お腹がすいていないと、あまり離乳食が進まず、遊んでしまうこともあるかもしれません。食事と食事の間隔はあいていますか?前の母乳やミルク、食事との間隔を見直してみましょう。
立ち上がって逃げ出してしまう子もいます。でも、追いかけて食べさせる必要はありません。追いかけられるのが楽しくて、それ自体が遊びになってしまいます。お母さんは食卓に座り、赤ちゃんが近づいてきたら「座って食べようね」と声をかけて決まった場所に座らせて食べさせてあげましょう。
生後9~11か月くらいになると、赤ちゃんがお皿を自分の方へ引き寄せたり、スプーンを取ろうとしたりします。これが「自分で食べたい!」というサインです。このようなサインが見られたら「手づかみ」で食べる経験をさせましょう。手が汚れるのを嫌がる場合は、パンを使ってみてもよいでしょう。ロールサンドなどにすると、あまり汚れずに食べることができます。自分から食べるようになるには、食事のときにお腹がすいていることが大切です。たっぷり遊んで、規則的な食事のリズムを作りましょう。また、お母さんも一緒に手づかみ食べしてみるのもよいですね。同じメニューを手でつかんで食べて、「おいしいね」と笑顔で語りかけてあげてください。次第に興味がわいてくると思います。
手づかみ食べは、片付けが大変ですが、「自分で食べたい」という赤ちゃんの意思表示です。食べ物を目で見て、手指でつかんで固さを確かめ、口に運んで入れるという、目と手と口を連携させる運動です。手づかみ食べは、スプーンやフォークなどの食具が上手に使えるようになるうえでも重要な役割を担っています。汚れてもいいように、あらかじめ赤ちゃんの椅子の下にシートや新聞紙を敷き、赤ちゃんにエプロンを着せるなど、後片付けが簡単になるよう工夫するとよいでしょう。
☆離乳食について心配なこと、不安なことなどありましたら、中央区役所保健こども課 栄養士までご相談ください。