提案理由の説明に先立ちまして、一点御報告申し上げます。
御承知のとおり、新型コロナウイルスのワクチン接種における六十四歳以下の方に対する接種券につきまして、六月十八日より順次発送を始めたほか、六十五歳以上の方を対象とした接種について、十九日より第四期の受付を開始いたしました。
また、二十一日には企業等での職域接種が開始されたところであり、六月二十四日現在、本市における六十五歳以上の方を対象とした一回目の接種を終えた方の割合は五十四・〇%となっております。
引き続き、国や県の動向を注視するとともに、後ほども御説明いたしますが、刻々と変化する状況に迅速に対応し、接種率の向上に向け、医療機関等の皆様の御協力のもと、全庁を挙げて取り組んでまいります。
それでは、ただいま上程されました議第二百十九号につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。
本市では新型コロナウイルスの感染拡大防止と地域経済の維持・再建に向け、今定例会への提案も含め、これまで十八回にわたり緊急対策を講じてまいりました。
去る六月十三日をもって熊本県への「まん延防止等重点措置」は解除されましたが、六月三十日までを県独自の「医療を守る行動強化期間」とし、本市の酒類提供飲食店等に対する営業時間短縮要請が継続されておりますことから、この要請に伴う協力金に係る県への負担金を計上するものでございます。
また、六月十四日、熊本県より、人の動きが活発になる年末の感染拡大を防ぐため、希望される方に対するワクチン接種の十一月中の完了を目指すとの方針が示されましたことから、本市における既存の集団接種の拡充に加え、職域接種に該当しない中小企業等を対象とした集団接種を実施することといたします。
これらの対策は、感染拡大を防止し医療提供体制の確保と市民の生活を守るために極めて重要であり、速やかに対応する必要があることから、今定例会に令和三年度一般会計補正予算案を追加提案するものでございます。
以上が補正予算の歳出の説明でありますが、これを賄う財源として、それぞれの歳出に見合う特定財源を計上しますとともに、一般財源として繰越金を充当しております。
この結果、一般会計において十四億九百三十四万円の増額、補正後の予算額は三千八百三十二億六千九百一万円となり、補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、特別会計や企業会計も含めた全体の合計額では八・七%の減となっております。
以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。