【市長】それは、言って欲しくないということでありますので、お答えは控えさせていただきます。

 

【記者】それは、妻だとか長男だとかを。(言ってほしくないということか。)

 

【市長】そういうことが言いたくないということでございます。家族構成がわかると、どうしてもやっぱりいろいろな風評というか、そういったことに繋がりかねないということで、公表は控えたいということであります。ですから、同居家族ということでご了承いただければというふうに思います。

 

【記者】32例目の方は、16日に40代の看護師の方と接触があったということですが、それ以外での接触は特にないのか。

 

【市長】それは今確認をしております。それで、先日の28例目の方は同じ看護師さんでいらっしゃいますけれども、直接20例目の医師の方の処置を病院で行っておられますが、この方はこの時には接触をしていないということで、そこは確認が取れております。ですので、その翌日以降の勤務状況は今確認をしておりますが、間違いなく28例目の看護師の方と接触したのは、この16日のお昼に休憩室で、10名で昼食をとったということが分かっております。この10名については昨日から今日にかけて、PCR検査をかけておりまして、28例目の方とこの32例目の方以外は、全員陰性であったということは確認が取れております。

 

【記者】当然、お昼を一緒に食べるということは、マスクをしたりとか、防護したりということではないということか。

 

【市長】おそらくそういう状態ではないということになりますので、接触の状況としては、これは濃厚接触ということですよね。

 

【事務局】そうです。時間次第では濃厚接触です。

 

【市長】昼食の時間がどのくらいかということによりますけれども、定義上は濃厚接触になると思われます。

 

【記者】改めて確認なのですが、70代の医師の方の対応はしていない。(ということか。)

 

【市長】していないということです。それは今確認が取れています。

 

【記者】そうなると表現が難しいと思うのだが、この看護師の方は昼食を一緒にされたということで、院内感染とまでは言えない状況なのか。

 

【市長】そこでの院内感染ということが、濃厚であるというふうに考えられると思います。ですから、その広がりがどういうふうな形になるのかということについて、今まではこの28例目の方を中心に、約30名の方のPCR検査をかけている状況でありますけれども、その中で、お1人この昼食を食べたということで、新しく院内において恐らく感染したであろうということがわかったということでありますので、今度は、この32例目の方が例えば、ドクターの方であるとか、それから、他の看護師さんであるとかですね。ここで一緒に食べた10名はもうはっきりしていますけれども、これ以外の接触状況を今、この勤務表なりなんなりで照らし合わせながら、今病院の方で一生懸命抽出をして、症状がある方も大至急PCR検査を受けていただくということになろうと思っています。

 

【記者】28例目の方は、入院患者の方とは接触はなかったというような話だったかと思うが、この新しい32例目の方というのは、入院患者さんとの接触はあったのか。

 

【市長】それがまだ確認できていません。ですので、それも含めて確認をし、もし入院患者の方と接触をしていたということになれば、そこでまたさらに入院している方の状況、状態にもよりますけれども、PCR検査なり何なりをする必要が出てくる可能性があります。ただそれも今病院の方で全部確認をしていただいておりますので、それを今我々は待っている状態だということでございます。

 

【記者】ということは、まだ見立てとしても何人くらい接触者になりそうかというのはわからないということか。

 

【市長】ちょっとわからないですね。ただ、28例目の昨日の記者会見でも、大体規模感がどのぐらいかということをおっしゃったので、昨日の段階では、わからなかったのですが、今の段階では30名ほどを検査しておりますので。大体30名ぐらいの規模で、この1人の、28例目の看護師さんに関する接触者あるいは濃厚接触者と思われる方を、今検査をしたという状態で、そのうちお1人が陽性として見つかったということです。そうなると今度はまた32例目の方が、どのぐらいの感じかわかりませんけど、別の勤務シフトということになりますと、またそこから拡がる可能性があるということでありますので、そういったところは慎重に検査をしていくと、対象者を絞っていくということになろうかと思います。

 

【記者】この32例目の方はどこの担当の看護師さんとかは。

 

【市長】担当はわかりますか。

 

【事務局】担当はですね、直接的には申し上げられないですけど、検査そのものは、内視鏡関係の検査をされていたということは聞いています。

 

【記者】内視鏡検査の補助をされているというような感じですか。

 

【市長】おそらくそうだと思います。

 

【記者】28例目の方は救急外来ですか。

 

【事務局】いや、28例目の方も同じ。

 

【市長】内視鏡の検査の担当の看護師さんなのだけれども、その時当直で、救急の方の応援に入ったということですね。ですから、そこが少しちょっと状況が違うところですね。むしろ、おそらく接触していたのは4月16日ということになりますと、16日以降の接触状況、患者さんであったり、お医者さんだったり他の方との接触状況について、ご家族もそうでしょうし、色々とどういうところに行動されていたかということをもっと詳細に確認をしなければならないということでございます。

 

【記者】食事は10人ということですが、28例目と32例目の方を入れて10人ですか。

 

【市長】そうです。ですから後の8人の方は陰性であったということですね。間違いないですよね。

 

【事務局】はい。

 

【記者】32例目と28例目と昼食を共にした残り8人だが、この方たちは看護師か。

 

【市長】看護師さんですね。

 

【記者】自宅待機をされているのか。

 

【市長】はい、全員自宅待機。2週間の自宅待機ということになります。ですから、その後もし、何か発症なり症状が出てくればまた再度検査をしてということになろうかというふうに思います。

 

【記者】28例目の方の家族について、検査を今日中に行うという話だったと思うのだが。

 

【市長】ご家族については、陰性だったということで。

 

【記者】今日の段階で、センター関係、今回のスタッフ関係で何人の陰性が確認されたのか。

 

【市長】陰性自体の確認数はですね。

 

【事務局】23人のうち1人が陽性なので。

 

【記者】ということは、22人が陰性だったと。

 

【市長】そういうことですね。残りはまた改めて。

 

【事務局】ただ、32例目の方も含めて両方被っている方は、今日中に少し検査する。

 

【市長】検査をするということですね。その状況はまた追って、理事からレクチャーするかあるいは情報提供をさせていただくということになります。

 

【記者】現在、病院の関係者の方で症状が出ている方はいるのか。

 

【市長】まだそこは確認が十分できていません。病院の方は、全職員さん、関係のあった職員さんたちにはずっと聞き取りをされていると思いますので、その中で、これは検査をした方がいいという方の優先順位をつけてお知らせをいただいて、保健所の方とも協議をしていただいていると思いますが、今そこは確認が十分できていません。ただ、ひどい症状があったということであれば、もうすでに昨夜の段階で、おそらく検査はされている可能性があると思いますので、そこはもうおそらくあまり症状のない方が今いらっしゃるのではないかと思われます。

 

【記者】31例目の40代男性自営業の方が1日から仕事を休業されていたのは、何か理由があるのか。

 

【市長】これはですね、コロナウイルスに関して仕事が全体的に自粛をしている中で、自営で、非常に少ないスタッフの方とやっておられるということで、それでもう営業を自粛しておられるような状態だと伺っております。ここの会社の関係の皆さんについては、すべて保健所の方で把握をしておりまして、これは症状が出ればPCR検査も。もうPCR検査するのかな。

 

【事務局】4月1日からはお会いされていないということです。

 

【市長】会っていないということなので、おそらくそこで発症されるなり何なり、症状がおかしいということであれば、ご連絡をいただくことになって、そこで検査をすることになろうかというふうに思います。

 

【事務局】32例目の方が、先ほど28例目の濃厚接触者だということでお話をさせていただいておりますけれども、32例目の方の発症というのが17日でありまして、先ほど昼食が16日だという話で報告したのですが、濃厚接触者というのは発症後に接触した方のことを言いますので、接触者になります。

 

【市長】厳密には接触者になるのか。ごめんなさい。そこは訂正させてください。私の勘違いですね。これはだから、国からの定義というか、濃厚接触者の定義というのが送られてきて、ですから16日はまだ、28例目の人が発症していないので、この段階では発症前の接触なので、接触者と。発症していたら濃厚接触者と。この辺の定義はよくわかりにくいのですが、我々としてはやはり、できるだけですね、不安がないように、広く接触者の方については、濃厚接触あるいは普通の接触者ということに関わらず、できるだけ幅広く安全面を見て、検査を積極的に行う、あるいは疫学調査を積極的に行うということで、方針としては立てております。

 

【記者】地域医療センターから看護婦さんが2人目の陽性者が出たということで、今後の医療体制について何か市の方に情報が入っていたら教えてほしい。

 

【市長】今医療体制の方で、特に救急外来を今停止されておりますので、ここについては、熊本赤十字病院に依頼をし、そこで受けていただくということになりました。特に小児救急等々も地域医療センターは熊本市から委託をさせていただいているような状況でありますので、そこについては、この赤十字病院の方で受けていただくということになるということになりました。それはもう決定をして、もう本日そういう運用をしていただいているということでございます。

 

【記者】これは、2人目の感染が確認される前に。

 

【市長】もう昨日の段階から止めてあるので、それで昨日から今日にかけてずっと調整をして、もう、すぐ今日運用をしてもらっているということでございます。ですから、今のところ医療政策課経由で私も情報を取りましたけれども、この医療体制について大きな混乱は、現時点で起こっていないということでありますので、調整としては、比較的スムーズにいったのではないかなと思っております。ただ、明日以降ですね、一般の外来もこれ停止されておりますので、そういった影響がいろいろ出てくる可能性はある。それからそういうところは、我々としてはですね、注意深く見ていかなければならないと思います。一つのあれだけ大きな227床っていう大きな病床を抱える病院でもありますので、そこの機能がそこでストップをしてしまうということは熊本都市圏域、医療圏の中で大変大きな痛手になってきます。医療リソースがそこで使えないということになってしまいますので、こうした影響が悪い方向に出ないように今全力で取組をさせていただいているということでございます。

 

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