託麻新四国八十八ヶ所散策マップ~札所をめぐる~
東区役所では、託麻新四国八十八ヶ所の札所(ふだしょ)をめぐるための、「託麻新四国八十八ヶ所散策マップ」を作成しました。
【託麻八十八ヶ所信仰のおこり】
託麻新四国八十八ヶ所は、大正十五年七月二十日に託麻三山を中心に札所が建設された。その起因するところは云い伝えによると、平安初期の頃一人の旅の僧が神園山西麓の農家に一夜の宿をされ、この地が大変水に不自由していることを知り、桜の錫杖で地面を突き清水が湧き出て生命の水になった。村人たちは「あの日の僧は弘法大師に違いない」とこの地を桜井と名付け池が硯の形をしているので硯の池と呼び大師堂を建て子々孫々まで崇敬した。
その子孫にあたると云われている上野富八氏(のち高野山より教宣と拝命)は病弱だったが、弘法大師信仰のお陰で健康となり、託麻三山に八十八ヶ所の霊場開設を心に誓った。とき明治二十九年十九歳の青年であった。その後三十年間開設のため苦労し、発起人上野冨八氏は十数名の世話人と一緒に協力者を募り、ついに八十八人の札所開設者を得て熊本県知事の許可をとりつけ託麻新四国八十八ヶ所が設立されたのである。
(設立七十周年記念碑碑文より抜粋)
※マップは、東区役所や託麻まちづくりセンターで配布を行なっておりますが、以下のPDFからダウンロードもできます。