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令和3年(2021年)4月20日 定例市長記者会見

最終更新日:2021年4月20日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

 

 

1 報告
・本市における新型コロナウイルス感染症の感染状況等について

  
2 お知らせ
・高齢者のワクチン接種について


3 質問
(1)幹事社代表質問(KAB・朝日)
(2)各社質問

会見録

 
  

市長発表

はじめに、本市の感染状況等についてご報告させていただきます。
新型コロナウイルス感染症については、全国的に感染の拡大傾向が強まっており、特に関西では過去最多の感染者数が見られております。本市においても、先週、4/8~4/14までの新規感染者数18人が、今週、4/15~19までの5日間で約2.5倍の46人となるなど感染者が急増しておりまして、4/19時点の病床稼働率は、26.5%となっております。さらに今月に入って高齢者施設などにおいて、4件のクラスターが発生するなど、非常に厳しい状況となっております。
また、一昨日には山鹿保健所管内において、高校生の部活動でのクラスターが発生いたしました。本市においても、部活動をはじめとした学校生活において、これまで以上に注意が必要であると考えておりますことから、感染防止対策等の更なる徹底について、教育長に要請いたしました。

 

こちらは、「人口10万人あたりの新規感染者数」の推移を示しております。青色が熊本市、紫色が大阪府、赤色が東京都、緑色が福岡市を表しています。前回の記者会見でもお話ししました通り、東京や大阪で感染が拡大しましてから、約2週間で福岡が感染拡大し、その後、熊本の感染者数が伸びてくるという傾向が、第3波で明らかになっております。昨年の感染拡大の状況を振り返ってみましても、そのような状況でありますので、今回においても前回と同様に、大阪や東京の感染が拡大し、福岡の感染が拡大するということで、熊本もその後を追って、急に感染が拡大している状況だということです。この状況を見ても、本市にも第4波が到来したと、我々は考えております。

こちらは、「新規感染者数と病床使用率」の状況です。感染者の増加とともに、病床使用率が上がってきます。感染者数は棒グラフで表してあります。これを見ますと、重症者用が赤色のグラフになります。病床使用率について、重症者用はそこまで使用率が上がってはおりませんが、急に一般の病床使用率や全病床の使用率が上がっているということで、このまま急拡大すれば、今全体の病床使用率は25%を少し超えたところですが、50%になりますと1月10日に発出しました「医療非常事態宣言」を再度発出するということになります。第3波のときのように、医療提供体制に重大な影響を及ぼさないように最大限の注意が必要です。
次に、こちらは、大阪府の感染状況をモデルとして独自のシミュレーションを行ったものです。「熊本市の新規感染者数の試算」を示しております。3/8~4/13に大阪府でみられた感染拡大のペースで推移した場合が紫色のグラフ、同じく大阪府で3/25~4/1の短期間で急拡大したペースで推移した場合が熊本に置き換えると赤色のグラフのようになります。第3波のときの熊本市の感染状況と(同様に推移)した場合が水色のグラフのようになってきます。いずれにしても、感染者数の推移は上がってくるわけですが、(大阪府同様の)急拡大をした場合、4月25日には国のステージ(3)相当になるということです。4月29日にはステージ(4)相当になるということです。大阪の急拡大と同じような感染の拡大傾向が続いてしまいますと、ゴールデンウィークになる前にステージ(4)相当になるということで、今回のシミュレーションで見てみても、ゴールデンウィークに感染がかなり大きく拡大する時期に重なってしまうということです。
現時点においては、赤色でお示ししている様な感染拡大のペースにはなっていません。ゴールデンウィーク前までにステージ(4)相当になるという状況には、今のところないのですが、用心をしておかないと大変な状況になってしまうということが、このシミュレーションの結果です。ですから、より強い警戒が今後必要になってきます。
 
来週からいよいよゴールデンウィークがはじまります。
熊本では、今月下旬から、熊本城で特別公開第3弾として「天守閣復活祭」などの大きな節目やイベントを控えております。これについては、基本的な感染対策はもちろんのことなのですが、人が集中する場所においては、人数制限や入場制限を行う等、更なる感染対策を徹底いたします。
また、4月23日に「アミュプラザくまもと」の開業を控えた株式会社JR熊本シティに対しても、本日、熊本市の方から、入場制限も含めた感染防止対策の徹底について要請を行ったところです。
また、5月に予定されているオリンピック聖火リレーにつきましては、熊本県の実行委員会からは感染対策をしっかりと行いながら実施する方針と伺っておりますが、現在の状況も踏まえ、これまで以上の対策が必要と考えていることから、熊本県の実行委員会とともに、我々も地元の自治体として対策を強化しなければならないと考えております。
市民の皆様におかれましては、感染が流行している地域への移動を控えていただき、感染が拡大している地域から連休中に帰省を考えられているご家族の方にも、ぜひ、帰省は控えていただくよう呼びかけをお願いいたします。
特にゴールデンウィーク期間中は、医療機関も休日診療体制となりますので、より慎重な行動を取っていただくようにお願いいたします。
また、県境を越えて移動をされた方につきましては、熊本駅及び桜町周辺でPCR検査キットを無料配布いたします。熊本にお帰りの際に、ぜひ検査を受けていただきますようよろしくお願いいたします。この検査は、ゴールデンウィークが始まる4月29日から6月末までの金・土・日及び祝日に、県境をこえて移動する方々を対象に実施することで、市内における感染拡大防止に努めます。
今後も、市民の皆様の命と健康を守るため、感染の状況や国・県の動きを踏まえながら、感染拡大防止の徹底に全力で取り組んでまいります。
 
次に、65歳以上の高齢者の方の新型コロナワクチン接種についてお知らせいたします。
4月12日より、高齢者施設の入所者と従事者へ先行して接種を行っておりますが、国における高齢者のワクチン供給の目途がある程度立ちましたことから、本市におきましても65歳以上の高齢者の方への接種を本格的に開始いたします。
まず、4月23日から、今週の金曜日から、接種券を順次発送いたします。そして、5月6日の正午から予約の受付を開始いたします。5月19日(水)から接種を開始します。このようなスケジュールで、4月23日から接種券を順次発送いたします。4月中に、住民票上の住所にお届けしますので、しばらくお待ちいただきますようお願いします。
なお、接種の予約受付につきましては、5月6日から「新型コロナワクチンコールセンター」にお電話で受付ができます。また、「ワクチン接種予約受付サイト」から予約をしていただくことができます。さらに、一部の医療機関では、窓口にて予約を受け付けている場合がございますので、かかりつけの医療機関がある方は、そちらへご確認ください。
接種については、5月19日から市内の医療機関で開始いたします。
 
また、本日、新型コロナウイルス感染症に係る緊急対策第14弾として専決処分を行い、重症化リスクが高い高齢者の方々が、確実に新型コロナワクチンの接種ができますよう、移動の手段がない方々もいらっしゃいますので、移動時のタクシー利用に対する支援を行うことといたしました。具体的な支援の内容は、1回の移動につき500円分で、往復2回分、合計2,000円分のタクシー券を、ワクチン接種開始までに対象者の方のもとにお届けできるよう、現在作業を進めているところです。
 また、接種を行う医療機関には、この「新型コロナワクチン接種を実施しています!」というステッカーが貼られますので、身近なかかりつけ医や医療機関において、接種が受けられるかどうか分からない方は、ぜひ目印にしていただきたいと思います。
 
次に、市民の皆様へのお願いです。
予約開始直後は、予約が大変取りにくい状況が続くと予想されますが、高齢者分のワクチン接種については、ワクチンの供給に応じて、着実に実施してまいりますので、どうか慌てずに落ち着いてご予約をいただきたいと思います。
 
最後に、高齢者以外の皆様への接種については、いまだ国において、ワクチン供給に関しての詳細なスケジュールが示されていないことから、詳細が分かり次第改めてお知らせさせていただきます。
なお、ワクチンの安定供給に関しましては、先ほど指定都市市長会の新型コロナウイルス対策本部に、web会議で副本部長として出席させていただいて、各指定都市の市長と意見交換を行ったばかりでございます。現状のワクチンの接種状況を踏まえて、まずは対策本部として国への緊急要請を行うこととなりました。
緊急要請については、ワクチンの安定供給や費用の国費負担についてなど9項目を要請することとしておりまして、明日21日、web上ではありますが、コロナ対策本部長である林横浜市長と、副本部長である門川京都市長とともに、私も、担当大臣である河野大臣に要請を行うこととしております。 
 
私からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】先ほどのお話しの中で、これまで以上に学校生活でも感染対策に注意が必要だということで、教育長に要請されたということでしたけれども、具体的に何か新たに加えられた注意事項や強く要請したことがありましたら、教えてください。

 

【市長】今のところ、教育委員会の方でいろいろな検討がなされていると思います。これからいろいろな学校行事、例えば部活動の行事等々も非常に多くなってきますので、実際に、県北の高校の部活で感染者のクラスターが発生をしたということもありますので、十分に体調管理や感染防止対策を今以上に徹底をしなければ、学校現場でもクラスターが起きる可能性は全く否定出来ませんので、その点を十分留意するように、教育長には私から要請させていただきました。

 

【記者】来週には熊本城の公開イベントも控えていたり、市が様々な感染対策を呼びかける中で、市が主催する人出が多く見込まれるイベントを開催されるということで、あらためてになりますけども、その辺りの考えを教えてください。

 

【市長】まず、熊本城の特別公開第3弾ということで4月26日に開始する予定でありますが、これについては、まず天守閣内部に皆さんに入っていただくわけですけれども、これは入場制限を実施いたします。
それから、当面の間、熊本県内の在住をされる方に限って公開をしたいと考えております。そうした対策をとるということと、それから、入場者の制限ということに関しましては、天守閣に(入場していただく人数は)1時間当たり約650人を目安としております。これは、もともと避難安全性からの数字ということもありますけれども、それと同時に、(天守閣内部での)滞在時間が30分から60分と想定した場合に、1人当たり2平方メートルから4平方メートルを確保しているということで、感染防止上も有効であると考えております。
ただ、各フロアにて混雑の度合いを実際に係の者が確認をして、それぞれ判断させていただきたいと思っております。
今回の4月26日からの特別公開は、天守閣の室内の公開というものが加わり、より一層の感染防止策が求められると思いますので、入園の制限、それから県内居住者限定での公開ということで、県外の皆さんには楽しみにされておられる方も多いかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。なお、これまで屋外の特別見学通路についても、混雑時は常にこの入場制限等をかける運用を行っておりますので、そうしたことで対応していきたいと思っています。
また、感染がさらに急拡大をしてしまったという場合には、またあらためて対策をとるということでありますが、現時点のリスクレベル4の状況の中では、こうした対策で行うということ、それから、天守閣の公開につきましては、式典を考えており、当初は、県外からも来賓の皆様、国の関係でありますとか、日本財団の皆さんであるとか、そういった皆さん方をお招きする予定にしておりましたけれども、こうして県外への移動自粛をお願いすることになりますので、今回そうしたセレモニーも縮小させていただき、県内在住者に限った人員で、小さな規模へ変更し、そういった節目に式典を行うということにさせていただきたいと考えています。

 

【記者】先ほど、政令指定都市市長会でもあったのですが、ワクチン接種に伴って皆さん気の緩みも生じるかと思います。その辺りに対しての呼びかけをもう一度お願いします。

 

【市長】先ほど、政令指定都市市長会の対策本部会議の中でも、ワクチンを接種したから大丈夫だということで、いろいろな行動をしてしまうと、そこで感染がまた広がってしまうことになってしまいます。そうしますと、せっかくワクチンを打っても、その効果が極めて限定的になってしまうということが話題となりました。
海外の事例などでも、そういう油断が一番いけないということが分かっていますので、そうした点はワクチンを接種されてもマスクを着用したり、基本的な感染予防を継続していただくということ。そして、他の国でも、例えば国民の半数以上がワクチンが接種出来たとか、ボリューム的に国が認めるような状況になったら、一定程度の規制が緩和されていくと思いますが、今の予定でいきますと、当面はまだ6月、7月、8月と高齢者の皆さんへのワクチンの接種は続きますので、秋口ぐらいまでずっと感染予防については継続をしていただきたいと思っております。

 

【記者】接種券について順次発送していくということですが、順次というのはどういうことでしょうか。

 

【事務局】23日に発送はいたしますが、市内が広くございます。また20万通という数になりますので、お手元に届くのに5日ほどかかるということで、翌週いっぱいで大体お手元に届く見込みでございます。

 

【市長】5月6日から予約の受け付けを開始するわけなのですけれども、5月6日からの予約の受け付けでは、5月19日から5月23日までの5日間分を受け付けをするということであります。2回目の接種分についても、同時に受け付けをするということになっております。
そのあとのスケジュールについては、またご案内しますけれども、接種期間が5月24日から5月30日までの週の予約は5月17日に受け付けが開始される。それから5月31日から6月6日の期間に接種される方には、5月24日に予約の受け付けが開始されるということで、以降も月曜日から日曜日分を、前の週の月曜日に予約を開始するという流れになっています。この接種券が届かなかった場合は、コールセンターの方に是非お問合せをいただきたいと思っております。
今後のワクチンの供給予定ですけれども、4月26日までは1,462人分ということで配分されることが決定をしておりまして、さらに5月9日までについては、本市に新たに1万8,525人分が配分されることが確定しております。以降については、全国で出荷されるということでありますが、まだこれが具体的な割当てまでは決まっておりませんので、割当てが決まり次第、順次接種の予約を受け付けて接種をしていただくという流れになります。

 

【記者】感染防止の呼びかけについてですが、先ほど県境を越える移動でとか、そういったことに呼びかけされていましたが、飲食店ですとか、会食についてはどのようにお考えですが。

 

【市長】飲食店等々の会食についても、これは県の方からも既に昨日お知らせがあっていると思いますが、できるだけ身近な方々と、普段一緒にいる方々と一緒に少人数で会食をしていただくということ。それから長い時間の会食はやはり控えていただく方がいいということ、深酒等々にならないようにすることが非常に重要だと思っています。
今福岡の方では、福岡市を中心に営業時間の短縮要請が県からなされるということで、9時までということになっていますが、それについては今のところ熊本市内も含め、変わらないということでありますけれども、皆さんにもできるだけ小人数で、そして、普段いる方々と会食をしていただくことをお願いしたい。それからゴールデンウィーク期間中は、できるだけ県境を越えた移動はお控えいただいて、県内で皆さんお過ごしいただく。どうしても仕事の関係とかで(県境を越えて)行かなければならないという方には、先ほどモニタリングPCRのことをお知らせしましたけれども、こういったものをぜひ活用していただきたいということで、感染防止を徹底していきたいと考えております。

 

【記者】会食についての呼びかけは、これまでよりちょっと締め付けるというような理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】そういうことではありませんけれども、さっきの感染状況のグラフ(からも分かるように、)結局こういう形で感染が大阪あたりでも拡大し、福岡でもこういうふうに拡大してきて、同じように第3波の事例を見ても(感染者数が)上がるんですね。ということは、今の見込みでは、これから下がることはちょっとない。そう考えますと、ここでこう(急に感染者数が)上がらないように、できるだけ緩やかに、緩やかになっていくことで、皆さんに対するいろんな規制は少なくなっていきます。ということは、みんなで協力し合いながら、今のこの感染状況以上にならないように頑張っていこうということを、ぜひ皆さんにお願いしたいと思います。そうすれば、例えば飲食店の時間短縮等も、市内でも緩やかな形で、抑制的に皆さんには行動していただくことになりますけれども、そういうことを継続していくことで、経済を急激にとめる、あるいは急ブレーキをかけるということがなくて済みますので、今回、こういうシミュレーション、試算の結果を出したということです。用心しないで急激に拡大したらこうなりますということですね。だから、こうならないためにも、これが第3波の時と同じ流行曲線をたどると、感染が急拡大し感染者数が増えてきますが、ここで皆さんがしっかり抑制的に行動していただくことで、もう少し緩やかになれば、急激にいろんなことを規制することはしなくて済むということであり、一人一人の感染対策をしていただくことに尽きると思いますので、ご協力をよろしくお願いしたいと思います。

 

【記者】先ほどの熊本城に関してですが、イベントを中止するのではなく、なぜ県内在住者に限ってやるのかというところが1点と、あとアミュプラザに関して入場制限を含めて感染対策徹底という話を要請されたということですが、例えば具体的に熊本市から何人にしてくださいなどの要請があったのかということです。

 

【市長】今の県のリスクレベルでは4の段階ですけれども、国のステージ、分科会の示すステージではまだ3まで至ってないということで、一定程度の感染が拡大していますが、通常であれば、今の感染レベルであれば県外からのお客さんを全く排除することはしなくてもいいレベルと言えるかもしれませんが、そこは用心をし、そして県外で感染が広がっていることを考えると、県内の皆様にまずは入っていただく。そして、人が密にならないような形でやるということで、先ほどのような対応を取るということであります。
それからJRさんについても、様々なガイドラインや感染状況を見ながら対応を検討されると思いますけれども、私どもとしては、そういった業種別のガイドラインを参考にしながら、今感染が拡大している状況がありますので、ぜひ一層の徹底をお願いしたい。例えば、そういう接触確認アプリ、いろいろ不具合があったということでありますが、こういったもののダウンロードを促進していただいたり、混雑が想定される施設内外のエリアとか店舗においては、ソーシャルディスタンスをきちんととっていただくことをお願いしております。例えば、来場者数の状況に応じて、早期に開店していただくとか、あるいは入場規制をかけていただくとか、そういったことも対策を講じていただきたいということでお願いをしています。あとはJR九州さんのほうでいろいろ考えておられるということもあると思います。
せっかく市民の皆さん、県民の皆さんが楽しみにした、駅前の再開発にアミュプラザの開業、あるいは熊本城も復活という、熊本地震以来のことでもありますので、できるだけそういう対策を徹底しながら、小規模にはなりますけれども実施していきたいと考えております。今後の感染状況がまた悪くなってくれば、それはさらに強い規制をかけるということになるかと思います。

 

【記者】3点お伺いします。まず熊本城の公開に関して、先ほど入場制限等をかけるけれども予定どおり4月26日にオープンするというお話しでしたけれども、県内在住の方に先ずは限定するということですが、どのように県内在住者を確認されるのかということと、事前に予約というのは確か始まっていたと思うんですけれども、これで既に県内在住者というところに制限をかけてらっしゃるのかというのがまず1点。さらに熊本城の、先ほども市長からもお話の中で急拡大した場合はまたちょっと検討しますよというお言葉もありましたが、急拡大というのがどれぐらいのレベルのものを想定されていらっしゃるのか。まず、熊本城に関連して2点教えていただきたいです。

 

【市長】まず1点目の県外在住の方ということに関しては、これまでも特別見学通路のオープンの時にも確認を入場時にさせていただいた手法をとりながら行うことになります。既に旅行商品などで予約等があるということについては(事務局に向かって)何かありますか。

 

【事務局】熊本城総合事務所でございます。ご質問の事前予約は、実は始まっており、実際予約が入っております。私たちとしましては、今実際(予約が)入っているものに関しましては、そのまま受入れをさせていただければと思っておりまして、新たに県外からの団体予約に関しましては、お断りという形での方法を現在検討している状況でございます。以上でございます。

 

【市長】どの状況が次の拡大かということですけれども、一つは目安として国の「ステージ3」レベルですね。このレベルにいった場合というのは、かなり厳しい状況になってくると思いますので、「ステージ3」に差しかかろうとした場合には、また次の対策を考えなければいけないと思っています。
それから、もう一つの目安は医療体制なんですけれども、病床使用率が今これは25%ちょっとということですが、これがもう少し上がってくるということになりますと、これは医療非常事態宣言を発令する目安として、全病床の病床使用率が大体50%を超えるかどうかということは閾値にしておりますので、そういう意味で、ここに向かっていくスピードが非常に速くなってしまったという場合も、恐らく「医療非常事態宣言」の発令を考えるということになります。
大事なことは、第3波の時の教訓をどう生かすかということなんですね。第3波の時には、病床使用率が100%以上になったわけです。今の大阪のような状況になっていたということなんです。こういうことを招かないために、これまで病床も、11月の時点から3月までの間に、県と一緒になって、熊本市内に関しては、大体40床ぐらいを拡充しております。
それと同時に、こういう目安を見ながら、早め早めに皆さんに警告をさせていただくということで、今回の記者会見も前倒ししてさせていただいたのも、できるだけ早く皆さんに用心をしていただくことで、先ほど申し上げたようなことにならないようにということであります。ただ残念ながらそういう状況になった場合には、「医療非常事態宣言」の発令の目安を含めて検討するということです。

 

【記者】これは担当課の方になるのかもしれないんですが、タクシー券に関して500円分を2枚×2回分となっているのは、1回に配布する量が500円を2枚で2回発送するという考え方なのか、500円分を4枚、1度に発送するという考え方なのか、ちょっと運用の仕方に関してお尋ねしたいんですけれども。

 

【事務局】4枚を1度に郵送させていただきます。

 

【記者】これは500円のものは、1回乗車するときに1枚しか使えないっていう理解でよろしいでしょうか。

 

【事務局】そのとおりでございます。

 

【市長】差額は自己負担をしていただくということになります。

 

【記者】ワクチン接種についてのお尋ねです。19日から23日までの5日間がまず最初の接種分と伺いましたけれども、大体何人分ぐらいなのか。他の都市では、最初の電話で混乱が生じたりしていますけれども、その対策などがありましたら教えてください。

 

【事務局】現在のところ、接種をしていただける医療機関に、初日の数について照会中です。確定次第、予約サイトのほうでお示しすることになるかと思います。
接種の予約につきましては、最初の段階ではどうしても期待が高まるかと思っておりますので、コールセンターのほうの体制を拡充いたしまして対応することとしております。

 

【記者】コールセンターは何人ぐらいでしょうか。

 

【事務局】最大100名体制を取る予定にしております。

 

【記者】高齢者の前に、医療従事者のワクチン接種がまだ遅れているという話を聞きますが、熊本市の場合はいかがでしょうか。

 

【市長】これは国・県のほうで、医療従事者に対する接種については把握しているということで、我々のほうは、情報としては6月ぐらいまでかかるというような情報は得ていますけれども、それ以上の詳細については県の方にお問合せいただければと思います。

 

【記者】まずワクチン接種についてなんですけれども、キャンセル待ちですね。当日、例えば、何らかで接種できなくなった場合の無駄なく使うための仕組みについて、今どういうお考えでいるか。それから、今現在、12日から施設の接種が始まっていると思うんですけれども、現在の接種状況と副反応であるとか何らかのワクチンの取扱いに関するトラブルがなかったかについて教えてください。

 

【事務局】キャンセル待ちにつきましては、一旦コールセンターで予約が始まりまして、それで予約がとれない方についてはリストアップしていこうというイメージで考えてございます。
それと副反応等につきましては、施設から熊本市に対しての報告は義務ではありませんので、今現在、照会をさせていただいております。取りまとめ次第、報告できればと考えてございます。

 

【記者】タクシー券の配布についてですけれど、これはタクシー業界もこれまで何度も状況が厳しいと市長に訴えてこられましたけれども、そういったところの支援も含まれているんでしょうか。

 

【市長】そうですね。タクシーの利用は、一つはまずワクチンの接種が主体です。特に高齢者の方には移動手段を持たない方が非常に多くいらっしゃるということ、それから近くに公共交通など移動手段がない方々に対しては、その差額分という形で大体500円を1回分としてお渡しするわけですけど、例えば公共交通でバスで160円ぐらいとした場合に大体500円分、要はタクシーの初乗りでいうと660円分ぐらいになりますかね。そのぐらいの金額ということでの設定であります。もちろん、それがひいては、タクシー業界の皆さんの雇用であるとか、広い意味では、そういったものを守っていくことにも繋がるとは思います。ただ、あくまでもこれはワクチン接種を円滑に進めるための一つの手段だということで、そういう意味では、タクシー業界の皆さんに公共交通的な役割を担っていただくという考え方です。

 

【記者】2点目ですが、今回の発表と関係ないんですけども、先日、市電のドア開けっ放しでまた走行しまして、3年連続起きています。お隣の鹿児島市ではここ5年1度も起きていません。毎年起きて、人が怪我してないからいいですけども、これに対して何か対策などありましたらお願いします。

 

【市長】あの事故が起きましてから、私の方からは交通事業管理者に厳しく注意をし、対策を講じるように指示をいたしました。その結果、内部的な更なる点検の在り方やその確認、それから物理的にドアが開いてしまわないようにするというような対策も含めて講じるということで、私の方に報告があっております。
それから、関係した職員に対しては、厳重注意も含めて安全管理を徹底するように処分を行ったということでございます。

 

【記者】国・県のワクチンの供給の配分についてのお考えをお聞きしたい。先ほど指定都市市長会のオンラインの会合の中で、人口が多く、あるいは流入が多い大都市に戦略的にワクチンを供給してほしいとありましたけれども、もともとの県が1番最初にワクチンの配分量を決めるに当たっては、必ずしもその人口比に基づかないような、全市町村に行きわたるような考え方で、大西市長も一定の理解を示されていたと思います。それと先程の大都市にというところについて、どういうお考えかということを教えていただければと思います。

 

【市長】先ほど、神戸市長や他の指定都市の市長さんからもお話が出ていましたように、実際に感染が特に拡大しているのは、政令指定都市を中心とした都市部なんですね。この都市部の感染をいかに抑えていくかというのが、実は日本全体の感染を抑えていく上で極めて重要です。その証拠に先ほど、東京、大阪、そして福岡、そして熊本という形で大都市部から、人口の多いところからどんどん感染が広がり、そして熊本市にも来るということで、今回山鹿のクラスターであるとか学校のクラスターというのはまた別ですけれども、現在の県全体の感染者数の中で多数を熊本市在住の方が占めていることを考えますと、やはりこういったところに、戦略的に、人口が多いところあるいは人流が多いところを早めに抑えていくこと、そこにワクチンも含めた感染対策をしていくことは、広がりを抑えていく意味では極めて有効だろうということです。先ほどいろいろな話をさせていただいた中には、指定都市の方は県を経由しなくても接種体制がほぼ出来ているので、逆に言えば、直接国のほうから配分をしていただいても対応ができるというような考え方もございます。
感染を、圏域全体を抑えていくためにも、感染が拡大しやすい、人口が集中した地域で集中的にワクチンを打つことは、極めてこれは効果が高いと思います。ですから、東京都であるとか、大阪府であるとか、こういった大都市圏で早めにワクチンを接種して感染を抑えていくということは、国の戦略としても必要なのではないかなと考えています。ですので、明日、河野大臣に政令指定都市市長会として申し入れをさせていただく、こういう運びになったということです。

 

【記者】1.9億円の補正の専決処分はいつ?

 

【市長】はい。本日です。

 

【記者】細かいその補正の額とかはまた後ほど?

 

【市長】はい、後ほどレクチャーをさせていただきます。額としてはここに書いてある1億9,000万円ということになります。タクシーの分ですね。ワクチンを接種するためのタクシー券の費用、それから送付料等々、手続のコストということになります。

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