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奇跡の地下水物語

最終更新日:2014年5月21日
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阿蘇草千里

熊本城

 熊本市は九州の中央に位置し、東に阿蘇、西に有明海を望み、水と緑の豊かな街です。約74万市民の水道水源を100%地下水でまかなっています。これは人口50万人以上の都市では日本唯一、世界でも稀少な都市です。
 では、日本一、世界でもめずらしいといわれる地下水都市はどのようにして生まれたのでしょう。
 

 

熊本地域について

 阿蘇外輪山の西側から連なる面積約1,000k㎡の熊本地域の大地には、熊本市を含む11市町村があり、約100万人の人々が暮らしています。この熊本地域においても水道水源をほぼすべて地下水でまかなっています。中でもその恩恵を最も受けているのが熊本市なのです。

(写真左から)水前寺成趣園、江津湖、成道寺
写真
 

 

熊本地域の水循環

熊本地域
 熊本市を含む熊本地域の水循環をみると、熊本地域では1年間に約20億4千万㎥の雨が降ります。うち約3分の1(約7 億㎥)が大気中に蒸発し、約3分の1(約7 億㎥)が白川、緑川等を経て有明海に注ぎ、残り約3分の1(約6億4 千万㎥)が森林や草地、水田、畑地等で地下水としてかん養されると推定されます。
 特に、白川の河川水については、中流域の大津町、菊陽町等の水田に引かれ農業用水として利用されています。この地域で約9千万㎥の地下水をかん養しており、白川中流域は熊本地域の大きなかん養域となっています。
 
~阿蘇の自然のシステム~
 阿蘇火山は、約27万年前から約9万年前にかけて火砕流を伴う大噴火を起こしました。この火砕流が厚く降り積もって熊本の大地はできあがりました。
 この阿蘇火砕流でできた地層はすきまに富み、水が浸透しやすい特徴を持っていて、100 m以上の厚さで広く分布しています。熊本地域に降った雨は地下水になりやすく、地下に豊富で良質な水が蓄えられます。阿蘇山によって「日本一の地下水都市・熊本」の土台ができあがったのです。

~加藤清正公と地下水~
 熊本城を築いた加藤清正公は、多くの土木工事、治水・利水工事を手掛けたことでも有名で、今でも土木の神様、治水の神様「清正公さん」と敬われ、祀られています。
 約420年前、肥後に入国した清正公は、白川中流域(大津町・菊陽町など)に堰(せき)や用水路を築き大規模な水田開発を行いました。この水田開発は、その後も加藤家や細川家によって受け継がれることになります。
 特に白川中流域の水田は水が浸透しやすい土壌のため、通常の約5~10倍も水が浸透します。地元では「ザル田」と呼ばれるほどです。水が浸透しやすい性質の土地に水田を開いていったので、大量の水が地下に浸透し、ますます地下水が豊富になりました。


 このように壮大な阿蘇の「自然のシステム」と、加藤清正公をはじめとする先人の努力による「人の営みのシステム」が絶妙に組み合わさり、熊本の地下水システムが成り立っています。
 
熊本地域の地下水システム図

地下水システム図

 

 

熊本地域の地下水の流れ

熊本地域の地下水の流れ

熊本地域の地下水の流れ


 熊本市周辺の地下には、地下水の受け皿となる岩盤がお盆状の形をしていて、阿蘇外輪山の西側から熊本市に至る広い範囲を包み込んでいます。これを「地下水盆」といいます。この地下水盆の中にある、菊池、植木、託麻の各台地及び熊本平野の低地部に地下水を貯留しやすい阿蘇火砕流堆積物や砂礫層が広く分布しています。
 ここで熊本地域の地下水の流れをみると、大きく分けて次の3 つが挙げられます。
 まず大きな流れとして、主に阿蘇外輪山西側の裾野に広がる菊池台地などの火砕流台地一帯でかん養され、いったん白川中流域の「地下水プール」と呼ばれる地下水面の勾配が緩やかな地域に集まり、ここから水位を下げながら南西の江津湖などの湧水地帯を経て西方の熊本平野への流れがあります。
 その他に北西に位置する金峰山山麓の植木台地から南方の熊本平野への流れや南東の御船山地などから熊本平野への流れがあります。

地下水の到達時間は?
 地上に降った雨は地下に浸透し地下水となる訳ですが、この地下水は地層の間を縫うようにゆっくりゆっくりと流れ、長い歳月をかけて磨かれます。その間、ミネラル成分や炭酸分がバランスよく溶け込みおいしくて体にやさしい地下水になるのです。
 この地下水が熊本市の江津湖周辺に辿り着くまで、阿蘇外輪山西麓付近からでは約20年程、白川中流域あたりからは約5 ~10年程度かかると言われています。
 
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