熊本地震から2年6ヶ月~復興に向けた歩み~
夜寒が身にしみるころとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
早いもので、熊本地震から2年6ヶ月が経過しました。
この間、南区では、地域と行政が一体となって、よりよいまちづくりをめざした創造的復興に取り組んできたところです。
熊本地震では「公助」の限界が明らかになる一方、「自助」「共助」の必要性が再認識され、南区内の21校区中13校区において、区民・地域・行政の役割を整理し、それぞれが災害に対応する力を向上させる取組みを進める校区防災連絡会が設置されました。
また、熊本地震によって特に甚大な被害を受け、世帯数が半減した地区もある城南町の豊田校区では、「帰りたいふるさと」をスローガンとして「豊田復興まつり」が開催されるなど、各地域において、コミュニティ再生のための様々な取組みが実施されています。
行政におきましては、熊本地震により被災した地域においてコミュニティの場として長年利用されてきた神社やお堂の再建に要する費用を支援する制度を発足し、これまで、南区では70件を超える施設の再建費用を助成したところです。
さらに、被災された方の恒久的な住まいを確保するため、南区内に5つの災害公営住宅が建築されることとなり、南区は復興に向けて着実な歩みを進めています。
しかしながら、復旧・復興の過程の中で、着実に生活を再建していかれる方がおられる一方で、様々な事情によってなかなか生活再建に向かうことができない方がおられるのも事実です。
生活再建に向かうことができない方がこのまま取り残されることがないよう、南区では8月から定期的に個別相談会を開催し、一人ひとりの状況に応じたきめ細やかな支援を行っています。
これからも、被災された方が1日も早く安心で自立的な生活を送ることができるよう、生活再建に向けた総合的な支援に取り組んでいくとともに、日頃から「おたがいさま」の心で支え合い、住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、地域主体のまちづくり活動を支援していきますので、今後とも皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
2018年11月
南区長 松石 龍太郎
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