「子ども議会」は、中学生が市政に関心をもち、社会への参画意識を高め、他校の参加者と意見交流をし、リーダーに必要な資質(コミュニケーション力、創造力、集団統率力等)を伸ばすために実施しています。
また、『児童の権利に関する条約』で謳われている参加する権利(意見表明権)を発揮する場としています。参加する中学生が、自分たちができることを考え意見発表を行い、それをおとなの方に聴いてもらい認めてもらうことで、自分たちがおとなから理解され、尊重されているという実感をもつよい機会となっています。
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<研修1の様子> |
こども家庭庁が作成した動画とパンフレットを教材として、この法律の基本理念等について知るとともに、この法律がつくられた理由や「子ども議会(中生連夏季研修会)」の目的とのつながりについて考えました。
「こども基本法についての研修もあり、より自分たちの思いを伝える大切さを感じた上で活動に入れたのでよかった。」という生徒の感想がありました。
研修2 4つの分科会に分かれての話し合い
生徒へのアンケートにより設定した「A:校則について考える取組」「B:地域と連携した取組」「C:生徒会活動」「D:学校行事」の4つの分科会に分かれて、今年度のテーマに基づいて話合いをしました。参加する分科会も生徒の希望によるもので、全ての生徒が第1、または第2希望の分科会に所属しました。
研修(3) 本会議場でのブロックごとの意見表明
研修3の意見表明は、議会場の壇上で行いました。各グループ一人一人の役割がきちんとあり一人人がしっかりと意見表明ができました。深水副市長、遠藤教育長はじめ生徒の意見表明を聞いた方々に大きな感動を与えました。
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【東部ブロック】 一人一人の意見が活かされる学校を作りたい。 校則を知るためのゲーム、クイズ、動画等を作成し、校則への一人一人の関心を高めて校則見直しを行いたい。 見直した校則について生徒へ説明する場を設けていきたい。先生方からの意見も取り入れ、校則に対して先生、生徒間で共通認識をもちたい。
| 【南部ブロック】 生徒一人一人のどんな意見も無駄にしない心構えが大切である。意見を聞き合うことで新しい考えや実践につながる。意見が言いやすい環境づくりをするために、校則の項目(頭髪、持ち物等)について興味のあるグループ分けをし話し合いを行う。 意見が対立した場合も、それぞれの意見のメリットやデメリットを考え、折り合いをつけていくことが大切である。 |
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【西部ブロック】 (1)校則をみんなに知ってもらうために、漫画にしてみてはどうか、みんなに見える場所に掲示してはどうか。 (2)意見をたくさん取り入れるために、タブレットを使うと集まりやすいのではないか、きずなアンケートの項目に加えてみてはどうか (3)決まった校則が守られるために、写真やイラストを使って基準をわかりやすくしてみてはどうか、試行期間を設けて困る人はいないかを確かめてみてはどうか。 アイディアを生かして、みんなが安心して過ごせる学校づくりを目指していきたい。 | 【北部ブロック】 多様性を尊重する校則づくりを行いたい。少数派の人が暮らしやすいルールはみんなにとっても暮らしやすい。多様性を理解するために、匿名のアンケートを実施し、小さな声も拾って校則づくりをしていきたい。 体育服のように性別関係なく着ることができる第3の制服ができればいい。さらに多様な意見を引き出す3T[(1)Tweet(ICT機器を活用したアンケート)、(2)TSP三者合同会議(教師(T)、生徒(S)、保護者(P)、(3)Try(校則のお試し期間の実施)])を提案したい。
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令和元年(2019年)8月1日、市役所議会棟にて「子ども議会」を開催しました。 熊本市内の公立・私立・国立の中学校の代表生徒97 名が参加し、市政や市議会の仕組みを学びました。
本市の子ども議会は、市の中生連夏季研修会を兼ねており、学校のリーダー育成も目指しています。