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令和4年(2022年)6月30日 第2回定例会後市長記者会見

最終更新日:2022年6月30日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

1 第2回定例会を終えての所感
   
2 報告
・政令指定都市移行10周年記念式典ならびにシンポジウムについて
・武田社ワクチン「ノババックス」の接種について

3 お知らせ
・「まちなかループバス」のフルラッピング車両運行と増便について
・壁面広告落下事故への対応について

4 質問
(1)幹事社代表質問(熊日・共同)
(2)各社質問

会見録

 

市長発表

会見に入ります前に2点お詫びを申し上げます。
まず、議会の本会議でも謝罪を申し上げましたが、南区長の作成した文書等についてでございます。この文書等には、市の考えとは異なる不適切な表現が含まれており、多くの方に不快な印象を与え、お騒がせしましたことを大変申し訳なく思っております。区役所は、地域主義の実現に向け、本市のまちづくりの拠点として特に強化を図っている重要な部署であり、文書に記載されたような人事配置は行っておらず、このような誤解を招いたことについて、南区長に対し厳しく注意いたしました。
また、先週には、環境局及び消防局の職員を懲戒処分としたことに加え、先般逮捕された南区保護課職員が別の詐欺容疑で再逮捕されました。このように市政への信頼を大きく失墜させる不祥事が相次いでいることを、市長として大変重く受け止めており、市民の皆様に対して深くおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
今回の事案を受け、改めて、綱紀粛正の徹底を指示したところであり、今後も再発防止に努めるとともに、職員が常に全体の奉仕者として強い自覚と緊張感を持って職務に専念するよう、徹底した意識改革を図り、市政への信頼回復に全力で取り組んでまいります。

それでは発表に入ります。
令和4年第2回定例会を終えての所感を述べさせていただきます。本定例会に提出いたしました予算案及び条例案等につきましては、追加提案いたしました「新型コロナウイルス感染症に係る緊急対策第31弾」も含め、議会において慎重にご審議いただきました結果、原案どおり全て可決いただきました。これにより、ワクチン接種など感染防止対策に引き続き取り組むとともに、原油価格・物価高騰の影響を受ける市民や事業者の皆様への速やかな支援に全力で取り組んでまいります。
一般質問では、新型コロナウイルス感染症に関する諸課題をはじめ、防災、福祉、教育、観光政策や人口減少・少子化対策等のほか、全国都市緑化くまもとフェア「くまもと花博」及び第4回アジア・太平洋水サミット開催の成果など、いずれも本市の将来に関わる重要な政策課題について、議員各位から大変熱心にご質問をいただきました。議論を通じていただきましたご意見・ご要望については真摯に受け止め、市政運営の糧として取り組んでまいります。

次に、8月19日に熊本城ホールにて開催予定の政令指定都市移行10周年記念式典・シンポジウムについて、具体的な内容が決定しましたのでご報告します。同日午前中に開催される記念式典については、来賓の方々や地域団体等の皆様、中高生・大学生をご招待し、来賓の方からの祝辞や、大学生のスピーチなどを予定しております。また、午後に開催されるシンポジウムについては、本市の復興アドバイザーをお勤めいただきました北川正恭早稲田大学名誉教授から基調講演をいただいた後、地元経済界、文化、学術の各分野の有識者に私を加えた4名によるパネルディスカッションを行い、政令指定都市移行後10年間の振り返りや今後の課題、展望等について議論することとしております。参加申込方法等については、市政だより7月号やホームページに掲載しておりますので詳しくはそちらをご確認ください。
市民の皆様におかれましても、改めてこの10年を振り返っていただくとともに、今後のまちづくりについてご一緒に考えていただく良い機会となりますので、是非多くの皆様にご参加いただきたいと思います。

次に、新型コロナワクチン接種についてご報告いたします。本市にとって新たなワクチンとなる武田社ワクチン「ノババックス」の接種について、詳細が決定しましたのでお知らせいたします。ノババックスワクチンは、日本においても、B型肝炎ウイルスワクチンなど、他での使用実績がある不活化ワクチンの一種で5月から接種可能となりました。
本市では、明後日7月2日からノババックスの予約をコールセンターで受け付けます。電話番号は0120-096-885で、明後日の午前8時30分から受け付けを開始します。接種対象者は、18歳以上の方で、1・2回目または3回目接種が未接種の方となります。4回目としての接種はできませんのでご注意ください。接種会場は、熊本市総合体育館・青年会館のみとし、7月16日(土)と8月6日(土)の2日間接種を行います。なお、現在、熊本県がアレルギー等のある方のみを対象に地域医療センターで接種を行っていますが、本市では希望される方を対象に、熊本市外にお住まいの方も対象といたしますので、これまでのワクチン接種にご不安がある方で、未接種の方は、この機会に是非接種をご検討ください。

次に、「まちなかループバス」についてお知らせします。明後日の7月2日(土)から、デザインが新しくなったループバスが運行を開始します。これは、利用者の方から「ループバスであることを分かりやすくしてほしい」というご要望・ご意見を頂いておりますことから、今までは部分的なラッピングだったものを、このようなフルラッピングにしまして視認性の向上を図るものです。まず、試行的に1台運行することになりますが、従前からのイメージカラーである桜色をベースに、様々なにぎわいの輪が中心市街地全体に広がるよう「輪のモチーフ」を新しく追加しました。
また、現在、熊本駅を18時半に出発する便が最終となっておりますが、先日(6月21日)発表しましたとおり、明後日の7月2日の運行から、18時半以降増便し、20時出発が最終便となります。夕方から夜にかけても、まちなかをより便利で快適にご移動いただけますので、是非皆様にご利用頂きたいと思います。
なお、本市ホームページにてループバスをご利用された方を対象にアンケートを実施しておりますので、今回の増便などに関するご意見やご感想をお寄せ頂ければと思います。今後ともループバスなどの公共交通の利用促進をはじめ、中心市街地の更なる魅力向上や賑わいづくりに、官民連携のもと着実に取り組んでまいりたいと考えております。

次に、6月24日に中央区で発生しました壁面広告落下事故への対応状況等についてお知らせいたします。この事故は、中央街の銀座スカイビル壁面に設置の高さ約5.4m、幅約4.5mの屋外広告物が駐車中の車両に落下したもので、幸いけが人は出ませんでしたが、一つ間違えば大惨事となる事故でした。
また、この落下広告物は、必要な許可申請を行っておらず、熊本市屋外広告物条例第6条の規定に違反し無許可であったことから、現在、関係者に対し、聞き取り調査等を行っており、関係法令に基づき厳正に対処してまいります。
なお、今回の事故を受け、改めて、本市職員による中心市街地アーケード周辺での緊急見回りを実施することといたしました。広告物をお持ちの皆様におかれましては、改めて安全点検を行っていただきますようお願いいたします。

最後に、最大震度5弱を観測した6月26日の地震については、幸いにも大きな被害の報告はありませんでした。この地震を受け、気象庁は会見を開き「地震発生から1週間程度は、強い揺れの地震発生の可能性もある」として注意を呼び掛けております。市民の皆様におかれましては、この機会に改めて、食料や生活用品等の備蓄や避難要領を確認するとともに、災害時にどのように行動するかをイメージしていただき、「自らの命は自らが守る」という意識を持って地震などの災害に備えていただきますようお願いいたします。

私からは以上です。


 

質疑応答

【記者】まちなかループバスについてお尋ねします。7月2日から車両のフルラッピングを行い、また増便するということですが、現状の実績と利用状況について、市長の受け止めをお聞かせください。

【市長】まちなかループバスの利用実績ですが、令和3年4月に運行を開始しまして、令和3年度の実績で、119日間運行し延べ38,000人を超える方にご利用をいただきました。コロナ禍ということもありまして、時期によっては、なかなか利用が伸びないということもありましたが、38,000人を超える方々にご利用いただいております。また令和4年度については、速報値ですが、6月12日まで26日間運行しており、延べ利用者数が9362人となっております。1便当たり9.7人の利用者ということで、もう少し多くの皆様にご利用いただきたいと思っております。今までコロナ禍でいろいろな制限があったわけですが、これから少しずつ街中を移動しようと思われる方も増えてくるのではないかと思います。特に公共交通の利用が高くなる土曜・日曜・祝日は、多くの皆さんが移動されると思いますので、1度乗っていただければ、その利便性は体感していただけるのではないかと思います。
今までは、車両が少しわかりにくかったので、今回フルラッピングを行うこととなりました。実は、まちなかループバス専用車両として土日・祝日を運行するわけではなく、平日はこの車両が他の路線の運行に使われており、今までなかなかフルラッピングが行えなかったのですが、当然利用が伸びてくれば、まちなかループバスを専用車両で走らせようということも将来的には考えられるかもしれません。現状では、フルラッピングした車両で、土日・祝日にご利用になられる皆さんに視覚的にもわかりやすくするということで、まずは1台試行的にやってみて、だんだんまちなかループバスの認知度が向上してきて、利用者が増えてくれば、さらに拡充していくことになるかと思います。平日に他の路線で運行しますので、誤解を招かないようにするよう注意が必要だと思いますが、このような形でしばらく運用をしていきたいと思います。

【記者】冒頭に陳謝がありました、南区長が作成した文書等についてお尋ねします。内部文書の記述の他に、4月1日の会議の中での発言に関しても調査の対象となっていたと思いますが、現在の調査の進捗状況と、任命権者である市長として責任をどのように考えていらっしゃるのか、以上2点をお聞かせください。

【市長】南区長の内部文書での記述、あるいは発言に関しまして、現在、調査を行っています。どの程度の職員が、どのように受け止めたかということも含めて、関係職員に聞き取りを行っており、7月の上旬にはある程度の取りまとめができるのではないかと思っております。それを受けて対処したいと考えておりますが、先ほど冒頭で申し上げましたように、私の考えや熊本市の考えと全く異なることであり、そういった(区役所に対する誤った)意識が残っていたり、潜在的に(誤った認識が)あるということであれば、極めて問題であると思っています。
ご承知のとおり、最初の就任直後の訓示でも申し上げましたが、職員は市役所内でふんぞり返っているのではなく、自ら地域に飛び込み住民のニーズをしっかり聞く姿勢が必要であるということを、就任以来私は常々言ってきました。熊本地震後になりましたが、各区にまちづくりセンターを設置し、そこに地域担当職員を配置して、地域住民との人事交流を深めてきました。
実際にまちづくりセンター等での職務を経験した職員が、その後、本庁の企画部門や様々な部署に従事するといったジョブローテーションをしっかりやるということを行っています。以前は(区役所に対する誤った認識が)あったのかもしれません。真偽はわかりませんが、私もそういった噂を聞いたことがあり、「本庁」や「出先」といった意識があったのかもしれませんが、そういった意識を無くしていって、どこに配属されても市民に寄り添う姿勢を持った職員を養成し、そして事業の実施も含めたあらゆる施策や政策の立案も市民のニーズに叶ったものにしていくように、さらに努力をしていかなければならないと思います。
ですので、このような発言や記述がなされていたことは、私にとっても非常にショックでありますし、私の考えとは全く異なるものです。任命責任ということも問われましたが、幹部の人事については、私もこれまで色々と関わっており、適材適所にそれぞれ配置をしてきたつもりですが、まずはもう一度、幹部職員の意識の徹底を行い、私の考え方である地域主義に基づいた地域での活動は、基礎自治体である市役所にとって極めて重要なことであるという意識を全庁的に徹底させることにより、私自身の責任も果たしていきたいと考えております。

【記者】今お答えいただいた南区長の件ですが、調査結果の内容によっては、南区長に対し、処分を行うことや配置転換を行うことはあるのでしょうか。

【市長】それはあり得ることです。もちろん、内容等を精査してからということになります。現在、聞き取り調査の過程ですので、処遇に関して、方針が明確にあるというわけではありません。

【記者】新型コロナワクチン接種に関してお聞きします。現時点で3回目接種を終えられた方がどのくらいいらっしゃるのかを教えてください。

【市長】現時点でのワクチン3回目接種の状況ですが、12歳以上の人口約652,000人のうち、約45万人、率にして約69%の方が接種を終えています。年齢別では、65歳以上の方については、約90%の方が接種済みです。それから、感染が広がっている10代から30代の若年層においては、全国的にも接種率が低い状況でありますが、熊本市における3回目接種では、10代が約33%、20代では約50%、30代では約53%と、他の世代と比較すると低い状況ではありますが、接種が一定程度進められているという状況は見受けられるかと思います。

【記者】壁面広告落下事故の対応についてお伺いします。緊急見回りは、いつから実施される予定でしょうか。

【市長】来週から実施する予定で今準備をしているところです。なお、6月28日(火)に熊本県の環境月間の一環として、違反広告物の県内一斉取締りを国・県・市合同で行い、熊本市域内での張り札171枚の除却と、立て看板25件の是正指導を行っております。特に、これからの季節は、台風などの強風などで屋外広告物が落下する恐れがありますし、今回落下した広告物が違反広告物であるということが事案発生時には分からなかった点について、厳しく対応するように私から指示を出しております。週明けから市内全域において、屋外広告物による危害が生じないよう、またその危険を防止するために、しっかり取り組んでいきたいと思っております。

【記者】議案関連でお伺いします。プレミアム付き商品券について、今回対象店舗が過去最大規模となり、5,000平米以上の大型店舗も支援対象とされた狙いについて教えてください。

【市長】対象団体を幅広くすることによって、プレミアム付き商品券の利用できる範囲が拡大し、選択肢が広がるということとなり、より地域経済の活性化に資する効果があると考えております。その上で、今回は長引くコロナ禍だけではなく、現在の物価高騰の影響を受けておられる、事業者や市民の皆さんへの緊急支援という目的もございますので、そういった形で幅広く使えるようにいたしました。
一方で、今回は、今まで制限がなかった購入対象者に関して「市内在住、在勤・在学の方に限る」という変更点を設けました。対象団体、対象者の設定に関して、事業者については幅広く、そして物価高騰等の様々な影響を受けておられる消費者の皆さん、特に市民の皆さんの生活を緊急的に支えるという目的もありますので、地域の生活者支援ということに鑑みまして、市内在住の方、また在勤・在学の方までを対象とさせていただきました。この点はご理解いただきたいと思います。

【記者】議会において、分煙施設設置に関する民間事業者への助成について予算案が可決しましたが、一方で、市に公営の分煙施設を作って欲しいという請願についても採択されました。この2点に対して、市としてどのように対応されるか教えてください。

【市長】答弁でも申し上げましたとおり、健康増進の観点から、できるだけ能動的な喫煙も減らしていただこうと様々な取組をしておりまして、公設の喫煙所の整備ということに関しては、現時点では考えておりません。それでも、一定程度たばこを吸われる方がいらっしゃいますが、多くの方々が集まる中心市街地では受動喫煙に関する苦情もかなり多いことから、今回予算が可決された民間施設への分煙施設設置に関する助成制度を通して、分煙対策を図っていきたいと考えております。したがって、繰り返し申し上げますが、公設の喫煙所を設置する考えはありません。
民間の施設でも、喫煙できるところはいろいろありますので、そういった場所をスマートフォンなどでもご覧いただけるように市のホームページに掲載することも、併せて取り組んでいきたいと考えています。いずれにしましても、ポイ捨てや喫煙によって他の方に迷惑をかけないようマナーをしっかり守っていただくことは、極めて重要ですので、その点についても、ぜひ愛煙家の方々にはよろしくお願いをしたいと思います。皆さんがルールを守っていくことによって、喫煙する人もしない人も、それぞれが快適に過ごせる社会になるのではないかと考えております。

【記者】ノババックスの接種についてお尋ねします。これが接種できるようになったことによって、これまで接種できていないどのような方が接種可能になるのかといった、ノババックスに期待する点などを教えてください。

【市長】ご承知のとおり、これまで使用されていたのはメッセンジャーRNAというタイプのワクチンで、このタイプのワクチンを多くの方が接種を受けられておられますが、一方で、アレルギー等がある方につきましては、このワクチンの接種を受けづらい状況もあったと思います。接種体制も色々と整ってきている中、メッセンジャーRNAワクチン以外のワクチンを希望する方が一定数いらっしゃると思います。今、80件ほど問合せもあっておりますが、熊本市ではノババックスの予約枠を2日間で300枠分を用意しております。予約の状況によっては、最大数をまた増やしていくということになりますが、メッセンジャーRNAワクチンに対するアレルギー反応があり接種できない方、あるいは、そういったものに対する不安を持つ方についても、希望する方にはノババックスを接種していただくことで、感染予防や感染した際に重症化を押さえるといったワクチンの効果を期待しております。
今回のノババックスの接種につきましては、7月16日と8月6日の2日間になりますので、ぜひご希望の方は、お早めに予約をしていただければと思います。接種の枠としては、アレルギー等のある方に関しては熊本県が地域医療センターで接種を実施されておりますが、そういった方でなくともご希望であれば熊本市の会場で接種できます。また、市外の方でも接種が可能ですので、ぜひこの機会を利用していただければと思っております。

【記者】ノババックスに関連して2点お尋ねします。今回、接種予約の受付をコールセンターのみと限定された理由と、市外の方でも接種可能とした理由を教えてください。

【市長】まず、コールセンターのみで受け付ける理由についてですが、現在初回接種の方と3回目接種の方については、コールセンターで個別に調整をさせていただいておりますが、今回のノババックスの接種についても、同様にコールセンターで個別に調整を行う方がよりスムーズであるということで、受付方法を限定いたしました。
次に、市外の方も受け入れる理由についてですが、県内でノババックスの接種を実施している市町村と未実施の市町村がある上、接種会場が限られていることを踏まえまして、連携中枢都市圏の中心市でもあります熊本市としては、圏内の他市町村の方へもノババックスの接種機会を提供したいと考えました。都市圏域の感染拡大防止という意味では、熊本市だけに限らず、圏域の皆さんの接種を進めるということで、熊本での感染のリスクを減らすことにもつながり、熊本市のメリットにもつながるということで、市外の方にも接種できる機会を作っているということをご理解いただきたいと思います。

【記者】ノババックスの予約枠が300枠ということでしたが、熊本市から300枠の要望をされたのか、また配分として決まっていたのか、その点はいかがでしょうか。

【市長】これまでの問合せの状況や他県の設置状況などをみて、例えば福岡県の予約枠が330枠ということですので、人口的にも考えても300枠は十分ではないかと思っております。

【事務局】ワクチンについては、(本市から要望し)確保したのが300枠分ということです。 

【市長】恐らく、ニーズには叶うかと思います。もしこの枠が不足しても、倍ぐらいの枠を用意したいと考えております。枠の拡大は、600枠ぐらいまでは拡大できるということですので、その点はニーズを見ながら、それでも不足するということになれば、また国へ要請して、追加の配分をお願いする形で進めていきたいと思います。

【記者】南区長の発言等の調査についてお伺いします。4月の会議の場での発言について、現在熊本市が把握している範囲で、発言の内容を説明していただくことはできますか。

【事務局】4月に区役所へ人事異動になった職員に向けて行った訓示の中で、「能力のある皆さん方であれば、区役所の仕事は能力の半分位でできるようになるので、残りの半分を、例えばワークライフバランスの確保、あるいは、本庁に帰るときのための準備期間や研修・自己研鑽のために充てて欲しい。また、区役所からいろいろな業務の改善の提案や政策立案等についてもぜひやって欲しい。」という内容の発言があったことを確認しております。

【記者】ワクチンについて伺います。今回のノババックスの接種が1回目の接種になる方もいらっしゃると思うのですが、今後も継続して一定期間経過後、ノババックスを確保されるという認識でよろしいですか。

【市長】そのように考えております。ワクチンに関しては、既に3回目接種をされた方は、ノババックスの接種対象になっておりませんが、希望される方へはきちんとワクチンを確保していきたいと考えております。昨年、ワクチンが出始めた頃のように、皆さんが早く接種したいとパニックが起こるような状況ではありませんので、そういった意味では、ある程度の枠が確保できるかなと思います。ワクチンの供給面については、現時点では、そこまで大きく混乱や問題が起こることはないと考えておりますので、ぜひ安心して接種を受けていただきたいと思います。

【記者】内密出産のことで伺います。内密出産2例目のお子さんの戸籍の作成に関して、進捗状況を教えてください。また、1例目ならびに2例目のお子さんの処遇や養育環境について、何か進展があれば教えていただけますか。

【市長】(戸籍の進捗状況について、)1例目については既にお伝えしましたが、2例目については、現在、児童相談所も含めて、お子さんの状況や様々な周りの状況など、お子さんにとって最善の利益が確保できるように十分な対応を行っています。(また、お子さんの処遇や養育環境については、)お子さんは元気に過ごしているので安心していただきたいということ以上のコメントは控えさせていただきたいと思います。

【記者】内密出産に関してもう1点伺します。お子さんの処遇を決めるために児童相談所が社会調査を行うことについて、慈恵病院の蓮田院長は「母親の同意の範囲内で行われるべき」と述べられていましたが、市長として、社会調査のあり方についてはどのようにお考えですか。

【市長】児童相談所の社会調査というのは、お子さんが出自を知る手がかりや、養育先や養育の方法等の環境を考える上で非常に重要なものだと考えています。それは、法令にもきちんと明記されており、一定の指針の中で運用されているものなのですが、一方で、内密出産において、母親は誰にも知られたくないという思いで、匿名での出産を求められます。ただ、内密というのは、その方が望まない妊娠をされたり、いろいろな状況や都合によって第三者には知られたくないということですので、そういったことの秘匿については、児童相談所をはじめとした行政は、そのような情報管理について徹底しておりますので、そういったことでご心配いただくことはないと思っています。
ただ、あり方として、例えば、「こうのとりのゆりかご」に託されたお子さんについては、何の手がかりもありませんので、法令に基づいて全国の児童相談所や関係機関に照会をかけることで、いろいろな情報を得るということになっていますが、内密出産に関しては、そのような調査に関しても特に慎重になされるべきだと思いますし、実際に児童相談所も、第三者に母親の身元が判明してしまうということがないよう十分留意しながら対応しております。今後、母親の同意が要る・要らないということに関しても、事例にもよりますが、私たちは母親と接触できておりませんので、そうなると(蓮田院長のおっしゃるように「母親の同意の範囲内で」社会調査を行うことは)なかなか難しいのではないかと、現段階では思っております。

【記者】今市長がおっしゃった内容も含めて、ガイドラインの策定が進んでいくと思うのですが、現在国が進めているガイドラインの進捗状況については、市長はどのように受け止めておられますか。

【市長】ガイドラインの策定については、今鋭意取り組まれていると思いますし、先日岸田総理も答弁の中で急ぐとおっしゃっています。私たちが国へ要望してから、時間がそんなに経っているわけではありません。確かに、第1例目のお子さんが生まれてからの時間を考えますと、多少時間がかかっていると思われるかもしれませんが、それだけ大きな課題を抱えている問題ですので、国の方でも、スピーディーかつ慎重に対応していただいているものだと、今はその対応をお待ちしている状況であるということです。もちろん、お子さんが成長される中でいろいろなことを考えていかねばなりませんが、それは今ある制度の中で一生懸命対応をしていますので、直ちにお子さんの養育等に何か悪影響があるということではないと思いますが、できるだけ早く示していただくことによって、現場である児童相談所や子どもの担当部署、それから慈恵病院も含めて対応がしやすくなると考えております。

【記者】市庁舎の建て替えについて伺います。継続して分科会が開かれていますが、会議は非公開であり、会議資料も非公開ですが、会議や資料を公開するお考えはありますか。

【市長】分科会の会議内容等につきましては、分科会で中身の精査をされていますので、それがまとまった時点できちんと公開されると思っております。

【記者】審議の過程については、可能な限り透明にすべきだ思いますが。

【市長】プロセスも含めて(きちんと公開されると思っております)。例えば、技術的なところで、外部からの色々な予断が入ってしまうことで内容に重大な問題が出てもいけないということでありますので、かなり慎重に進めていただいていると受け止めております。ただ、どういった形で審議を行ったのかということに関しては、当然プロセスも含めて、明らかにされると思っていますので、その点はきちんと公開性が担保されると私は認識しております。

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