2024年9月回答 |
本市では、生物の保全・繁殖に取り組むための指針として「熊本市動植物園コレクションプラン」を令和5年11月に策定し、動植物園の役割のひとつである「種の保存」に取り組んでおり、シセンレッサーパンダやチンパンジーなどの多くの生物の飼育下繁殖に成功しているところです。 特に、シセンレッサーパンダについては、わずか飼育一年での繁殖に成功したとして、日本動物園水族館協会が主催するレッサーパンダの専門会議や京都大学野生動物研究センター等の大学関係機関において、本市の繁殖に関する取り組みを発表し、加えて、本市の飼育・繁殖に関する写真やデータを取りまとめた機関誌を作成し、飼育・繁殖の取り組みの参考として、日本動物園水族館協会に所属している国内の各園へ配布しているところです。 近年は、他園館からの問い合わせや視察も多く、その際には、本市がこれまでに得た知見や情報を提供しているところであり、今後、更に国内のシセンレッサーパンダの飼育繁殖の推進に寄与できるよう、得られた知見や情報について様々な機会や媒体を通じて広く情報発信を行っていきたいと考えております。 一方で、シセンレッサーパンダについては、わずか飼育1年での繁殖に成功したものの、飼育経験年数としては短く知見が浅いため、飼育・繁殖に関しては、日本動物園水族館協会作成のハンドブックやヨーロッパ動物園・水族館協会作成の飼育管理指針を参考に、それに加えて、本市動植物園で得られた日々のデータを集積し、その検証を重ねながら、飼育・繁殖に取り組んでいるところです。また、シセンレッサーパンダの更なる繁殖に向けた施設整備を予定しており、今後も必要な学術予算を確保しながら、繁殖の拠点と言っていただけるような動植物園を目指してまいります。
【担当 動植物園 096-368-4416】 |
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