発表に入ります前に、1点述べさせていただきます。
本日は、ご覧のとおり、Tシャツにジャケットというオフィスカジュアルスタイルで記者会見に臨ませていただいておりますが、実は、先ほどまで、熊本城ホールにおいて開催されています「スタートアップワールドカップ2024九州予選」に私も参加しておりました。今まさに、世界切符をかけた熱いピッチコンテストが実施されております。
このピッチコンテストに先立ち行われましたパネルディスカッションに私も登壇いたしまして、今、「九州グローバルスタートアップ・エコシステム創出宣言」を福岡市の高島市長、北九州市の武内市長、別府市の長野市長と一緒に、この宣言をさせていただいたところです。
今後、この宣言のもとに、九州一体となって世界で活躍するスタートアップの創出に取組んでまいりたいと考えております。それでは発表に入ります。
令和6年第3回定例会提出議案についてご説明します。
まず、補正予算案につきましては、新庁舎整備に向けた基本計画策定及び基本・実施設計の経費のほか、自動運転バスの実証実験経費、市電延伸に係る実施設計等の経費や、市電の安全対策に係る経費などを計上しております。
補正額については、一般会計、企業会計を合わせた全体で8億1,032万円の増額となります。その主な内容についてご説明いたします。
まず、新庁舎整備関係予算につきましては、有識者会議の答申や市議会の特別委員会における議論、市民の皆様からのご意見等を踏まえ「新庁舎整備に関する基本構想」を策定したことから、次のステップとして基本計画の策定及び基本・実施設計等に係る債務負担行為を設定するとともに、本業務の受託事業者選定に必要な経費を計上しております。
このほか、バスの運転士不足等の課題解決につなげるため、自動運転バスの実証実験を行う「自動運転社会実装推進経費」や、健軍町電停から市民病院前への市電延伸に向けた実施設計等を行う「市電延伸経費」、6月の梅雨前線豪雨の被害に対応する「農地等災害復旧経費」などを計上しております。
また、「熊本市電安全対策経費」では、立て続けに発生した運行トラブルへの対策として、ドア開け走行や、信号の見落としを防止するための装置設置に要する経費を計上しております。
以上が補正予算の概要です。
次に、条例等の議案については、主なものとして「熊本市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正」や「熊本市立小学校及び中学校設置条例の一部改正」についての議案の提出を予定しております。
なお、詳細につきましては、先ほど開かれました議会運営委員会においてご説明差し上げたとおりとなりますので、割愛させていただきます。
以上、提出議案についてご説明させていただきました。
次に「熊本城ホール開業5周年記念事業」についてです。
本事業につきましては、熊本城ホールの開業5周年を記念して、これまで熊本城ホールバックステージツアーやエントランスロビーでのイベントなどを開催し、多くの皆様から大変ご好評をいただいているところです。そして、今回、令和元年のグランドオープンから丸5年となる本年12月に、2つの大型イベントの開催が決定いたしましたのでお知らせいたします。こちらのモニターをご覧ください。
まず、1つ目は「くまもと復興映画祭」です。
本映画祭は、2016年の熊本地震発災以降、熊本市出身の行定勲監督をはじめとする関係者の皆様のご尽力のもと、県内各地で開催されています。先日、行定監督ご自身より、今年も本映画祭を11月30日、12月1日の2日間開催することが発表されましたが、このたび、開業5周年事業の一環として、12月1日は、熊本城ホールシビックホールで開催することが決定しました。上映する作品やご出演いただくゲストの方々については、現在、行定監督が検討を進められておりますので、今後の発表を楽しみにお待ちいただきたいと思います。
また、同日、メインホールでは、絵本作家「宮西達也」さんの人気絵本であります「ティラノサウルスシリーズ」を原作とする舞台「おまえ うまそうだな」も開催されます。こどもを中心にご家族で楽しんでいただける作品となっておりますので、こちらもあわせてご覧いただきたいと思います。
次に、12月5日のチャリティイベントについてです。こちらの動画をご覧ください。ご覧いただきましたとおり、12月5日に、熊本城ホールメインホールにおいて、大黒摩季さんによるチャリティライブが開催されることとなりました。
大黒摩季さんは、これまで、熊本地震への復興支援活動にご尽力いただきましたほか、熊本城ホールでもライブを開催していただくなど、本市と非常に関わりの深い方で、また、熊本地震のみならず、全国各地で災害に対する復興支援やチャリティ活動などにも取り組んでおられます。この度、熊本城ホールの開業5周年に合わせてライブを開催し、大きな震災を経験した熊本が復興した姿を発信することで、今なお復興に取り組まれている能登半島地震の被災者の皆様にエールを届けたいという思いから、本イベントを開催し、収益の一部を能登半島地震の被災者のために寄付されるとお聞きしています。
また、このチャリティライブの開催にあたっては、今回の趣旨にご賛同いただけるアーティストの方々にもご出演いただけるよう、大黒摩季さんよりお声掛けをされると伺っており、開業5周年の節目にふさわしいライブになると心から期待しております。このほか、年末の12月28日から29日にかけても、熊本城ホール全館で楽しんで頂けるイベントの開催を予定しておりますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。
次に、まちなかフリーパスの導入についてお知らせいたします。こちらのモニターをご覧ください。
熊本市中心部における180円均一運賃エリア内の路線バスについて、土日祝日に1日300円で乗り放題となる「まちなかフリーパス」を、9月7日(土)から販売開始いたします。来年の3月末まで、試験的に導入することとなりました。「まちなかフリーパス」は、180円均一エリア内であれば、1日300円で乗り放題であり、また、フリーパス1枚でご購入いただいた本人だけでなく、同乗の小学6年生までのお子さま2名までが無料となる大変お得な乗車券です。このフリーパスは、デジタルチケットのみで販売を予定しており、スマートフォンアプリ「RYDE PASS」から購入できます。多くの皆様にご利用いただくことで、交通渋滞の緩和にもつながりますので、ぜひこの機会にお得な「まちなかフリーパス」をご利用いただきたいと思います。
次に、熊本市電におけるタッチ決済上限設定割引キャンペーンの継続実施についてお知らせいたします。こちらのモニターをご覧ください。
「1日上限設定割引キャンペーン」につきましては、8月2日から31日まで実施しておりますが、8月2日から24日までの1日平均利用件数が速報値で676件と、今年の4月から7月までの1日平均件数408件と比べて、約270件と大幅に増加しているところです。
そこで、ご好評いただいておりますこのキャンペーンについて、9月30日まで延長し、引き続き上限額を360円として継続することといたしました。
タッチ決済は、チャージなどの事前のお手続きが不要で、日頃からお買い物に利用されているクレジットカードを使って、そのまま市電にご乗車いただける大変便利な運賃支払い方法ですので、このお得なキャンペーン期間中に、ぜひご利用いただきたいと思います。
次に、8月24日(土)に開催しました「江津湖花火大会2024」についてです。当日は、開始直前まで天候が心配されましたが、無事に開催され、関係者の皆様のご協力により大きな事故もなく終えることが出来ましたことを大変うれしく思っております。
今回は、会場周辺に約13万6千人の皆様がご来場されるなど、大変な賑わいとなりました。改めまして、今回の花火大会の開催に多大なるご理解とご協力をいただきました地元の皆様をはじめ、関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。また、大会翌日の江津湖クリーン大作戦にご参加いただいた多くの皆様方に対しましても重ねてお礼を申し上げます。
次に、「熊本市いのち支える相談窓口」についてお知らせいたします。夏休み明けは、こどもたちが新学期を迎えるにあたり、さまざまな不安やプレッシャー、精神的な動揺が生じやすい時期であり、「家族にも学校にも話せない」「理解してもらえない」など、人になかなか話せないようなこころの悩みを一人で抱えこんでしまいがちです。そこで、熊本市では、LINEによる相談、あるいは電話による相談を受け付けております。この相談窓口では、誰にも知られず匿名で相談ができますので、家族にも学校にも話せない、理解してもらえない悩みを抱えている皆さん、うまく言葉にできなくても大丈夫ですので、一人で悩まず、まずは相談してみてください。また、保護者の皆様など、周囲の方々からのご相談も受け付けておりますので、日頃からお子さんたちと接する中で少しでも気になることがあれば、ぜひご相談いただきたいと思います。次のモニターをご覧ください。
全国的な統計によれば、夏休み明けはこどもの自殺リスクが高まることが懸念されており、こちらに示すグラフのとおり、特に9月に18歳以下の自殺者が多く発生しております。次のモニターをご覧ください。本市においても、過去5年間に34人のこどもの尊い命が自殺により失われています。その理由は、学業の不振や進路の悩み、また、親子関係の不和や友人関係の悩み等多岐にわたっています。
そこで、来月9月7日(土)に、このような悩みを抱えたこどもへの対応を学ぶための「自殺予防啓発講演会」を本市ではじめて開催いたします。お申込みは8月31日までとなっておりますが、本市ホームページでお申込みできますので、ぜひ、多くの皆様にご参加いただき、この機会に「こどもの命を守るために大人に何ができるのか」を考えていただきたいと思います。そのほか、9月10日から16日の「自殺予防週間」にあわせて、さまざまな啓発活動を実施いたします。詳細につきましては、お手元にお配りしています資料のほか、本市ホームページにも掲載いたしますのでご確認ください。
本市では、誰も自殺に追い込まれることのない「支えあう熊本市」の実現に向けて、関係機関・団体の皆様と連携して取組を進めてまいります。
次に、新型コロナワクチン定期接種についてお知らせいたします。
新型コロナワクチンの全額公費負担による接種は、本年3月31日で終了しておりますが、今年度からは制度が変更となり、季節性インフルエンザワクチン同様、一部自己負担が発生する「定期接種」として実施します。こちらのモニターをご覧ください。
「定期接種」の対象者は、65歳以上の方、および60歳以上65歳未満で心臓や腎臓等に一定の基礎疾患を有する方で、接種期間は10月1日から来年3月31日まで、費用は原則3,260円です。この定期接種では、接種券や接種案内等の発送は行いませんので、接種をご希望される方は、予約開始日や接種実施日等について、直接各医療機関へお問い合わせください。なお、9月中旬頃には、本市ホームページで接種を実施する医療機関についての公開を予定しておりますので、ご確認をお願いします。このほか、「定期接種」の対象者以外の方でも、費用は医療機関によって異なり、概ね15,000円程度かかりますが、全額自己負担いただくことで、「任意接種」として接種することができます。
ワクチン接種は強制ではありませんが、重症化リスクの軽減といった効果が期待されますので、接種を希望される方は、重症化予防の効果と副反応のリスクの双方を理解したうえで、接種していただきますようお願いします。
最後に、台風第10号についてです。熊本地方気象台の情報では、非常に強い台風第10号は本日9時現在、奄美市の東約130kmにあって、ゆっくりとした速さで西北西に進んでおります。予報円の中心を進んだ場合には、29日(木)から30日(金)にかけて本市に最接近すると予報されております。
このような状況を踏まえ、本市では、早めの避難を促すため、29日に警戒レベル3「高齢者等避難」を発令し、熊本市内の避難場所20か所及びペット同伴避難場所2か所を開設する予定としております。避難に時間を要する高齢者などの皆様や、自主的に避難を希望される方は、早めの避難をお願いいたします。なお、雨の状況によっては、警戒レベル3「高齢者等避難」の発令を早める場合がありますので、市が発表する最新の情報に留意してください。また、熊本市立の小中学校、あおば支援学校については、29日及び30日を臨時休校といたします。このほか、本市主催のイベントなどについても中止を検討しております。本市職員におきましても、通勤退勤時の安全確保の観点から、積極的にリモートワークをするよう私から指示をしたところです。
台風に関する対応については、随時、市ホームぺージや市公式LINEなどでお知らせいたしますので、市民の皆様におかれましても、今後の台風情報にご注意いただきますとともに、今一度、食糧や飲料水等の家庭内備蓄をはじめ、最寄りの避難場所や避難方法、ご家族の安否確認方法などについてご確認をお願いいたします。
本市では、引き続き、情報収集に努め、万全の態勢を整え対応してまいります。
私からは以上です。