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令和元年第4回定例市議会 市長提案理由説明

最終更新日:2019年11月27日
財政局 財務部 財政課TEL:096-328-2085096-328-2085 FAX:096-324-1713 メール zaisei@city.kumamoto.lg.jp

令和元年第4回定例市議会 市長提案理由説明

 提案理由の説明に先立ちまして、数点御報告を申し上げます。

 まず、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」への出席について、御報告申し上げます。

 先月二十二日に、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が執り行われ、熊本市民を代表して出席してまいりました。

 このような歴史的行事に参列できたことを、大変光栄に感じております。

 改めまして、熊本市民を代表し、謹んで天皇陛下の御即位を御祝い申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の末永い御健勝と皇室の弥栄を心から御祈り申し上げます。

 次に、台風十九号などで被災した自治体への支援状況について御報告いたします。

 去る、八月から十月にかけて、大雨や台風等の自然災害により、尊い命や財産が失われるなど、日本各地で甚大な被害が発生いたしました。

 ここに、お亡くなりになられた方々の御冥福を衷心より御祈り申し上げますとともに、被災された全ての皆様に心より御見舞い申し上げます。

 また、未だ行方不明となられている方々が一刻も早く発見されますよう、御祈り申し上げます。

 本市といたしましては、環境省や国土交通省をはじめ、被災自治体等からの要請を受け、十二の自治体に対し、八十名を超える職員を派遣し、家屋被害認定調査業務や災害廃棄物処理業務等の支援を行ってまいりました。

 また、物的支援として、災害協定を締結しているイオン九州株式会社に御協力いただき、千葉県市原市にブルーシートを四千百五十枚配送するとともに、同じく災害協定を締結している公益社団法人 熊本県トラック協会に御協力いただき、福島県相馬市に約六十トンの生活用水を配送いたしました。

 被災地の一日も早い復旧・復興のため、引き続き出来る限りの人的・物的支援を行ってまいりたいと考えております。

 続きまして、海外訪問について御報告申し上げます。

 まず、十月十五日から十七日にかけて、マレーシアで開催された「第七回アジア・太平洋都市フォーラム」に参加いたしました。

 このフォーラムは、持続可能な都市の開発に関し、アジア・太平洋地域の関係者が一堂に会するアジア最大のもので、マレーシアの住宅・地方自治大臣や国際機関の代表者など、私を含め約四千人が参加しました。

 この中で、「都市の強靭化」に関するパネルディスカッションでは、熊本地震の経験と教訓を踏まえた都市復興への取り組みを紹介しました。

 また、閉会式における「行動宣言」では、地震の経験と教訓を国内外に伝えることで国際協力を行うことを宣言するとともに、来年十月に本市で開催する「第四回アジア・太平洋水サミット」をPRしてまいりました。

 本市といたしましては、「アジア・太平洋水サミット」を本市で開催することにより、アジア・太平洋地域における水に関する諸問題の解決に貢献できるよう、関係機関と連携し、着実に準備を進めてまいります。

 次に、十月三十日から十一月八日にかけて、フランス及びイタリアに出張いたしました。

 今回の出張は、「第七回日仏自治体交流会議」日仏合同推進委員会への参加のほか、「歩いて楽しめるまちづくりの視察」や「熊本産品の販路開拓・拡大のためのトップセールス」という、三つの大きな目的がございました。

 まず、来年十一月にエクサンプロヴァンス市で開催される「第七回日仏自治体交流会議」の準備会議に日本側推進委員長として出席し、会議の枠組みを協議するとともに、基本事項を決定してまいりました。

 来年の会議が大変有意義なものとなるよう、日仏の関係自治体等の皆様とともに準備を進めてまいります。

 次に、ストラスブール市、及びエクサンプロヴァンス市の「歩いて楽しめるまちづくりの視察」につきましては、倉重議長をはじめ、市議会並びに経済界の皆様とともに訪問しました。

 トラムやバスの公共交通を軸としつつ、パークアンドライド等により、他の移動手段とも連携が図られた、非常に利便性の高い交通体系が構築されておりました。

 また、まちなかでは、車両の進入を制限することで歩行者中心の空間が形成され、広場でのマルシェやカフェ等による賑わいの創出も行われておりました。

 このように、大胆かつ徹底した取り組みを実際に見ることができ、公共交通を軸としたまちづくりが重要であると強く確信いたしましたので、「移動しやすく歩いて楽しめるまちづくり」の実現に向けて、更なる取り組みを進めてまいります。

 最後に、イタリアのミラノ市では、同国最大手スーパーである「コープイタリア」において、熊本産品のトップセールスを行ってまいりました。

 店頭におけるプロモーションの有効性を実感するとともに、熊本産品の欧州展開の可能性に大きな手ごたえを掴んだところでございます。

 今回のトップセールスを足掛かりとして、欧州への販路拡大に向け、さらに取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 この他にも、最初の訪問地であるストラスブール市では、同市で会期中の「欧州評議会」において、日本の自治体を代表し、熊本地震時のNGO等とのパートナーシップに関するスピーチを行ってまいりました。

 また、イタリアのソルフェリーノ市では、本市と共通する赤十字発祥の地として、災害対応も含めた博愛精神や人道主義の考え方、これらをテーマとした連携の可能性について、市長や現地関係者の皆様と意見交換を行ってまいりました。

 今後は、今回の訪問の成果をまちづくりの具体的な取り組みにつなげるとともに、誰もが憧れる上質な生活都市の実現に活かしてまいりたいと考えておりますので、議員の皆様には御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 次に、国際スポーツ大会について、御報告と御案内を申し上げます。

 九月二十日に開幕した「ラグビーワールドカップ二〇一九」については、迫力あるプレーに日本中が熱狂し、今月二日に閉幕いたしました。

 本市においては二試合が開催され、五万五千人を超える方々に観戦いただき、ファンゾーン等へも五万人を超える方々に来場いただきました。

 ここに、大会の運営等に御尽力いただきました全ての皆様に心から御礼を申し上げます。

 また、今月三十日からは「二〇一九女子ハンドボール世界選手権大会」が開幕します。

 世界トップレベルのプレーを間近で体感できる絶好の機会です。

 是非、多くの市民の皆様に会場でご観戦いただき、熱い声援とともに、大会を盛り上げていただきたいと存じます。

 この大会を契機に、本市の魅力や熊本地震からの力強い復興を国内外へアピールし、さらなる飛躍に繋げたいと考えておりますので、議員各位におかれましては、引き続き御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 最後に、熊本城ホールについて、御報告を申し上げます。

 熊本地震からの復興のシンボルとして、桜町に新たに整備した熊本城ホールが、いよいよ十二月一日にグランドオープンを迎えます。

 現在、開業を記念して、さまざまなイベントを開催しており、今後は、中心市街地における防災拠点としての機能を果たしつつ、市民相互交流の場であることはもとより、九州最大規模を誇るメインホールを活用したコンサート等の誘致を行い、賑わいの創出や文化の発信拠点としての機能を発揮することにより、地域経済が持続的に発展するような取り組みを進めてまいります。

 それでは、提出議案について、説明に入らせていただきます。

 今回の補正予算案は、東京二〇二〇オリンピック聖火リレー熊本県実行委員会への負担金のほか、ASF、いわゆるアフリカ豚コレラの侵入防止のための緊急支援経費、条例議案として提案しております「熊本市一般職の職員の給与に関する条例」等の一部改正に伴い増加する職員給与など、今後の業務推進上、速やかに対応する必要があるものについて計上いたしております。

 また、来年度当初から業務を開始することとなる施設の維持管理経費等について、今年度中に入札等の契約事務を実施するための債務負担行為も計上いたしております。

 まず、補正予算案の概要について申し上げますと、一般会計において二十二億千七百九十四万円の増額、補正後の予算額三千七百七十五億九千六百九十三万円、特別会計において、三千四百二十五万円の増額、補正後の予算額二千百四十二億六百九十九万円、企業会計において、三千四百六十八万円の増額、補正後の予算額八百四十九億千九百七十九万円となり、全会計の合計では、補正額二十二億八千六百八十七万円、補正後予算額は、六千七百六十七億二千三百七十一万円となりました。

 補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、一般会計では一・九%の増、特別会計では二・四%の増、企業会計では一・六%の増、全体の合計額では二・〇%の増となっております。

 主な内容について申し上げますと、「平成二十八年熊本地震」関連の補正予算ですが、今回の補正予算案では、合計で二億五千八百万円を計上しております。

 まず、熊本地震に伴う雑損控除の申告等により発生する市税還付金、また、「ONE PIECE」連携復興応援事業として、動植物園正門入口に設置するキャラクター像の除幕式に要する経費等でございます。

 次に、熊本城の災害復旧に係る経費として、天守閣石垣の安全対策経費のほか、特別公開第二弾に伴う入園管理業務等に要する経費などの債務負担行為でございます。

 最後に、文化財等災害復旧経費について、債務負担行為の期間の変更でございます。

 続きまして、熊本地震関連以外の主な内容について、部門別に申し上げます。

 まず、政策部門では、市政広報番組の制作及び放映業務に要する経費の債務負担行為等でございます。

 次に、総務部門では、社会保障・税番号制度に対応するための共通基盤システム改修経費のほか、庁内ネットワークシステムの維持管理経費の債務負担行為等でございます。

 次に、財政部門では、ふるさと納税制度の推進及び管理に要する経費の債務負担行為等でございます。

 次に、市民・区役所部門では、マイナンバーカードの交付率向上に向けた特設窓口の設置等に要する経費のほか、マイナンバーカード交付窓口に設置する統合端末の借上料の債務負担行為等でございます。

 次に、健康福祉部門では、老人福祉施設等の開設準備費用に対する助成経費のほか、生活自立支援センターを拡充する経費の債務負担行為等でございます。

 次に、環境部門では、東部堆肥センターに搬入される家畜排せつ物の増加等に伴う指定管理料の増額のほか、燃やすごみ等を収集運搬する経費の債務負担行為等でございます。

 次に、経済観光部門では、千葉城地区の日本たばこ産業熊本支店跡地の用地購入費のほか、体育施設予約システムの機器借上料の債務負担行為等でございます。

 次に、農水部門では、立田山におけるICTを活用したイノシシ対策の強化経費のほか、中山間地域管理システムの機器借上料の債務負担行為等でございます。

 次に、都市建設部門では、熊本西環状道路に関連する池上インター線の橋梁下部工の関連工事のほか、道路・公園等の維持管理に要する経費の債務負担行為等でございます。

 次に、教育部門では、小中学校における仮設校舎の借上料のほか、市立図書館における図書購入費の債務負担行為等をそれぞれ計上しております。

 最後に、企業会計のうち、上下水道局では、水源地の電気工作物を管理するための業務委託に要する経費等について、交通局では、運賃収入等の輸送や入金に要する経費について、それぞれ債務負担行為を計上しております。

 以上が、補正予算の歳出の説明でありますが、これを賄う財源として、それぞれの歳出に見合う国・県支出金等の特定財源や市債を計上しますとともに、一般財源として繰越金を充当しております。

 続きまして、条例等の議案でありますが、主なものといたしまして、まず、「熊本市一般職の職員の給与に関する条例」の一部改正について御説明いたします。

 これは、本年十月に本市人事委員会が行いました、職員の給与等に関する報告及び勧告に基づきまして、本市職員の給料月額及び勤勉手当の改定等をするため、所要の改正を行うものであります。

 このほか、これに関連して特別職などの給与に係る条例六件についても、併せて所要の改正を行います。

 次に、「公の施設の他の団体の利用に関する協定」についてでありますが、これは、熊本連携中枢都市圏の構成都市である本市と菊池市との間で協定を締結し、図書館又は図書室における、相互の住民への図書資料の貸出しを行うこととするものであります。

 その他の議案につきましては、末尾に簡単な理由を付しておきましたので、説明を省かせていただきます。

 以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。

 

 

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