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令和2年(2020年)8月1日 新型コロナウイルス感染症患者発生(本市79~83例目)に伴う市長記者会見

最終更新日:2020年8月5日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

 

会見録

   

市長発表

 市民の皆様にお知らせいたします。本日、熊本市内で2例の新型コロナウイルス感染症の患者の方が確認されました。

 まず、79例目、県内で201例目となる新型コロナウイルス感染症の患者の方ですが、この方は、東区にお住まいの20歳代の日本人男性です。職業はバス運転手で、お勤め先は熊本都市バス株式会社小峯営業所です。陽性確認に至るまでの経緯ですが、27日の夜より38℃の発熱、咽頭痛、倦怠感の症状があったため、翌28日に、市内の医療機関を自家用車にて受診されました。7月31日に熊本市医師会PCRセンターにおいて検体を採取し、PCR検査を行った結果、本日、午前11時00分に陽性と確認されたものです。発症日は、7月27日であると考えておりますが、詳細は確認中です。

 現在の症状は、熱はなく味覚異常があるとのことですが、意思の疎通は可能です。感染症指定医療機関への入院は明日を予定しています。基礎疾患はありません。

 発症前の行動歴等については、7月25日の午前6時過ぎから午後4時過ぎまで出勤され、秋津健軍線、健軍長嶺線に乗務されています。翌26日は午後から熊本市中央区に、お1人で買い物に行かれています。この日は乗務をされていません。27日は午前7時過ぎから午後9時まで出勤され、渡鹿長嶺線に乗務されております。保健所において乗務の状況について確認を行ったところ、運転の際は必ずマスクを着用、窓の換気や車内消毒等を行われていたとのことで、バスの利用者の皆様については直ちに濃厚接触者に当たらないものと考えており、ご安心いただきたいと思います。なお、過去1か月の海外渡航歴や、県外への移動歴はありません。発症後は、本日まで自宅で療養され外出はしていないとのことです。同居のご家族は、ご両親と3人暮らしです。その他の接触者については、現在調査中です。感染経路については、現在調査中ですが、現在までのところリンク無しと考えています。
 次に、80例目、県内で202例目となる新型コロナウイルス感染症の患者の方ですが、この方は、熊本市南区にお住まいの50歳代の日本人女性です。職業は会社員で、お勤め先については、ご本人の同意がとれておりませんので非公表とさせていただきます。陽性確認に至るまでの経緯ですが、7月30日に会社から帰宅後、夕方から発熱症状があり、翌31日に新型コロナ相談センターに相談後、自家用車にて市内の帰国者・接触者外来を受診。本日、PCR検査を行った結果、13時20分に陽性と確認されたものです。発症日は、7月30日であると考えておりますが、詳細は確認中です。
 現在の症状は、37℃から38℃台の熱があるとのことですが、意思の疎通は可能です。本日、16時55分に感染症指定医療機関へ入院されました。なお、感染症指定医療機関への移動は保健所の車両で行いました。基礎疾患はございません。
 発症前の行動歴等については、7月20日から23日、25日、27日から30日はお仕事をされております。なお、過去1か月の海外渡航歴や、県外への移動歴はありません。発症後は帰国者・接触者外来の受診以外本日まで自宅で療養され、外出はしていないとのことです。
同居のご家族がいらっしゃいますが、詳細についてはご本人の同意が取れておりませんので現時点で非公表とさせていただきます。その他の接触者については、現在調査中です。7月27日に発症された、62例目の方と会社が同じで接触者です。詳しい感染経路につきましては現在調査中です。
 その他、報道資料に掲載されている内容以外については、分かり次第あらためてお知らせいたします。
最後に、本日、本市で新たに2名の感染者の方が確認されました。現在もPCR検査を行っておりますので、この後も新規の感染者が確認される可能性もあります。東京都では昨日の463人を更に上回り、本日過去最多となる472人の感染者が確認されるなど、全国的にも急速に感染が拡大しています。また、本市でも、いわゆる「夜の街関連」、飲食店においてクラスターが発生したことを先ほど記者レクで発表しました。店名を公表し利用者の皆様に、新型コロナ相談センターへの相談について呼びかけをさせていただいたところです。既に、数件相談センターにお問い合わせのお電話があっていると確認しているところです。
 7月20日から本日までで40名の新規感染者が確認されており、感染拡大の勢いが止まりません。特に夜の街、飲食店で多く確認されております。度々申し上げますが、やはりこういったところには大きなリスクがあるということを皆さん十分留意していただいて、できるだけそうしたところに出かけない、そして今これだけ感染が流行しているため、それぞれの皆さんがたが感染対策に十分留意をして行動していただきたい。特に県外では多くの感染者が出ていますので、県境をまたぐ移動や、大都市との往来の自粛、新しい生活様式の徹底などの、皆さんが自覚を持っていただくことにつきますので感染防止対策をお願いいたします。
 それから補足をさせていただきます。これから、熊本都市バスから、乗務員の方の乗務されていた路線や乗務日の時刻表等を公表されると伺っていますので、バスの状況についてご確認いただいて、そこで不安がおありであれば、新型コロナ相談センターにお問い合わせいただくか、最寄りの医療機関でご相談をしていただければと思います。

 私からは以上です。

  

質疑応答

【記者】79例目の方の25日と27日の行動履歴について、もう一度確認させてください。

 

【市長】発症前の行動履歴について、7月25日の午前6時過ぎから午後4時過ぎまで出勤、秋津健軍線、健軍長嶺線に乗務されています。これは都市バスの路線です。また、翌26日は乗務されていません。お1人で中央区にお買い物には行かれているということです。マスクは着用されていたということです。それから、27日は午前7時過ぎから午後9時まで出勤され、渡鹿長嶺線に主に乗務されていたと伺っております。

 

【記者】今のバス路線にどのくらいの乗客がいたか、捉えていらっしゃいますか。

 

【市長】ある程度は把握していて、速報では、1つの乗務の経路で17名、9名、29名とか、これは、路線ごとに始発と終点と始発時刻など一覧表にしたものを、おそらくこの会見が終わった後くらいには公表されると思いますので、そちらで確認していただきたいと思います。だいたいそのくらいの人数で、一番多いときでも、42人くらいが乗っておられるということをこちらでは確認しています。

 

【記者】それは熊本都市バスのホームページで公表されるのでしょうか。

 

【市長】報道機関への情報提供も予定しています。熊本市のホームページでも分かるようにしておきますので、都市バス提供の資料については、皆さんに分かりやすくお知らせするようにいたします。

 

【記者】本日の検査は、先程おっしゃったクラスターの呼びかけでお問い合わせがあるとのことですが、夜遅くまで検査をする予定でしょうか。

 

【市長】今のところ明日以降になります。今日検査をしている件数までは手元にありませんが、おそらく19時くらいには2回目あるいは3回目のPCR検査の結果が分かってきます。そこで陽性が数名確認されれば、皆さんには速報という形で、年齢、お住まい、性別、国籍の基本情報を入れさせていただいて、この後聞き取りで判明した情報は、明日の記者レクチャーで詳細をお知らせすることになろうかと思います。

 

【記者】県内で3例目のクラスター、熊本市では初めてということですが、これについての発言をいただきたいのと、平日で利用者が20人くらいで週末では40人くらいと先程説明をいただいており、かなりの利用者がおられると想定されるのですが、その辺りも含めて所感をお聞かせください。

 

【市長】まず、夜の街関連と言われるところで、これだけ感染者が拡がっていたので、いつかは熊本でも感染者が出るのではないかと非常に不安に感じておりましたが、やはりこうした形でクラスターが発生したというのは、非常に残念です。ただ、店名の公表を行い、利用した皆さんができるだけ心配がないように、感染の有無についての確認も至急行えるように体制を取っておりますので、まずは落ち着いてご相談いただきたいと思います。そして、このクラスターについては、お店の営業形態がガールズバーということで、顧客名簿があるわけでもありませんし、連絡のつけようがないということですので、どなたが来店されているかも分からないということで、店名まで公表させていただいております。ご自分が利用した、あるいは関係者が利用したということがあれば、連絡をいただいて、できるだけ幅広くPCR検査を行うことによって、このクラスターを最小限にしていく。ここで囲い込めることが非常に重要だということです。感染を拡げないためには、このクラスターのお客さん、平日で20人前後、それから週末の多いときは40人近いということですので、心当たりの方は、ぜひご相談いただきたいと思います。皆さんのプライバシーであるとか、感染症予防の観点以外はお守りしますので、その辺りはご安心いただいて、ご相談をいただければと思います。とにかく、他の人に感染させないという気持ち、早くそこで感染を抑えていくことで、街中の飲食店での感染の広がりも防げると思います。ですので、今回、先ほど事務の方から公表させていただいたということです。
   それから、お店については、保健所の方から、昨日指導に入っています。現場の状況確認等も含めて、県のチェックリスト、あるいは厚生労働省のガイドライン等でチェックをしておりますが、マスクの着用が不十分であったり、スタッフ来店者との距離が近い、パーティション等の設置が十分ではない、それから施設の換気がやはり十分でないということでした。特に狭いお店ということかと思いますので、こういったところの換気や環境を変えていくことについて、熊本市でも先日いろいろな方向性を示させていただいておりますけれども、近々具体的な方策を、そういったことに対する支援策を含めてお示ししたいと考えております。特にこういったお店に行かれる場合には、換気が不十分なところや密になっているところには、できるだけ行かないでいただきたいと思います。そして、そういう環境が整ったところを利用していただかなければならないと思っております。

 

【記者】今回の場合はお店が速やかに公表に応じたと思うのですが。

 

【市長】そうですね。非常に協力的に応じていただいたということは、やはり感染が拡大していることに対して真摯に向き合っていただいたと思っております。こちらから強制的にやるということではなく、感染の状況を踏まえ、積極的にお店の確認についてもご協力いただいています。今後、他の飲食店で感染者、あるいは感染をしていたお客さんが訪れた可能性がある等のお店については、ぜひ保健所に協力をしていただいたほうが、長い目で見ても、安全安心を市民の皆さんに担保して、一定程度感染が収まった後に、また皆さんが安心して利用できる信頼性も高まるのではないかと思いますので、できる限り行政からの問い合わせ、あるいは公表については積極的に応じていただければありがたいと思っております。

 

   速報が入りましたので、新たな感染者の方を発表させていただきます。新たに、この2名に加えて、3名の方の陽性の方が確認されました。
   お一人目の方は、南区にお住まいの20歳代の日本人男性です。
   次にお二人目の方ですが、西区にお住まいの20歳代の日本人男性です。
   三人目の方ですが、中央区にお住まいの80歳代の日本人女性です。
   これから接触者や行動歴、どなたかの関係かも含めて調査を行って、詳細につきましては明日お知らせいたしますので、よろしくお願いします。

 

【記者】3密回避が難しいお店の利用を控えてほしいということでしたが、今後いわゆる夜の街に対して営業自粛の要請を検討されることはありますか。

 

【市長】今、県知事の権限で沖縄県や岐阜県が緊急事態宣言を出されています。本県でもクラスターが発生して次々に感染者が発表されている状況でもありますので、今県と市で連携し、専門家会議の皆さんと共に来週リスクレベルを引き上げることになると思うのですが、この1週間の感染状況を踏まえて今後の対応を決めていくことになると思います。ですので、そのときまでに、県と十分連携を取りながら、市民の皆さんに呼びかけをさせていただきたいと思っています。どういう措置になるかも含めて、クラスターの状況、感染者の状況、こういった具体的な状況をよく確認しながらどこを特に重点的に注意していく、あるいは市民の皆さんに自粛していただくべきか、できるだけ分かりやすい形でお示ししたいと思っております。

 

【記者】昼の記者レクチャーでの情報では、感染症指定医療機関に33名が入院しているということだったが、この2名が加わると35名となるが、今の感染症指定医療機関の状況を教えてください。

 

【市長】無症状者や軽症者の方については、いったん熊本市内の感染症指定医療機関に入院していただき、状況確認後、県の調整本部と相談し、転院していただいています。現時点で、重症者は熊本市内では、本市75例目の方お一人ですが、この方以外に中等症や高齢の方が今日も発表されましたが、そういった陽性者の方が出て重症になられる時に、ここがきちんと空いていないと十分命を守ることができません。ですので、このことに関しては極めて緊張感を持って、他の医療機関や協力いただける宿泊施設等を県に確保していただいていますので、転院していただくなどして移っていただくという形で、できるだけリスクを回避していきたいと思っています。

 

【記者】ということは、病床数については今のところ空きがあるということですか。

 

【市長】今のところ、今日退院された方もいらっしゃいます。明日も、無症状や軽症の方が4名転院(正しくは退院)される予定です。性別によって入院する部屋の調整も必要で、今調整を図っています。ただ、次々に感染者の方が新たに確認されているということは、極めて厳しい状況にあると認識しており、医療の状況として、余裕がある状態とは思っておりません。今のところ、まだ感染者の方を受け入れることはできますが、もし、これから感染者が爆発的に増えた場合には、医療そのものが十分維持できない可能性が熊本でも起こりうるという危機感を強く持って対応しているところです。とにかく、できるだけ症状が軽いうちに対応ができて、退院していただくことが望ましいと思います。重症者の方についても、しっかり受け入れができる環境を確保していくために、県市連携して全力を上げていきたいと思っております。

 

【事務局】先ほどの説明の訂正です。退院される方が4名、転院は調整中です。

 

【市長】退院される方と転院される方については、事務局で再度確認してお知らせします。入院されている方が30数名ということになれば、本当に余力がないという状況になってきますので、他の医療機関等にもお願いして入っていただくということになります。こういった点については、緊張感を持って対応していきたいと思っております。ですから、皆さん感染しないように、できるだけ行動を控えていただくことが望ましいと思っています。

 

【記者】新たな3名の感染者の方も20代で、今回のクラスターも10代の方ですが、感染者の年代や現在の兆候で何か考えられることがあれば教えてください。

 

【市長】 私が今報告を受けている中で、感染されているのは、必ずしも若い人だけでなく、今の速報で入った方も80代の方であるとか、高齢の方にも感染が広がっているように感じます。若い方に感染の拡がりが出ているというのは間違いがないと思います。他の年代の方にも、感染が拡がっている状態です。ですから、高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、年代を問わず用心をしていただく必要があると思いますので、そのようなリスクをお持ちの方はできるだけ出歩かないこと、そして、手指消毒を含めて手洗いうがい、感染予防を徹底していただくことが極めて重要だと思っております。

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