新型コロナウイルス感染症対策等に緊急に対応するため、令和三年第三回臨時会を招集いたしました。
提案理由の説明に先立ちまして、新型コロナウイルス感染症への対応について二点御報告申し上げます。
熊本県を対象とした国の「まん延防止等重点措置」につきましては、九月三十日をもって解除され、その後適用されていた県独自の「医療を守る行動強化期間」につきましても、十月十四日をもって終了となりました。
これまで、感染拡大防止に御協力いただきました市民や事業者の皆様、そして、医療の現場を守り抜いていただきました医療従事者の皆様に、心より感謝申し上げます。
様々な行動制限が解除されましたが、新たな感染拡大を防ぐため、市民の皆様におかれましては、引き続き、基本的な感染防止対策の徹底に御協力をお願い申し上げます。
次に、ワクチン接種について御報告いたします。
十月十六日より開始いたしました第八期接種の予約受付につきまして、約一万六千人分の予約枠に対し、約一万四千人の予約を受け付けており、この第八期接種において、十一月末にはワクチン接種対象者の約九割の接種が完了する見込みとなっております。
また、第九期のワクチン接種につきましては、十一月六日の予約受付開始、十一月二十三日からの接種開始を予定しており、さらに、三回目の追加接種につきましても、医療従事者等は十二月から、高齢者は来年一月から接種を開始できるよう、準備を進めているところでございます。
本市では、引き続き、国や県、医療機関等と連携し、市民の皆様の生命と健康、そして、安心な暮らしを守るため全力で取り組んでまいりますので、議員各位におかれましては、御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、提出議案について、説明に入らせていただきます。
まず、補正予算案の概要について申し上げますと、一般会計において十三億七千九百万円の増額、補正後の予算額三千八百八十六億四千五百二十四万円となり、全会計の補正後予算額は六千七百八十九億八千六百八十二万円となりました。
補正後の予算を前年同期と比較しますと、一般会計では十三・八%の減、全体の合計額で八・三%の減となっております。
それでは、主な内容について、部門別に御説明申し上げます。
まず、健康福祉部門では、先ほど申し上げました、新型コロナワクチン追加接種に伴う体制確保等に要する経費でございます。
次に、経済観光部門では、新型コロナウイルス感染症の影響で増加した市内商店街の空き店舗の解消に向け、新規出店者等を支援するための助成経費等でございます。
次に、都市建設部門では、新型コロナウイルスの影響により利用者が大幅に減少しているバス事業者等に対する路線維持のための運行費助成でございます。
以上が、補正予算の歳出の説明でありますが、これを賄う財源は全て国庫支出金を充当しております。
また、教育部門において、小中学校の教室不足に伴う仮設校舎借上料に係る債務負担行為を計上しております。
続きまして、補正予算に関する専決処分について御説明いたします。
先ほど申し上げましたが、「医療を守る行動強化期間」中の市内の飲食店等に対する県の営業時間短縮要請に伴う協力金に係る負担金として、十月六日に三億六百二十五万円を専決処分したものであります。
これは、地方自治法第百七十九条第三項の規定に基づき議会に報告するとともに承認を求めるものでございます。
なお、これらと併せて、工事請負契約における一割未満の請負金額の変更を行いましたので御報告いたします。
以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。