五千年前の暮らしを今につたえる
浜戸川の両岸にある阿高・黒橋の両貝塚を、同じ時期のものとして指定されました。現在熊本県で国指定の貝塚は2つで、いずれも熊本市城南町にあります。
阿高貝塚の発見は、大正5年(1916)耕地整理で50体に及ぶ人骨や土器など多数の遺物が見つかったことがきっかけでした。
黒橋貝塚は、昭和47年(1972)の集中豪雨で、決壊した堤防のしたから見つかりました。
ここから出土する土器は、阿高式土器と呼ばれ縄文時代中期(今から約5000年前)の代表的な土器です。土器の底にあばた状の文様があるものがよく発見されしばらく謎とされてきましたが、最近の研究の結果クジラの脊椎骨ということが判明しました。このことから、当時の人々はクジラを捕獲していた分かります。
黒橋貝塚は平成16年に公園として整備されました。