提案理由の説明に先立ち、一言申し上げます。
御承知の通り、先日の本会議におきまして、原口亮志市議会議長が辞任され、新たに原亨議長が選任されました。
原口前議長におかれましては就任以来これまでの間、伝統ある熊本市議会の議長としてその職責を見事に全うされました。
御在任中は新型コロナウイルスの感染拡大防止や市民生活の安心安全の確保、地域経済の再建など、困難な課題が山積する状況にもかかわらず、終始誠実かつ意欲的にその職務に取り組まれ、市政の進展と市民福祉の向上に大きく寄与されました。
ここにその御労苦と御功績に対し衷心より感謝を申し上げる次第でございます。
また、原議長におかれましては、歴史と伝統ある熊本市議会の第59代議長への御就任を心からお喜び申し上げますとともに、今後の御活躍を祈念申し上げます。
引き続き、市議会と執行部がそれぞれの役割を果たしつつ、本市のさらなる発展を図ることができますよう、特段の御高配をお願い申し上げる次第でございます。
それでは、ただいま上程されました議第144号につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。
去る4月28日、コロナ禍において原油価格・物価高騰等の影響を受けた生活者や事業者の負担の軽減を実施できるよう「コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分」が創設され、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を追加配分する方針が、国より示されました。
この方針を受け、原油価格・物価高騰の影響を受ける生活者への支援として、物価高騰対策プレミアム付商品券発行支援経費や、学校・保育所等における給食食材高騰対策緊急支援、低所得のひとり親世帯への生活支援特別給付金を支給するための経費等を計上しております。
また、事業者への支援として、公共交通事業者に対する燃料費高騰等への支援や、旅行事業者や農業者等への支援に要する経費等を計上しております。
これらの対策は、市民や事業者を支援するために極めて重要であり、速やかに対応する必要があることから、今定例会に令和4年度一般会計補正予算案を追加提案するものでございます。
以上が補正予算の歳出の説明でありますが、これを賄う財源として、それぞれの歳出に見合う国・県支出金を計上しております。
この結果、一般会計において19億6,975万円の増額、補正後の予算額は3,843億5,539万円となり、補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、特別会計や企業会計も含めた全体の合計額では3.5%の増となっております。
以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。