2024年4月回答 |
「熊本市が実施するドナー(提供者)への支援と、移植手術を受ける患者に対しての支援が不平等な制度である」とのご意見につきまして、まず、本市における移植を必要とする患者の方への一番の支援は、骨髄バンクの登録者を増やすとともに、骨髄を提供しやすい環境を整えるなどの後押しをすることで、できるだけ早く骨髄の提供を受けていただくことと考えております。 一方で、骨髄又は末梢血幹細胞の提供者(骨髄等のドナー)の方は、ご自身の骨髄を提供するため、仕事を休み、骨髄提供に伴う説明会に参加したり、検査のために平日の日中に医療機関へ出向く必要があったりと、骨髄提供時の入院準備や採取後の健康診断等も含め、ご自身の骨髄を無償でご提供いただくことにくわえて、ご自身の貴重な時間までも費やしていただいております。 また、骨髄等のドナーの中には、提供の意思はあっても、休業等による経済的負担や、日常生活における想像以上の様々な負担があることを理由に提供を辞退される方も少なくありません。 このようなことから、骨髄等のドナーとなる方の負担を少しでも軽減し、市民が安心して骨髄等を提供できる環境を整えるため、令和4年度から熊本市骨髄等移植ドナー助成事業を開始したところでございまして、その趣旨についてどうかご理解いただければと存じます。 なお、移植手術を受ける方に対しての支援としては、医療費助成の一つとして、本市にお住いの高校生以下の方であれば「こども医療費助成制度(ひまわりカード)」をご活用いただければ、健康保険の適用となる医療費は無料となりますことを申し添えます。 今後も、ドナーの善意が移植を必要とする患者の方々に届き、一人でも多くの方を救うことができるよう努めてまいります。
【担当 医療対策課 096-364-3186】 |
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