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令和2年(2020年)12月18日 臨時市長記者会見

最終更新日:2020年12月18日
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会見録

 

市長発表

まず初めに、今月16日および17日、本市上下水道局の職員2名が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。
私としましては、職員の感染により通常業務が停止し、市民の皆様にご不便をおかけしていることを非常に重く受け止めております。あらためて、全職員に対し感染予防に努めるよう指示いたしました。

 

それでは、本日、第42回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しましたので、その内容についてご報告させていただきます。

 

先日発表されましたとおり、熊本県のリスクレベルは、現在「レベル5厳戒警報」とされており、感染状況も拡大傾向にございます。本市においても、先週12月8日から14日の新規感染者数が、先々週から倍増いたしまして、過去最多の117人となりました。そして、病床稼働率は先週1週間では、77.1%となっており、国のステージにあてはめますと、1週間あたりの新規陽性者数はステージ(3)相当、病床稼働率はステージ(4)相当ということで、かなり深刻な状況になっていることが分かります。現在、県と連携いたしまして、熊本市外の医療機関への入院調整を行っている状況です。
また、15日から昨日17日までの間も計58名の感染が既に確認されておりまして、先週よりも更に感染が広がる恐れがあります。また、病床稼働率も昨日12月17日時点で、82.3%となるなど、非常に強い危機感を持っております。
そこで、先ほど知事からも発表があったと思いますが、県に対しまして、感染が拡大しております本市中心部の酒類の提供を伴う飲食店への時間短縮営業の要請に向けた検討を早急に行っていただくようお願いをさせていただきました。
12月15日以降の新規感染者数は、県全体で昨日までに84人となっておりまして、これがステージ3相当の県全体で262人となりますと、知事の方で、時間短縮営業の要請の判断をなさると思いますので、是非ともそのような事態にならないよう皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

このような状況を踏まえ、市民の皆様に新たなお願いをさせていただきます。
一点目に、普段一緒におられる同居するご家族以外の方との会食はぜひ控えていただきたいと思います。また、忘年会、新年会などの会食は極力控えていただきますようお願い申し上げます。二点目に、高齢者及び基礎疾患のある方の不要不急の外出をお控えいただきたいとお願いいたします。こうした、いわゆるハイリスク者の方々が感染した場合、入院の長期化や重症化などの恐れがありまして、ひいては、医療提供体制へ更なる負荷を与えることになります。なにとぞご理解をお願いいたします。
三点目に、感染が流行している地域への旅行・外出を控えていただくよう、既に県からお願いが出されておりますが、年末年始の帰省等についても極力控えていただきますようお願いいたします。

 

次に、本市の対応についてご報告いたします。
まず、クラスター対策として、中心歓楽街での感染防止対策を強化するとともに、高齢者等へ感染防止対策を強化いたします。また、県と連携いたしまして、医療提供体制の更なる強化を図ってまいります。
高齢者等の利用が多い市有施設につきましては、休館又は利用休止いたします。期間は明日からでございまして、対象施設は、老人福祉センター、公設公民館、地域コミュニティセンターなど市有施設257施設で、利用休止・休館いたします。詳細については、配付資料をご覧ください。

 

次に、来年1月1日に予定しておりました熊本城における「かわらけ」の配布あるいはイベントなどの迎春行事を全て中止することといたしました。詳細については、配付資料をご覧ください。
熊本城のイベントに限らず、初詣をはじめ年末年始の混雑が予想されるイベントへの参加も極力控えていただきますようお願い申し上げます。

 

次に、来年1月11日に熊本城ホールで開催を予定しております「熊本市成人式」についてのお願いです。成人式は新成人の方にとって一生に一度の特別なイベントであり、現時点においては、予定どおり開催することとしております。
開催にあたりましては、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、Webでライブ配信を行います。また、会場もメインホール、大会議室、シビックホール、展示ホールと多くの会場を用意いたしまして、分散して開催することとしております。
なお、午前と午後の2回に分けて開催することとしておりますが、熊本市LINEによるアンケートの調査結果によりますと、参加希望者の約9割の方が午前の部に参加したい意向であるとの結果が出ておりまして、午前中に参加者が集中した場合は、入場制限を行い会場に入れない可能性があります。
本市としては、感染防止対策を十分に行うこととしておりますが、密を避けるためにも、できる限り時間帯や会場を分散してご出席いただきますようお願い申し上げます。

 

最後に、市民の皆様におかれましては、引き続きマスクの着用や手指消毒等の基本的な感染防止対策の徹底はもとより、先ほど説明しました本市からのお願いを徹底していただき、どうか年末年始を静かにお過ごしいただきたいと思います。

 

私からは以上です。

 

質疑応答

 【記者】知事が午前中に会見をなさった中で、レベル3(正しくは、ステージ3)に相当する場合は、酒類提供の飲食店について時短営業をお願いすることもあるということでしたが、熊本市としてはもう既にレベル3の状態にあるということは、知事にすぐに要請されるということなのでしょうか。

 

【市長】いえ、もう既に要請をしております。つまり、そういう検討をしていただきたいという要請です。県としては県全体としてステージ3に移行するというのは、一つの判断基準ということで、県との協議の中で伺っております。ですから、今直ちにというわけではないということでありますけれども、これは県全体の感染状況を示す指標が、国が示すステージ3に至ってないということであります。
これは、皆さん御承知のとおり、法に基づいて、知事が知事の権限によって、営業の時間短縮等も要請をされるということでありますので、熊本市の今の状況を踏まえ、それをお知らせして、今後この営業時間短縮などより強い措置を検討していただくように、知事の方に要請をしたということでございます。

 

【記者】今の質問に関連してなんですが、法に基づいて知事が(営業時間短縮等の要請を)やるということですが、既にもうステージ3に熊本市は入っているということで、実際には熊本市としては、既に(営業時間短縮等の要請を)やって欲しいということでしょうか。

 

【市長】そうですね。そういう状況にあると思います。ですから、そういう状況に至らないように、今、市民の皆様にいろいろな要請をさせていただきましたけれども、そういうより強い要請をさせていただいているということでございます。

 

【記者】「GoToトラベル」とかでも、ある一定程度に達したら止めたということで、こういうふうに広がってしまったので、広がる前にとめるということが大事だと思いますが、それについて、今回の知事の判断についてはどう思われますか。

 

【市長】知事の判断といいますと。

 

【記者】県内全体でステージ3になったときに(営業時間短縮等の要請をするという判断についてどう思われますか)。

 

【市長】今の感染状況を踏まえ、専門家会議の原田座長とも協議して、そして、この熊本市の感染状況等も踏まえて、判断をこれからされるということでありますので、そういった状況を踏まえて適切に判断されるものだと思っています。
やはり、例えば、一定程度の営業時間を短縮してくださいという要請はかなり強い要請でもあります。そして様々な影響も出てきます。だから、その前の段階、今もうぎりぎりの段階にあるということで、市民の皆さんにはご協力していただいて、そして、月曜日までに(県全体で1週間の新規感染者が)262人という数にならないように抑えていくということを、とにかく今最後のお願いをしようということで、県も市も今日こうした本部会議を開いて、また、臨時での記者会見をさせていただいている、そのように市民の皆様にはご認識いただきたいと思います。

 

【記者】県と市で、危機感に温度差があるようにちょっと見えてしまったんですが、それはどうですか。

 

【市長】いえ、それは密接に連携させていただいています。例えば、営業の時間短縮要請についても、他の都道府県でも、当然歓楽街あるいは繁華街が集中している政令指定都市を持つ都道府県などでも、やはりこの国の示すステージ3相当というのが、一つの判断基準になっているということでありますので、そこは慎重に判断をなさるということです。それはやはり、いろいろな制限をかけていくということになり、かなり強い措置になりますので、その辺は危機感を共有していると思います。
私どもは、特に感染が集中しているこの熊本市域を考えますと、やはり市民の皆さんには、より強い行動の抑制をお願いせざるを得ないということで、ご家族以外、あるいは同居している方以外との会食はもう控えていただきたいということです。
それから、年末年始も本来であれば、これから1番楽しいシーズンですが、こういったイベントや会食等を控え、静かに過ごしていただき、今、感染を抑えることが、年明け以降の感染拡大に繋がらないようなことになっていくと思いますので、ぜひご理解とご協力をいただきたいと思います。


【記者】知事に時短営業の要請をされたということで、まだ対応されてないんですけれども、今後、支援ですとか補償というのはセットになってくると思うのですが、現時点で何か決まっていなくとも、考えていることはありますか。

 

【市長】それは、県と一緒になって、休業要請をした対象店舗等には、そうした検討をしているということでございます。

 

【記者】新たに何か補償等を考えていかれるということですか。

 

【市長】県と考えていくということです。補償ということではなく、協力金ということです。

 

【記者】関連してなんですが、時間短縮要請は(1週間の新規感染者が)262人である(国の指標の)ステージ3(で行う)と県は言っていて、それを熊本市に当てはめると115人なんですが、もう既に117人と超えているので、地域を限定して、熊本市に対してやって欲しいというふうに要請したということで良いでしょうか。

 

【市長】ぜひそういう検討をしていただきたいということです。今のこの熊本市の感染状況を踏まえれば、早めの措置が必要であろうと考えているところです。ただ、当然これは専門家の皆さんとの協議、特に原田座長との協議も必要になってくると思いますし、それから県としても、他の都道府県、これについては都道府県知事が権限を有しておられますので、当然県全体も含めた他の都道府県の動向や、国ともそういった情報を共有しながら、これは対応されるものだと考えております。

 

【記者】確認なんですが、今週の(新規感染者)50何人というのは、この4日間でということでしょうか。

 

【市長】昨日までの3日間です。火・水・木曜日の3日間です。今日は含まれていません。ですから、もう既に58人という数字が3日間で出てしまっているということ、これは、先週のペースを上回っているということで、強い危機感を持っているということでございます。

 

【記者】1月1日の熊本城での迎春行事の中止なんですが、これは、昨年だとどれぐらい人数が来ていたのでしょうか。

 

【事務局】昨年は1万4,000人程度の方が来城されています。

 

【記者】それは、1月1日だけの人数ですか。

 

【市長】はい。1月1日のこのイベントにということです。

 

【記者】(今回予定していたものも)ほぼ同じ内容だったのでしょうか。

 

【市長】そうです。ですから、今回少し縮小してとかいろいろなことを考えたのですが、やはりもうこれは、多くの方々がお集まりになるような状況は避けたいということで、全部中止するということです。「かわらけ」を毎年恒例で貰いに朝早くから並ばれる方がいらっしゃいますけれども、そういった皆さんにも、もう今回はこうした状況だからということでご理解いただきたいと思います。
「かわらけ」自体をどういうふうにするかということについては、また今後配布等々について時間を追って検討していきたいと考えています。

 

【記者】成人式なんですが、リスクを分散するので、少し分かれてほしいということは、先程の説明で、午前中に9割ということであれば、できるだけ午後に参加して欲しいということでしょうか。

 

【市長】そうです。今の状況だと、できるだけ午後にということになりますが、午後にまた集中してもダメですので、そこはハガキを持ってきていただいた方をきちんと受付をするというようなことになっていますので、受付の段階でコントロールするということになろうかなと思います。今は、午前の希望が非常に多いということをこの時点で申し上げて、
午後へ参加ということで分散していただきたいというお願いでございます。

 

【記者】来年度新成人の対象人数が分かれば教えてください。

 

【市長】(市に住民登録がある)7,702名です。

 

【記者】あと資料にあるところで、そもそもこういう急激な感染拡大を受けての対処だと思いますが、ここに書いてある課題のように、歓楽街での若年層の患者が急増して、(医療提供体制が)ひっ迫している状況があり、若年層から高齢者等への感染拡大を懸念している、そういうふうな認識でいらっしゃるということでしょうか。

 

【市長】一つは、特に今の傾向を分析しますと、やはり若年層の方が非常にアクティブに動いておられて、そういう中でどうしても酒類等飲食を伴う場での感染が広がっているということで、それが、例えば家庭に持ち帰られたときに他の同居するご家族などにうつしてしまうとか、それから、ハイリスクの方、高齢者に限らず例えば基礎疾患をお持ちの方など、こういった皆さんに感染が拡大してしまえば、今の医療状況が、もう8割を超えた病床の稼働率ということを踏まえますと、やはりここで感染を抑えないと、通常の医療、命を守るという医療にも大きな影響を与えるということですので、ぜひ若年層の皆さんには、年末年始は非常に楽しみな時期である、クリスマスや忘年会・新年会という人が集まる時期でありますけれども、我慢していただきたいとお願いをしているところです。

 

【記者】集中対策期間は1月11日まででしょうか。

 

【市長】はい。県の方で11日までとしておられますので、それと同じ期間ということであります。

 

【記者】市有施設は、動植物園や博物館など、たくさんの方がいらっしゃる施設がありますけれども、休館などは考えていらっしゃいますでしょうか。

 

【市長】現時点では、休館・利用休止するのは、リスクの高い高齢者の方等の利用が多い市有施設と考えています。今後、感染者数が増大をする、それから、例えば国の方で緊急事態宣言であるとか、こういったことが行われるというような状況が見えてくれば、その段階でまた判断をしていくということになりますが、現時点では明日から高齢者等の利用が多い市有施設、257施設をまずストップするということで、何とか今の状況を抑えていきたいと考えております。

 

【記者】ちょっと一つだけ気になるんですが、県に対して、検討を要請するんではなくて、市長の立場で「(営業時間短縮等の要請を)して欲しい」と言うべきなのではないですか。

 

【市長】これはご承知の通り、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく措置でありますので、「検討をお願いしたい」ということで、あくまでもこれについての判断権者は知事であるということであります。ただ、今、度々申し上げております通り、もう熊本市内の感染の拡大のレベルは、非常に厳しい状況であって、ステージ3あるいは、この病床稼働率に至っては、ステージ4をもう超えている状況であるということ。8割以上の病床稼働率というのは、相当なひっ迫をしているということです。これ以上感染者が増えてしまうと、先ほど、熊本市以外の医療機関にも、今もう既に調整をして入っていただいています。
そんな状況で、熊本市内で受け入れきれない状況になっているのだというような、厳しい認識を持っておりますので、そういう意味では、迅速な決断が必要であろうと思っていますので、そういうお願いをしています。緊迫感は、十分、知事や県の当局にも、お伝えをしているところです。

 

【記者】「検討を要請している」ということは、「して欲しいと要請している」と言って良いのでしょうか。

 

【市長】そういうことです。そうしなければ、なかなかこの状況を抑えて、今後感染の拡大傾向を減少傾向に持っていくということは、現時点では厳しいというのが私の認識であると捉えていただいて結構です。

 

 

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