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平成26年12月4日 第4回定例会前市長記者会見

最終更新日:2014年12月4日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:第4回定例会の提出議案について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子

 

【市長】定例会前の記者会見でございます。第4回の定例会の提出議案についてご説明させていただきます。まず、議案の件数でございますが、今定例会に提出する議案については、予算案件7件、条例案件19件、その他の案件として106件の合計132件を予定しております。また、報告案件として1件を予定しております。
 今回の補正予算案についてでございますが、私が就任して間もないところでもありまして、県民百貨店等の閉店に伴う雇用対策等の経費や、社会保障・税番号制度に対応した情報システム関連経費など、喫緊の課題への対応や今後の事業推進上やむを得ないものに限定し、計上しております。また、来年度当初から業務を開始することとなる施設の維持管理経費等について、今年度中に入札等の契約事務を実施するための債務負担行為も計上しているところでございます。
 補正予算案の概要について申し上げますと、一般会計及び特別会計の合計で、補正額1億4,337万円の増額、補正後の予算額は5,815億3,498万円となります。補正後の予算を前年同期と比較すると、全体の合計額では1.0%の増となります。
 主な内容について少し申し上げます。冒頭でも説明をいたしました県民百貨店等の閉店に伴う雇用対策等の経費や社会保障・税番号制度に対応した情報システム関連経費のほか、生活困窮者自立支援法の施行に伴い来年度から本格実施する生活困窮者に対する相談支援や、来年4月に本市で開催される全日本女子レスリング強化合宿の広報等準備経費等を計上しているところでございます。以上が、補正予算の歳出についてでありますが、これを賄う財源として、それぞれの歳出に見合う国・県支出金等の特定財源を充当するとともに、前年度からの繰越金等を計上しております。
 続いて、条例議案ですけれども、主なものとして、まず「熊本市交通事業の設置等に関する条例の一部改正」について説明申し上げます。これは、本市の交通事業経営健全化計画に基づき、平成26年度をもってバス事業を廃止するため所要の改正を行うものでございます。また、城南町合併特例区及び植木町合併特例区の設置期間の満了による解散等により、熊本市田原坂西南戦争資料館条例の制定、熊本市城南福祉センター条例の一部改正等、関係条例について所要の改正等を行うものでございます。今定例会に提出する議案は、以上でございます。

【質疑応答:第4回定例会の提出議案について-1】

【記者】県民百貨店の件についてですが、空き店舗対策事業の中で1件100万円限度だということですが、今のところ、あそこから出て商店街の空き店舗に移転するテナントさんがどれくらい見込まれて、いつごろから入店をするとか、スケジュール観とか、規模は分かりますか。

 

【事務局】今の段階で県民百貨店が2月28日まで営業されます。センタープラザに関しては、3月末までということになっております。今は街中への移転を考えて検討されているところはありますけれども、具体的に決まるのは、今物件を探されておりまして、不動産屋さんからの情報提供だったり、やっておりますので、話がまとまるのは年明けになるということでございます。今回の予算におきましては、今の段階では意向として街中に出店を考えていらっしゃるところの数は15社ということで予算計上しております。

 

【記者】就職サポートの件ですが、スキルアップ講座は、すでに相談窓口も設置されていると思いますが、今後新たにやるのは、今月中かと思いますが、その辺のスケジュールとか目途はありますでしょうか。

 

【事務局】スケジュールにつきましては、今月中の早い段階で開始したいと考えております。

 

【記者】具体的にはどういったことを。

 

【事務局】スキルアップセミナーにつきましては、パソコンの基本的な操作とか、キャリアアップ、キャリアカウンセリング等を予定しております。

 

【市長】私が着任して間もないものですから、説明が出来ないところがありますが、実際に空き店舗にしても、再就職に関する支援に関しても、きちんとマッチングしていくということが非常に重要だと思いますので、その点はきめ細やかにやっていく必要があると思っています。関係局ともいろいろ話をして、どの程度実際にきちんとした再就職にマッチング出来ていない方がいらっしゃるのかどうかも含めて、実態をきちんと把握をするように事務方の方には指示をしているところでございます。それから、空き店舗の対策事業の拡充ということでありますけれども、これについても、なかなかテナントが無くなるということで、雇用の場が失われてしまうということもありますので、移転して営業を持続することができる、あるいは新たな展開をしようということで空きテナントを活用するということで雇用が維持され、さらに移転をすることによって、新たなビジネスに取り組んでいただけるということであれば、非常に有効なことだろうと思っております。ただ、改装費でありますとか、敷金とか多額のイニシャルコストというのが課題となっているということでありますので、その辺の状況もきちんと踏まえながら適切に対応していきたいと考えております。

 

【記者】空き店舗対策は、商店街の空き店舗対策なのか、県民百貨店のテナントの方の雇用対策なのか、どちらに重きを置いた対策なのですか。

 

【市長】どちらに重きというよりも、一番は県民百貨店のテナントさんに空き店舗を活用して新しく営業をする、あるいは雇用を継続させるということは非常に重要なことだろうと思っていますので、そこが今の喫緊の課題であると思っています。ですから、ウエイトはそちらの方に置いていると私は思っております。ただ、当然それ以外の空き店舗の現状というのも非常に厳しいものがありますので、それはそれで当然活かしていかなければならないところもありますけれども、今回、例えばテナントさんが新たに業を起こすということが出来るとなれば、両方にとって非常に好ましいことなので、そこに対してしっかり支援をしていくということは、Win Winの関係になっていくのではないかと思っております。

 

【記者】今回の県民百貨店の閉店に伴う雇用対策というのは、市長が就任されてから喫緊の課題の一つになるかと思いますが、改めて中心部の雇用を安定させるというような決意、取り組んでいく思いについて、この問題をどう捉えておられますか。

 

【市長】これは再開発事業とも当然関係していきますけれども、やはり街の賑わいという観点からしましても、仕事を失くしてしまうということでなく、新たな街の一角の違う形で仕事をしていただくとか、そのように展開していくことが私は望ましい形だろうと思っています。ただ、それぞれお一人お一人の事情が違うと思います。そこはきめ細やかにその声をきちんと聞いて、応対をしていくということが必要だと思います。この雇用に対する不安、就労とか再就職とかに対する不安というのは、経済に対しても非常にマイナスに働きますので、そこは全力でサポートしていくということ。それから、例えば空き店舗対策にしても、テナントさんが入居したいと言ってもテナント料の問題とか、先ほど申し上げたような改装費であるとか、敷金とかそういったもので出来ないという部分は、それ以外の商店街でありますとか、中心市街地だけに限らず周辺のところで対応できないだろうかとか、そういったことも多角的にご提案をしながらいい形で再就職なり、営業を継続していただけるような形を続けていただけるようにしたいと思っております。しっかり力を入れていきたいということでございます。ただ、力を入れていくためには、現状分析をしっかりとやらなければなりませんので、そこはしっかり現状を把握することに努めたいと思っております。

【質疑応答:市議会との関係性について-1】

【記者】12月議会が始まりますが、常々「政党との距離は等距離で。」ということでありますが、今回は幅広い政党や議員から支援を受けてきていますが、初めての議会に臨むにあたって、改めて政党との関係ですとか、どのように今後議会運営に臨みたいのか、改めてお聞きしていいですか。

 

【市長】議会運営ということは、私がやることではないので、議会とどう向き合うかということだろうと思います。いろいろ幅広く支援をいただいたということは、私の政策なり、政治的な考え方を幅広く理解をしていただいて、私を市長職に就かせていただいたと思っていますので、そういう意味でより深い議論が出来るのではないかと思っていますし、感情的な対立ではなく、本当に市民の皆さんにとって必要なものは何なのか、議論をすべき課題は何なのか、それをどうクリアしていくのかということは、適度な緊張感を持ちながら、しかし適切に議会の方にも情報をしっかり提供しながら、党派を超えて、それぞれ議会の皆様方も是是非非で臨まれると思います。私を支援したからといって、必ずしも全てを賛成ということではなかろうと思いますので、それは一つひとつの議案、あるいは政治課題について、議会というオープンな場で正々堂々とお互いに議論していくということが、市民が一番望んでいることだと思いますので、そこは議会側ともしっかり情報共有しながら、課題を共有しながら向き合っていきたいと思っております。

【質疑応答:新年度予算について-1】

【記者】補正に関しては、前の市長が作っていかれたんですけれども、大西さんのカラーが発揮されるのは新年度予算編成からだと思います。その編成作業はすでにスタートしていて、1月中にはだいたいのことが固まると思っていますけれども、マニフェストに掲げられた政策を実行していくための、具体的なスケジュール観を持った工程表であるとか、新年度予算編成にどのように臨んでいかれるかというところを教えてください。

 

【市長】まずは、新年度予算編成方針は、昨日の就任会見でも申し上げましたけれども、ある程度幸山前市長の時代の方針でスタートしていますので、その方針に乗っ取って皆さんやっておられると思います。ただ、市長選において、私はマニフェストで130の政策項目を示しておりまして、それをどうやって市の施策として実現を図っていくかということは、予算編成作業と並行して具体的に検討していかなければならないと思っています。その中で既存事業であるとか、新規拡充事業の見直しとか、組み替え、こういったものによって早期の実現が可能なものについては、平成27年度の当初予算においても積極的に盛り込んでいきたいと思っております。一方、実施に一定の検討の時間を要するものについては、補正予算でありますとか、平成28年度以降の当初予算などにおいても実現を図っていくことになるのではないかと認識をしております。

 

【記者】マニフェストの130の政策項目の中で、早速来年度からスタートするものと、任期中に何らかの手を付けるもの、といった整理をして、喫緊のものについては、ある程度固まっているフレームから組み替え、あるいは基金の取り崩しとかが発生してもやっていくというお考えですか。

 

【市長】財源をどうするかというものも含めて総合的に判断しなければならないと思いますが、出来るものは平成27年度の当初予算にできる限り反映をしていきたいということです。現状では、私のマニフェストに掲げられた130の政策項目について、各担当部局がそれぞれ、しっかり読み込んでいただいているなと感じています。引継ぎですとかヒアリングの場でも、読み込んで、現状の市の予算編成であるとか、今の事業の状態でありますとか、枠組ですとか、そういったものと、新しく私がマニフェストで示したものとどのくらい今の市政運営の中で乖離があるのか。あるいは、職員の皆さんがよく分からないというところも現実的にあると思います。そのところに関しては、出来るだけ積極的に私の方からも自分の考え方を述べて、打ち合わせをするということにしております。議会の中でもおそらくマニフェストのそれぞれの項目について、ご質問、提言というものもなされるのではないかと思いますので、その中できちんとお答えをしていきたいと思っております。130を一気にやるというふうにマニフェストに書いたわけではなく、あくまでも一番無理のない形で、実現可能性が高く、そして市政に出来るだけ早く反映させた方がいいものはスピーディーにやっていきたいというのが私の気持ちでありますので、その意を汲んで執行部、それぞれの担当課、各局が検討してもらっているということでございます。

 

【記者】来年度に組み込む中で、ご自身の中では公約の中で、これは是が非でも予算に入れたい、組み込みたいという事業はありますか。

 

【市長】それは、市の現状を聞いている最中で、まずは補正予算のことをしっかり対応しなければいけませんので、この場で申し上げることは特段ありません。自分の中で色々な思いはありますから。昨日の記者会見でも申し上げたように、次世代に対する投資の部分、例えば子育て支援でありますとか、教育関係に伴うもの、そういったものは市民の要望も大きかったものですから出来るだけ早くしたいという思いはありますが、そこはきちんと制度設計をして、しかも予算もきちんと措置をしなければ絵に描いた餅になってしまいますし、そこは精査をしている最中であるということです。ですから、ある程度予算編成の過程の中で、色々課題も出てくると思いますし、私が実際に市長査定という形で査定をしていく中でも、その辺は議論をしながら新年度予算を組んでいくということになると思いますので、その中である程度明らかにしていきたいと思っております。現時点では、どれを、ということではないということで、あまりそこで限定してしまうと、それに縛られすぎてしまうのではないか思います。

【質疑応答:桜町・花畑地区庁内検討会議について】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子


【記者】昨晩リリースがあった桜町・花畑地区の会議ですけれども、内容としては、「MICE施設整備への精査」ですとか、「桜町地区再開発会議」とありますけれども、今日は具体的にここまで進めたいとか、どういった内容を話し合うのかというのを教えてください。

 

【市長】内容については、関係部局が持っている課題があるでしょうし、私が選挙期間中にいろいろ話した内容とかもありますので、そういったものをきちんと協議をしながら、どういった論点を出さなければいけないのかということを、まず今日やるということです。ですから、会議が終わった後きちんと報告することになるかと思います。

 

【記者】今日決めるというものは。

 

【市長】そこまではないと思いますが。今すぐここで決定できることではなく、精査することの前提で、どういう課題を精査していくのかということをきちんと整理しておかないと、それから先のスケジュールもありますので。昨日も申し上げたとおり、財政的な課題であるとか、規模であるとか。当然、執行部としても考えていることはありますので、その辺も担当ともいろいろ話をして出していきたいということで、特段ここで決めるということではありません。

【質疑応答:衆議院選挙の開票作業について】

【記者】衆院選の話で、2年前は開票ミスが相次ぎましたけれども、今回の選挙ではどのような心構えで対応していきたいですか。

 

【市長】やはり開票ミスがないように、正確さをとにかく追求するようにということで、早速就任直後の市政経営会議で指示を出したところでありますので、そこはそれを踏まえてやってもらえると思っております。選挙管理委員会の方でもミスがあって以降、市長選挙も含めていろいろと工夫をしながらやっている経験がありますので、そのことを活かして十分注意してやってもらえるものだと私は思っています。

【質疑応答:花畑地区の再整備について】

【記者】今、桜町の再開発がすごく動いているところだと思いますけれども、花畑の再整備についてはどのように考えておられますか。

 

【市長】花畑の再整備についても、当然土地の所有者の考え方もあるでしょうし、すでに他に施設を作ろうということでNHKさんであるとか、そういったところもやっておられると伺っておりますので、そういう状況をしっかり見ながらやっていきたいと思っております。今、解体をしてます産業文化会館の跡地については、桜町のMICEも含めた再開発事業をやっていく中で、どうしてもスペースが仮バス停であるとか、そういったものをやっていかなければならないということになると、今までいろいろなイベントも含めて行われていたスペースが非常に足りなくなりますので、あそこの跡地というのはしっかりと利用をしていくようにしなければならないと思っております。花畑については、それぞれの地権者の方もおられるということでありますので、お考えも踏まえながら対応していきたいと思っております。そういうことも今日はこの中で少し話があるかな、と思っておりますが、主にはMICEのことについてがメインのテーマになるかと思っています。

 

【記者】地権者の方との話は、今どのくらいまで進んでいるのでしょうか。

 

【市長】まだ存じておりません。昨日就任したばかりですので。

 

【高田副市長】適宜交渉はしてますけれども、まだまだだと思っております。

 

【記者】大西市長ご自身も地権者の方にお会いになったりするお考えはありますか。

 

【市長】必要によってはお会いしたいと思っています。ただ、交渉のこともありますから、そこは臨機応変に柔軟に対応していきたいと思います。

【質疑応答:新年度予算について-2】

 

市長記者会見の様子

市長記者会見の様子


 

【記者】新年度予算編成のところで確認ですが、既存事業の見直しについて、何か基準を設けて、精査していくということはありますか。

 

【市長】いいえ、今の時点でそういうことは考えているものはないです。ただ、既存事業の中でも私のフィルターを通して本当に見直すべきではないかということについては、積極的に見直しをしていきたいということで、そこは幸山市長がこれまで12年間やってこられた中でのある程度の事業であるとか、予算であるとか、そういったものの組み立てがあると思いますが、私も新人の市長として入り込んでみて、「これはこういうふうに組み替えた方が、よりよくなるのではないか。」とか、そういう新たな視点が入れられたらそういうことをやっていきたい。だから、シーリングをかけてどうするとか、そういう基準を設けてどうこうということは、現時点では考えてないです。

【質疑応答:市議会との関係性について-2】

【記者】議会との関係ですが、今回の議会に向けて、各会派の代表の方とも話をされると思いますが、市長がおっしゃっている党派によらない市政というのは、しっかり貫かれて、緊張感も持ちながらやっていけるという感触は、接した中で手応えは持ってらっしゃいますか。

 

【市長】執行機関と議会の関係というのは、車の両輪とよく言われますけれども、ただ単にシステムとして車の両輪というだけではなく、そこには人間が入ってやっているわけであって、そこが一番重要な部分だろうと思います。だから、私は人間関係の中で良好な関係を築きながら、なれ合いということでない関係の中で、市民のためにお互い議論をしていくということが重要だと思いますし、そういう意味では各会派の議員の皆さん方に今日お会いした限り、非常にいい議論が出来ていくのではないかと私自身も期待していますし、そうありたい。出来るだけ努めてまいりたいと思っております。

 

【記者】全会派の代表に会われたのですか。

 

【市長】全会派の代表というか、今日議運のメンバーとしておいでになった方々とご挨拶をさせていただいたということです。ただ、時間があまりなかったものですから、ゆっくりお話は出来ませんでしたけれども。

 

【記者】挨拶をした感触は。

 

【市長】非常に親切にしていただいたという感じは持ちました。議員としては、私もこれまで県議会の中で議論をしてきましたので、議員の気持ちというのは私もよく分かります。議会側のスタンスから、執行機関の長ということで答弁する側に立つわけですから、「しっかり頑張れよ。」というような激励をいただくような和やかな感じだったと思います。

【質疑応答:市議会議員による海外視察について】

【記者】議運の中で牛嶋市議が海外視察の話をされていたかと思いますが、「行き先によってはいかがなものか。」という話があったかと思いますけれども、益田市議は「視察は基本的には自費で行うべきだ。」という発言がありました。どのようなお考えをお持ちですか。

 

【市長】私も議員として視察しましたが、県議会は海外視察は少なくて、ずっと凍結をされていました。ただ、いろいろと私が議員の立場の中で議論をしていく時は、国内・海外と言わず、本当に県民生活にとって重要なものであれば、参考にすべきものはきちんとやるべきだろうと。だから、国内だから良くて、海外だから良くないという線引きはするべきではないということは、県議会時代に私が言っていたことです。ただ、県民・市民にきちんと説明が出来るような中身かどうかということが一番問われるところであって、そこは議員の皆さん個々の良識的な判断によるものだと思っております。ですから、私自身は必要だと思ったものについてはどんどん国内に行っていました。海外にはあまり行っていませんでしたけれども。友好訪問とかでは行きましたが、政務活動費で海外へ行ったということは一度もありません。

 

【記者】今の市議の方たちの現状というのは、まだそこまではご存じでない。

 

【市長】まだそこまでは存じ上げてないです。ただ、例えば友好姉妹都市の関係だとか、いろいろとあるでしょうし。テーマによって、例えば福祉であったら北欧の方に参考になるようなものがあるとか、交通であるならヨーロッパにあるとか、アジアにあるとか。それは費用の問題がありますけれども、国内の方が安いかというと必ずしもそうでもなくて、行き先だけでどうこうというのではなく、内容をどう市政運営に反映させていくかということに重きを置くべきだろうと私は思っているので、そこはそれぞれのご判断で適切にやっていただけるのではないかと思っております。

【質疑応答:MICE整備にかかるコストについて】

【記者】昨日の会見の中で、MICEに関して「場合によってはイニシャルコストがある程度上がってもランニングコストが下がることも考えられる。」という話がありましたけれども、市長選で訴えてこられたお話の中で、見直すということで、費用が上がるということの可能性の話はあまりされていなかったと思いますけれども。

 

【市長】そんなことはないと思います。していました。政策立案会議の中でも出たのは、「規模を3,000人と言わず、5,000人にした方がいいのではないか。」とか、「1万人規模のものが九州で1つ、真ん中にあったほうがいいのではないか。」とか、いろいろな議論が出ました。その中で、1万人は規模的に無理だと思いますが、あるべき規模と事業費、当然財政規律は重要だということは度々申し上げていますが、「あまりそこにこだわることではない。」ということは常々申し上げてきました。内容の見直しによって良い施設になって、より利便性が高まる、あるいは利活用が広がるということであれば、そういったことも可能であるのではないかということは申し上げてきておりますし、そこは熊日さんでも記事にしていただいたかと思いますが。

 

【記者】選挙中ではなかったと思います。

 

【市長】ただ、選挙中もそういうことも言ったので、そういう発言をしているということであります。

 

【記者】選挙中は、見直すという言葉はたくさん聞かれたと思います。事業費、運営費、用途の見直しという言葉はたくさん聞かれたと思いますけれども、市民の皆さんもたくさん聞かれた方は多かったと思いますが、そういった中で上がるというのが選挙が終わってからかなり出てくるという部分について、市民に対しての説明という部分で十分・不十分の認識はいかがですか。

 

【市長】まだ事業費自体もどうなるか本当に見えていないです。就任前に九州産交の矢田社長とお話した時にも「出来るだけコストダウンの方策も考えてください。」と申し上げてますので、安くていい施設を造るというのは当然です。そう思っています。ただ、見直しの中でいろいろと上がる可能性もあるし、どれが適正規模かというのはきちんとお示しをした上で、市民の皆さんに判断をしていただくということが大事かと思いますので。選挙前に何もかも削減して小さくすればいいという議論をしていたという覚えは、私は一切ございませんし、良い施設を作るべきだということ。それと、見直しについても市民の皆さんが「本当に300億も使って大丈夫か。」ということを、内容が知られていない中で独り歩きをしていた部分もあったのではないかと思うので、それはきちんとお知らせをして、どういう現状である、どのように進んでいると。あるいは、こういう見直しをしたためにこういったコストダウンができた、だけれども、例えばMICEの施設の中で音響の費用とかをもう少し良くするということになるとこのくらいのコストがアップすると。けれども、その分いろいろとイベント関係の見込み、利活用が増えるということであれば、この辺はいかがでしょうか、というような話はきちんと議会にも当然説明をしなければならないし、市民の皆さんにしっかりと分かりやすく説明をしていくということであります。だから、出来るだけコストはかけないで作るということが重要だと思っています。ただ、今後も見込みとして建設コストがいろんな意味で上がっていくということが十分考えられますので、そこについてはシビアに見ていかないといけないなと思っています。

 

【記者】コスト部分で最悪上がっていくと見込まれるとした場合、どれだけの費用になってもMICEに関しては実施するという立場に変わりはないですか。

 

【市長】そうですね、再開発事業について凍結するという選択肢は今のところないです。例えば、これが1,000億円ぐらいになって、どうにもなりませんということになれば、当然話は変わってきます。どういう状況かということを見ながら、前向きに進めていくということが前提だということです。その中でも精査して市民の納得を得るということに尽きると思います。

 

【記者】現状では上がっていくという感触を持ってらっしゃるわけですね。

 

【市長】上がっていくかもしれないし、下がる可能性もひょっとしたらあるかもしれません。だから、あくまでも見積もりの段階です。まだ発注もしてなければ、実際に入札が不調に終わった場合はどうなるの、ということになります。いろいろな事業があっている中で、そういうこともあり得るわけです。だからそういうことは、額的なことも含めてはっきりわからない部分がたくさんあるということです。それは、出来るだけ詰めていくことによって明確になってきますので、そこは精査する作業をしっかりやっていくということがまずは重要なことだと思います。それとあと、市民の皆さんに事業の中身について十分理解していただくということが重要で、出来るだけお知らせをしていくということが一番重要だと思っております。

 

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