報道資料
本日、食中毒発生に伴い飲食店への営業停止処分を行いましたので、お知らせします。 |
1 概要
(1)探知
令和6年(2024年)2月9日(金)16時30分、熊本県健康危機管理課から「2月9日(金)、合志市の医療機関から、
胃腸炎様症状を呈している患者1名が受診しており、2月3日(土)に5名で熊本市内の飲食店を利用し、5名全員が有症状である。」
と連絡がありました。
(2)調査
調査の結果、当該グループは職場の同僚5名で、2月3日(土)18時頃から当該飲食店で食事をしており、5名全員2月4日(日)から
2月7日(水)にかけて腹痛、下痢、発熱などの症状を訴え、そのうち3名が医療機関を受診していることが判明しました。
(3)決定
有症者5名の共通食に、当該飲食店での食事があり、また、有症者の検便検査結果、有症者の喫食状況や発症状況、当該飲食店での調理
状況から、この飲食店の食事を原因とする食中毒と断定し、この飲食店に対して営業停止を命じました。
2 有症者の状況
(1)発症日時 令和6年(2024年)2月4日(日)12時(初発)
(2)主な症状 腹痛、下痢、発熱
(3)喫食者数 5名
(4)有症者数 5名 内訳:男性3名、女性2名(年齢5名とも20歳代)
(5)その他 医療機関受診者3名(入院者0名)
5名とも現在は回復している。
3 原因食品 2月3日(土)に当該飲食店で提供された食事(18時頃喫食)
4 病因物質 カンピロバクター・ジェジュニ
5 措置等
営業停止 令和6年(2024年)2月14日(水)から2月16日(金)までの3日間
【備考】
《カンピロバクターによる食中毒について》
〔特徴〕 家畜、家きん類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。乾燥に極めて弱く、また、通常の加熱処理で死滅する。
〔症状〕 潜伏期は2~5日とやや長い。発熱・倦怠感・頭痛・吐き気・腹痛・下痢など。少ない菌量(100個程度)でも発症。
〔過去の原因食品〕 食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜など。
〔対策〕 ・食肉は十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)を行う。
・食肉は他の食品と調理器具や容器を使い分けて処理や保存を行う。
・食肉を取り扱った後は、手を洗ってから他の食品を取り扱う。
・食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌・乾燥を行う。