ただいま上程されました議第百二十号及び議第百二十一号につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。
まず、議第百二十号については、食品交流会館の特定天井改修工事に係る経費であります。
これは、東日本大震災において吊り天井等の落下が多数発生したことを受け、建築基準法施行令が改正されたものであり、本市においては、対象となる施設の特定天井改修を計画的に進めております。
食品交流会館特定天井改修工事等については、令和二年第四回定例会において、当該年度分の工事費に加え、令和三年度までの期間、五千七百九十万円を限度額とした債務負担行為を議決いただきましたが、令和三年度分の予算を計上していなかったため、今定例会に令和三年度一般会計補正予算案を追加提案するものであります。
以上が補正予算の歳出の説明でありますが、これを賄う財源は全て市債を充当しております。
この結果、一般会計において五千七百九十万円の増額、補正後の予算額は三千七百五十億六千五百九十万円となり、補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、特別会計や企業会計も含めた全体の合計額では二・0%の増となっております。
今回の事案は、議決済みの債務負担行為について、予算を要求し、上程するまでの間、それをチェックする基本的な仕組みが不十分であったため発生したものであります。
このような理由で追加提案をお願いすることとなりましたことは、極めて遺憾であり、議員各位をはじめ市民の皆様に対しまして、市長として深くお詫び申し上げます。
今後、このような事案が二度と発生しないよう、内部のチェック体制を強化するなど、再発防止策を徹底してまいります。
次に、議第百二十一号でありますが、「熊本市介護保険条例の一部改正について」を提案するものであります。
これは、介護保険法施行規則の一部改正に伴い、本市もこれに準じ、第一号被保険者の所得段階の判定に用いる合計所得金額の改定を行うものであります。
以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。