水道の歴史
●明治42年(1909年)
第3代辛島市長の上水道建設計画案発表から協議会を発足させ、水道水源地として八景水谷と水前寺を、また水道配水池を設置する高台として、立田山を候補地に選び、調査を実施。
●明治45年3月(1912年)
水源地を八景水谷とする水道布設案を決定。
しかし、八景水谷の焼打事件が起こるなど反対運動があり難航。
●大正11年3月(1922年)
第7代高橋市長のときに八景水谷を水源地に、立田山を配水池とする計画案の許可。
●大正12年6月(1923年)
工事着手
●大正13年11月(1924年)
給水開始
【写真右上】立田山配管敷設(大正13年頃)
【写真右下】通水式当日の新市街記念碑前の放水(大正13年11月27日)(土木学会土木図書館蔵)
熊本市内最大の水源地~健軍水源地~
熊本市内では1日に約22万㎥の水が上水道として使用され、そのうち約4分の1にあたる約6万㎥を供給している健軍水源地は熊本市内で最大の水源地です。
ここには、全部で11本の井戸があり、そのうち7本は取水井としては珍しい自噴井です。中でも代表的な5号井は日本最大級の自噴井で、深さ40m、1日に約1万5千㎥の地下水が湧き出しています。
熊本市の水道水は適量のミネラルを含み、硬度や炭酸もおいしい水の条件をクリアしています。取水井戸から汲み上げられた清れつな地下水に法律で定められた最低量の塩素を加えた程度の処理なので、まさに天然水の味を楽しめます。『蛇口をひねればミネラルウォーター』なのです。
熊本の水道水は市販のミネラルウォーターと比べてもその美味しさは決して負けていません。上の図は熊本市の水道水と市販のミネラルウォーターに含まれる成分の一部を比較したものです。熊本市の水道水がミネラル分を豊富に含んでいることが分かります。