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平成27年7月23日 定例市長記者会見

最終更新日:2015年7月31日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:「海フェスタくまもと」について】

 本日の発表に入ります前に、開催中の「海フェスタくまもと」についてお知らせいたします。「海フェスタくまもと」は、7月18日(土)の開会式を皮切りに、メイン会場の熊本港や熊本市現代美術館等にて様々なイベントが開催されております。天候に恵まれましたこともございまして、各会場には多くのご家族連れで終日にぎわいまして、先の3連休中の来場者数は約13万人ということで大変好調な滑り出しとなっております。
 また、お迎えをしております、秋篠宮同妃両殿下は、昨日、熊本城本丸御殿等をご視察されましたほか、先ほど開催されました記念式典並びに記念祝賀会にもご臨席を賜ったところでございます。明日、東京にお戻りになられるまで、行事が滞りなく進んでまいりますよう、万全を期すとともに、開催最終日の8月2日(日)まで7市1町一丸となって全国に熊本の魅力を発信してまいりたいと考えております。

【市長発表:戦後70年に伴う平和啓発事業について】

 それでは、発表項目に移ります。本日の発表項目は4点でございます。
 まず1点目、戦後70年に伴う平和啓発事業についてですが、8月1日(土)から8月16日(日)までの日程で、「戦後70年-つなげよう 平和のバトン」と題した平和啓発イベントを、熊本日日新聞社ならびに熊本放送との共催にて開催いたします。多くの尊い命が失われた悲惨な戦争から、70年が経過し、戦争を体験された方々も少なくなる中、戦争の悲惨さや平和の尊さを次の世代へ引き継いでいくための平和啓発事業は、大きな意義のある事業であると考えております。これまでにも毎年パネル展を開催してきたところでございますが、今年が戦後70年の節目の年にあたりますことから、多くの方に戦争の悲惨さを知っていただき、平和の尊さを若い世代に引き継ぐべく規模を拡大し、終戦の月の8月に開催するものであります。
 なお、詳細はお手元の資料のとおりでございますが、戦時中の写真パネルや遺品等の展示のほか、語り部による講話や戦時食の体験など、期間中は多くの催事を予定しておりますので、是非多くの方にご来場いただければと思います。


 

【市長発表:JR熊本・川尻駅間新駅の名称決定について】

新駅イメージパース

新駅イメージパース

 

 次に2点目、JR熊本・川尻駅間の新駅につきまして、名称決定とあわせて駅のイメージパースが完成いたしましたので発表させていただきます。新駅の名称につきましては、「西熊本駅」と決定いたしました。名称の決定にあたっては、本市において、市民から公募を行いまして、その結果をJR九州にお伝えし、このたび決定にいたったものでございます。この「西熊本駅」は、JR鹿児島本線の熊本駅と川尻駅間の南区刈草1丁目に新設される駅でございまして、平成28年春の開業を目指してJR九州により整備が進められているものでございます。この「西熊本駅」は、1階に改札口、2階にホームがある、いわゆる高架駅でございますが、このデザインにつきましては、「森の都の長塀」をテーマとして設計されておりまして、熊本城をイメージした和の装いの中に、熊本の森林をモチーフにした意匠を取り入れた外観デザインとされているところでございます。本市といたしましても、「西熊本駅」の開業にあわせ、バス、タクシー、一般車、自転車等の交通結節機能を有する駅前広場を整備いたしますとともに、アクセス道路の交差点改良を実施いたしまして、この「西熊本駅」の交通拠点としての機能を発揮させることで、公共交通を機軸とした多核連携型まちづくりを推進させる新駅として期待しているところでございます。なお、詳細はお手元の資料のとおりでございます。


 

 

 

【市長発表:田崎迂回路の交通切替について】

 次に3点目、田崎迂回路の交通切替についてお知らせいたします。JR鹿児島本線の連続立体高架化事業につきましては、平成13年から熊本県が事業主体として進めてきておりますが、ご存知のように、今年の3月14日に鹿児島本線の高架化区間6kmの上り線全線、及び、北側約4kmの下り線の高架化工事が完了いたしまして、高架橋での供用を開始したところでございます。今後、熊本駅周辺部約2kmの鹿児島本線下り線及び約1kmの豊肥本線の高架化工事が本格化していくことになりますが、その高架化工事を進めるにあたりまして、熊本駅の南側に位置する合同庁舎付近から、田崎市場方面に繋がっている道路であります田崎迂回路、資料1上段のイラストのオレンジ色の部分ですが、高架橋建設の支障となるため、熊本県が、その撤去工事に着手してまいります。撤去に先立ちまして、交通を確保するための代替道路として、平成27年8月23日、日曜日の早朝6時に仮踏切のある暫定片側1車線の平面道路、資料の1上段のイラストの赤色の部分へ、交通を切替えることになります。今回の切替によって、走行距離は約1kmから約0.2kmと5分の1になりますが、仮踏切が設置される平成29年度末まで踏切が存在しますことから交通渋滞が懸念されるところでございます。そこで、周辺の主要幹線道路への迂回を呼びかけるテレビCMや広報チラシなどの広報活動を、連立事業者である熊本県と街路事業者である熊本市が協力をいたしまして実施してまいります。当該路線を利用されている市民の皆様におかれましては、渋滞により、ご迷惑をおかけすることになりますので、マスコミ各社の皆様方におかれましては、市民の皆様への周知について是非ともご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。


 

【市長発表:市電での熊本地域振興ICカードへの対応について】

 次に4点目、市電での熊本地域振興ICカードへの対応についてお知らせいたします。これまで、「熊本市公共交通協議会」など、県・市・交通事業者の三者で、公共交通におけるICカードの相互利用の環境構築に向けた取り組みを進めてきたところでございます。そして、この度、全国相互利用ICカードシステムを導入している市電におきましても、「熊本地域振興ICカード(くまモンのICカード)」が利用できるシステム構築が完了をいたしまして、8月7日(金)からご利用いただけることになりました。
 地域独自ICカードが、全国相互利用ICカードシステムで利用できるのは、全国初の取り組みとなります。これらの環境が構築できれば、熊本における交通系ICカードの広域性が確保され、市民はもとより観光客等の来熊者の利便性が飛躍的に向上し、本市の拠点性向上と交流人口の増大に大きく寄与するものと考えております。私からは以上でございます。


 

【質疑応答:JR熊本・川尻駅間新駅の名称決定について-1】

【記者】こちらの駅は、市がJRの方にお願いして出来るようになったと思いますけれども、大西市長としては、西熊本駅周辺はどのような課題があって、どのような需要を期待されていらっしゃいますか。

 

【市長】この新駅の設置につきましては、平成4年2月に駅前広場が都市計画決定をされまして、同年12月から平成15年度にかけて西部第一土地区画整理事業が実施され、この中で駅前広場の用地が確保されたところでございます。ただ、当初、駅の採算性が厳しいという見込みだったために、事業化には至っておりませんでしたが、その後、周辺人口の増加、県農業試験場跡地の利活用の進展など、新駅を取り巻く環境が変化してきたことから、改めて検討協議を行い、平成24年3月にJR九州に対して新駅の早期設置について要望書を提出したということが経緯でございます。その後、JR九州と協議を進めまして、平成25年4月に新駅設置に関する覚書、平成26年8月に基本協定書を締結し、平成28年春開業に向け、事業を進めてきたところでございます。この周辺はご承知のとおり、住宅を含めた開発が進んでおりますし、南西部の拠点地域ということでもあります。また、昨今では鉄道の利用が新幹線の全線開業と相まって、非常に伸びている。鉄軌道はJR各社さんもそうですが、市電の方も伸びているということもありまして、様々な面で新駅が設置されることにより、周辺住民の利便性が非常に確保されるということ、それからこの周辺のいろいろな都市の整備が進んでいくことで、非常に相乗効果が出てくると思われます。また、今後予定をされておりますJR熊本駅の再開発もここのアクセスと重要になってくる拠点ということになります。熊本駅からすぐのところの駅ということでございますので、そういう意味では、非常にポテンシャルのある場所に新駅がタイムリーに設置をされると考えているところです。

 

【記者】熊本駅は、県外はもちろんですけれども、県内の近くのJRの駅から来られる方というのも期待されているということですか。

 

【市長】そうですね。

【質疑応答:熊本地域振興ICカードへの対応について】

【記者】4月にくまモンのICカードが導入されましたが、ICカードに変更したことによって、バスの需要等に影響はあったのでしょうか。

 

【市長】地域振興ICカードにつきましては、バスの事業者さんが独自カードという形で導入を決められましたので、その利用の今の状況について、私共は詳細に把握しているわけではありませんが、少なくとも、熊本市電に全国共通のICカード「でんでんnimoca(ニモカ)」が導入をされてから、利用者が非常に伸びているという状況にございます。こういったことを考えますと、今まで全国共通カードでしか利用できなかった市電と地域振興ICカードで片利用が出来なかった環境が同時に使えるようになるということで、非常に利便性が高まると思っております。私自身、県議会議員時代に「ICカードは、分かりやすく一つの全国共通カードでやった方がいいのではないか。」ということを主張しておったところではありますけれども、これは事業者さんがそれぞれお決めになったことでございます。2つのカードが存在するわけでございますけれども、それが相互に利用が可能になるということは、非常に利便性が増すということで、路線バス、電鉄の電車、市電、JR各線、こういったものが相互に利用できるようになるということで、非常に今後の公共交通のシフトも期待しているところです。

 

【記者】市長は、県議会議員時代にICカードについて「全国共通カードで利便性を重視して統一すべきだ。」とお話をされていたということでしたけれども、今回、改めてバスと市電が別々のカードを導入して、多額の公費を使ってわざわざ迂回する形で統一するという形になりましたけれども、市長のお立場から改めて今回の経緯をどう総括されますか。

 

【市長】全国共通カード自体も10社あるということでありますので、その辺の統一も含めて、順次JR東日本の「Suica(スイカ)」から始まって、各地に拡大をしていったということもありますので、カードの普及のスピードと、こういったシステムの統合という意味でのバランスが、もう少し早く全国統一的な形で運用を検討されれば、それぞれの会社がそれぞれのシステムを持つということではなく、もう少し効率的なことが出来たのではないかなと、今考えるとそうなるんですが、ただこれは、いろいろな技術革新、利便性の向上も考えますと、ある程度やむを得なかったのではないかと思います。最終的に、バス事業者さんと市電、あるいはJR九州の「SUGOCA(スゴカ)」ということで別のシステムということになってしまいましたけれども、それぞれが乗り入れることによって、相乗効果を高め、ユーザーの目線に立ったという意味では、より利便性あるいは混乱をしないようにするために良い方策ではなかったかと思います。それから、全国共通のカードが全て利点ばかりかと言いますと、一部の独自のサービスをしようと思うと、地域振興ICカードというものの中で独自に展開されているサービスもございますので、それは定期券でありますとか、ショッピングの機能でありますとか、そういったこともありますので、負担は増えたんですけれども、トータルで考えればいろんな利活用の幅、選択の幅が広がったと前向きに捉えて、今後はこうしたカードを利用して、多くの皆さんが、公共交通により手軽に乗っていただけるような方向を行政としては考えていかなければならないと考えております。

【質疑応答:JR熊本・川尻駅間新駅の名称決定について-2】

【記者】新駅の名称ですが、この「西熊本駅」が一番意見が多かったということですか。

 

【市長】そうですね。検討概要について若干お知らせをしますと、新駅の名称につきましては、わかりやすく、地域にとって親しみのあるものが望ましいということから、駅名を市民の皆さんから公募いたしまして、候補案を取りまとめたうえで4月にJR九州さんに申し伝えたということで、応募期間が平成27年2月23日から3月31日まで、全応募数が550件でございました。そのうち駅名の案で「西熊本駅」が550件中389件と圧倒的に多くありまして、その次がこの校区の「力合」というのが18件、それから「刈草」が10件、「下熊本」というのも10件、これは私も新たな発見で「なるほど、そういう言い方もあるんだな。」と思ったんですが。それから「近見」が8件と「その他」が115件ということでありますが、「西熊本駅」というのが圧倒的ということでございました。熊本市内のJR九州さんの駅では、上熊本駅があり、南熊本駅があり、地理的にはどちらかと言えば南西のエリアではありますが、西の港に向けた道路にも接しておりますので、そういう意味では「西熊本」というのは、市民の皆さんにも分かりやすい名称になったのではないかと考えております。それでJRさんが採用を決められたということだと思います。

 

【記者】新駅のトータルコストはどのくらいなのかということと、市が費用を一部負担していると思われるんですけれども、その根拠と金額を教えていただけますか。

 

【市長】新駅整備の事業費でございますが、平成25年から27年度で約10億7千万円となっておりまして、全額熊本市が負担をしておりますが、国の社会資本整備総合交付金の3億円を活用しているところでございます。また、駅前広場、駐輪場、交差点改良等の工事を含めると総事業費が約12億5千万円、うち社会資本整備総合交付金3億8,000万円となっているというのが総事業の内訳でございます。

 

【記者】デザインは熊本市が決めたんですか。

 

【市長】いいえ、これはJR九州さんの方で決定をされるということです。

 

【記者】ちょっとよく分からなかったんですが、熊本城をイメージしたのはどの辺りで、森林をモチーフにした意匠というのはどの辺りなんでしょうか。

 

【市長】熊本城をイメージしたのは、おそらく黒い壁の部分が熊本城で、緑と竹のような感じが森林をイメージした竹林であるとか、そういうことではないかなというふうに推察をしているということでございます。

 

【記者】デザインについては、JRさんの方から説明は特に無かったのですか。

 

【市長】そういう方向でお話があったと、そういうイメージだと。ただ、高架の駅で、あまり駅舎のところがデザインを凝るところがあまりないのかなと思っていますが、やれる範囲の中で、いろいろ考えて熊本らしさをJR九州さんの方でも検討をされた結果がこれだろうと思います。

 

【記者】建設の進捗状況ですけれども、駅舎と駅前広場は今現在どのくらい進んでいるのですか。

 

【事務局】駅舎の地下構造部分については完了しておりまして、柱が立ちあがっているところでございます。今から駅舎の外壁と内装をやっていくというところと、駅前広場及び交差点につきましては、10月の秋口を目処に工事を着工して、春の開業を目指していきたいと考えているところでございます。

【質疑応答:(仮称)花畑広場の利活用について】

【記者】先月、交通センターホテルが閉店しましたけれども、この間3年間は桜町地区でお店も閉まって閑散とすると思いますけれども、この間の(仮称)花畑広場を使ったイベントとかありましたけれども、市長としては今後の3年間をいかに回遊性を維持するために、どのような対策を考えていらっしゃいますか。

 

【市長】(仮称)花畑広場の利活用という意味では、これを積極的に利用していただくように皆さんに周知をしていくということだろうと思います。すでに(仮称)花畑広場の使用の仮予約がかなり埋まっておりまして、8月は1,2日もそうですし、火の国まつりの期間7,8,9日、物産フェアが13,14日、8月25日から9月10日ぐらいまでの間は「オクトーバーフェスト」ということで、ビールを飲んだり、もともとはドイツのイベントで全国各地で開催されているんですが、これはかなりにぎわうということで、花火大会の時期とも重なりますので、花火を見ていただいて、その後シャトルバスで交通センターの方まで健軍の方からどんどん来ていただいて、周っていただけるような仕掛けもしていますので、そういう意味では(仮称)花畑広場はイベントをする上で、にぎわいを成していく上でカギになってくると思っています。それと同時に、今までの2核3モールのモールである新市街・下通り・上通りへの人の流れ、商店街のイベントとも、出来るだけいろいろリンクをしていくような形を取っていくというのが重要かなと思っています。火の国まつりの時もそうですし、秋のお城まつりであるとか、いろんなものとリンクしながらやっていくということが重要かと思っていますので、賑わいが暫定的ではありますけれども作って、将来この整備がきちんとされて、広場空間としてもっと利活用や夢が広がっていくようにいろんなトライを、実験的なこともするかもしれませんがやっていければと思っています。それから、ラグビーワールドカップ2019が熊本で開催されるわけですが、ラグビーワールドカップのパブリックビューイングを(仮称)花畑広場で出来ないかということで、検討をされているということで、これはラグビー協会さんともコラボレートしながらやっていくものになるかなと思っています。いろんなことを連携しながらやっていくということで考えております。

 

【記者】それは大型スクリーンを設置してということですか。

 

【市長】そういったところはまだラグビー協会さんもどのように考えられるか分かりませんが、大型スクリーンなんかを見ながら飲んだり食べたりを広場でしていただく。ただ、時間が時差の関係で午後10時とか10時半とか少し遅い時間帯になるかなと思いますけれども、そういった時間帯でも楽しんでいただけるようなことを考えてみてはと思っています。詳細はまだ固まっていない状態ですけれども、企画提案がなされているということです。

【質疑応答:プレミアム付商品券について】

【記者】市が発行したプレミアム付商品券の「みんなお得な熊本市プレミアム付商品券」の方が当初の販売枚数に達していなくて、20日現在で4万枚ぐらい残っているそうですけれども、その販売の仕方とか、何か思われることはありますか。

 

【市長】最初の広報の段階で分かりにくい部分もあったのではないかなという反省は持っております。プレミアム付商品券は自治体ごとにやられているものですから、その中身、プレミアム率が違う。「子育て応援熊本市プレミアム付商品券」の方はプレミアム率も高いものですから完売しております。現在両方の商品券を合わせた予約分の引き換え状況については、約15万1千冊のうち約13万1千冊の87%が引き換えられているという状況で、「子育て応援熊本市プレミアム付商品券」の引き換えられなかった分についてはキャンセル待ちの方へ販売し、「みんなお得な熊本市プレミアム付商品券」の方は、直接販売という形になりましたが、そうなると逆に分かりやすくてお得だからということで、インターネットで予約をしなくても、あるいは指定した金融機関に行かなくてもいいということで手軽であるということです。今回の事業は、国の制度を利用したものでありますし、全国的にもいろいろな課題が出てきていると思います。そういったものも含めながら、消費喚起、いかに地元に繋がっていったかということ、あるいは繋げていくのかということが非常に重要なポイントになりますので、そういう意味では、今回の出足の悪かった部分であるとか、予約の分かりにくさという部分も含めて、反省材料として今後に生かしていきたいと考えているところです。

【質疑応答:火災発生時における消防局の取材対応について】

【記者】市消防局のことで、先日別の記者が指摘をしましたけれども、火災が起きると消防局の電話が通じないという話で、指摘をした数日間は通じたんですけれども、また通じないという状況になりまして、通じないものですから、消防局の別の課に掛けるとそこは繋がる。そこは繋がって出るんですけれども、「報道用の番号がありますから。」ということで対応しませんというようなスタンスで、火災の一報の状況が確認できないという状態が毎回続くんですけれども、何故通じなくなるのか私は知りませんが、通じないので違う番号にかけているので、その際に対応できるのであれば対応してもらうという形にすることはできますでしょうか。

 

【市長】前に指摘をいただいた時にも申し上げましたけれども、火災事故については出来るだけ報道の皆さんに的確に、スピーディーに情報が伝わるようにしなければならないと思っておりますので、その辺はしっかりと改善をするように、しっかり対応するように私の方から消防局の方に指示をしておきたいと思います。対応で不手際があったということであれば、その点はお詫びを申し上げたいと思います。

 

【記者】最初ですから確認できる事項は限られていますけれども、通報内容ですとか、出足のところだけでも確認できるようにしてもらえると、報道側も助かります。

 

【市長】良ければ他の記者の皆さん方も、いろんな事件の一報であるとか、報道発表の仕方について「こういうあり方の方がいいのではないか。」ということがあれば、広報課の方に要望、提案、提言をしていただければ、出来る限り対応をしっかり考えたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【質疑応答:交通センター仮バスターミナルについて】

【記者】桜町の再開発事業で、交通センターの東側が仮バスターミナルになるということですけれども、それの現在のスケジュール感や内容をお願いします。

 

【市長】先日、シンボルプロムナード部分について廃道の議決がされました。その後、2カ月間周知の期間を置かねばならないということでございますので、現在その期間であるということでございます。あそこを仮バスターミナルにするということであれば、広く皆さんに使えないということをお知らせする期間の間は、今の道路を行政財産という形で一旦移行しまして、それを行政財産の目的外使用という形で、再開発会社あるいは交通事業者の方に貸し出すという手続きになっていくということが通常の事例です。あとは、警察との協議、あるいは運輸局、関係機関との協議があって、そしてその中のバス停をどのような配置にするのかということを、今再開発会社さんの方で検討されているところだと思います。だいたい秋口くらいまでには、仮バスターミナルということで目処が示されるのではないかなと思いますが、実は明日再開発会議がございますので、その席で何らかの方向性というのが示されるのではないかと思っております。ただ、現時点では関係機関との協議、例えば公安委員会であるとか、運輸局であるとか、そういうところとの協議も十分に時間を掛けなければならないと思っておりますので、今はその渦中にあるという認識でおります。

 

【記者】仮バスターミナルですけれども、あそこは将来的にシンボルプロムナードにするという前提で市道を廃止されるということで、気になったのが、花畑公園の南側にも1本140メートルの市道があって、その先が通行止めになってしまうということで、市道としての利用価値は今後どうなっていくのか、あそこの市道をどうしていくのかについてお尋ねします。

 

【市長】あそこの市道は、元々市道の廃道を議案として上げる予定だったんですが、仮バスターミナルという形で利用する場合には、あそこは影響しない、あそこを市道廃止しなくても十分に仮バスターミナルとしての機能が維持できるということが確認できたということで、シンボルプロムナードの部分だけを廃道したということで議決をしました。その時にいろいろな検討の中で、例えばシンボルプロムナードと言っても、辛島公園のところから市民会館までの区間、電車通りに抜ける道が全く無いということを考えますと、今後の利活用を考える場合に、非常用の緊急車両が入る場合に活用が出来るのではないかとか、あるいは人々の動線も、今後広場や再開発後のイメージを作っていく中で、いろいろな選択肢が残る方がいいだろうという判断もございまして、あそこは市道のまま残しているということでございます。実はいろいろなご意見を伺う中では、新市街・下通りの繁栄会の皆さん側の方からも「あそこは人が通り抜けられるようにしてもらいたい。」というようなご意見もあったと伺っておりますので、そうしたことも今後検討しながら、出来るだけ良い形で利活用が出来るように考えていきたい。ただ単に車を通行させるための市道としてということがどうなのかというのは、今ご指摘いただいたように「歩行者空間になるのに入れるようになっているのはおかしい。」というのはもっともだと思いますが、今後の利活用のことを考えれば、今すぐに廃道にする必要はないということでございましたので、そういう形にしたということです。

【質疑応答:安全保障関連法案について】

【記者】安保関連法案に関してですが、熊本市の動きとしても若い世代がデモをしたりしていますが、政治家としてのご意見ということになるかもしれませんが、国に対して「詳しく説明を」という市長のコメントはありましたが、それ以外に強行採決という形をどのように思われますか。

 

【市長】私は安保について、コメントでも申し上げましたとおり、現時点で国民の理解が十分に深まっている、十分に理解を得られているという状況とは言い難いということで、より慎重に議論をしていくべきだということでコメントを発表させていただきました。私自身の考え方としては、安全保障法制というのは、非常に日本全体の今後の行く末を考えた場合に、極めて重要な大きな法案であります。ですから、より国民の皆さんに納得をしていただくようなプロセスが非常に重要だと思っております。安倍総理が記者会見等々でもその後述べられていたようですが、現時点でなかなか国民の理解を得られていないというようなことを思っておられるということでありますので、採決は採決として民主的な手続きの中で、代表の国会議員の皆さんが十分に議論をして審議をして採決をされたんだろうと思いますが、ただ、そのプロセスがしっかり理解をされているのかという意味では、いろんな反対の声・疑問の声に政府、あるいは国会の皆さん方はしっかり答えていただかなければならないと私は考えています。ですから、これから参議院での議論が進んでいくということでございますけれども、その過程の中で、我が国が置かれている今の国際的な状況が一体何なのか、そして安全保障の具体的な課題というのは一体どこにあるのかということを、本当に素人にも分かりやすくといいますか、一般の国民の中に納得感を得ていくようなプロセスというのが重要だと私は感じているところです。

【質疑応答:朝型勤務について】

【記者】朝型勤務に関して、総務省が呼び掛けて実施されている自治体もありますが、熊本市の方はどのような検討状況でしょうか。

 

【市長】朝型勤務につきましては、7月21日から実施を開始したところでございまして、期間は9月末までとしております。熊本市の場合は、窓口業務がございますので、窓口や市民サービスに影響がない範囲で実施をするということでございます。朝型勤務の勤務時間ですが、7時半から16時15分と8時から16時45分の2パターンから選択できるようにしています。ただ、開庁時間というのは従来どおり8時半からということでございます。ですから、窓口業務とか、市民の皆さんの時間帯に影響を与えない範囲の中で取り組んではどうかということで、トライアル(※試行)で7月21日からスタートさせたということでございます。

【質疑応答:事務処理ミスの公表について】

【記者】先日、事務処理ミスの公表がありまして、20件という数字が上がってきましたけれども、5月に副市長名で厳しく指摘があったんですが、なかなか発覚が止まらない。中にはそれ以降にも出てきたものもあるという中で、現段階でどういった意識改革なり改善策を取られている、あるいは今後取っていこうとされているのかをお聞かせください。

 

【市長】今年度に入りまして、既に昨年度を上回る事務処理ミスが相次いで発生しているということにつきまして、改めまして市民の皆様方にお詫びを申し上げたいと思います。また、ご迷惑、ご心配をかけているということにつきましても大変申し訳なく思っております。職員の意識でありますとか、緊張感の欠如、加えてシステム上の不備も見受けられますので、今後このようなミスを起こさないように職員の意識改革、これは常々申し上げているところではありますが、職場環境の改善などを徹底的に進めていって、市民の信頼を損なわないようにしっかりと適切な事務処理を行ってまいりたいと思っております。大切なことは当然ミスを起こさないということが第一ですけれども、私が事務処理ミスを何故公表するのか、これまで公表してこなかった軽微なものを公表するのはどうなのかということが、おそらく職員の間でもまだ十分に認識されていない部分があるのではないかなと感じております。私は、例え一人でも市民の皆さんに影響があるようなことであれば、封筒の詰め間違いであるとかそういったことであっても、それは簡単だというのではなく、そういった小さなミスが大きなミスに繋がる一歩なんだという意識を持ってもらいたい。ですから、一人一人の事務処理というのはチェックを何重にも掛けるということも重要ですが、一つひとつの事務処理が、気持ちを込めて多くの市民の生活をお預かりしている非常に重要な文書なんだということを常に意識していれば、そうは簡単にミスは起きないと思います。なんとなく「このくらい報道しなくてもいいじゃないか、発表しなくてもいいじゃないか。」というふうに思う気持ち自体が大きなミスにつながるのではないか、重大インシデント(※事件、事故)に繋がっていくんだと思っておりますので、そういう意味では、こうして事務処理ミスの総点検をやって、発表をし、またホームページ等々でも軽微なものについても全面的に公表していくんだという緊張感を職員の方にも持ってもらって、その意味を十分に理解してもらえるように、私自身も常々職員の方に呼び掛けていきたいと思っております。コンプライアンスであるとか、ある大手の企業のガバナンスの問題も最近取り上げられておりますけれども、小さなミス、小さなことをどうにかしようと思えば、それが大きな重大な過失、重大なミスに繋がっていく。職員一人一人が気を付ければ、組織自体は市民の皆さんに信頼される市役所になり得ると思っておりますので、職員の一人一人が緊張感、責任感を持つと同時に、自信を持って市民の皆さんにきちんと向き合えるような体質づくりをしていきたいと考えているところであります。いろいろなミスが出ていることについては、本当に申し訳なく思っておりますけれども、これからもそういうミスが起きないように、私もトップとしてしっかり熊本市のガバナンスを考えてまいりたいと思っております。

 

【記者】例えば、研修会を何回かに分けて開いたりだとか、何かしら組織立ってやっていくというもので決めているものはありますか。

 

【市長】職員のマニュアルだとか、「ヒヤリ・ハット事例集」であるとかを使ってやっております。まずは所属長がきちんと所属の皆さんに話をしてチェックをしていくということが、今回の総点検の中で非常に重要なこと。総点検をすることでいろんな気付きがありますので、その中から出てきたことを職員全体に共有できるように研修に取り組んでいきたい。そこは当然のことながら今後職員研修、あるいは所属が変更、担当が変わるというような場面で、きちんとした適切な研修を行うシステムにやっていきたいと考えております。

 

【記者】今の話を踏まえて、現時点で職員の方々に、市長の思いというのは伝わっていると思われますか。

 

【市長】6,400人全員が同じ気持ちになるというのは難しいのかもしれませんけれども、私も職員のミスが起きないように一生懸命思っている、それは、市民の皆さんに信頼される熊本市役所をしっかり作っていくんだという気持ちを持っているということ。私は、こうして繰り返しメディアの前で述べることによって、徐々に伝わっていると思います。ですからそこは職員を全面的に信用しましてやっていきたいと思いますし、職員のいろんなトラブルであるとか、ミスがあった場合でも、責任者としてきちんと責めを負う覚悟で常に仕事をしているということを、職員にも意識として分かってもらいたいと思いますし、分かってくれているものだと信じております。ただ、大きな組織ですから、繰り返し言っていかないと駄目だと思っていますので、繰り返し皆さんが理解されるように頑張っていきたいと思います。また、市民の皆さんからもいろいろな指摘が出てきますので、そういったものもミスを未然に防ぐことに繋がっていくのではないかと思っています。

 

(終了)

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