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市政へのご意見・ご提案(市民の声)

 交通系ICカードの更新について

  登録されている分類 [ 市電、バス ]
2024年12月受付
 熊本県内のバスや電鉄で、クレジットカードのタッチ決済と同じく、交通系ICカードも再度、もしくは継続的に利用可能となるようにしてほしいですし、熊本県や熊本市も補助や支援などを、ぜひ前向きに検討をお願いしてもらいたいです。事情や背景として、交通系ICカードの更新費用が高くつくとの情報を目にしていますが、それならくまモンのICカードを取り止めてnimocaへ完全に移行させて、同時に熊本県が独自に交通系ICカードを維持していくための支援策を検討をしてもらったり、更新費用の一部を補助の代わりに、各会社などに一定の経営努力を求めるなどの方策はどうでしょうか。
 あるいは、交通系ICカードの更新費用を、各地域で分担するような仕組みをつくることもありではないかと思います。事実、地域限定のICカードや乗車カードは全国交通系ICカードへの移行がみられており、今回のは正直なところ、逆行してるのではと言いたいです。
 いずれにせよ、交通系ICカードの普及が進むなか、熊本県だけが取り残されるようなことがあってはならないはずです。専門家の方も主張、指摘していました。また同じくある専門家はクレジットカードのタッチ決済でも更新時に再度、同じくコストの問題が発生して、交通系ICカードと同じような事態に陥るのではと悲観的な事を指摘していました。

 回答致します

2025年2月回答
 まず、バスや電鉄電車の運賃決済手段が変更になった経緯につきましては、交通事業者が使用する全国交通系ICカードの読取機器の保守期限が、令和7年3月末をもって満了となることから、どのような決済手段に対応する機器を導入すべきか、数年にわたり、交通事業者を中心に検討が行われてまいりました。その過程で、アンケート等による市民の皆様からの意見の聴取をはじめ、本市や県などの関係者との意見交換等も実施されております。
 上記の検討にあたっては、利用者の皆様の利便性確保を前提に、国内外における運賃決済手段の普及状況、本市を運行するバス等における決済手段の利用状況、機器更新にかかる費用、今後増加するインバウンドへの対応等、総合的に勘案した結果、新たにクレジットカードのタッチ決済やくまモンのICカードの読取に対応する機器が導入されることになりました。
 次に、「くまモンのICカード」が継続利用となった理由といたしましては、くまモンのICカードは、熊本市域内を運行する路線バスや電鉄電車において、半数以上の乗客の方々が利用しているという実態があり、高齢者や障がいをお持ちの方に向けた運賃割引制度である「おでかけICカード」や、本市内の路線バス事業者5社による「共通定期券」のような独自のサービスにも対応していることから、継続利用とする必要性が高い決済手段であると判断されたものでございます。
 また、新たに導入されるクレジットカードのタッチ決済は、柔軟な料金設定が可能であり、全国の多くの公共交通機関において普及が進んでいる状況に加え、今後増加が見込まれるインバウンド対応にも有効であることから、今後の利便性向上が期待される決済手段であるものと考えております。
 なお、このたびの変更に伴い、全国交通系ICカードを利用してJRに乗車された方がバスに乗り継がれる際には他の決済手段に切り替えていただくことになったことから、利用者の皆様が円滑にご乗車いただけますよう、引き続き交通事業者と連携し周知に努めてまいります。
 最後に、市電の決済手段につきましては、令和6年5月の記者会見で路線バスと同様の運賃支払い方法に変更するという方針を発表いたしましたが、市民や議員の皆様から全国交通系ICカードの廃止に対して多くのご意見をいただいたことから、現在、全国交通系ICカードの継続も含め、議会等で議論を行っております。
 今後は、バスや電鉄電車での利用状況や、国・全国交通系ICカード事業者の動向などを注視するとともに、議会等での議論や市民の皆様のご意見も伺いながら方針を見極めてまいりたいと考えております。交通事業者を含め、関係者間で連携のうえ、市民の皆様のみならず市外からお見えになる方々に対しても新しい決済手段について丁寧に周知を行うとともに、公共交通利用促進策の実施等を通じて、安心して利用しやすい公共交通の構築に努めてまいります。

【担当 交通企画課 096-328-2510】
【担当 交通局 総務課 096-361-5211】

  担当課
政策局 秘書部 広聴課
096-328-2075
kouchou@city.kumamoto.lg.jp