結核とは
結核とは、結核菌によって起こる感染症です。今でも国内で年間約12,739人(2020年の新規登録患者数)が発症しており、昔の病気ではなく
日本の重大な感染症のひとつです。
結核菌は肺以外の臓器で冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、腸など身体のあらゆる部位に影響が及ぶことがあります。
結核の症状
結核の初期症状は、軽い風邪症状と似ています。咳や痰、微熱などが2週間以上続くようなら受診をしましょう。
感染と発病
結核は、結核菌を吸い込むことによって感染します。
結核菌は、結核を発病して排菌している人が咳やくしゃみをしたときに、結核菌を含んだしぶき(飛沫)が飛び散り、そのしぶき(飛沫)の
周りの水分が蒸発した飛沫核を吸い込むことによって感染します。これを空気感染といいます。
多くの場合は、結核菌を吸い込んでも、体の抵抗力によって追い出されますが、追い出されずに残っている状態を「感染」といいます。
「感染」だけの状態のときは、排菌して人にうつすことはありませんが、「感染」後、結核菌が体内で活動し病巣ができはじめた状態を「発病」
といい、「発病」して排菌するようになると人にうつすことがあります。
「感染」しても「発病」するのは1~2割くらいと言われており、「感染」した人が全員「発病」するわけではありません。
ふだんからの健康管理が重要です。
結核は、免疫力が低下すると発病しやすくなります。ふだんから、良質な睡眠や食事、適度な運動をこころがけ、検疫力を高めるように心がけ
ましょう。また、2週間以上続く長引く咳などがある場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。
また、健康管理のために、年に1回は定期健康診断を受けましょう。職場の健康診断や巡回の検診車によるの結核定期検診(65歳以上)なども
早期発見に役立ちますので、できるだけ受けるようにしましょう。
市民のみなさまへ(年に1回は胸部健診を受けましょう)
自覚症状がなくても、年に1回は胸部検診を受けましょう
熊本市の検診を受診できるのは、40歳以上の方(今年度末までに40歳の誕生日を迎える方を含む)となります。
65歳以上の方は、感染症法に基づき、年に一度は受診するよう規定されています。
対象となる65歳以上の方は、必ず受けていただくようお願いいたします
熊本市胸部(結核・肺がん)検診内容
対象者は 熊本市民で、40歳以上になる方 ※注1
内容 |
自己負担額 ※注2 |
胸部X線検査 |
40歳~64歳までは300円
65歳~69歳までは200円 70歳以上は無料 |
肺がん喀痰検査 ※注3 |
500円 |
※注1:妊娠している方、学校や事業所、施設などで受診する方は受診できません。
※注2:生活保護受給世帯、市県民税非課税世帯の方は、費用の負担が免除になりますので証明書をご提示ください。
(今年度発行分で同一世帯員の課税状況を記載したもの。)
※注3:50歳以上で問診(喫煙歴)で必要と認められた方。
熊本市胸部(結核・肺がん)検診日程
2022年 肺がん・結核検診日程
肺がん、胃がん、大腸がん検診につきましては健康づくり推進課(361-2145)へお尋ねください。