はじめに、9月21日に発生しました石川県能登地方の豪雨災害についてです。
まず、この豪雨災害によりお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。
本年1月に発生しました「令和6年能登半島地震」の災害復旧のために派遣しております本市職員8名については、全員無事であるとの報告を受けており、引き続き、被災地の復興に向けて全力で取り組んでいくよう指示いたしました。
また、指定都市市長会におきましても、総務省などの関係機関と連携いたしまして、被災した自治体に対口支援として新たに応援職員を派遣するなどの体制を整えております。
本市におきましても、引き続き関係機関と連携いたしまして、被災された皆様が一日でも早く元の生活に戻ることができるように、できる限りの支援を行ってまいります。
市民の皆様におかれましては、今回の災害を自分ごととして捉えていただき、発生が予測できない災害へ備えるため、ご家庭や職場の防災対策や避難方法、また備蓄物資等をご確認いただきますようよろしくお願いいたします。
それでは、第3回定例会を終えての所感を述べさせていただきます。
本定例会に提出いたしました予算案及び条例案等につきましては、議会において慎重にご 審議いただいた結果、原案どおり全て可決いただきました。
一般質問では、新庁舎整備をはじめ、地域公共交通の今後の在り方や、本市の職場環境整備に向けた取組のほか、防災、福祉、教育、経済政策等に関する諸課題など、いずれも本市の将来に関わる重要な政策課題について、議員各位から大変熱心にご質問をいただきました。
なお、教育委員会において、市議会での議決を経ずに購入しておりました教師用指導書につきましても、追加議案を提出し可決いただきました。法令等の規定に違反する不適切な支出は決してあってはならないことであり、議員各位はじめ、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。
本日私から教育長に対して、改めて適正な事務の執行について厳しく指導したところでございまして、市のトップとして引き続き、覚悟をもって対応してまいりたいと考えておりす。
本定例会を通じて賜りましたご意見・ご要望につきましては、真摯に受け止め、市政運営の糧として取り組んでまいります。
次に、「市電延伸室の新設」についてお知らせいたします。
本市では、誰もが安心して移動できる持続可能な公共交通の実現に向けた取組の一つとして、市電の延伸に取り組んでおりまして、本日閉会いたしました第三回定例会では「(仮称)東町線」の市電延伸に係る実施設計等に要する予算を可決いただきました。
これを受けまして、「(仮称)東町線」の整備を迅速かつ円滑に進めていくため、都市建設局の移動円滑推進課内に「市電延伸室」を新設することといたしました。
「市電延伸室」の設置は10月1日(火)付けとし、室長以下7名体制といたします。
新たな組織により体制を強化し、令和13年の開業を目指して、市電延伸事業を着実に推進してまいりたいと考えております。
次に「公共交通利用促進に関する取組」についてお知らせいたします。
まず、今月21日から交通事業者が販売しております「渋滞なくそう!半額パス」についてです。こちらをご覧ください。
このパスは、10月1日から来年2月末までの5ヶ月間、割引対象となる県内の路線バスや電鉄電車、市電を利用して、平日朝9時以降に降車した場合、通常の半額の運賃でご利用いただける大変お得なサービスです。
加えて、土曜、日曜、祝日は時間の制限なく、始発から終日半額でご利用できますし、同乗者の方も、大人は1名まで、小学生以下のお子様は何人でも半額割引が適用されます。
詳細は各交通事業者のHPをご確認いただきたいと思います。
市民の皆様には、時差出勤による通勤や、日常生活の様々なシーンにおいて、お得な半額パスをぜひご利用いただきたいと思います。
次に、くまモンのICカードに関するキャンペーンについてお知らせいたします。
10月1日から来年3月末までの間、くまモンのICカードを路線バスや電鉄電車、熊本市電でご利用いただきますと、ポイントが通常の2倍となり、また、期間中毎月抽選で100名の方に1,000ポイントが付与されるキャンペーンが実施されます。
付与されたポイントは電子マネーに交換することで、運賃決済等に利用できます。
詳細については肥後銀行HPをご確認いただきたいと思います。
また、現在、熊本市電において実施しております「1日上限設定割引キャンペーン」につきましては、さらに多くの皆様にタッチ決済をご利用いただくため、期間を12月末まで延長いたしまして、引き続き上限額を360円として継続することといたしました。
既にご利用いただいた方も、まだご利用されていない方も、市電をご利用の際には、ぜひこの機会にタッチ決済による運賃支払いをご体験いただければと思います。
今後も、引き続き県や交通事業者等の関係者と連携いたしまして、公共交通の更なる利用促進に取り組んでまいりたいと考えております。
次に「秋のくまもとお城まつり」の開催についてお知らせいたします。
お城まつりは、二の丸広場を中心に毎年春と秋に開催しているイベントで、秋のお城まつりでは、例年、城あかりや熊本城流鏑馬などを行っておりまして、市民の皆様はもちろん、観光客の方々からも大変好評をいただいております。
そして、今年は例年より1ヶ月ほど早い、10月11日(金)から11月4日(月)まで開催いたしまして、熊本城のこれまでにない新たな姿をお届けいたします。
まずは、こちらの動画をご覧ください。
今、(動画の中で)雲上の熊本城というものがありましたが、ご覧いただきましたとおり、今回、初の試みとして「雲上の熊本城」と題し、日本最大級の人工雲海により、天守閣や石垣を美しく荘厳に演出し、特別見学通路では雲の上を歩いているような、非日常の雰囲気を味わっていただけます。
この雲海は、夜にはライトアップの演出も加わり、昼間とは違った表情をお楽しみいただけるとともに、雲海を発生させるミストは、一部飯田丸の井戸水を使用しており、「水の都熊本」ならではの取組となっております。
期間中は、開園時間を午後9時まで延長し夜間開園を行います。この機会に熊本城の新たな姿をぜひご覧いただければと思います。
このほか、10月18日(金)から11月4日(月)までの期間は、本丸エリア各所に設置された竹あかりや、天守閣の輪郭を縁取るレーザー・ムービングライトなど、見ごたえのある演出を多数用意しております。
各イベントの詳細については、お城まつりの公式ホームページをご確認ください。
期間中は大変混雑が予想されますので、ご来場いただきます皆様には、公共交通機関などでお越しいただき、秋の夜長を熊本城にてお楽しみいただければと思います。
次に「バリアフルレストラン in くまもと」の開催についてお知らせいたします。
こちらのモニターをご覧ください。
10月14日(月)・15日(火)の2日間、熊本城ホール2階のエントランスロビーにおきまして「バリアフルレストラン in くまもと」を西日本で初めて開催いたします。
この「バリアフルレストラン」、あまり聞いたことがない方も多いかと思いますが、これは「もしも世の中のほとんどの人が車いすユーザーだったら」という社会を想定して作られた体験プログラムです。レストランの内部は、天井が低い、また椅子が無いなど、立って歩く人にとっては過ごしにくい作りとなっております。
レストランの中に入ると、車いすユーザーのスタッフの方に迎えられ、頭をぶつけないように腰をかがめながら歩いたり、立ったまま低いテーブルからサンプルの食品を取り分けたりするなど、「障がい」を感じる体験をしていただくことができます。
この体験を通して、「障がい」は個人の心身機能に起因するものではなく、社会や環境によって作り出されているということに気づいていただき、皆様それぞれの「当たり前」を見直すきっかけにしていただければと思います。
このレストランでは飲食物の提供はありませんが、予約不要で、参加費も無料ですので、ぜひ多くの方にご来店いただきたいと思います。
最後に、「熊本市 若者・ヤングケアラー支援センター」の開設についてお知らせいたします。
こちらのモニターをご覧ください。
こどもや若者が抱える複雑化・深刻化する課題の解決を積極的に支援するために、「熊本市 若者・ヤングケアラー支援センター」を10月1日に開設いたします。
このセンターには、社会福祉士、臨床心理士等の資格を有する職員を配置し、若者やヤングケアラーの皆様からのあらゆる相談を受け付けますほか、新たに病院受診や就労相談への同行支援に取り組むとともに、若者やヤングケアラーの方々に、安心して過ごしていただける居場所を提供いたします。
開所時間は、月曜日から金曜日の午前9時から午後6時までで、来所、電話、メールやLINEでの相談を受け付けますほか、来所が難しい場合は、職員がご自宅のほうに訪問して相談をお受けすることもいたします。
ご本人はもちろん、ご家族や周囲の方々からのご相談もお受けいたします。特にヤングケアラーは、こども本人の自覚がないケースもございますので、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談いただければと思います。
私からは以上です。