市長室トップへ

ようこそ!市長室へ(スマホ版)ようこそ!市長室へ

  • 音声読み上げ リードスピーカーを起動します
  • 文字サイズ 拡大標準
  • 背景色 青黒白

平成27年8月4日 定例市長記者会見

最終更新日:2015年8月11日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:クリーンセンター職員の家庭ごみの持ち込みについて】

 

市長記者会見の様子

 

                 市長記者会見の様子

 

 まず、先週報道でも取り上げられておりましたけれども、職員の不祥事につきまして、改めましてお詫びを申し上げる次第でございます。市民の皆様にごみ出しルールを守っていただくよう指導あるいは啓発を行っている熊本市のクリーンセンターの職員が、一方で自らの家庭ごみを職場に持ち込んでいたことで、市民の皆様方の信頼を損ねる事態となりました。本市がごみ減量を目的として推進してきた制度の根幹を揺るがしかねない大変重大な問題のある行為であり、市長として、その責任を痛感している次第でございます。この場をお借りしまして、市民の皆様には大変ご迷惑とご心配をおかけし、非常にお怒りになっている市民の皆様も多いと思います。市長として、心からお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。全容解明に向け、先週金曜日に書面での調査を行いまして、また今週からは関係職員のヒアリング等、本格的に調査を進めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、早急に事実関係を明らかにするとともに、関係法令に照らし、厳正に対処してまいりたいと考えております。
 また、昨日の午前中、私自身が西部クリーンセンターに出向きまして、そこに居る全職員に対しまして、今回の件について厳正な対処をするということ、また、公務員としての自覚を持って職務にあたることはもちろん、公務外においても公務員としての信用を失墜するようなことがないよう、全職員へ訓示を行ったところでございます。
 市民の皆様におかれましては、市政の信頼回復に向けて全力でこれから取り組んでまいる所存でございますので、これからもご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

【市長発表:「海フェスタくまもと」について】

 次に、「海フェスタくまもと」について、ご報告と御礼を述べさせていただきます。7月18日に開幕いたしました「海フェスタくまもと」は、おかげをもちまして8月2日に無事終了することができました。期間中メイン会場の熊本港には20万人を超える方々が、また、共同開催いたしました7市1町のイベントを入れますと約50万人の方々にお越しいただいたところでございます。更に、今後も開催されます関連イベント等を含めますと、総来場者数100万人を超えると見込んでいるところでございます。
 このように多くの方々にご来場いただき、また、秋篠宮同妃両殿下のご臨席を賜り、今回の「海フェスタくまもと」は、所期の目的でありました「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」という、「海の日」本来の意義を再認識し、広く国民の海に対する関心を喚起するとともに、今後更なる地域観光振興による交流人口の増加と地域活性化にも大きく寄与できたのではないかと確信しているところでございます。今回のイベント開催にあたりまして、ご支援とご協力を賜りました全ての皆様方に、心から厚く御礼申し上げます。

【市長発表:「保育環境非常事態宣言」を踏まえた新たな待機児童対策について】

 それでは、発表に移らせていただきます。本日は発表項目が1点、報告事項が3点ございます。
 まず、「保育環境非常事態宣言」を踏まえた新たな待機児童対策についてでございます。本年5月の「保育環境非常事態宣言」を踏まえた新たな待機児童対策については、ご案内のとおり、本市の待機児童数が、本年4月1日現在397人となり、昨年度の319人と比較いたしますと、公表値上は78人の増加となりました。私は、この数を極めて深刻な数字だと受け止めまして、5月の定例の記者会見におきまして「保育環境非常事態」を宣言し、待機児童解消に向けた、あらゆる方策の速やかな実行を指示したところでございます。それを踏まえた緊急対策として、待機児童の保護者お一人お一人へのきめ細やかな詳細な情報提供を基本とした、保育施設への集中的な入所斡旋等を行った結果、6月1日現在の待機児童数は、47人となり、4月に比べて、350人の減となりました。その後も、区役所におけるきめ細やかな入所斡旋を継続し、7月1日現在で31人と更に減少したところでございます。
 しかしながら、未だに待機児童の解消には至っておらず、多数の保留児童も存在することから、入所斡旋業務の更なる充実・強化に加え、待機児童の7割以上を占める3歳未満児の受け皿確保や、それを支える人材の確保などにスピード感をもって取り組むことが重要であると考えております。
 そこで、このたび本年5月の保育環境非常事態宣言を踏まえた、新たな待機児童対策として、「熊本市保育環境緊急対策」を取りまとめました。今後、この対策で掲げた、保育の受け皿の確保、保育の担い手の確保、保育入所事務の改善の3つの柱の着実な実行により、一日も早い「待機児童ゼロ」の実現を目指してまいりたいと考えております。なお、「熊本市保育環境緊急対策」の詳細につきましては、お手元の資料をご参照ください。

【市長発表:平和記念式典への参加等について】

 つづきまして報告事項に入らせていただきます。
 報告事項の1点目、平和に向けた取り組みへの参加等について、ご報告させていただきます。前回の記者会見におきまして平和啓発事業の実施を発表させていただきまして、8月1日(土)から「戦後70年-つなげよう平和のバトン」と題して平和啓発イベントを開催させていただいているところでございますが、核兵器の廃絶ならびに世界恒久平和の実現を祈念して執り行われます、8月6日の広島、9日の長崎の「平和記念式典」に、74万市民の生命を守る市長として私自身も参列いたしまして、哀悼の意を捧げますとともに、平和への願いを込めてお祈りさせていただきたいと考えております。また、15日の終戦記念日には、市民会館崇城大学ホールにおいて執り行われます、熊本県英霊顕彰会主催による「熊本県戦没者追悼式」にも出席させていただくこととしております。戦後70年の節目を迎え、戦争の悲惨な記憶を風化させることなく、次の世代へと語り継ぎ、二度と戦争の惨禍を繰り返さないという思いを継承してまいりますとともに、平和の尊さについて見つめ直す機会にしたいと考えております。

【市長発表:「新しいまちづくりに向けた市民懇話会」の実施について】

 次に2点目、「新しいまちづくりに向けた市民懇話会」の実施について、ご報告いたします。既に市政だよりや新聞報道を通じて周知されてはおりますが、本市では、現在、新たな総合計画の策定作業を進めているところでありますが、策定段階から市民の皆様のさまざまなご意見をお聴きし、計画策定に反映していくため、6月14日に本庁舎でのワークショップ、7月に各区役所でのワークショップを実施したところでございます。これまで開催したワークショップは、主に基本構想における「めざすまちの姿」に関する意見をお聴きしたものでございますが、本市における現状と課題の整理をさらに深め、市民の皆様の日常生活に根ざした課題や要望を把握し、今後の計画の策定作業に生かしていくため、「新しいまちづくりに向けた市民懇話会」を実施することとしました。「市民懇話会」は、中央と五福公民館を除く17箇所の公設公民館に市役所駐輪場を加えた18箇所で、「未来の熊本市を担う人づくり」、「ずっと住みたいまちづくり」、「訪れてみたい都市づくり」の3つをテーマに計54回開催するものでございます。この懇話会で出された様々な意見や要望、課題などを踏まえ、これらを解決するための政策や施策を組み立て、総合計画を策定して参ります。なお、市民懇話会は、本日、8月4日から河内公民館で開催しますので、ぜひ皆様もご参加いただければと思っております。

【市長発表:江津湖花火大会での安全対策等の取り組みについて】

 最後に、江津湖花火大会の開催がいよいよ近づいてまいりましたので、開催にあたっての安全対策の取り組みやご来場の際の注意点等について申し上げます。ご承知のとおり、過去に本市主催の花火大会が安全上の理由から中止となった経緯からも、安全対策を重要課題と捉えておりまして、全力で取り組んでまいる所存でございます。具体的には、当日の安全対策といたしまして、総勢約1,200名体制で警備にあたることとしておりまして、湖面への転落を防止する柵の設置など、来場者の安全確保を図るために万全を期してまいります。特に、花火終了後における観覧会場内からの退出や健軍商店街周辺からの帰路にあたっては、大変な混雑が予想されますことから、警備スタッフを重点的に配置いたしますとともに、県警などの関係機関と連携しながら、雑踏面での安全確保に努めてまいりたいと考えております。
 また、交通アクセス対策として、当日は周辺エリアの混雑緩和のため、大会当日を「ノーマイカーデー」に位置づけたいと考えており、会場周辺には花火観覧者専用の駐車場を設けないこととしております。そこで、会場までのアクセス方法といたしまして、交通センターや東区の戸島ふれあい広場、南区役所など、市内各方面から無料臨時シャトルバスを運行いたします。また、市電も当日16時から増便運行いたしますので、ご来場にあたりましては、これらの公共交通機関を利用いただきますようお願いを申し上げます。なお、会場周辺は当日17時から22時30分までの間、一部エリアについては20時30分から24時までの間に交通規制が実施されますことから、地元地域の皆様方には大変ご不便をお掛けすることになりますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 また、ごみ対策につきましては、過去の江津湖開催時にも大きな問題となっておりまして、地元の皆様の関心も高いところでございます。花火大会が持続可能なイベントとなりますよう、湖面や民有地、道路などへのごみのポイ捨ては絶対にされませんよう何卒よろしくお願い申し上げる次第です。なお、大会翌日の早朝からボランティアでの一斉清掃を実施することとしておりますので、多くの皆様のご参加をお願いしたいと思います。
 最後に、市民の皆様が待ち望まれた花火大会の開催にあたりましては、市民の力を結集し、市民の協力により成功に導くことができますよう、引き続き皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。私からは以上でございます。

【質疑応答:クリーンセンター職員の家庭ごみの持ち込みについて】

 

市長記者会見の様子
                   市長記者会見の様子

 

【記者】クリーンセンターの件ですけれども、私用でごみ収集車を使っていたことも分かっていますけれども、その点についてはどのように考えていらっしゃいますか。

 

【市長】今日の報道でもありました、私用でごみ収集車を使用していたということで、この3月の事例につきましては、今回のごみ処理のことで事実関係を調べる中で、昨日報告を受けたものでございます。報道の中でも指摘がありました、廃棄物処理法の違反につきましては、現在確認をさせておりまして、結果につきましては改めてご報告をさせていただきたいと思います。事実関係でございますが、時系列に申しあげますと、平成27年3月11日、匿名による通報がございまして、通報内容は3月10日に西部クリーンセンター職員6人が、パッカー車とパワーゲート車の2台で交通局小峯営業所に行き、卓球台と衝立ネット3台、段ボール3箱を排出したというものでございます。平成27年3月11日、西部クリーンセンター内で事実確認を行い、通報どおりであることを確認し、同日中に局長まで報告がなされており、翌日人事課に報告があっているということであります。その後、3月16日、西部クリーンセンターの所長からこの顛末につきまして報告書作成のうえ、局長・次長に提出がされまして、平成27年3月20日、人事課の課長から所長および、関係職員3名に対して口頭による厳重注意を行ったというのが事実関係でございます。この件につきまして、今日の報道にもあっておりますが、その後持ち込まれたごみの処分については、リサイクルセンターに持ち込み、適正に処分をされていたということは確認をしているところでございますが、いずれにいたしましても、ごみ収集車をそういう形で使っていたということは、法に照らしてどうかという前に、まずモラルとしてこういうことがあってはならないと思いますので、こうしたことが二度と起こらないように、管理も含めて徹底をしてまいりたいと考えているものであります。

 

【記者】「管理を含めて徹底したい。」ということですけれども、家庭ごみの有料袋以外での持ち込みなども以前から所長が指導していたということですけれども、これからどういった対策をして無くしていきたいですか。
 
【市長】一つは、今回の事例で、これだけ市民の皆さんからいろいろなお怒りの声、あるいは失望の声を私自身も受けましたし、現場でもおそらく受けていると思います。このことを、自分自身のことだということを6,400人の職員みんなが胆に銘じて、市の職員というのは、市民の皆さんにいろいろな啓発をしたり、指導をしたり、そういう立場にある人間であります。そういう権限を与えられているわけであります。そういう意味では、職員の意識を徹底して引き締めて、緊張感を持つように、私がトップとして各職員には指導を徹底していきたいと思いますし、当然それぞれの所属でも。実際、今回の調査でも20数人がそういうことを見て「いけないんじゃないか」と注意をしていなかったというようなこともあるようでございます。この辺も詳細に調査をしているところでございますが、そういうことを許さない職場風土をきちんと作っていくということ。正直者が馬鹿を見ないように、一人一人の職員が意識を高く持って、市民の皆さんに恥ずかしくないような行動をとるように、しっかり私としても指示をして、指導してまいりたいと思います。今回の件で、本当に市民の皆様が「そんなことを内輪で勝手にやっているんだったら、俺たちもいいじゃないか。」というように思われる方も、ひょっとしたら出てくるかもしれません。今回、これだけ職員のことで信頼が失墜してしまった、市民の皆さんの信頼を損なってしまったということは、非常に重大な問題であると、市長としてトップとして受け止めておりますので、とにかく、意識の問題もそうですが、そういう不適正なことを起こさせないような職場風土づくりのために、いろいろなシステムを見直す、あるいはチェックをきちんとする体制を整える、こういったことを十分に行ってまいりたいと思います。

 

【記者】見ていたけれども、注意していなかった方がいらっしゃるというのは何ですか。

 

【市長】今回調査を職員に行っておりまして、アンケート調査の中で「持ち込みを見たことがある」あるいは「知っていた」という職員が235名中21名いた。しかしながら、その行為を確認しても注意をする、話し合う、さらには上司へ報告するということがなされていなかった。このことが、今までそういうことが私たちも含めてですけれども分からなかったということもあり、大きな問題があると考えております。今回は匿名での通報により、報道機関の方の調査・取材でも明らかになった部分がたくさんあるわけでございますけれども、お互いにチェックし合う体制を作っていくことと、それだけ市民の皆様にいろいろなことをお願いしていく立場という、責任の重さの自覚をしていないということの表れでもあろうと思います。過去にもいろいろな意味で「このくらい、いいじゃないか。」というような組織風土があったとしか思えないと私は思いますので、今回のことをきっかけに、今後もこんなことが起こらないように、私も全身全霊をかけて職員の意識改革に取り組んでまいりたいと思いますが、まずは、市民の皆様に大変申し訳なかったということで、こういったことの事実についてお詫びをしっかり申し上げたいと思います。私が記者会見でお詫びを申し上げて、昨日もいろいろな審議会、あるいは「市長とドンドン語ろう!in中央区」ということでやりましたが、その冒頭でも謝罪をさせていただきましたけれども、普段からごみステーションなどのいろいろなお世話をしていただいている市民の皆様方、自治会の関係者の皆さんにもしっかりとお詫びをして、今回のことについてはご報告を申し上げようと考えております。

 

【記者】知っていて注意しなかった方が20人全員ということですか。

 

【市長】235名中21名が「持ち込みを見たことがある、あるいは知っていた」とアンケートで回答をした職員の数ということであります。

 

【記者】そのうち注意をしなかった人はどのくらいとか分かりますか。

 

【市長】私が今把握しているのはそれだけでございますが、そういったことも含めて、これからヒアリング調査を行うということになっておりますので、そういった中でもいろいろと明らかになってくるのではないかと思います。

 

【記者】金曜日の時点では、指定袋以外の袋で車の中のごみを捨てたということのみだったんですけれども、それ以外で新たに分かった部分はありますか。

 

【市長】今のところ、私自身は全てのごみの内容がどうだったかということについて報告は受けておりませんが、事務局の方からありますか。

 

【事務局】車のごみ以外では、剪定ごみを持ってきたというのと、自分の家庭のごみを持ってきたという職員もおりました。

 

【記者】金曜の会見で、実際にごみを捨てた職員の処分も何かしら検討したいと話されていたんですけれども。

 

【市長】当然、法令に照らしながら、処分は厳正に行われなければいけないと思います。他都市でも同様の事例があっているようですので、そういったことも調査をしまして、まずは事実関係、それから関与した職員をしっかり把握するとともに、出来るだけ速やかに法令に照らしながら処分を検討してまいりたいと考えております。

 

【記者】市長から今お話がありました、ごみ収集車の私的利用の時系列の中で、市長に報告が入ったのはいつの時点ですか。

 

【市長】昨日です。

 

【記者】そうすると、3月16日に所長から局長にあって、3月20日に人事課長から口頭厳重注意があって、その段階では市長まで来ていなかったのですか。

 

【市長】来ていなかったです。今回のごみ処理のことを受けて、事実関係を把握する中で、こういう形で私が報告を受けたということでございます。ですから、この件につきましては、今後現場レベルで厳重注意だとか、そういうことを行ったものに関しても、出来るだけ速やかに報告をするようにということで担当の方に指示をしたところです。

 

【記者】現段階でお答えは難しいかもしれませんけれども、課長レベルでの口頭注意というのは、軽いと思われますか。

 

【市長】それを組織としてどういうふうに捉えるかという問題があると思います。今回、これだけ報道でも、市民の皆さん方に信頼を失墜するような行為に繋がったということですから、私が就任をしてから事務処理の軽微なミスについても、きちんと発表して、オープンにして、緊張感を持たせるということを考えますと、今回の件は極めて重大な信用失墜行為であると言わざるを得ませんので、私としては、そういった様々な情報も、私は責任者でありますからトップにきちんと伝わるように、これからも報告をしっかり受けたいと思います。もちろん、内容によっては局長レベルで判断する、あるいは課長レベルで判断するということは、組織ですから当然あろうかと思いますが、軽微な事務処理ミス、些細なミスから大きなものに繋がっていくということを防いでいく必要があるということから、そういうことを徹底しているわけでございますので、高い意識を持って職員が職務に臨むように、私からのこういう会見での発表も含めて、トップがどういう考えでいるのかということ。昨日、クリーンセンターに直接出向きましたのも、日程を相当動かしていきました。全職員を集めて、収集から帰ってきたところを私が直接話をしたんですけれども、これはこれだけの事態だから直接伝えなければ分からないと思ったものですから、出向いてまいりましたけれども、やはり上からのそういう思いが、ちゃんと職員一人一人まで伝わるように、そして、いろいろなミス、こういう信頼を失墜する行為を起こさない職場風土づくり、組織風土づくりを徹底してやっていかなければならないと思います。まじめにやっている職員すら「なんだお前たちは。」と市民の皆様からお叱りを受けている状況にございます。ですから、こういったことは全庁的に、一つのことが全てに通じるということで、反省するように取り組んでまいりたいと考えている次第でございます。

 

【記者】今回、クリーンセンターでこういった事態があったと思いますけれども、一般的に考えて「何でこんなことがあったんだろう。」と思います、市長としては何が原因だったと感じますか。

 

【市長】一つは、「このぐらいいいだろう」という安易な意識、感覚が現場ではまん延していたのではないかと考えられます。それから、市民の皆さんには「有料でごみ袋を買ってきちんと出してください。ルールを守ってください。」というような、自分たちはそういう指導をする、あるいは啓発をする権限を与えられている担当の意識が、欠如していたということに他ならないと思います。人様に対して、きちんと指導をする立場というのは、自らしっかり律していなければ、そういうことをやる立場にはないと言われても仕方がないと思いますので、そういう意味では、大いに組織としても反省しなければいけないと思っておりますし、私自身も市民の皆さんに大変申し訳なく思っています。大変申し訳ない不祥事を起こしたわけでございますけれども、信頼回復のためには、そこをしっかり見つめながら出直していく、そういう気持ちを職員に持つようにしていきたいと考えております。原因としては、組織的な風土であるとか「このくらいならいいだろう」という意識の欠如にあると思います。

 

【記者】先ほどおっしゃった人数ですけれども、アンケート結果の集計は。

 

【市長】まだ今集計をしているところでございますので、ある程度分かりましたらご報告をさせたいと思います。

 

【記者】今分かっている分だけでも発表できる部分があれば。

 

【事務局】内容を精査する意味で、今から個別面接をしていきたいと思っております。それできちんと確定したものを報道の皆様に発表したいと思っております。

 

【記者】いつ頃になりそうですか。

 

【事務局】面接が6日間から7日間かかりますので、来週の水曜日か木曜日にはまとまるのではないかと思います。

 

【記者】今分かっているのは、先ほどの見たことがあるという人数ですか。

 

【事務局】はい、そうです。

 

【記者】数字の確認ですけれども、235人というのは。

 

【市長】職員数は、北部クリーンセンターが77名、西部クリーンセンターが81名、東部クリーンセンターが77名、計235名ということでございます。

 

【記者】昨日、直接市長がお話されたのは。

 

【市長】これは西部クリーンセンターの約80名。若干、まだ帰ってこれないとか、一部そういう人たちがいたと思いますが、約80名に対して私が出向いて話をさせていただきました。

 

【記者】先ほど事務局の方が「面接」とおっしゃった、これの対象は。

 

【市長】235名ということです。

 

【記者】これを来週の金曜日ぐらいまでに行われるということですね。

 

【市長】そうです。

 

【記者】確認ですけれども、捨てたことがある人は全体で20人で変化はないですか。

 

【市長】今のところ変化はございません。今後、ヒアリングをしていく中で自己申告があったり、他者からあるかもしれませんから、それで前後する可能性がありますので、その辺はヒアリングを含めた数字で、改めてご報告はさせていただきたいと思いますが、現時点で持ち込み該当者と分かっているのは、先日記者の皆さんに担当の方から説明をした北部クリーンセンターが2名、西部クリーンセンターが15名、東部クリーンセンターが3名、計20名ということです。

 

【記者】持ち込みを見た・知っていた21人の中に持ち込んだ方々は含まれているということですか。

 

【事務局】含まれているのと、含まれていないものがあります。持ち込んだ者で自分以外に知らなかったという回答もありました。

 

【記者】嫌な言い方かもしれませんけれども、あれだけ目立つ形でやれば、もしかしたらもっとたくさん見ている可能性があるんじゃないかと思ったもので。その辺は、市としては「そういうことはないだろう」という自信は。

 

【市長】自信も何も、これだけのことが起こったんですから、常態化しているというふうに考えるのが普通だろうと思います。当然、申告する人・しない人、居るでしょう。だから、その辺も含めてヒアリングをしながら確認をしていくということが必要。そういう意味では、私も担当に、厳しくきちんとした実態の把握をしろということを命じているところです。

【質疑応答:相次ぐ不祥事について】

【記者】7月29日に着任してから、クリーンセンターのごみの件、それから昨日の教職員採用試験の出題ミス、市の不祥事ばかり取材をしている気がするんですが、一連の最近相次いでいる市の不祥事についていかがですか。

 

【市長】私が就任をして昨日で8ヶ月が経過をしました。この間、私も市長としていろいろな形で報告を受けたり、問題点、ミス、不祥事について報告を受ける機会がありましたが、やはり多いと思っておりますし、この一つ一つが市民の皆さんに対して信頼を損なうことになっていると思います。こういう言い方をすると若干語弊があるかもしれませんけれども、今まで組織風土の中でそういったものがチェックも含め、お互いを指摘し合って「そういうことはいかんよ」「ちゃんと確認したのか」「チェックしたのか」というように、きちんと正していく風土が出来ていなかったんだろうと思います。これは、この数ヶ月のうちに様々なミスであるとか、不祥事がずっと続いてきたということは、私個人として極めて問題があると認識していますので、各所属の幹部にも言っているんですけれども、この際、市役所の体質を大きく改善させるために、「膿を出す」という言い方がいいかどうか分かりませんが、徹底的に市役所の膿を出して、体質改善を図って組織の信頼感を高めて、本当に市民の皆さんに信頼されるような組織づくりをしていくことが出来なければならないと思いますので、そういうことを市長として、常に緊張感を持って取り組んでいきたいと思っております。

 

【記者】具体的な対策はありますか。全職員を集めて研修をするとか。

 

【市長】全職員6千数百人を集めて一堂に会してというのは、物理的にも難しいと思います。まずは、就任して8ヶ月間で私がとってきた判断、態度、一つ一つの不祥事に対する私の厳しい姿勢については、幹部職員が当然のことながらそれを身に染みて感じていると思います。当然、組織ですから幹部が管理者としてきちんと監督をしていく、そしてそれを指導していく体制を作る、ここを徹底させることが重要だと思います。そういう意味では、幹部職員とも常に情報交換も含め、小さな問題も、きちんとトップまで上がる、風通しのいい風土、そしてトップの意向がきちんと一人一人の職員まで伝わるような風土を作り上げていくということに他ならないと思います。もちろん、一つ一つのチェックシートを作ったり、あるいは現場での確認、そういったことは当然のことながら当たり前のようにしなければいけないことだと思います。ただ、この根底にあるものというのは、安易な意識、そういったものが元凶にあるんだろうと思いますので、そこを徹底するためには、所属長も含めた管理者としての意識というものも問われてくるものだろうと思いますので、トップのガバナンス、組織のマネージメントということに尽きるのかなと思います。

【質疑応答:教職員採用試験における試験問題の転用について】

【記者】昨日、明らかになった教職員採用試験問題の転用の件ですけれども、現段階では、専門業者に問題を依頼して、市の職員さんがチェックをされると伺っておりますけれども、今後、そのようなことが二度と起こらないようにどういった体制を取っていこうと考えていらっしゃいますか。

 

【市長】昨日報告を受けた時に、委託された業者の方が、まさか問題集からほぼそのまま引用してくるようなことは全く想定をしていなかったと思います、問題に出典も書いていなかったということで。だからそこでチェックがなかなか出来ていなかったということは、報告の中であったかと思いますが、当然のことながら、独自の問題で市の独自性を出そうということであれば、業者委託のことも含めて、もう一回考え直さなければいけないと思っています。試験問題というのは、極めて公平公正に作成され、実施をされなければならない、根幹の部分であると思いますので、今回のことを受けて、従来県の教育委員会で作成をしていた問題を、そのまま利用させていただいていたと聞いておりますので、例えば、業者委託をするのではなくて、県統一で県教育委員会と協力をしながら、問題作成についてチェックをしていくという体制を整えるべきではないかと考えております。これは教育委員会の方でもいろいろと議論がなされると思っています。

【質疑応答:東区の農業関係工事の中止について】

【記者】東区の農業関係の昨年度の工事が、漁協組合長を兼ねる市議の了解が得られなかったために中止をされたという件について、市長の見解をお尋ねします。

 

【市長】市議会の議員という立場、あるいは漁協の組合長であるとか、そういった一定の権限を持つ立場で、それを合理的な理由無しに止めるとか、妨害をするとか、そういうことは絶対にあってはならないと思っております。ですから、そういった事例が他にもないかということも含めて、この際きちんと調査をして、そういったことを防ぐということを徹底してやっていかなければならないと思っています。

 

【記者】もともと地元の要望を受けて予算化された事業であって、当然議会でも予算案が可決されていながら、結果的に執行をされず中止ということで、地元からは「工事はしてもらわなければ困る。」という声も聞かれるんですけれども、本年度についてはどのように臨まれますか。

 

【市長】この辺の事実関係も、今調査をさせていただいているところではございますが、当然のことながら、地元の要望には出来るだけ速やかにお応えするというのが重要なことだろうと思っておりますので、そういった事務執行もきちんと行えるように、担当としっかり協議をしながら進めていきたいと考えております。

 

【記者】工事の中身は同じなのに、去年は出来なくて今年は出来るということが、もし繰り返されるということであれば、やはり問題ではないかと思うんですけれども、こうしたことが繰り返されないための調査をされているというお話でしたが、仕組み作りについてはどのようにお考えですか。

 

【市長】一定の権限があって、例えば調査をしたりする場合には同意を得なければいけないとか、協議をしなければいけないとか、それぞれのものによってはいろいろ違うと思います。ただ、不当要求防止の観点からも、これは要求じゃないかもしれないけれども、ある意味では市政の円滑な執行を妨げる行為ということになると思いますので、関係の皆さん方にもきちんとオープンにして、協議なりなんなりが、市民の皆様の誰の目から見ても明らかに「こういう工事がなされないのであれば、こういう理由でなされない。」ということがちゃんと説明がつくようにするということ、これが重要であるということ。つまり、透明性を高めていくということ。これは、議会との関係性もそうですけれども、いろいろな工事であるとか、公共事業も含めて、いろんな意味で多くの人々のために執行されるような事業全てについて、オープンに説明できるような体制を取っていく、そういう仕組みを考えていくということが必要だと思います。そういう意味では、今の起こっている問題であるとか、課題を検証することなしには出来ないということでありますので、どういう経緯だったかということを徹底的に分析をして、それが二度と繰り返されないように、あるいは市民の皆さんに何故そういうふうになっているのかを、きちんと説明がつくようにするということが重要だと考えています。

 

【記者】調査というのは、全庁的に行われているのですか。

 

【市長】今の案件につきましては、先日から開催をされております不当要求等防止対策会議の中で、関連する事項として出てきている部分もございますので、その中で徹底をして調査をしているということでございます。

 

【記者】そうしますと、不当要求等防止対策会議の中では、こうした案件が他にも上がっているという状況にあるのですか。

 

【市長】今現時点では、7月21日に第2回目の臨時会を開催したところでありますが、元々は「と畜場」機能移転に関する調印式の問題の事実確認を中心に、事務局から中間報告があって、その中でもいろいろと検討する中で、いくつかの事例が出てきているということでございます。

 

【記者】この会議の結果については、9月議会を目途にというお考えでいらっしゃるということですけれども、進捗としては、その予定ですか。

 

【市長】7月21日に第2回目の臨時会を開催したところですが、その中で中間報告がなされました内容について、いろいろと検討するとともに、政治倫理審査会懇談会の方に、意見要請を行うということを決定いたしました。ですから、今後は政治倫理審査会懇談会のご意見を踏まえて、事実確認以降の更なる精査を行い、なるべく早く調査結果を取りまとめたいと考えております。ただ、これは政治倫理審査会懇談会の方でどういった議論になっていくかということも当然ありますので、我々が「このくらいで」というスケジュールを直ちにお示しできる状況にはございませんが、そういうプロセスで動いているということです。

 

(終了)

 

このページに関する
お問い合わせは
政策局 秘書部 広報課
電話:096-328-2043096-328-2043
ファックス:096-324-1713
メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 
(ID:9882)
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。
〒860-8601 熊本市中央区手取本町1番1号 代表電話:096-328-2111(代表)096-328-2111(代表)
[開庁時間]月曜~金曜日の午前8時30分~午後5時15分(ただし、祝・休日、12月29日~翌年1月3日を除く)
copyrights(c) 2013 Kumamoto City Allrights Reserved