近年、地球温暖化の影響かスズメバチの発生がとても多くなっています。
刺されることのないようスズメバチについてお知らせ致します。
スズメバチの季節です!(5月から11月)
写真は熊本市内の小学校で見つかったスズメバチです。(大きさ7センチもありました!)
初期のスズメバチ(5月から6月)
5月から6月は女王蜂が一匹で巣を作りはじめます。トックリをひっくり返したような珍しい形をしています。巣の大きさは8センチから10センチくらいです。この段階では働き蜂は数匹しかいませんが、働き蜂が増えるとだんだん大きくなり下の写真(左)のようになります
珍しいカタチですのでスズメバチの巣と気づきにくいです。拡大写真もご覧ください。
大きくなったスズメバチの巣(6月から11月)
(スズメバチの巣) (アシナガバチの巣)9月から10月頃にスズメバチの数は最大となります。巣は左の写真のように丸いボール状になります。出入り口はふつう1ヵ所しかありません。大きさは直径30~50センチにもなり、巣の中には最大で300匹ものハチがいるときもあります。
右の写真のように出入り穴(八角形)がいくつもあいていて、おわんを逆さにしたような形だったらアシナガバチの巣です。比べてみてください。
スズメバチの巣は危険ですので個人での駆除は避けてください。
すぐに駆除業者にご依頼ください。(電話帳の消毒業のページです)
スズメバチに刺されないために!(夏のレジャーに向けて)
- 黒い色はスズメバチの攻撃目標になります。白っぽい服や黄色い服を着ましょう。髪の毛も黒ですので帽子をかぶりましょう。
- 香水や整髪料はスズメバチの攻撃フェロモンと似た成分を含むものがあります。ハチを刺激しないように山や森でのレジャー時には避けましょう。
- 長袖、長ズボンをお勧めします(なるべく厚手のもの・刺されても被害が少なくなります)
- ジュースやビールの糖分に寄ってきます。缶の口から中にはいったりして危険です。缶から目を離さないでください。(ペットボトルなどのフタができるものがお勧めです)
- 死んでいるスズメバチを触らないでください。死んでもしばらくの間は触ると反射的に触った方向に動き毒針で刺します。
- 洗濯物に紛れ込んで刺されるケースが多くあります。(アシナガバチも多いです)気をつけて取り込みましょう。
もし自動車の中にハチが入ってきたら、あわてず安全な場所に停車し窓を全開にします。ハチは明るい方に飛んで出て行きます。刺激しない限り刺しませんので静かに待ちましょう。
もしスズメバチや巣に出会ったら!刺されてしまったら!(重要)
- スズメバチや巣をみつけたら落ち着いて姿勢を低くして(スズメバチは上下の動きはあまり気づきません。地面に近いものもわかりにくいです)後ろの安全を確認しながら、20mほどあとずさりしてからその場を離れましょう。
- あわてて手を振り回したり大声をだしたり急な動きをしないで下さい。スズメバチは攻撃されたと思ってしまいます。
- 巣に石を投げたり、刺激したりしないでください。集団で攻撃してきます。
- もし刺されてしまったら、最初になるべく速くその場を離れてください。刺したハチは1度だけでなく何回も刺します。また警報フェロモンをだして仲間をたくさん呼びます。
- 安全な場所で、刺された場所をもみ出しながら大量の流水で洗い流します。このとき絶対に口で吸わないでください。(ハチ毒を口から吸収することにもなります)
- ハチ毒用吸引器(写真)があれば使います。また抗ヒスタミン軟膏があれば塗ってください。その後は刺されたところを冷やしながら病院を受診してください。
まれに嘔吐や下痢、寒気、めまい、息苦しい、じん麻疹などの全身症状がでる場合があります。すぐに医師の手当てを受けてください!!大変危険です!!